超次元ゲイムネプテューヌ Origins Interlude   作:シモツキ

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第八話 ルウィー、職員の日常編

ルウィー教会に、お客が来た。それは何ら変な事ではないし、むしろ全く人が寄り付かなくなったらそれは間違いなく大問題。

でも、世の中何にでも例外はあるし、但し書きしておきたい状況というのも存在する。例えば……そのお客というのが、変態だった場合とか。

 

 

 

 

「……誰か、代わりに行ってきて頂戴」

 

私がルウィーに来てから数日経った、ある日。ルウィー教会の主要人物(と私)を執務室に呼んだブランは、いつになく深刻そうな顔でそう言った。

もしこの状況を何も知らない人が見たら、国家クラスの危機か超極秘の会議かと思うだろうね。でも、違う。そんな大それた事ではない……けど、事情を知る者からすれば納得出来ない事もない事態。そう……

 

「…出来ればわたしはあの兄弟と顔を合わせたくないわ」

 

ルウィー教会に、兄弟がやって来たのだった。

 

「兄弟……?」

「だれそれ、おねえちゃんのお友達?」

「知り合いだけど友達ではないわ…」

 

状況を全く理解していない…というか状況に適してすらいない子が二名。言わずもがなのロムちゃんとラムちゃんだけど…一体この二人は誰が呼んだんだろう?大方兄弟から遠ざける為か単なるノリかだろうけど…。

 

「…一応訊くけど、行きたい人はいる?」

『…………』

「まぁ、そうよね…」

 

一斉に目を逸らす私達。私は勿論、ブランの信者である教会の人間ですらこの反応だった。…いや、うん。あの二人が悪人じゃない事も女神や国の為に危険を冒してくれた事も知ってるよ?知ってるけど……前作を読んで下さった方々なら、分かるよね…?

 

「…はぁ……ガナッシュ、貴方はどう?同じ男であれば彼等のキツさもまだマシでしょう?」

「わ、私ですか?…出来れば断りたいですね。ホワイトハート様がどうしてもというならともかく「どうしてもよ」速攻で言いましたね!普通『そこまでじゃないけど…』や『そんなに嫌?』と言うところでいきなり言いましたね!」

 

最初に白羽の矢が立ったのはガナッシュさん。しかもブランらしからぬ台詞割り込みボケをかまされたせいで軽く動揺している。……後、激しくどうでもいいしブラン一筋だろうから問題ないんだろうけど、そこまで広い訳じゃない部屋で彼はハーレム状態になっていた。

 

「えぇ……はぁ、そんなに嫌?」

「やっつけ具合が酷いですね…そりゃ嫌ですよ。私と彼等は相容れない存在ですから」

「相変わらずね、その点は…」

「相変わらず、ですか…別に私は彼等の趣味を否定するつもりはありませんよ?胸の豊かな女性を好むのは男として間違っている訳ではありませんし、私も別に胸の豊かな女性を嫌っている訳ではありませんから。しかしですねホワイトハート様、私は彼等がだからといってホワイトハート様や貴女の様な胸の慎ましやかな女性を蔑ろにするのが許せないのです。確かに劣る点はあるでしょう、しかしその分慎ましいからこその魅力もあるのです。いや、慎ましい事自体に魅力があるのです。例えるならば……」

「も、もういい、お前の意思はよく伝わったからその辺にしてくれ…頼む……」

「そういうのであれば、仕方ありませんね」

 

チャッ、と眼鏡を中指で軽く上げつつ口を閉じるガナッシュさん。……あぁ、この人も大分拗らせてるなぁ…元からな気もするけど。

 

「…ミナ、頼まれてくれない?」

「わたしもあの方々は苦手です…というか、その……」

「……?」

「…万が一、彼等がブラン様を侮辱した場合…それが、ブラン様を対象にしていなかったとしても、わたしは彼等を煤塵にしてしまうかもしれません…」

『…………』

「……あ、ご、ごめんなさい冗談です!わたしそこまで衝動的じゃないですからね!?」

 

