柱島は今日も騒がしい   作:酔平

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今回はがっつりと説明回です



第八話目

柱島泊地

執務室

現在時刻 0812

 

叢雲が去り昨日の残りの書類をかたずけ

少し遅い朝食を摂り執務室のデスクに戻ると

 

「海軍の歴史」

 

と書かれた資料が置かれてた

 

・・・。

なんでこの資料が?

置いた覚えが無いのだが

 

「さて、どうs・・・夕立?どうした?」

「提督さん?」

提督さんが横に並ぶと

「…」(大淀か)

 

とデスクの前で突っ立ていると

「まあいい一度、歴史のおさらいと行こうか 夕立もあまり詳しくは知らないだろ? それと空白の3年の説明もな」

そういいつつ「提督の机」から日本地図を取り出し執務室の中央にある応接用の机に地図を広げソファーに座る

それにつられて、提督の横に座に体をくっ付けると提督さんは満更でもない様子ぽい♪

 

「そうだな・・・まずは守備の砦となる鎮守府の当時の状況だな。

まずは佐世保鎮守府だ。佐世保は北や西の守備には強いが南の四国側の守備を行うには九州を回り込み攻勢に出なければならない。」

 

そう言いつつ九州を左周り つまり長崎側を回るルートと下関を通り四国と九州の間を通るルートを指で刺して説明する

「もっとも後者は呉鎮守府を助ける次いでのルートで滅多に使わない」

 

「次に呉鎮守府だが、正直、柱島泊地(ウチ)より後方に鎮守府を構えている。

呉鎮守府は本当の意味での最後の砦だな ここを突破されるのは西日本が抑えられるのと同じだな。」

 

「しかし攻勢に出なければ現状は解決できない。呉が出撃し海域を開放する為に抜錨した場合は瀬戸内海を越えて四国と九州の間の宇和海を越えた所でようやく太平洋だ

正直、時間がかかる上に燃料代もかかる。」

 

「ならどうする?それは結構簡単な話で「変わりに攻勢に出てもらう」だ。

じゃあ、何処が攻勢に出れる泊地や基地、もしくは鎮守府なんだと聞かれたら

 

提督さんは四つの地点を指差していった

 

宿毛湾泊地 鹿屋基地 岩川基地 佐伯湾泊地 この四つの基地と泊地だ」

 

「だが、これこそ「言うが易し」だった

前線を防衛しながら攻勢に出て戦線を押し上げるなんて正直できる筈がなかった」

 

 

「・・・艦娘の数と何より資材不足ぽい?」

「ご明察」

と提督さんが言い、説明を続ける

 

「当時の戦局は極めて劣勢

そこで大本営は自分達いる東京周辺の守りを固め横須賀や舞鶴を置き予算の6割の資源と資金を渡し各防衛線に仮設基地を置かせる一方佐世保や呉には3割の資源を更に分割させ1・5割の資源と資金を渡し、残りの1割を更に5等分し5つの泊地や基地を立て司令官を置いた結果

 

全体の0.2割の予算で泊地や基地を建設された物なんてたかが知れている建物だった。

そして資材なんてドラム缶も作れなかった。建造なんて夢のまた夢だった」

 

「当然、西日本側に住む国民や一部だが東京周辺の国民が大本営に抗議の声を挙げた。すると上層部は『天皇陛下がいらしゃる首都の守備を薄くはできない。よって東京周辺の守備を固めるのは当然の事』と声明を発表、すると国民の半数は何も言えなくなる一方で抗議の声を更に強めた」

 

「そこで動いたのは天皇陛下なんだが、戦果や鎮守府や泊地の戦況を聞いて「おかしい」と気が付き天皇陛下が行動を起こそうとすると何故か(・・・)止められ行動は全て制限され身動きが取れなかったそうだ。」

 

「しかし、そんな中でも提督達は決起した。『なんとしても国民を守る』と、午前0000に全国の提督達と極秘のネット回線を使い意思を確かめた。

まあ、どうでもいいけども、とある提督は「電子機器に強い」と言う理由で海軍に入り、提督になったそうだ。そしてあの時支えてくれた。今でも現役だ」

 

「そこでまずは横須賀や舞鶴まどの鎮守府から極艦娘と艦隊の間を使い資材の受け渡しがあった。

しかしそれは大本営には絶対にバレてはいけなかった。最悪、首が飛ぶかもしれなかった」

 

 

・・・昔サラッと聞いただけで詳しくは知らなかったけど色々と最悪ぽい

そして提督は何処か懐かしむように続けた

 

「いくら救援があるとは言えそれは微量だった。勿論、大本営からの支給なんてアテになんて出来なかった。」

 

「敵が攻めてきたら連合艦隊カッコカリで駆逐艦5隻で出撃しドロップ現象を狙った」

 

 

ドロップ現象は今でも謎が多いぽい

魂の開放だとか工廠で艦娘へ変換だとか分からないぽい

 

「そんな中、柱島泊地(ウチ)に一人の駆逐艦が打ち上げられていた」

「・・・それが夕立ぽい?」

提督は何も言わず頷いた

 

「資材をかけ集め助けた駆逐艦はとても強く救世主のようにも思えた」

 

「最初は大本営のスパイかと疑った奴も居たなぁ、、、。覚えてないが初陣で駆逐3隻に軽巡1隻極め付けは重巡の撃破 最初は夢を見ているのかと思ったぞ」

「むぅ、提督さん、酷いぽいッ!」

 

両方の頬を膨らませそっぽ向いた

私は知ってるこうすれば

 

「悪かったから機嫌を直してくれよ、」

と言って頭をなでなでしてくれる。

 

現に今その状態ぽい♪

 

「そして『彼女』(夕立)『女王』(クイーン)と呼んだ

それからは夕立の戦果は凄まじく目を見張るモノだった 余りに強さに一部の者は忌みの娘や鬼の娘なんて言う者も居たな」

 

話を聞いて居ると

ふと、

『凄いな あの駆逐艦』

『確か柱島泊地の駆逐艦だそうだ』

『【女王】の二つ名持ちの筈』

 

 

『・・・フン』

 

 

 

あの時の記憶が戻ってくる・・・

今更何を・・・

 

なんて考えていると

提督が顔を覗かせている

「大丈夫ぽい」

と返すと

 

「・・・そうか?」

「ぽい♪」

すると提督さんは話の続きを話し始め

 

「そしてなんとか柱島泊地他の鎮守府は生き延び一年経つ頃夕立の【女王】(クイーン)の二つ名を確固たるモノとし駆逐艦の教官や柱島泊地の筆頭になり始めたのもこの頃か」

「『荒レ狂ウ波ニモ負ケズ、向カイ風二行ク手阻マレテモ必ズ暁ヲ望ムモノ 『ユウダチ』マタノナヲ『ジョウオウ』百戦錬磨、英傑ノ駆逐艦』ぽい」

「懐かしいな」

「ぽい」

しかし私は・・・

 

「そして1年位後の事だったな。敵小隊規模の艦隊の出現により。強制(・・)的に作戦がより発令された」




どうでもいいけど何処までがR15で何処までがR18なんだ?(真顔)

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