異世界転生した特典で貰った能力がチート過ぎた 作:ルーク(・8・)
リアルの方が忙しくなってきているのですが、なるべく週一で投稿できるように頑張ろうと思います。
「よぉ、ここいいか?兄弟。」
背後から声をかけてきた青年に頷き返すと、彼は俺の隣に座った。
ここはカンドゥル王国で
店長が
「俺の名前はカムイ、お前は?」
「俺はウラノスだ、よろしく。」
「おう。ところでよ…」
カムイは視線を俺からハクとノエルに移した。
「こんなカワイイ子二人と一緒にいるってどういうことだよ!?」
「別に何もねーよ。こいつらはただのパーティーメンバーだ。」
『ノエルと申します。』
「ハクですわ。」
「OK、ノエルちゃんにハクちゃんね。…お前たち三人とも
「いや、
「び、
「あー…まぁ話してもいいか。」
俺は今日に至るまでの出来事をカムイに話した。
話を聞いている間、カムイは常に信じられないと言った表情だった。
「《
「あ、あれはちょっと油断していただけですわ。今やったら絶対私が勝ちますわよ。」
「あーはいはい、また今度相手になってやるから。ところで、カムイの能力は何なんだ?」
「俺か?俺の能力は《
「へー。かなり便利なスキルだな。」
今度俺も創ろう。そう決めたのは内緒だ。
カムイと話してから三十分が経った。すると彼はこの世界で唯一の連絡手段である魔刻石を俺にくれた。会話したい相手の名前を魔刻石に向かって言うと、相手の魔刻石と連動して話せるようになるという画期的なアイテムだ。
「これ、貰っちゃっていいのか?」
「大丈夫大丈夫。ストックはまだあるからな。」
「そっか、じゃあ有難く貰っておくよ。」
「おう。何かあったらそいつで連絡してくれ。じゃあな。」
そう言うとカムイは席を立ち、そのまま店を出ていった。
『…いい人でしたね、マスター。』
「ああ、そうだな。」
ハクが三杯目の炒飯を食べ終わったのを見計らい、俺達も店を後にした。
その後ハクご要望のショッピングに行き、宿屋に戻った俺は《
能力は無事に創れたが、《
さて、能力の創生も終わり、ある程度の準備もできた俺達はカンドゥル王国を後にし、
「なんかあっという間だったな。」
「貴方は半分近く寝ていたんですし当然なんじゃないんですの?」
「その件に関しては申し訳なかった…。」
そんなことを話しながら歩いていると丘の上から
──この世界の約三十パーセントを占める大森林、ハイリヒヴァルト。通称〔
ハイリヒヴァルトとはドイツ語で神聖な森という意味らしい。
この森には
そもそも
この
また、
そのため、
その事を既にノエルから聞いていた俺は
《
この能力は循環している全ての物質を自由に操ることが出来る能力だ。発動条件は『対象に十秒以上触れること』。
発動さえしてしまえば相手の体内にある
但し、戦闘中となると相手に十秒も触れている余裕はないので実践では使えないだろう。
またエネルギーの消費も激しい。《エネルギー回復》を使用しても追いつかないほどだ。
俺はこの能力を使って俺とハクの
そして俺達はハイリヒヴァルトにあるエルフの街の一つ、〔ブルムンタウン〕に到着した。