普段の気弱な良識人的キャラからかけ離れた今の発言に無言の驚愕を隠せない私達。…と思いきや、冗談らしかった。普段冗談を言わない人や突っ込みのイメージが強い人がボケをかますと…しかもそれが結構キツい奴だと、高確率でこうなってしまう。…私も前は時々こういう事あったなぁ……。

 

「じょ、冗談なら良かったわ…じゃあ、嫌なのは?それは本心?」

「あ、はい…わたしは性格的に、二人と三人で接するのは大変だと思うんです……」

「確かに、ミナ様の性格ですと場合によってはブラン様以上に負担を感じるかもしれません」

「…そうね、分かったわ」

 

自らがよく知る教祖と侍女の言葉は無下に出来ない、と言った様子でミナさんの拒否を認めるブラン。そして彼女はまた次の相手に目を向ける。その視線の先にいるのは……

 

「…普通ここで私に頼る……?」

 

私だった。いや、まぁ…話が始まった時点で選択肢に入っているんだろうなぁとは思っていたし、ブランに比べればまだ私は二人への嫌悪感が少な……

 

「…主人公且つ貴女視点なのに、今回今に至ってやっと口開いたわね」

「あ、そこ気にするんだ…いいじゃん別に…」

「ま、そうね。それでどうなの?イリゼなら貶される事はないと思うけど」

「それはそうだけど…そもそもの事、一つ言っていい?」

「何かしら?」

「……兄弟さん達はさ、リーンボックスからの使者として来てるんだよね?じゃ、私が出るのは御門違いだし…外交的にも宜しくないよ?」

「……ぶー…」

「頬膨らませても駄目!っていうかそんな柄でもない事したら……あぁほらガナッシュさん見た事もない笑み浮かべちゃったじゃん!」

 

THE・イケメンスマイルを浮かべるガナッシュさんを示しながら突っ込む私。全くもう、ガナッシュさんにしても兄弟の二人もいい笑みを尖り過ぎた趣味関連の時しか見せないもんだから困る!この笑みに普通の女の子が騙されたらどうするの!?……じゃない、ガナッシュさんもアレだけど今回の問題源はそこじゃない…。

 

「…こほん。これは私的な事じゃなくて公務関連の様だから私が対応したら不味い、OK?」

「…OK、というかイリゼに関しては試しに言ってみただけよ」

「え、わざわざここに呼んだのに?ほんとに試しになの?」

「さて、そうなると後残っているのは…」

「ちょっ…解答拒否ですか……」

 

ブランの言葉を受けて、残った最後の一人であるフィナンシェさんに視線が集まる。当のフィナンシェさんもこの会話の流れなら早かれ遅かれ自分に番が回ってくると分かっていたのか、皆の視線を受けてゆっくりと頷き……

 

「いいですよ」

「フィナンシェ、多分貴女はわたしと同じ側だろうから楽ではないと思うけど……え、いいの?」

「はい、構いませんよ」

 

けろっと了承するフィナンシェさんにブランどころか私達全員がぽかーんとしてしまう。……あ、あれ?フィナンシェさんって実は着痩せするタイプとかじゃないよね…?

 

「え、っと…フィナンシェ、それはどういう事なの…?…もしかして、貴女って虐げられて興奮する類いの人だったり…」

「しませんよ!?ブラン様は自分の侍女を何だと思ってるんですか!?」

「そ、そうよね…でもわたし達が疑問を抱いているのは分かるでしょう?」

「それは、まぁ…でも、単にわたしは苦手じゃないってだけですよ?あの性格に関してはわたしもどうかとは思っていますけど…」

 

求めているよりも大分大雑把な説明だったせいで相変わらずぽかんとしてる私達。対してフィナンシェさんは更に細かく説明するつもりは無かったのか、ブランに自分で良いのか確認をとってその後すぐに行ってしまう。……皆で仲良く頭の上にクエスチョンマークを浮かべてる私達を置き去りにして。

 

「い、行っちゃった…フィナンシェさん……」

「わたしも彼女との付き合いはまぁまぁ長いですが…今に至るまでずっと苦手かと思っていました…」

「わたしもよ…でも、考えてみると確かに前からフィナンシェは兄弟と比較的普通に接していた気がするわ…」

「では、ホワイトハート様の為に痩せ我慢をしていた、という線は消えますね…」

 

