モンスターハンター 人竜秘録   作:傘沙羅

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かつての古き、一つの物語with人物設定

 

 

 

 

 ・慧香・ツェルエース(17)

 

 身長:170cm

 

 体重:教えられません!!

 

 座右の銘:『研磨してこそ、珠となる』

 

 容姿:ISの篠ノ之箒の胸を少し小さくして、目元を柔らかくした姿

 

 この作品の主人公兼ヒロイン。

『砂剛の鬼』天草 総厳とアリセア・ツェルエースを親に持つ新米ハンター。

 努力家であり、天賦の才能を持っているセンスの原石。

 それに加え、かなりのお人好しで困っている人を見つけるとほっておけない。

 アグナに一目惚れしていて、その点で弄られると10割テンパる。

 従来の狩技とは別の剣術を使うがそれは後々に・・・。

 

 

 

 

 

 

 ・アグナ(目測:18)

 

 身長:170cm

 

 体重:慧香によって消されている。

 

 座右の銘:『己が限界に果ては無し』

 

 容姿:慧香からさらに胸を削ぎ落とし、髪は緋色にして目元は鋭く。

 

 

 この作品の主人公でアグナコトル種の雄。

 基本的・・・・・というか常時冷静なため冗談が分かっていても他者からは信じ込んでいると思われてしまうこともしばしば。

 アンディと共に狩り場を転々としてきたおかげ(せい?)

 で凍土、水没林でもポテンシャルの8割を発揮できる。

 しかし、水中だけは鬼門で入っただけで体力と気力がゴリゴリ削れていく。

 人型では、熱線で攻撃し、高熱を帯びた足技を使うが、本人曰く「基本的には前には出ない」との事らしい。

 竜型になればそれこそ固定砲台と化す。

 慧香に対しての感情は・・・・・・・・・まだ理解出来ていないとの事。

 

 

 

 

 

 

 ・アンディ(目測:18)

 

 身長:182cm

 

 体重:73kg

 

 座右の銘(?):俺の剛角は宇宙一ィィィ!!!

 

 容姿:革命機ヴァルヴレイヴのハーノインの髪をバンダナでまとめた感じで。

 

 

 アグナと共に行動しているディアブロスの原種。

 というか、アグナを連れ回す原因で、『なんか食いたい』という考えだけで行動する大食漢。

 アグナと慧香の関係を一歩引いて見るのがこのごろの日課。

 その度に慧香に大してのアドバイスをするが慧香はその話の度にテンパってしまって効果なし。

 アグナと同じく本来なら歩くことさえできなさそうな凍土でもダッシュできるほどの馬鹿。突進馬鹿。

 人型の時はまさにインファイターで1発くらう迄に7発くらわせとけというほどの脳筋特攻者。

 しかし、1発の威力=ディアブロスG級の突進な為、人がくらえば数秒で内臓がミンチに。

 

 

 

 ・ローレ・ヴァンテス(20)

 

 身長:142cm

 

 体重:穿ちますよ?徹底的に

 

 座右の銘:『別に倒してしまっても構わんのだろう?』

 

 容姿:艦これの『吹雪』の髪を赤色にして、表情を緩くした感じです。

 

 

 ユクモ村に来ていた対転生個体特別処理局の隊員。

 低身長なのは特典のせいでいくら年が増えても大きくならない。

 別に同性主義者では無いが本人は『かわゆいは正義、幼いは真理、恋する少女は神秘』と豪語している。

 副局長の輝夜とは初対面で意気投合し、共に慧香を弄り、楽しんでいる。

 因みに特典の内一つは『艦これの吹雪の容姿(髪色変化可)』、もう一つは『この上ない幸運が欲しい』との事らしい。

 もう一つは・・・・・・・・・・・・これも後ほど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 むかしむかし、あるところに1人の女がいた。

 

 その女は異界から来たと言っていたが人々はそんなことを信じることはなかった。

 

 女は狩人となり、来る日も来る日も人々を助けるために竜を殺し続けた。

 

 その美貌と腕前から『女神』と称えられ、いつしか人々の象徴となっていた。

 

 女にはいくつもの男が婚約を申し込んだ。

 

 しかし女はそのすべてをある言葉とともに断った。

 

『あなたが知っている私は、民の、人の偶像でしかありません』

 

 女は異界から来たと言った。

 

 女には異界で共に過ごした男がいた。

 

 女はその男のことを忘れられなかった、だからこの世界には女を満足させるものはなかった。

 

 女はまた、竜を殺し続けた・・・・・・・・・

 

 

 

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 とある竜の話をしよう。

 

 その竜は生まれながらにして全能だった。

 

