比企谷隊の非日常   作:アラベスク

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久しぶりすぎてどういう風に進めてきたかわすれてしまったので書き直していました。

時系列とかBBFの各キャラクターの入隊時期等を参考にしたりと色々調べたりするのに時間がかかりました。


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比企谷隊のA級昇格試合は午後から行われる。ランク戦が行われると言うことで、ボーダー本部には観戦しようと非番の隊員やC級隊員がこぞってブース内に詰め寄っていた。

 

その中には夜に比企谷隊と同じくA級昇格に望む風間隊の姿も見られた。

 

 

「風間さん、こんな所で見なくても作戦室で見ればいいじゃないですか?」

 

生意気そうな声の主は風間隊の菊地原隊員だった。彼はボーダー隊員の中でも希に見るトリオン能力のサイドエフェクトを持つ。彼のサイドエフェクトである強化聴覚を得た風間隊は破竹の勢いでB級ランク戦を駆け上がりB級一位にまでなった。

 

 

菊地原は人混みが嫌いだ。なぜなら彼の持つ強化聴覚のサイドエフェクトのお陰で必要ない雑音まで拾ってしまうためだった。五月蝿く混んだ場所がなれない菊地原にとってここは居心地が悪い。

 

「うぅぅぅ(うるさいなぁ)」

 

菊地原の顔は何時にもまして不機嫌だった。それを見た歌川が心配して声をかける。

 

「大丈夫か菊地原?」

 

 

「菊地原、我慢しなくても歌川と作戦室で見ていても構わないんだぞ」

 

「なんかそれはそれでムカつくんでここで見ますよ」

 

いつも以上に不機嫌な顔を浮かべた菊地原に風間はそうかと言うと、無理はするなと一言言ってスクリーンに視線を向ける。

 

今回のランク戦の対戦カードは今期B級2位に上がった比企谷隊、そして運悪く相手はA級1位の東隊に2位の太刀川隊とかなりハードな組み合わせだ。もし自分達の隊がこの組み合わせでも苦戦は強いられるだろう。ほとほと運に見放されているなと風間は心の中で比企谷隊の面々に同情した。

 

 

 

 

 

比企谷隊は東隊、太刀川隊とはほぼ同時期に結成された現ボーダー内でも古いチームでありながら、構成メンバーは中学生だけのチームだ。ボーダーの主力構成は主に10代の学生が大半を占めるなか、彼らは幼いときからすでにボーダーの隊員として戦いの渦中に身を投じていた。

 

 

 

隊長の比企谷と本牧はボーダーが公に活動する前の大規模侵攻直後にはすでに入隊しいたらしい。そしてもう一人の戦闘員とオペレーターの折本と仲町も1年後に入隊して半年たった頃にはすでに正隊員となり折本が皆を巻き込む形でチームを結成したと聞く。

 

 

 

さて、対する東隊はボーダー最初のスナイパーである東春秋率いる精鋭部隊で、高校生シューターの二宮と加古、オールラウンダーの三輪は比企谷達と中学生だ。彼らは忍田本部長が選りすぐりを集結させたまさにエリート部隊の名にふさわしい実力の持ち主で、これまで幾度となく行われたランク戦を戦い抜きA級1位の座を固持してきた最強チームと言っても過言ではなかろう。その実力者揃いを相手に比企谷隊はどう戦いのか見ものである。

 

 

久しぶりに風間は心を沸き立てられていた。彼らはどう格上相手に戦いを挑み相対するのか。そしてその格上と同格である太刀川隊をも同時に相手取らなければならない。

 

 

 

「これは一つの試練だな」

 

「試練?」

 

風間の呟きに歌川は耳をかす。確かに昇格試験だから試練なのは確かだが

 

「彼ら比企谷隊がA級たる器かを試すための試練だ。A級はボーダーにとって精鋭部隊。選りすぐりの隊員だけに与えられた称号。生半可な気持ちではA級になれないのと同時にこれくらいの試練を勝ち上がれなければA級として値しないと言うことだ。まぁ少し比企谷達は運に見離れた感がぬぐえないが」

 

「まぁそのお陰で僕たちが楽できますからね」

 

「油断していると足元を掬われるぞ。嵐山隊は俺たちより格上なんだ。なめてかかると痛い目を食うのは俺たちの方だ。気を引き締めろ」

 

「わかってますよ。それくらい」

 

「その言葉忘れないぞ。どうやらおしゃべりもここまでのようだ。始まるぞ、ボーダー至上最凶とも言うべき試合が」

 

 

 

さて、一斉に隊員達が戦場へと転送される。

 

 

 

Map「市街地B」、天候「濃霧」

 

 

比企谷の策略は嵌まるのか

 

 

 

 

 

 




えっ視覚支援有る中で天候設定濃霧にしたって?



ただのはったりです。



戦闘描写はたぶん難しくて私には書けるかが心配です。

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