私達のパパ   作:黒姫凛

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ちょっとお知らせ。
主人公の初めてのアレを杏鈴よりも随分前にやっている設定に変えます。
まぁアレですよ。アレといったら………ね?


商店街の現状

「ーーー涼夜ちゃん!!いらっしゃい。もう一週間経ったかしら?イヤーねーもー、時の流れは早いったら無いわねー」

 

「ーーー黒崎さん。今日うちの肉2割引中だから、寄っててよ!!」

 

「ーーー黒崎さーん。朝イチの市場で仕入れたタイ、お安くしとくよー」

 

「ーーーあら、黒崎さん。丁度良かったわ。うちの娘が会いたがっていたのよ。ほら、挨拶なさい」

 

「ーーー涼夜おにーちゃん。また遊びに行っていい?」

 

「ーーー涼夜君涼夜君。うちの子貰ってやってくれないかな?そろそろ二十歳になるし、うちとしても孫の姿は見てみたいんだよ」

 

「ーーー涼夜さん。またいつでもいらっしゃって下さいね。全校生徒及び全教員、貴方が来て下さることを待っていますから」

 

「ーーーりょーにーりょーにー、これうちのおねーちゃんからー。後、『いつでもうちに来てご飯食べてもいいんだからね?』って言ってたよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーなんだこれ?

 

いやはやこんなに人気があるアイドルはどこの誰だい?

けしからんな。こんなにもチヤホヤされちゃってまぁ。羨ましいったら無いぜ。

今度そんな奴いたらぶん殴ってやる。

このモテない俺にこれ以上どんな仕打ちをしてくれるんだかこのアイドル的存在の男は。

警察に指名手配書送ってとっ捕まえて貰いたいよ。

あっ。

 

ーーーその状況の中心にいるの、『俺でした』。

 

 

 

別にそこまでこの商店街に馴染みがあるという訳ではない。

ただ何気に四年前から立ち寄り、他愛も無い世間話をおば様方としながら、ただ困っていた少女を助けたり、捨て猫とか貰い受けたり、めちゃくちゃ、物凄ーく、マジで、今の世界ではホンマに珍しすぎて肉屋のお肉を沢山買ってしまった程に珍しい男の窃盗犯をとっ捕まえ、なんかその事で感謝状が送られ、商店街の地域に住む女の子たちとその親が俺に許嫁として勝手に決めて話がどんどん進んでいったり、高いところから落ちそうな少女を食材投げ捨てて助けに行ったりーーーと、別に特にこんなにも好意が持たれる事なんて全くこれっぽっちもやってないんだが。

 

まぁ、許嫁の件は何だかよく分かんないまま話がトントン拍子で進んでいって何も言えなかったのはあれだが、最近はそこに立ち寄った若い人からも結婚の申し込みを受ける。

 

あれだな。

ここの商店街に来る人は、俺の『身体』目当てに違いない。

きっとうちの子のように、ふしだらに身体を許す女の子達がゴロゴロといるだろう。

それはそれでめちゃくちゃヤバいんだけど。

ハイハイ、どーせ誰も俺の事は好きとか微塵も思ってないんだろうさ。

あ〜あ、リア充になりてーなー。

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーとか、どうせ思ってんだろう。あの顔は」

 

そんな俺の後ろに着いてくる神崎さんと足立さん、そして奈々美。

神崎さんは、俺のドヨンとした表情を見て、呆れたとでも言いたげな顔になる。

 

「黒崎さんは、女性の好意がよく分かっていないようですね」

 

「自分はどーせ嫌われてるんだよーとか、口に出したら引っこ抜かなきゃね」

 

「奈々美ちゃん?ちょっと物騒な発言はやめようね?」

 

俺はテンションを落としているので、後ろの3人の話は聞こえない。

若干気になるが、どうせまた喧嘩しているのだろう。

 

「ハイハイ、吉田さん。全種類の肉5kg貰うよ」

 

「サービスでコロッケも人数分付けちゃうわ」

 

「おお、太っ腹」

 

お肉5kg全種類だと、マジで重い。

でもまぁ、これぐらい買わないと2日3日で食糧難だ。

ミシミシと言っちゃってる両腕を何とか保って肉を持ち上げる。

え?後ろの3人は使わないのかって?