 竜は各地に散らばる名高い竜種の長に知恵を与え、共存を促した。

 

 しかし、竜の長達は竜の言い分を無視し争いを始めた。

 

 竜と竜との争いは何年も続き、大地を傷つけ、生命をいくつも絶った。

 

 何年も続く戦いの最中、彼の竜は竜でなく『龍』に自身の言い分を話した。

 

『戦いにより荒んでいく世界をどうにかしたい』

 

 その一心で竜は言葉を投げかけ続けた。

 

 しかし龍達はその言葉に耳を傾けはしたが、何も手助けはしなかった。

 

 龍達は既に地上を荒らし続けた竜達を見限っていたのだ。

 

『滅びを勧めた者達の末路は、滅びる他ない』

 

 かの祖龍はそう口にした。

 

 ━━━━━━━しかし、竜は死力を尽くした。

 

 地に降りた竜達を戦いでなく『対話』で鎮めた。

 

『この地には竜の他にも生きとし生ける者が数多くいる。

 

 その生命と汝らの信念、天秤にかける価値があるか否か』

 

 竜達は悉く言葉を返そうとしたが、荒れ果てた大地、燃え盛る海、砕けた空、無数の亡骸の前ではすべてが無駄だった。

 

 竜の言葉が正しいことを理解した竜達だったが、もう既に世界は滅びの瀬戸際まで来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

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 ある日、天に座していた一体の白き龍が地に降り立ち、世界を殺し始めた。

 

 その龍の出す瘴気にあてられた者達は忽ち死に至り、そして生ける屍となり世界を殺し始めた。

 

 その龍は言った。

 

『滅びゆく世界、我が先立って滅ばせて何が悪か

 

 人よ、怨むならこの世の悪、竜種を呪え』

 

 人々は武器を取り、知恵を磨き、策を講じ、竜を次々と殺し始めた。

 

 竜達は何も出来ず、ただ討たれるだけだった。

 

 だがある時、何の罪もない産まれたばかりの竜が惨殺された。

 

 それを機に、竜種の反撃も激しくなった。

 

 竜と竜との争いは、人と竜の戦いとなり、世界を荒らした。

 

 戦いは竜の優勢かと思われたが、人も倒した竜の力を携え竜に対抗した。

 

 人と竜の戦いはそれこそ数世紀に及ぶと言われていた。

 

 そうなればお互いの数が減り、一方が不利になってしまう。

 

 そこで人々は彼らの象徴である一人の狩人を、竜種は彼らを対話で鎮めたかの竜を戦場へと呼び出した。

 

 双方の陣営が睨みをきかせる荒野に彼らは姿を現した。

 

 女は虚ろな瞳と共に身の丈を超すほどの銃を構え、竜は龍から授かった青黒い鱗と金色に煌めく瞳を携えて現れた。

 

 しかし、竜は争いなど望んでいなかった。

 

 だが一方、女はただ目の前の竜を倒すことしか考えていなかった。

 

 女放つ光の奔流を、竜はその鱗で凌ぎ続けた。

 

 女は戦いの中、竜に聞こえるとも思わず呟いた。

 

『こんな世界に何があるのだろうか

 

 この世界には生きていく意味すら見えそうにない』

 

 その言葉を聞いた竜は、人に聞こえているかも分からぬ中、空に吠えた。

 

『生きる意味などない、意味がなくては生きなければいけないのか!

 

 この地に降りた汝の傍らには何もいないのか!

 

 汝の背の向こうにいる者たちの心の支えは!

 

 生きる糧とは紛れもなく《汝》である!!』

 

 そこで双方は、竜と人との対話ができることを悟った。

 

 人と竜の最後の希望は、お互いを滅ぼすのでなく、お互いを知ることを始めた。

 

 竜は同族の非礼を詫び、償いべきことはなにかと尋ねた。

 

 女は、人の長たちから償いべきことを聞き、竜に話した。

 

 人と竜とのわだかまりはそれを皮切りになくなっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、それでも遅かった。

 

 地に降りた白き龍は死した双方の屍を操り、その荒野に現れた。

 

 その時既に生き残った者を遥かに超えるほどの屍が世界にはあった。

 

 人と竜、双方の破滅はもう目の前に見えていた。

 

 しかし、かの竜と女は怯え、慄く同胞に問いた。

 

『『汝らの敵は汝らにあらず、真の敵はかの龍である

 

 《我ら世に轟く誇り高き竜種》

 《我ら最弱にして最強の人類》

 

 汝らの信念は偽りにあらず、その胸の内の灯火は幻想にあらず

 

