聖姫絶唱セイントシンフォギア   作:BREAKERZ

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奇跡の可能性

ークリスsideー

 

「っ!?・・・・教室??」

 

クリスが目を開けるとソコは、リディアンの自分の教室。いつものようにクラスメート達と授業を受けている当たり前の日々。

 

「(アタシが居ても良いところ・・・・。ずっと欲しかった物なのに、まだ違和感を覚えてしまう・・・・)」

 

ずっと“この世の地獄”を歩いてきた自分に、当たり前の日常を過ごす事に、違和感を感じているクリス。

 

「(それでもこの春からは、新しい後輩ができた・・・・なのに、アタシの不甲斐なさで、アイツらがボロッカスになって・・・・!)」

 

調と切歌、新しくできた後輩達に負担をかけた自分自身への不甲斐なさ。クリスの心は、再び“地獄”に戻る。

 

「(“一人ぼっち”が、“愛する人”とか、“仲間”とか“友達”とか、“先輩”とか“後輩”とか求めちゃいけないんだ・・・・! でないと! でないとっ!!)」

 

クリスの眼前に、“地獄”に倒れる調と切歌が、傷だらけで力尽き倒れる光景が広がる。

 

「(もう、何でだ・・・・! 残酷な世界が皆を殺しちまって、本当に“一人ぼっち”になってしまう!!)」

 

クリスは、“地獄”から逃げるように走る。

 

「うっ、うぅっ・・・・うわああああああああああああああああああああああああああッッ!!」

 

クリスの悲しき慟哭が響いた。

 

 

ー響sideー

 

《ウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!》

 

《アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!》

 

モニターに映し出される翼とクリスの悲鳴に、響達は険しい表情で見つめていたが、響がキャロルの背後に現れた人物に気づいた。

 

「レグルス君っ!?」

 

『っ!?』

 

響の叫びに弦十郎達もキャロルの背後に現れたレグルスに気づき、キャロルと何かを話しているようだが、翼とクリスの悲鳴により、よく聞き取れなかった。

 

 

 

ーキャロルsideー

 

「フン。ダーインスレイヴの力に呑まれるか、イグナイトモジュールも奏者達には過ぎた玩具であったか」

 

イグナイトモジュールの力の奔流に苦しむ翼とクリスを、キャロルは冷ややかに見下ろしていた。

 

「っ・・・・おぉ!」

 

背後に気配を察して振り向いたキャロルの目の前に、獅子座のレグルスが立っていた。

 

「獅子座<レオ>よ。ガリィとの戦いの負傷は完治したのか?」

 

「あぁ本当は2日ほど前には完治していたけど、ウチの医療担当<デジェル>が大事をとって安静にしておけと言っていたんだよ」

 

「フムそうか。それで、オレの陣営に付くからここに来たのか?」

 

「・・・・・・・・違う。キャロル、俺は君と話をしに来たんだ」

 

「話だと? お前もあの女<響>と同じ、話し合おうなどとほざくのか?」

 

「そうじゃない。君の陣営に付くか、付かないか、先ずは君の事を知らなければどちらを選ぶか考える事が出来ないからさ。君は何故“世界を解剖”しようとするのか、それを教えてくれ」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

レグルスの言葉に、キャロルは少し目を伏せると、ポツリと呟く。

 

「獅子座<レオ>よ。お前なら理解できる筈だ。“掛け替えのない人を理不尽に奪われた者共への怨嗟”を・・・・」

 

「うん解るよ。理不尽な運命への怒り。奪った者への憎しみ。奪われた悲しみ。心にポッカリ穴が空いたような虚無感。そして、何もできなかった自分自身への絶望・・・・」

 

淡々と答えるレグルスは自分の胸ぐらを掴みながら悲痛な表情を浮かべる。

 

「それほどまでに理解しているならば、オレと同士となれ。お前は破滅の巫女<フィーネ>に言ったそうだな?」

 

[“同じ痛みを知り、痛みを分かち合える者達”には“絆”が生まれるだろう]

 

それはかつての『ルナ・アタック事変』。“破滅の巫女フィーネ”であり、“櫻井了子”であり、“元蛇使い座の白銀闘士スペラリ”との最後の決戦でレグルスが呟いた言葉である。

 

「あぁそうだね。確かに同じ痛みを知る俺とキャロルは分かち合える事ができるかもしれない。でも俺は、世界を解剖しようとする事を見過ごせないんだ」

 

「獅子座<レオ>よ、分かっている筈だ。この世界の人間達は自分達の手に負える存在は利用し、自分達の手に負えない存在は異端扱いし排除しようとする。お前達黄金聖闘士達も異端として扱われ、不自由な扱いを受けている。ただ“権力を持っているだけの豚共”の為に、何故正しい力を持っているお前達が不遇な扱いを受けねばならない!」