フィナンシェさんが部屋を出てから十数秒後、思い思いに言葉を発しながら思考を巡らせ始める私達。まず思い付くのは巨乳好きという要素を覆す程に強い別の要素がある、という可能性だけど…とてもそうは思えない。ただの巨乳好きではない事は重々承知だけど、だとしても異常な程巨乳に魅力を感じている彼等がそれ以上の要素を持っているとは考えられない。

全員それっぽい事を思い付かず、数分後には黙り込んでしまう。

そんな時だった。最も簡単で…ちょっと引け目を感じる、その方法を口にする者が現れたのは。

 

「ねー、そんなに気になるならのぞけばいいんじゃない?」

「ひゃっぷんは、いっぷんにしかず…」

 

ソファに並んで座って足をぷらぷらさせていた二人が、何の気なしに言ったであろうその言葉。その言葉に、私達は心の中でこう思った。--------それだ!…と。

 

「まさか、今までほぼ無参加だった二人が名案を出してくれるなんて…」

「名案というか、変に考えだしたせいで逆に思い付かなかった方法ね…後ロム、それを言うなら百聞は一見にしかずよだし前半がやや今の状況とミスマッチよ。でも、諺を知っていたのは偉いわ」

「えへへ……」

「し、しかし覗くのいうのはあまり宜しくない気が…」

「…彼等は色々と性格に難のある人間。覗くのではなく、フィナンシェさんの安否を確認するのですよ、ミナ様」

 

キラリ、と眼鏡を光らせながらそんな事を言うガナッシュさん。いや性格云々は他人の事言えないでしょうとか流石何度も私達嵌めただけあってズル賢い!とか色々思ったけど……私とブランは心の中でサムズアップをした。人も女神も大義名分さえあれば案外動けるもんね。

 

「じゃあ、早速行くとしましょ」

「わたし達も行くー!」

「貴女達はちょっと…二人はここで待っていて。戸棚に入ってる飴は食べていいから」

「え、ほんと?」

「じゃあ、待つ……」

 

殆ど逡巡もなく戸棚へと駆け寄る二人を尻目に執務室を出る私達。…姉が幼い妹をあんな形であしらっていいの?とは誰も聞かない。

 

「フィナンシェさんが出てから約数分…まだ話の途中ですよね?」

「真面目な話を持ってきたのであれば、多分そうじゃないですか?」

「…あの二人、真面目な話出来るのでしょうか……」

 

ミナさんの言葉に「あー……」みたいな顔をする私達。再三言うけど、あの二人は変態だからね。こう思っちゃうのは仕方のない事なんだよね。

そして……

 

「…着いたわね…ここからは音を立てない様に。可能なら気配スキルを10まで上げるか漆黒の射手さんに弟子入りする事。良い?」

「隠密行動しろって事ね、了解…」

 

無駄に回りくどい指示を受けて、応接室の扉の周りに集中する私達。そこでブランがゆっくり、ちょっぴりと扉を開け…よくある覗きシーン宜しく、私達四人は連なって覗き始める。

 

「…な訳で、我々としてはこの日程で進めたい」

「勿論まだ決定している訳じゃないけどね」

「分かってます。後程ブラン様に確認は取りますけど…多分これなら大丈夫だと思いますよ?」

 

 

((ま…真面目な話してる……!))

 

早速衝撃を受ける私達。巨乳の人が応接に来なかった事を嘆くでもなく、胸の豊かな女性の良さを語るでもなく、なにかの日程について真面目に報告をしている兄弟の二人は……え、誰それ状態だった。

 

(あれは多分、魔導具研究関連の事ね…でもまさかこんな光景を見られるとは…)

(ほんとにフィナンシェさん嫌そうな表情してない…ま、まともな会話だから…?)

