バンドリ! ガールズバンドパーティ!
1周年おめでとうございます!
リリース当初からプレイさせてもらっているので、1周年を迎えることができて、僕も嬉しいです。
アプリの方が1周年ということは、そろそろこの『ドキドキ Experience!!』も1周年を迎えるのでは……?
まぁ、それは置いておいて、23話です!どうぞ!
俺の風邪が治ってからやると言っていた、つぐみとの勉強会は、急遽つぐみが生徒会の活動のことで呼び出され中止となった……。
代わりと言ったらあれだけど、つぐみの参考書を見せてもらい、付箋が貼ってあった箇所の答えと解説をノートにまとめて渡しておいた。
お前なら大丈夫だ、つぐ!
さて、今日は何をするのかって?
そりゃぁ──
「拓弥ー、早くしないと電車出ちゃうよー!」
「あー、待って沙綾!」
「香澄ちゃんを待たせないようにね。いってらっしゃい、2人とも」
「「いってきまーす!」」
香澄と沙綾とのお出かけだよ。
「香澄、お待たせ~!」
「あ、沙綾!それと拓弥も!」
「すまん、香澄。待ったか?………って、有咲!?」
「うぇ!!?拓弥!?」
これは驚いた…。
沙綾からは香澄と3人で出かけるって聞いてたんだけど、有咲も一緒だったとは…。
「(ちょっと香澄!どういうことだよ!た、拓弥が来るなんて聞いてねぇ!)」
「(ちょ、ちょっとしたサプライズ……えへへ)」
「(えへへ じゃねぇ!)」
「今日、有咲も一緒だったのか」
「あ、ごめん拓弥。伝え忘れてた」
「そんなことだろうと思ったよ…」
待てよ、これは貴重な盆栽友達─略して"
そうだ、そうに違いない!
ならばやることは決まっている!
有咲と仲良くなるぞー!!
「有咲、今日はよろしくな」
「こ、こちらこそ!よろしくお願いします…」
顔を真っ赤にしながらも挨拶をしてくれる有咲。
あまり男性慣れしてないのかな?
「さて、それじゃあ行こっかー」
「うん!れっつごー!」
向かう先は、沙綾が先日話していた大型ショッピングモールだ。
「有咲って、休日は何してるの?」
「ええっと…」
「有咲はずっと盆栽眺めてニヤニヤしてるよ!!」
香澄が食い気味に答える。
「し、してねぇ!!」
「してるよ!」
「でも、ニヤニヤはしてねぇ!!」
香澄に反論しながらも、こちらをチラチラと見てくる有咲。
いや、別にニヤニヤしててもいいと思うぞ?
俺だって、盆栽に水をやる時はニヤけちゃうし……。
「拓弥も、盆栽眺めながらニヤニヤしてることよくあるよね?」
「そ、そんなことは……あるな」
うん、さっきも言ったように、ガッツリニヤけてる。
「だから、有咲がニヤけちゃうのも分かるよ。
盆栽にはそれくらいの魅力がある!」
目をキラキラと輝かせて、有咲が反応する。
「だよな!!……あっ、ですよね!!」
とっさの言葉に、"しまった"という表情だ。
「別に敬語じゃなくても大丈夫だよ。どちらかと言えば、俺も香澄や沙綾に接するみたいに砕けた感じで話してくれると嬉しいな」
「そ、それなら……そうする」
真っ赤な顔になりながらも、了承してくれた。
まぁ、そこで『有咲、顔真っ赤だな』とか、わざわざ言わないけどね?
小学生じゃあるまいし……。それに、有咲はシャイな感じもするしね。
「有咲、顔真っ赤ー!」
さすがです香澄さん………
見事なフラグ回収………。
「う、うるせぇー!!」
「まぁまぁ。落ち着きなって2人とも」
「ご、ごめん沙綾」
たぶん、学校でもこんな感じなんだろうな。
「ニヤニヤして、どうしたの拓弥?」
「いや、賑やかでいいなって。 学校でもこんな感じなのか?」
「うん、だいたいいつもこんな感じだよ」
「それなら、毎日楽しそうだな」
毎日こうなのかと思うと、凄く微笑ましくて、思わず口元が緩んでしまう。
女の子が3人もいると、立ち寄る先は自然と……ねぇ?
「拓弥!拓弥! これ可愛くない!?」
星柄の付いたTシャツを見つけ、テンションの上がる香澄。
「あぁ、香澄には似合うんじゃないか?」
「やっぱそうかな!? 試着してくるねー!」
「いってらっしゃい」
やっぱ、香澄はいつでもフルパワーだな。
フ●ーザ様のフルパワーなんて比べ物になんないね。
セルの完全体はどうかだって?