 《牙を研ぎ、今集い咆哮せよ、竜種の長達よ!》

 《剣を取り、群雄となり猛よ、乾坤の民達よ!》

 

 私達の戦いはまだ終わってはいない、我らは勝者と成るために戦うのだ!!!』』

 

 此処に争いを経て、竜と人とが手を組んだ。

 

 白き龍の軍勢と人と竜の軍勢との戦いはまさにこの世のものではなかった。

 

 黒く染まった竜種を人と竜が力を合わせ、倒していく。

 

 空では白き龍と女を背に乗せた竜が激しく衝突する。

 

 しかし白き龍の軍勢は死者の軍勢、腕をもがれた程度では止まることは無かった。

 

 そして戦場て死んでいった者達は瞬く間に白き龍の軍勢として戦列に加わった。

 

 空にて舞う竜と女は白き龍と激しい攻防を繰り広げていたが、女の身代わりになり、竜は傷を負ってしまう。

 

 竜は女に怪我をさせないように静かに地に落ちた。

 

 白き龍から受けた傷は竜の命を風前の灯になるまで貶めていた。

 

 女は尋ねた。

 

『なぜ、なぜ汝は我を助けた!

 

 汝こそ、竜種の象徴であろう、

 

 汝は死んではならぬ!』

 

 竜はその言葉にこう返した。

 

『我の方こそこの世に生きる意味をなくしていたのかもしれない。

 

 しかし、我はただの標だ。

 

 我の後ではなく、我の先にこそ新たな世がある。

 

 ━━━異界から我にはこの世にあり続ける意味などない』

 

 そう言った竜の姿がみるみる小さくなっていき、やがて一人の男の形となった。

 

 女はその時、呼吸さえ止まった。

 

 その顔は遠き異界にいるはずの愛した男の顔だった。

 

 女はその男に名前を問いた。

 

 しかし竜は、名などない、と答えた。

 

『我の名など遠い昔に忘れてしまった。

 

 生前の名など覚えてもいない、悲しいことだがな

 

 ・・・・・・・・・・・・あぁ、だがある女のことは名前を忘れようとも朧気に覚えているがな』

 

 竜は力無く笑いながら、空に舞う白き龍を睨んだ。

 

 竜はその傷ついた体のまま立ち上がり、背に青黒い翼を広げ飛びたった。

 

 女がただ涙しながら見つめる中、空を砕かんばかりの激戦が繰り広げられる。

 

 白き龍の吐く紫の瘴気を纏った白弾を青黒い楯と吐き出す熱線で防御する。

 

 紫の瘴気は竜の楯に当たった瞬間、霧散していき竜は白き龍の傀儡とはならなかった。

 

 お返しとばかりに、竜は楯を掲げて白き龍に激突した。

 

 両者はもつれあうようにして地に落ちた。

 

 白き龍が翼をはためかせ竜を吹き飛ばして、距離を取る。

 

 しかし、既に竜は限界に達していてもう立つことがやっと程まで衰弱していた。

 

 竜が諦めかけたその時、竜の隣に女が並び立った。

 

『━━━━━貴様は先に私に生きろと言った。

 

 なら私の方こそ言い返してやる、生きろ。

 

 貴様の言う女のことを私も聞いてみたいと思ったからな

 

 ここで死んでもらってはなおさら困る』

 

 まるで別人のようなしゃべり方をする女に驚いていた竜だったが、なにを思ったかケラケラと笑いだした。

 

『━━━━━そうかい、そうかい。

 

 それならこんなところで下を向いてる暇はなさそうだ。

 

 あんたになら話が通じそうだから、話をしてやるよ

 

 ━━━━遠き、遠き世界の物語ってものをな』

 

 竜と女は共に歩み出した。その背はまるで何年もの歳月を共にしてきたかのような固い絆が見て取れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 かくして、白き龍は討たれ、その軍勢もそれに呼応するかのようにただの屍に戻った。

 

 竜と人は共に健闘を称え、彼らの象徴を探しにでた。

 

 ・・・・・・・・・・・・しかしかの竜と『女神』と呼ばれた女の姿を見た者はいなかった。

 

 戦闘の極地だった荒野は変動し、剣のように隆起し、地下には空洞ができていた。

 

 荒れ果てたその地には白き龍も竜も女もいなかった。

 

 竜種は壊れた世界を治すために全力を尽くし、人々は竜種との対話を通して数多くの技術を学んだ。

 

 そして、人々はかの竜と女神のことを忘れぬように、荒野に現れた山の頂きに石碑を彫ったそうだ。

 

 

 

 

 

  ━━━()()・・・・━━━

 

 

 

 

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