ドキドキ Experience!!   作:トップハムハット卿

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ほんとにみなさんありがとうございます!

おかげさまで日間ランキング16位まで来ました!!

みなさんの期待に応えれるよう頑張ります!

では、10話です


第10話

「なんか、今日のライブはいろいろとおもしろかったな」

「うん、楽しかったよね」

 

 

グリグリの遅刻?に香澄たちの登場………

 

ハプニングがあったとは言え、聴いていて楽しかった

 

 

「帰りますかー」

「うん」

 

 

「それじゃ、またね」

「いや、送るに決まってんだろ」

 

「べつにいい」

「あー、そーですか。そんじゃ、さいなら」

 

「ま、待って!」

「なんだよ」

 

「やっぱり……送って」

「最初から素直に言えっての。蘭は暗いところ苦手なんだし」

 

「べ、べつに苦手じゃないし!」

「あー、はいはい」

 

 

 

意外に思うかもしれないが、蘭は暗いところが苦手だ

 

 

 

小さい頃、Afterglowのメンバーと一緒にキャンプに行った時のこと。

夜になってみんな寝る時間になったので明かりを消したら……

 

「暗いのムリ……!」

 

と言って俺の背中にずっとしがみついてた

 

そのまま寝たせいか、起きたら

 

 

「蘭と拓弥が抱き合って寝てた!」って、ひまりにめっちゃいじられた……

 

 

 

 

 

 

 

「拓弥、今日は……ありがとね」

「気にすんな。お前が誘ってくれたおかげでおもしろいステージ見れたし」

 

 

「それはそうと、蘭さん?」

「ん?」

 

「服の袖掴むのやめてもらえませんかねぇ?服が伸びちゃう…」

 

そんなに夜が怖いのか………

 

「そんなに怖いなら、手でも繋いでやろうか?」

「べ、べつにいい!! ///

それに、誰もあんたとなんか手を繋ぎたくないし!」

 

「はいはい、それは悪うござんした」

 

なにも、そこまで言わなくても……

 

「………拓弥が、どうしてもって言うなら"しかたなく"繋いであげないこともない……けど?」

 

「はいはい、もうそういうことでいいよ。ほら、さっさと手を出せ」

 

 

 

なんだかんだで繋ぐんかい!

 

 

「なんか、昔から私たち変わってないね」

「そうそう変われるもんでもないだろ」

 

「小さい頃から、暗くなったら手を繋いでさ……

これも私たちの"いつも通り"なのかな……」

 

「かもな。お前が恥ずかしがるのも毎回のことなんだけどな」

「べ、べつに恥ずかしがってなんかない!」

 

 

「あーはいはい、そーゆーことにしておきますよー」

 

これだからツンデレ属性持ちは!

 

「なにそれ、なんかムカつくんだけど」

「蘭ももう少し素直になれればなぁ」

 

「余計なお世話!バカ拓弥!」

「バカとはなんだ!アホ蘭!」

 

「あー!もー!うるさい!」

「うるさいのは蘭の方だろ!こんな近くで騒ぐんじゃねぇ!」

 

 

手を繋いだまま騒がれたらたまらんぜ………

 

 

「ぷふっ……」

「なに笑ってんだよ?」

 

「拓弥だってニヤけてるくせに。

私たち、ほんと変わってないね」

 

「そうだな。これが俺らの"いつも通り"だしな」

「そうだね…………

 

 

 

………ねぇ、拓弥」

 

「ん?」

「私と……………

やっぱ、なんでもない」

 

「そこまで言いかけて止めるのは無しだろー」

 

「なんでもない!///」

「わっかんねぇやつ」

 

 

蘭もたまによく分からない時がある…

 

 

 

 

「ほら、着いたぞ」

「うん」

 

 

「じゃぁな」

 

「ありがとね」

 

珍しいな。蘭がこんなに素直に礼を言うなんて

 

 

 

「それと………おやすみ///」

 

 

「お、おう。おやすみ」

 

 

いきなりその笑顔は反則だろ………

 

つい、ドキッとしてしまったじゃねぇか!……

 

 

 

「はぁ……振り回されてんな…俺」

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

「いらっしゃいませー」

 

 

 

もう言わなくても分かるよね?