──論外だね。
そんなことを思っていると、有咲が1人でいるのを見つけた。
「有咲は普段はこういうお店は来ないのか?」
「う、うん…。ネット通販で買うことが多いから…」
「そっか。有咲には、こういうの似合うんじゃないか?」
真っ白なワンピースを見つけ、有咲見せる。
「いや、そんなキャラじゃないって言うか……」
「俺は似合うと思うぞ? 有咲って、どことなく"お嬢様"みたいな雰囲気あるし」
「うぇえ!? そ、そんなことないって!」
顔を真っ赤にして否定をする有咲。
「そう言わずさ、とりあえず試着だけでもしてみなって。たまにはネット通販以外で買うのも良いかもしれないよ?」
「拓弥がそこまで言うなら……」
そう言って、有咲は白いワンピースを持って試着室へ向かっていった。
「拓弥ー、これとかどうかな?」
今度は沙綾だ。
「うん、似合うと思うよ。でも、沙綾はもう少し攻めた服を着ても良いと思うんだよなぁ。ヘソ出しとか」
「拓弥、ほんとおへそ好きだよね」
苦笑いしながら答える沙綾。
「だって、沙綾は何回言っても着てくれないし…」
「私服でそれはちょっとね……。ほらほら、拗ねないの」
沙綾は絶対、露出の多い服でも似合う!
本人はあまり着たがらないけど………。
まぁ、沙綾が露出の多い服を着て、ロクでもない男が寄ってくるのは嫌だしな……。
ここは我慢だ、山崎拓弥。
え?俺がへそフェチかって?
そうだよ!おヘソ良いじゃん!
特に沙綾はクビレもあるし、おヘソの形も綺麗だし!
そんなゴミを見るような目で見ないで……(涙)
「じゃーん!どう、拓弥?」
「うん、似合ってる。香澄はホントに星柄が大好きなんだね」
「うん!なんか、キラキラしてるからつい欲しくなっちゃうんだ!」
香澄は天体観測とかに連れてったら喜びそうだな。
そんなことを考えていると、隣の試着室の扉が開いた。
「有咲可愛い!」
香澄の意見に素直に同意だ。
勧めた俺が言うのもあれだけど、めちゃめちゃ似合ってる……
「ど、どうかな?」
「凄い似合ってるよ。めっちゃ可愛い!」
「可愛いくねぇ!」
「いや、可愛いよ。めちゃめちゃ可愛い」
「あー、もう!うるせえ!うるせえ!」
顔を真っ赤にして試着室へ帰っていく有咲。
「こらこら、拓弥。あんまり有咲をからかわないの」
「ほんとにそう思ったから言ったのにな…」
ちなみに、お店から出る時に有咲は何かを買っていた。
「その中身って、あのワンピース?」
「ち、違ぇ!」
真っ赤な顔で否定された……。
「見てみて!このシュシュ可愛い!」
「ほんとだ!めっちゃ可愛い! あ、こっちにもあるよ!」
沙綾と香澄が雑貨屋で盛り上がる一方で…
「やっぱ、肥料とかも大事なのか?」
「うーん、そんなにこだわってないけど、肥料って言うより日当たりとかあげる水の量とかの方が大事かな」
盆栽トークを有咲と俺は繰り広げていた。
有咲のおかげで、うちの松盆栽も今まで以上に良いものになりそうだ。
「お、このリボン可愛くないか?」
「う、うん。私はあんまり付けないけど」
「そうなのか。有咲もポニーテールとかやってみたら?ツインテールもめっちゃ似合ってるけど、それだけじゃ勿体無いよ。せっかく可愛いのに」
「だ、だから可愛くねぇ!!」
パシャ
真っ赤な顔で否定する有咲をスマホで撮り、見せる。
「ほら、可愛い」
「勝手に撮んな!そして、可愛くねぇ!」
やっぱ、有咲は面白いな!
可愛いってのは本当だけど、それを全力で否定してる姿がまた可愛い。
パシャ
「ほら、今度は俺とのツーショット。こんな可愛い女の子と一緒な写真に入れるなんて光栄だなぁ」
「だから、可愛くねぇ!」
「せっかくだから、有咲にもあげるね」
LI●Eで有咲に、さっき写した写真を送る。
「わざわざ送ってくんな!いらねぇ!」
ツッコミの連続で、多少疲れ気味の有咲。
「か、香澄よりもめんどくさい……」
聞こえなかったふりをしておこう…。
「あれ?そういえば香澄と沙綾は?」
「ほんとだ、いない」
有咲と店内を見ているうちに、香澄たちとはぐれてしまった…。
有咲回?でした!
☆☆☆
気づけばバンドリ作品もかなり増えてきましたね…。
何気に、バンドリ作品の中では2番目に古いこの作品。
古いのにも関わらずまだ23話…。
更新が遅くて申し訳ありません!
ゆっくりですが、しっかりとゴールまで書き切るつもりなので、お付き合いいただけたら嬉しいです。
皆さんからの高評価や感想が凄く励みになってます!
ホントにありがとうございます!!
☆☆☆
ここだけの話ですが、近々この小説に挿絵を描いていただくことになりました!
詳細は近日公開ということで、お楽しみに!