異世界転生した特典で貰った能力がチート過ぎた 作:ルーク(・8・)
「ここが…異世界…」
ほんの数分前まで俺はごく普通の生活を送っていた。
しかし高校への通学中、不運にも落下してきた鉄骨になす術なく潰され、俺はその短い人生に幕を閉じた──
──はずだった。
俺は確かに死んだはず、なのに意識はあるし身体の感覚もある。
そっと目を開けてみると目の前には見知らぬ女性が立っていた。
そしてその女性は俺にこう言い放ったのだ。
「…転生、してみませんか?」
正直、正気を疑った。
(何言ってるんだこの人?)
その時、周囲の異常さに気付く。
明らかに空間が歪んでいるのだ
「なん…!?」
「あなたは先程不運にも亡くなってしまいました。ここは死後の世界なのですよ。私はレティア、女神をしております。」
これまた何を言われているのかさっぱりだった。だが─
(あぁ、なるほど…)
何故か妙に納得してしまった。
よくよく考えてみると鉄骨に押し潰されて生きてる方がどうかしてるのだ。
「…俺が死んだのは分かりました。それで転生ってのは一体何なんですか?」
「そうですね…。転生というのは、いわゆる貴方がいた世界とは違う、もう一つの世界にて生まれ変わる…ということです。」
「…つまり異世界ってことか?」
「その呼び方が一番正しいですね。」
つまりは異世界転生か…
ラノベやアニメでよくあることがまさか現実で起こるなんてな…
ん?ちょっと待てよ?
「でもさぁ、ラノベとかで読んだものだと異世界って戦闘とかよくあるじゃん。そこら辺はどうなんですか?」
「はい、確かに戦闘はよく起こりますね。」
「…俺一応一般市民ですから戦闘とか出来ませんよ?」
(ま、平民として平和に生きれればそれはそれで…)
「あ、ご心配なさらず。こちらで既に能力の準備は済んでおります。」
ん?今能力って言った?
「え?なに、そんな能力とか使えるんですか?」
「はい。向こうの世界(異世界)ではあなた方のことを『転生者』と呼ぶのですが、その転生者と向こうの一部の人間、魔物には皆それぞれ特殊な能力があるのですよ。」
なんと
やはり俺以外にも転生している人達はいるのか
しかも能力までついてくる
「因みにその、転生ってのは死んだ人みんな行えるんですか?」
「いいえ、転生が許されるのは選ばれた一部の人間で転生を望んだものだけです。」
なるほどな
つまりその選ばれた奴らは皆能力を持っている、と…
「それで、いかがでしょう?転生はなさいますか?」
最初はこいつ頭大丈夫か?と思ったが意外と面白そうだ
「よっしゃ!その話乗ったぜ!転生してやるよ!」
「では、転生なさるということで能力の譲渡を行います。」
そう言って彼女は一つの箱を取り出した
「どうぞ開けてください」
明らかに異質なオーラを放つそれを恐る恐る受け取り、そのままあけてみる
──瞬間 俺の身体が光に包まれた
「え、ちょ…」
「これで能力の譲渡は完了しました。それでは転生した世界でも…」
「ちょちょちょ、待って、待って!」
「…どうなさいました?」
「いやさ、この受け取った能力がどんな能力なのかなってさ。ほら、知らないと使いようもないだろ?」
「あぁ、私としたことがうっかり。貴方が譲渡された能力は─」
俺は最初耳を疑った
「…今、なんて?」
「ですから、自分の望む能力を創る能力『
…その能力…チートじゃね?
こうして、俺の新たな人生、異世界での生活が始まった。
初投稿です。
完全オリジナル!…ですがほかの作品と内容が似てしまうところが出てきてしまったら申し訳ありません、その場合はご了承ください…
始めのうちはストーリーが上手く作れていないかもですが、楽しんで貰えると幸いです。