 

キャロルの口からは正しい者を排除し、自分達の権威にしか興味がない人間達への侮蔑の感情があった。

 

「キャロル。俺は権力者の為に戦った事だなんて、ただの一つも無いよ。他の黄金の皆もな」

 

「・・・・・・・・」

 

「俺達は、自分達の大切な人達の為に、自分達の信じる正義と信念と誇りを持って、それを胸に抱いて戦っている! だから俺は、俺の信じる正義と信念が、お前を止めろと言っている! 俺はキャロル、君を止める!!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・お前はやはり、まぶしいな・・・・!」

 

キャロルは迷いの無い真っ直ぐとした“志のある眼”をしたレグルスに、小さく笑みを浮かべると、魔弦でレグルスに攻撃する。

 

「っ!」

 

寸前で回避するレグルス。

 

「言葉でお前が動くとは思ってなどいない! 腕ずくで来てもらうぞ獅子座<レオ>!!」

 

「(こっちは時間を稼ぐ。翼とクリスは任せるよ、エルシド! デジェル!)」

 

レグルスはただキャロルと対話する為に来ただけではない。キャロルの注意を自分に向けさせる囮役である。

 

 

ー響sideー

 

「レグルス君。キャロル・マールス・ディーンハイムと交戦に入りました!」

 

「如何に地上最強の黄金聖闘士でも、『完全聖遺物 黄金聖衣』を纏っていない状態では、『ダウルダブラ』の『ファウストローブ』を纏ったキャロルに対抗戦出来ません!」

 

「いや、レグルス君の目的は、キャロルを倒す事ではないようだ」

 

「どういう事ですか師匠?」

 

「あっ、響見て!」

 

未来の言葉に響はモニターを見ると、苦しむ翼とクリスの目の前に山羊座<カプリコーン>のエルシド。水瓶座<アクエリアス>のデジェルがいた。

 

 

 

ーエルシド&デジェルsideー

 

デジェルは基地を出てすぐにエルシドと合流し、イグナイトモジュールの力に苦しむ翼とクリスの元にたどり着いた。

 

「まったく世話の焼ける・・・・」

 

「そう言うなエルシド。では行くぞ・・・・!」

 

「応っ!」

 

エルシドとデジェルが身体に力を込めると、エルシドの身体と瞳と髪が青色に淡く光り、デジェルの身体と瞳と髪も緑色に淡く光る。

 

「研ぎ澄ませ・・・・!」

 

「煌めけ・・・・!」

 

「「我が小宇宙<コスモ>ッ!!」」

 

二人の小宇宙<コスモ>が、暗い力に呑まれそうになる翼とクリスを包み込んだ。

 

「(翼・・・・!)」

 

「(クリス・・・・!)」

 

エルシドとデジェルはダーインスレイヴに呑まれそうになる二人の手を取った!

 

 

 

 

 

ー翼sideー

 

「私は、私の歌は・・・・!」

 

「随分と情けない姿を晒すようになったな。翼?」

 

「っ!・・・・エル、シド・・・・?」

 

泣き崩れる翼の前に、山羊座<カプリコーン>のエルシドが立っていた。

 

「エルシド・・・・私は・・・・!」

 

「翼、お前の歌は何だ?」

 

「えっ?」

 

「お前の剣は何だ? 答えろ」

 

「私の歌は・・・・私の剣は・・・・防人の歌、防人の剣。でも、私の歌を聴いてくれるのは、敵ばかり、剣の私が夢を見るなど・・・・!」

 

「敵ばかりだと、本当にそう思っているのか?」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

目を伏せる翼に、エルシドは少し肩を落とすと淡々と諭す。

 

「俺が武者修行の旅をしているとき、いつも聞こえてくる歌があった」

 

「???」

 

「それは、風に乗って俺の元に届く歌、お前の歌だ」

 

「私の歌・・・・」

 

「お前の歌を聴いてくれるのは敵だけだと? お前の歌は遠く離れた俺の元に届いている。俺だけではない。立花もレグルスも、雪音もデジェルも、暁と月読もカデンツァヴナも、小日向達や弦十郎殿達も、お前の歌を聞いてくれる。お前の歌を聞くのが敵だけだと言うならば、俺達が、イヤ俺だけであってもお前の歌を聴いてやる!」

 

「エルシド・・・・」

 

「剣は夢など見ないと言ったが、翼よ。俺が手刀を聖剣として鍛えているのは何故だと思う?」

 

「・・・・・・・・友との約束」

 

「そして俺自身の夢だからだ。翼よ、お前の夢は、お前の歌は、お前の剣は、この程度の事で折れるような脆弱な志を持った防人だったのか? 俺の背中を任せる相棒は、風鳴翼は、そんなヤワな剣では無かった筈だぞ!」