 

声には出さないものの、私達は驚きを隠せない。ミナさんのとんでも発言といいフィナンシェさんの即了承といい、どうも今日は驚く事が多い。カルチャーショックポイント貯まっちゃうなぁ。

 

「それと、国家間の移動が楽になった弊害か、軽装でルウィーに向かって気温差にやられる者が増えているらしい。そちらに何か手はあるかい?」

「一応空港や国境管理局に渡航者に注意喚起してもらってはいますが…やっぱりそれは個々人に気を付けてもらうしか…」

「ま、国が人を守るのは当然の事だけど、自らで何とか出来る範囲の事を人がするのも当然の事だからね。ブラン様にも程々で良いと伝えてくれればいいよ」

「そうします。ブラン様の気苦労は増やしたくありませんから」

 

淡々と進む三人の会話。仕事上の会話なんだからそれで良いんだけど…私達としては、拍子抜けもいいところだった。本当に、フィナンシェさんと会話をしているのは兄弟の二人なのだろうか…。

 

「…ど、どうしようかブラン…」

「ブラン様、わたし段々罪悪感が…」

「わたしもよ…これ以上覗いてても仕方ないし、そろそろ止めに--------」

 

兄弟の二人が何をしでかすか分からないから、というのが私達の大義名分だった以上、真面目な話をされてしまってはミナさんの言う通り罪悪感を感じてしまう。また、罪悪感云々以前に覗きというのは失礼な行為だという事もあり、この場でのリーダー格であるブランが終了の合図を出そうとした。

--------その時だった。

 

「…我等が離れて暫く経つが、今の生活には慣れたかい?」

 

兄の方から、恐らく彼的には何の気なしに言ったであろう言葉が放たれる。

別に、その言葉自体はそこまで特異という訳ではない。……それを言う兄の顔が、親密な者に対するそれであった事以外は。

しかも、それだけでは終わらない。

 

「ふふっ、わたしだってもう大人だよ?慣れたし心配は無用だからね?」

「本当かい?常識人過ぎるきらいのあるフィナンシェには大変な職場だろう?」

「この仕事に就く前からの知人である二人が女神様達や教祖様達にも負けず劣らずの尖った人間なんだけどね…」

「ふっ、それはその通りだな」

「これは一本取られたね、兄者」

 

敬語が抜け、いつになく楽しげに話すフィナンシェさんと、巨乳の女性に見せるのとはまた別の…しかしそれにも劣らないであろう表情を浮かべる兄弟の二人。……え、は?はい?うぇぇ?

 

「ど、どどどどういう事ですかホワイトハート様?」

「そ、そうだよブラン。ここにきてこんな展開なんてあり得る?」

「し、静かに二人共…わたしだって訳が分からないわ……」

 

またまた私達は驚愕を隠せない。対して部屋内の三人はそんな私達の様子も知らず(というか知る訳がないんだけど)に……それこそ、昔からの仲の如く雑談を続ける。

当然、去ろうとしていた数十秒前とは打って変わって目が離せなくなる私達。この三人はどういう関係なんだとか、こういう関係があるからフィナンシェさんは嫌がらなかったのかとか様々な憶測が私達の頭の中を飛び交う。それこそ、二人の動向への注意が散漫になってしまう程度には。

 

「…じゃあ、そろそろ我々は帰るとしよう」

「あくまで仕事で来たからね。長居をするとベール様に怒られてしまう」

「そっか…玄関まで送った方がいいかな?」

「いいや、気持ちだけで十分さ」

 

そう言って二人は立ち上がり、扉の方…つまり、私達がいる方に身体を向ける。

そうなれば慌てるのは勿論私達。ヤバいヤバいと思いながら…でもそれぞれそれなりに戦場や窮地を経験してきただけあって、大きな音などは立てずに執務室へと撤退する。

幸いにも気付かれる事なく執務室まで戻ってこられた私達。……因みに…

 

「それじゃあね、フィナンシェ」

「うん、二人も帰りは気を付けてね」

「それこそ心配無用だ。…もし何かあれば、いつでも我々と頼るといい」

「相談位なら、僕達はいつでも乗ってあげるからね」

「へ……?…う、うん……」

 

部屋から出る間際、兄弟の二人が振り向いてフィナンシェさんの頭を軽く撫で、しかもそれを受けたフィナンシェさんはまんざらでもなさそうな表情を浮かべていたらしい…。

 

 

 

 