 

はい、今日も店番をしております

 

 

 

 

「やっほー拓弥!!」

「お、ひまり!」

 

「来ちゃった!」

「お前は俺の彼女かよ」

 

「蘭にフラれたからって、私は彼女になってあげないからね?」

 

「ひまりみたいな彼女は、こっちから願い下げだ」

「なにそれ!ムカつく!拓弥のくせに!」

 

 

 

おっと、紹介を忘れていたので紹介しておこう

 

彼女の名前は "上原(うえはら)ひまり"

なんと、Afterglowのリーダーだ!

 

ベース担当で、なぜか高校ではテニス部に所属している

 

 

「んで、今日はパン買いに来たの?」

「うん、それもあるけど、クッキー焼いたから拓弥にもあげようと思って」

 

「お?まじか!さんきゅー!」

 

 

 

ひまりの焼くクッキーは普通に美味い

手先が器用?なのか知らないけど、クッキー焼くのはやたらと美味い

 

「どう?美味しい?」

「うん、普通に美味ぇわ」

 

「こんな彼女欲しくなった?」

「いや、ならない」

 

「うぅ…………悔しい!」

「付き合いたくもないくせに、わけわからんことを言うんじゃぁないよ」

 

「そうだけど……」

 

そうなのね…

 

 

 

 

 

 

べ、べつに全然ショックなんて受けてないんだからね!(涙)

 

 

 

 

 

「そうだけど………、でも悔しいの!」

「知らんがな!」

 

 

 

俺には何が悔しいのかさっぱりですわ ヤレヤレ

 

 

 

「そういえば、テニスの方はどうなんだ?」

「頑張ってるよー!」

 

「それはなにより」

「拓弥は……部活入らないの?」

 

「おう、そのつもり。店番やってる方が楽しいしな」

「そっか……。それならよかった!」

 

「おう、テニス頑張れ」

「うん!それじゃ、パンありがとね!」

 

「また来いよー。ありがとうございましたー」

 

 

ひまりも相変わらずって感じだったなぁ

高校入っても仲良し幼馴染みは"いつも通り"か…

 

 

なんかそういうのって良いよね

 

 

 

 

「ただいまーー!!」

「おかえりーー……って、紗南!ばかやろう!ネコなんかお店に入れるんじゃねぇ!」

 

「え?ダメ?」

「ダメに決まってんだろ!!お兄ちゃんがなんとかするから、ちょっと待て!」

 

 

 

ネコを店に持ち込んだらパンに毛やらなんやらが付着するかもしれないでしょうがぁぁ!!!

 

 

"異物混入"等にうるさいこのご時世なのに………

 

 

「母さん、ちょっと店番お願い!!」

 

「は~い、そんなに慌ててどうしたの?」

可愛い妹(紗南)がネコ連れて帰ってきた!」

 

「あらまぁ………」

 

 

 

 

店番を母に変わってもらい、店の外へ向かう

 

 

 

改めてネコを見ると、まだ生まれて2週間くらいだと思われる真っ白毛のネコだ

 

 

「紗南、このネコはどこから拾ってきたんだ?」

「帰るとき!」

 

「なるほど、野良猫?それとも迷子?」

「それはわからない…」

 

首輪は付いてないけど、この毛色で野良ってのもなぁ……

 

「一応、飼い主がいた時のために掲示板に"飼い主探してます"とかやっとくか」

 

「お兄ちゃん、うちで飼ってもいいの?」

「それはお母さんに聞かないと分からないけど、おそらく大丈夫だと思うぞ」

 

「ほんと!?やったぁ!」

「いや、まぁ、"飼う"わけじゃなくて"世話"をするだけだからな?」

 

「どういうこと?」

「要するに、そのネコは野良猫じゃない可能性があるってこと」

 

「そうなの?」

「知らん!まぁ、飼い主がいなかったら飼うしかないけど…」

 

 

 

「でも、紗南、キッチンとお店にはネコを連れて入っちゃダメだぞ?」

「わかった!でも、このネコにお名前考えてあげないと……」

 

「そうだな……紗南が決めなよ」

「う~~ん……………

 

まっしろいから、"だいふく"!」

 

 

こうして、我が家に"だいふく"が加わったのであった

 




10話でした!!

やっぱ、蘭の可愛さは尽きないですね!!


ネコが出てきたということは……
次話へのフラグ……かな?
(※フラグとは言っていない)



誤字や展開に矛盾が生じたりしているかもしれないので、気づいた方は遠慮なくご指摘ください!!

感想やコメント、評価もいただけたらありがたいです!

新たに高評価頂きました!
☆9 ペンケースさん

次話は不定期更新です………

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