 

エルシドの言葉、嘘偽りの無い言葉が翼の心に魂に響く。

 

「・・・・フッ。まったく、つくづく私に厳しいな。エルシドは」

 

「いつもの事だ。奏がお前に意地悪し、俺がお前を厳しくし、弦十郎殿や緒川殿達がお前を甘やかし、シジフォスがお前を諭す。そうやって来ただろう?」

 

「だが今は、奏とシジフォスはいない・・・・」

 

「だが、新しい仲間達がいてくれる」

 

「そうだな」

 

翼は立ち上がり、その瞳には先程までの惑いと脅えが無かった。

 

「すまない。いつもいつも情けない姿ばかり晒してしまって・・・・」

 

「泣き言は後にしておけ。今やるべき事は、分かっているだろう」

 

「あぁ!」

 

翼の意識が暗闇から抜け出た。

 

 

 

ークリスsideー

 

「っ!?」

 

おぞましい地獄から逃げようとするクリスを誰かが抱き止めた。

 

「お兄・・・・ちゃん・・・・?」

 

「クリス・・・・」

 

「お兄ちゃんっ!!」

 

その人物がクリスが、心の底からいつまでも一緒に居たいと思っている想い人、水瓶座<アクエリアス>のデジェルだった。

 

「うっ、うぅっ・・・・!」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

デジェルは何も言わず、嗚咽を漏らすクリスを優しく抱きしていた。

 

「お兄ちゃん、アタシは・・・・!」

 

「君は求めて良いんだ」

 

「でも!」

 

「求めて、良いんだクリス。自分が幸せだと思う大切な人達のいる場所を、君は求めて良いんだ」

 

「でも世界が、皆を殺して・・・・!」

 

「なら守れば良い。君の魔穹が“全ての力を凪ぎ払う”ならば、“大切な人達を守る”為にも使えるはずだ」

 

「そんな事、アタシにできる訳が・・・・!」

 

「できる筈だクリス、君が大切な人達を守りたいと本当に願うなら、君の魔穹イチイバルは、君に答えてくれる。大切なのだろう? “仲間”も“友達”も“後輩”も?」

 

「・・・・・・・・・・・・うん」

 

「ならばできる。クリス、自分を信じるんだ」

 

「アタシ、ここに居て良いの?」

 

「勿論だ。君が何処かに行っても、私が君をここに連れて帰る。君が本当に居たい場所にな」

 

「お兄ちゃん・・・・」

 

デジェルと見つめ合うクリス。

 

「私は8年も君を探して“地獄”をさ迷ったのだ。何処かに行っても必ず君を見つけてみせる。君を絶対に、一人ぼっちになんかにはしない。君の傍にいる、絶対にな」

 

「・・・・うん!」

 

暗闇に染まったクリスの世界が色づいた。

 

 

 

ーレグルスsideー

 

「ふっ! はぁっ! おっとぉっ!!」

 

キャロルの魔弦の攻撃を全て回避していくレグルス。

 

「防戦一方だな。獅子座<レオ>よ、歯痒いと思わぬか?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「本来のお前の力を使えれば、オレと互角に戦える事ができる力を有していると言うのに、このような無様をさらさねばならぬ。それも安全な場所でしか何もしない愚人共のせいでな」

 

「確かに、ちょっとやりづらいかな!」

 

レグルスが光速拳を放つが、キャロルは魔弦を手のひらで回転させて防がれる。聖衣を纏っていない状態の攻撃力では、魔弦の盾を貫けなかった。

 

「やっぱり今のままじゃ無理か・・・・」

 

「獅子座<レオ>よ。今からでも遅くない、オレの元に来い。所詮飼い犬でしかないあの者達<S.O.N.G.>と共にいても、お前達の足をひっぱるだけだ」

 

「・・・・俺は、見てみたいんだ。響達が起こす“奇跡”をさ」

 

「“奇跡”など起きん。オレが“奇跡”を否定し、殺すからな!」

 

キャロルがさらに激しく魔弦で攻め立てるが、レグルスは魔弦の動きに馴れてきたのか、余裕で回避した。

 

「イヤ“奇跡”は起こる、起こす事ができる。それを今、彼女達が証明してくれるって信じている!」

 

「ならば、お前が信じる物を壊してやる!!」

 

キャロルは、翼達がいる方へ、アルカ・ノイズの結晶体を投げ飛ばした。

 

「(任せるよ。響)」

 

レグルスは必ず来るであろう少女を信じて、キャロルと交戦を再開する。

 

 

 

ー翼&クリスsideー

 

「(これ以上!)」

 

「(情けない姿を!)」

 