ルウィーでの滞在は、約一週間というところだった。監査から始まって、双子と遊んだり散歩の挙句料理大会に出たり、フィナンシェさんの意外な一面を知ったり…それに、別次元の友達との日々もあったから、体感的には一週間どころじゃないかな。

 

「…お疲れ様とこれから頑張って、どっちがこの場合適切なのかしら?」

「どっちも合ってるから、両方言えば良いんじゃないかな?」

 

ブランとミナさんにお見送りをしてもらっている私。某兄弟と違って私はお見送りしてくれるならしてほしいと思うタイプなんだよね。

 

「お次はどこへ行かれるんですか?」

「あー…ええと、どこ行くか言うと先に情報流される可能性あるのでそれはちょっと…」

「そ、それもそうですね…失礼しました…」

「私達と違って何年も女神の仕事している訳じゃないのに、ほんとそこら辺ちゃんとしてるのね」

「そこら辺はもう一人の私に感謝かな。それにこれは女神の仕事かどうか微妙だし…」

 

これから私はルウィーを去るけど、監査の仕事は四ヶ国全てが対象な以上まだ仕事が終わったとは言えない。と、そこで……

 

「あ、やっほーイリゼさん」

「どうやら間に合った様だな」

「ファルコムにMAGES.?あれ、どうしてここに…」

「言ったでしょ、去る前にもう一度会おうって」

「何故いつ去るか分かったのか、だと?ふふ、それは天の導きというものさ」

 

ひょっこり姿を現わす二人。ファルコムはともかくMAGES.の台詞は色々突っ込みどころがあったけど…似た様な事が料理大会の時にもあったからそこはスルー。

 

「二人共…ありがとね、お見送り来てくれて」

「勿論だよ。…あ、ブランさん後で書庫にお邪魔してもいいかな?冒険記があれば読みたくて…」

「私も良いだろうか?ルウィーの教会書庫ならば、魔術の本にも事欠かないだろう?」

「え…まさか二人、私のお見送りはついでじゃないでしょうねぇ!?」

 

数秒で視線を私からブランに移した二人につい叫ぶ私。こういう扱いは慣れっこだけど、だからってさらっと流せる程私の精神は成熟していない。……これに慣れる事が成長かどうかは激しく怪しいけど。

 

「まさか、だがイリゼもあまり大層な見送りをされても困るだろう?」

「それに、連絡さえ取れれば会うのは難しくないからね」

「それはそうだけど…ねぇ、もしかして私って弄られキャラ…?」

『……え、今更(ですか)?』

 

ブランファルコムMAGES.の三人どころか、ミナさんにもそう言われてしまった。ここまでくると…もう、逆に笑っちゃうよね。逆にちょっと面白いよね。というか、私も半ば分かってたしね。

 

「全くもう……うん、でも確かに今更だね」

「でしょう?それに、弄り弄られがわたし達でしょう?」

「まぁ、ね…じゃ、そろそろ行こうかな。皆もそれぞれやる事とかやりたい事とかあるでしょ?」

 

そう言って私は荷物を持ち直す。正直少し名残惜しくはあるけど…ファルコムの言う通り、会おうと思えば会えるんだもんね、今は。

 

「それじゃ、また来るね」

 

手を振ってくれる皆に私も手を振り、ルウィー教会を後にする。まだまだ特務監査官としての仕事は始まったばかりだし、今後も女神の一緒に旅をした皆に会える筈なんだから、これからも頑張らなきゃね。




今回のパロディ解説

・気配スキル
モンスターハンターシリーズに登場する、ハンターのスキルの一つの事。+10で隠密のスキル発生ですが、一体彼女等の服にはスキルスロットがあるのでしょうか…?

・漆黒の射手さん
千年戦争アイギスシリーズに登場するキャラの一人、漆黒の射手リタの事。彼女の隠密スキルなら確かに見つからなそうですが…弟子入りしてる間に会話終わりますね。

・カルチャーショックポイント
モンスターハンターシリーズスピンオフ、ぽかぽかアイルー村シリーズに登場する要素の一つのパロディ。あのなんとも言えない音は、勿論作中では鳴ってません。

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