SEED×00:Extra_Contents   作:MS-Type-GUNDAM_Frame

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アンケートでマリューさんとラクスさんの刹那とのカップリングみたい!との連絡を頂きました。
これは番外編で、本編の時系列の合間にif展開のこの話が挟まっているイメージです。
なので、最初はヒリング・ケアがなぜか一緒にいる展開から書いてみました。
本編が進めば、いろいろなヒロインが出せるものと思います。

応援よろしくお願いします。


漂流者の同行者

「ここは・・・」

 

いつの間にか気を失っていた。うっすらと開けた目から入ってくる光は、もう久しく眺めることのなかった()()の色だ。

 

(・・・ここはいったい)

 

いわゆる寝ぼけている、ような状態も一瞬で、意識の覚醒と同時に刹那の脳裏に記憶が走る。

上半身を起こして、あたりを見渡したところ、どこかの海岸のようだ。

 

(俺は、外宇宙で量子ワープを行おうとしたはずだだが、今ここはどう見ても地球のどこかだ。クアンタの中ですらない・・・)

 

刹那とクアンタは、脳量子波で強く結びついている。よって理論上は、それこそ宇宙にあっても感じ取ることができるはずなのだが、刹那はクアンタの存在を感じることができずにいた。状況を整理しようとし始めた刹那に、背後からいきなり声がかかった。

 

「お目覚めじゃないさ!」

 

(この声は!)

 

「ヒリング・ケア!」

 

かつての仇敵、リボンズ・アルマークと同じ遺伝配列を持ち、ガデッザに搭乗して何度も刹那たち(ソレスタルビーイング)と戦ったイノベイド(人造人間)の一人、ヒリング・ケア。

最終決戦時に、アレルヤとハレルヤに機体を破壊され、戦死していたはずだったが

背後を取られ、刹那は胸元の拳銃に手を伸ばしていた

 

「貴様!生きていたのか!」

 

誰か仲間を殺されたわけではないが、イノベイドはティエリアを除き皆刹那たちの敵だった。

そもそも、イノベイドは人類を下等種として見下していた。

 

「落ち着きなさいよ。アタシはやり合う気は無いわ」

「人類を下等種と見下しているお前らがか?」

「でもキミ、純粋種になっちゃったんでしょ?」

「なぜそれを・・・」

「見てたからよ。あの二人組に殺されてからずっと」

「リボンズ・アルマークは」

「死んだわね」

「・・・」

「ショックだったわ。やられちゃったのも、結局リボンズがアタシを見てくれることはなかったことも。死んでも死にきれないってこのことかしら。でもね、アナタの戦いぶりを見ているうちに、アタシわからなくなったの。アタシらはイノベイド。人類よりずっと優れているけれど、所詮進化した純粋種のイノベイターには及ばない存在。ならアタシらは何のために生まれてきたのか?リボンズは『人類を優れた僕たちが導く』って言っていたけど、それも嘘だった。それでね?アナタが外宇宙に行くとき、ついて行こうって思ったの。アタシらの先に進んだアナタを見ていれば、何かアタシが生まれて、アタシがアタシであった意味が見つかるかもしれないと思ったから。アナタ幽霊に憑かれてたのよ?笑えるわね。それで、アナタが量子ワープを試みて・・・なぜかここに、アタシは体を持って、アナタはクアンタを無くしてここにいたの。アタシが目を覚ましたのはアナタの15分くらい前よ。他は、なんでこんなことが起こったのかはアタシにもわからない。ただ、ここはアタシたちがもと居た地球ではないみたいだわ。」

「どういうことだ」

「ここ、かなり緯度が低いのに軌道エレベータが見えない。それに、前の世界ほど脳量子波が感じられないもの。」

「つまり、ここは異世界だということか」

「そうなるわね。驚かないの?」

「死んだはずの者がいることに比べればな」

「アナタ冗談なんて言えたのね」

 

刹那は、脳量子波の干渉で先ほどのヒリングの話に嘘が含まれていないことがわかっていた。

そして、以前ほどの敵意を抱くことができなくなっていた。

 

「これから、元の世界に帰る手段を探さなくてはならない」

「多分無理よ」

「なぜわかる?」

「やあねぇ、アナタはわかってるんでしょ?お得意のイノベイターの勘ってやつで」

 

そう言われれば、確かにその通りだ。少なくとも今は、帰ることができない・・・ような気がする。

ならば、当面の生活基盤を考える必要がある。しかし、

 

「俺はこの世界でしばらく生きていくための基盤を探す。だが、お前はどうする?」

「付いていくわ。だって、まだ答えが見つかってない」

「そうか」

「なんだったら、今度はカラダもあることだし、()()()してあげるけどぉ?」

「お前たちマイスタータイプのイノベイドが無性に作られていることはティエリアが言っていた」

「このカラダ、女の子よ?」

「?」

「さっき確かめたら、カラダが女の子のカラダだったの」

「必要ない」

 

とりあえず、あまり仲良くはなれそうにないと思いながら刹那は一番近くに見つけた町を探して歩き始めた。

頬を少しだけ染めているヒリングに、本人さえも気づいていなかった。




キャラ再現が難しいなぁ・・・
一応一人称は調べて書きました。
最近ガンダム00見て思うことはヒリングかわいいな!
あの子詰め物で乳作ってアローズの男性士官誑かしてたらしいですね。けしからん。

とりあえず、恋愛難しそうだと思いました。
所詮童貞じゃコンチクショウ!

なんだかあとがきがさみしいので昨日のオルフェンズの感想一部を添えておきます。

ちょ、オルガァァァァぁぁァぁ!

以上です。

9/13追記
憑いていく→付いていく
に変更しました。ヒリングは肉体あります。

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