「「(晒してたまるかーーーーっっっ!!!)」」

 

翼とクリスの身体を覆っていた赤黒い光りが消え、倒れそうになる二人をエルシドとデジェルが抱き止めた。

 

「ハァハァハァハァハァハァ・・・・!」

 

「ハァハァハァハァハァハァ・・・・!」

 

「不発のようだな」

 

「あぁどうやら、“もう1人”が必要のようだ」

 

 

 

ー響sideー

 

翼とクリスが元に戻るのをモニターで確認すると、けたたましくアラームが鳴り響く。

 

「まさか、聖闘士の小宇宙<コスモ>で奏者のフォニックゲインに干渉するだなんて、一体どうして・・・・?」

 

「もしかして、これが愛っ!?」

 

「何故そこで愛っ!?」

 

エルフナインが小宇宙とフォニックゲインの現象に驚き戸惑うと、未来が思わず言った言葉に、脊髄反射的にマリアがツッコム。

 

「まずい!」

 

「奏者、モジュールの使用に失敗!」

 

藤尭と友里の報告に、エルフナインは顔を曇らせる。

 

「ボクの錬金術では、キャロルを止める事は出来ない・・・・」

 

肩を落とすエルフナインの肩に、未来がソッと手を置いた。

 

「大丈夫。可能性が全て尽きた訳じゃないから」

 

未来がエルフナインの手を持って、握られていたシンフォギアクリスタルを見せる。

 

「それって?」

 

「改修したガングニール・・・・」

 

響が、ガングニールを持つ手を握る。

 

「ギアも可能性も、二度と壊させやしないから!」

 

「・・・・・・・・」

 

 

 

ー翼&クリスsideー

 

「ムッ!」

 

「っ!」

 

翼とクリスを座らせたエルシドとデジェルは、空に現れたアルカ・ノイズを睨む。

キャロルが投げ飛ばした結晶体から巨大なアルカ・ノイズが現れ、ソコから大量のアルカ・ノイズが排出される。アルカ・ノイズが町へと攻撃を始めようとしたが。

 

「『乱斬』!!」

 

「『ダイヤモンドダスト』!!」

 

すぐに移動しながら、町へと攻撃しようとするアルカ・ノイズをエルシドとデジェルが斬撃で、凍技で迎撃し防ぐ。翼とクリスは走り行く二人の後ろ姿を見つめる。

 

「(また、足をひっぱるのか!?)」

 

「(また、見ているだけなのかよ!?)」

 

いつだってそうだった。常に最前線に立っているつもりが、いつの間にか彼らの背中を只々見ているだけの自分達の無力感、背中を守りたい、傍にいたいと心から思っているのに、その背中は果てしなく遠い。

 

「(あの背中に、届く力を・・・・!)」

 

「(あの場所に、立てる牙を・・・・!)」

 

必死に立ち上がろうとするが、イグナイトモジュール抜刀の負荷で思い通りに立ち上がれない。

 

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!」

 

「はあああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!」

 

エルシドとデジェルが降下攻撃をしてくるアルカ・ノイズを粉砕していくが、徐々に数の暴力に押されていく。

すると、基地から複数のミサイルが飛んで来て、その上に立っているのはーーーーーーーー。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!!!!」

 

改修されたガングニールを纏った響が、基地から発射されたミサイルに乗って飛び、大型アルカ・ノイズに突撃し、粉砕した。

 

「やっと来たか・・・・」

 

「これで揃ったな・・・・」

 

エルシドとデジェルは、待ちわびたと言わんばかりに、肩を落とすと、すぐに翼とクリスの元へ戻る。

 

 

 

ーレグルスsideー

 

「ふん。死に損ないが戻ったか」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

レグルスはキャロルから離れ、響達の方へ向かった。

 

 

 

ー響sideー

 

「レグルス君・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

レグルスと響は、あのガリィ襲撃の時からギスギスした感じになっていた。

響自身、自分自身のガングニールの力への恐怖で歌えず、未来達を危険に晒し。そんな自分の代わりにガングニールを纏って戦ってくれたマリアに対しての身勝手な態度をそれらがレグルスを怒らせたと自覚している。だが、謝罪の言葉が何故か出てこなく、目を反らそうとする。

 

「響・・・・」

 

「っっ・・・・」

 

レグルスに名を呼ばれビクッた肩を震わせる。

 

「今はやるべき事をやるんだ」

 

そう言ってレグルスは響の肩を叩く。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

響もレグルスとのわだかまりは今は置いておき、翼とクリスに向き直る。

 

「イグナイトモジュール、もう一度やってみましょう!」




オートスコアラーとキャロルがまさかの復活!? これから死んだキャラ達が皆復活して、最後は皆仲良しENDになるのかな?

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