もちろん使うさ。でも、女性に重いのは持たせられないからね。

多分明日は筋肉痛さ。

 

「こんちわー。旬の野菜入ってます?」

 

「いらっしゃい黒崎さん。この前入ったタケノコがあるわ。いつものにタケノコつける?」

 

「ええ。後、生姜も付けてください。何分生姜切れちゃって」

 

「やっぱり人が多いと苦労するわね。ほら、生姜はタダで上げちゃうわ。その代わり、うちの娘早く貰ってくれない?」

 

またこういう感じだ。

こう、一週間会っていないのはあれだが、娘を放り出してます感パナイな。

どうせ快感のために俺と身を重ねたいと思っているだけなんだろうな。

誰か俺を養ってくれよ。

 

「………えっと、じゃあ今夜あたりですかね?こちらが直接行った方がよろしいですか?」

 

「そうね。お願いしていいかしら?」

 

「………俺、こんなにも手出しちゃっていいんですかね?」

 

「いいのよ。生憎この時代は子供の数が年々少なくなってきてるから、手当り次第子供作りしなくちゃならないのよ。ほら、これも男して生まれてきた自分の使命だと思って」

 

「すっげえ重い使命っすね……」

 

本当、重過ぎだよ。

俺はただただ子供たちの成長(発育的な意味で)を眺めていたいだけなのに。

 

「でもうちの娘も多分喜ぶわ。いつ私は抱かれるの?とか毎回聞いてくるのよ。ちゃんと伝えておくから、忘れずにね?」

 

「……ははっ、分かりました」

 

どーだか。またやる時泣かれるんだよ俺は。

まぁ、処女膜突き破った時のアレは何回やっても癖になる。

こう、俺の中ではこの娘が俺の所有物だ的な感じに捉えられるから、少しの満足感がある。

でも、結局は俺の女にはなっていない。

マジでリア充になりてー。一昔前の男女が交際している関係を交際なんぞ一切していない人々がその関係に対しての言葉なんだとか。

リアルに充実してますかー?って聞きたいのか?

してねーよ!!

 

「はい野菜持って奈々美」

 

「何で私だけ?この二人もいるじゃん」

 

「2人は俺のわがままで着いてきてくれたんだから、そんな申し訳ないだろ?」

 

「……ブー。分かったよ。じゃあ今夜抱いてくれる?」

 

おいおい可愛い顔してなんてこと口走ってくれちゃってんですか君は。

頬っぺ膨らましてるところ、餌を口に詰めすぎたリス並みに可愛かったのに、全く女ってのは笑顔の裏に悪があるな。

 

「えー?既に吉田さん家の娘さんを抱くように言われちゃったんだけど。その後ならいいよ」

 

「よっしゃ。じゃあ今日は邪魔されないようにしなくちゃね」

 

「……出来れば一回で終わってよ?」

 

「ふんすっ!それは満足させてくれたらの話しね」

 

どーだか。

どーせ一回じゃ終わらないんだろうな。

何回も何回もどうせねだってくるに違いない。

 

「黒崎さん。早く子供作っちゃって下さいね?」

 

「何なら、私達もヤろうかな」

 

「……本当に2人が身体を許せる相手でしたらどーぞ」

 

「ふむ。では抱いてもらうとしようか」

 

「えっ?そ、その……。わ、私だって頑張っちゃいます!!」

 

ナニを一体頑張るのかは知らないが、そんな身体を許せる相手が近くにいるのか。

この二人も、結構優良物件なんだけどなー。

取られちゃうわ。

 

「ほらほら、ちょっとここで立ち止まっちゃ卵買いに行けなくなるから。早く移動しないと」

 

「ついでに寄るとこあるから、神崎さん達は先に帰っていってもいいですよ?あ、卵の後でですけど」

 

「む?いや、私達も君について行こう」

 

「日頃の日常のチェックもしたいですし」

 

「チェックする意味無いでしょう?俺に監視カメラ向けてるんだから」

 

「おや?気付いていたか。君の日常生活は全て監視済みだ。もちろん、君が淫薬盛られて性欲にただ身を流していたところも見逃してはないがな」

 

「みんな凄いんですよ?黒崎さんの映像見てて、トイレに行く人連発何ですから」

 

なるほど。

詰まりはトイレに行きたくなるほど気持ち悪いと。

もう少しオブラートに包んで欲しかったな。

とても悲しいよ。

 

「だからと言ってはなんだが、やはり目で見ておかないと行けない点も多々ある。だから、私達もついて行くさ」

 

「……えーと。まぁありがとうございますとだけ言っておきましょうかね。一応俺の事心配してくれてるみたいですし」

 

「し、心配などしておらん!!ただ私は……そ、そう。男の身体何だから何かと狙われてしまうからな。あくまでボディーガードとしての役割だ。うん、そうだとも。別に疚しい気持ちでついて行くわけじゃない」

 

なんか自分で頷いちゃってるよ。

顔真っ赤にしながらそう言ってくる神崎さん、なんか可愛いな。

 

「じゃあとっとと行きましょう。時間は有限ですよ。お昼になる前に帰らないと」

 

「そうだな。では行くとしよう」

 

重い荷物を下につけないように、震える腕を上げる。

奈々美も腕がプルプルしている。

まぁ、この後もみんな腕プルプルさせるんだろうけどな。

今度リアカー持っていこ。

 

 

 




作者は変態である。まだ自分の脳内イメージを上手く表せられない。

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