天災と天才でARMORED STRATOS 作:SATO 1940
「やった! じゃあお名前を教えて?」
「シン・マツナガ?ソロモンの白狼?」
俺の名前を聞いた人はだいたいこう言うんだ…天災もガンダム知ってるんだ、驚いた。
「じゃあシンくんだね!」
シンくん?
「そう!信治くんだからシンくん!」
「じゃ行こっか?シンくん」
どこにですか?
「私の研究所だよ」
拒否します
「なんで?」
ここから近くの高校に通うんですよ?
「そっか…じゃあ仕方ないね!」
ええ、貴女とともに研究、開発ができるというのはとても魅力的ですがそれ以上にこの家から離れたく無いというのが強くて...ニートとという訳では無いですが家にいるというのが安心できまして。
「そっか!……それじゃ!今日はここら辺で帰るね!束さんの予想では近々また会うことになると思うけど…」
え?それどういう意味です…
「バイバーイ!!」
あ!ちょ!待っ!…行っちゃった……
~数日後~
あぁ~暇だなぁ~強化人間技術でも開発しようかなぁ…
『緊急ニュースです。ISを起動した男性が発見されました。』
ん?へぇ…男がISを起動したのかぁ…実はトランスジェンダーの女性だったってオチだったりして…w
『…IS学園の受験会場と繋がったようです。富田くん?』
『えーこちらIS学園の受験会場です。えー先ほど初の男性操縦者、織斑一夏くんがですね、もうすぐ出てくると…あ!来ました!えー…一夏くんは周囲を警護されながらですね…ちょっと!押さないで!』
なるほど…どこからどう見ても男だな…しかし織斑か…どっかで聞いたことあるような気が…
「シンくーん?」
うわっ!た、東雲博士どうしましたか?
「東雲?束さんのファミリーネームは篠ノ之だよ?」
そうなんですか...すみません...それでなぜここに?
「いやー驚いたよ…まさかいっくんが起動させちゃうなんて…」
織斑ですか…あ!そうだ、織斑ってブリュンヒルデの…
「あ~…ちーちゃんね、そうだよ、弟だよ」
なるほど、でもいくら弟だから起動できるってのもなぁ…
「そうなんだよ!理由は分かんないけど何故かISは男に反応しないんだよね…」
分からないんですか?
「そう、実は私もISコアの事もよく分かってないんだ…造るときも気付いたら出来てるんだ」
「あ、そうだ!ねぇシンくんこれ触ってみて!」
なんです?これ?赤いテニスボールですか?
「さっき新しく作ったIえ…」
うわ!なにこれ!気持ちわりぃ…
「どうだった?」
なんか…頭の中によく分からない情報が入ってきて…
「そう…これはさっき作ったISのコアなんだ…頭に情報が入ったってことは…」
まっさかぁ…
「うん、そうだね…シンくんはこれからどうしたい?」
どうするって…このことはまだ世間に広まってないからステルスすれば…
『なお、政府はこの事実に対して他にも起動できる男性がいる可能性を考え、全国の中高生を対象としたIS検査を実行すると発表…』
あちゃ~…
~更に数日後~
「おい!俺動かせると思うか!?」
「やめとけ…どうせ動かしたって良いことなんて一つもないと思うぞ…」
そうだよ…
「そんなわけねぇだろ?女子高に通えるんだぜ?全世界から美少女たちが通うんだぜ!?」
「なんの後ろ盾も無いような一般人なんて良くて一生モルモット、悪くて解剖行きに決まってる」
そうだよ、天国ばかりの場所なんてないよ…あぁ~…なぁんでここに来ちゃったんだろう…
「次!」
「ちっくしょー!!」
「次!」
「よかった…」
だんだんと自分の首が閉まっていく気分だ…逃げたいなぁ…逃げれないなぁ…
「次!」
遂に俺の番ですか…嫌だなぁ…
「速く触れて!後が詰まってんだから!」
あの…お腹痛いので辞退…
「速く!」
えぇい!ままよ!!
その後どうなるかはきっとご想像の通り…
テストが…中間テストが…迫って…網膜から光が逆流する…!フワァァァァァァァ!!