←CCC編
タイトルがネタバレ。
CCC編最後を飾る夢の対決その3になります。
うん、とにかく書いてて楽しかったですよ。
「さてと、次のメンテナンスは……」
「教会ね。あの悪徳神父が何かやらかしてないか、しっかり確認しておかないと」
今日はムーンセル全域のメンテナンスの日。
普段通りの各所の点検ながら、それをより細部まで、時間を掛けて行う日だ。
NPCたちは一旦スリープモードに入ってもらい、それ以外の面々で行っている。
今回も特に何もなく終わればいいのだが。
「――――」
「……ん?」
――何か、聞こえた気がする。
前方、僕たちが今向かっている、教会から。
言峰も眠っている以上、あの場所には誰もいない筈だが……
「……侵入者、かしらね。痕跡はまったくなかったけれど」
「ああ。気を付けて、メルト」
誰かが割り当てを間違えてここにいるならば全然構わない。多少作業が遅れるだけだ。
問題は侵入者がいた場合。
何の前触れもなく侵入してきたとなれば、只者ではないだろう。
いつでも術式を紡げる用意を整え、ゆっくりと近付いていく。
そして、教会の入口、そのすぐ傍にまで来たとき――
「その健やかなる時も、病める時も、喜びの時も云々。勇気ある者よ、希望に満ちた者よ、扉を開けよ。そこに永遠のイケモンがいる。新たなる時と希望と愛を持ち世界の中心でフライアウェイ。……ムムム、何も起きないのだな。詐欺か?」
「……」
「……」
ひどく力が抜けた。
確かに、無断での侵入者だ。
だが全く知らない存在という訳でもない。
その声からして、知己であることは明白である。
多少、口調がおかしい気もするが、元々唐突な暴走を良く見る人物だ。別に不思議でもあるまい。
「……タマモ、何やってるのよ」
中の人物の正体に確信を持って、メルトは言いながら教会に入っていく。
それに続いて中に入り、
「タマモ! タマモと申したか! それはこのキャットなるやならざるや!? 否、間違いなく今呼んだのは諸悪の根源オリジナル、玉藻の前のことだな!?」
「――――――――」
「――――――――」
そこにいた奇妙極まりないナニカを前に、停止した。
「ぬ? 何を茫然自失としておる地味ボーイアンド貧相ガール。よもやアタシに一目惚れか? むむう、キャットは己に備わった傾国の素質が恐ろしいのである……」
直感だけに従って喋っているような、饒舌なる言葉の連鎖。
失礼だが僕とメルトの外見的第一印象なら当然そうなるだろう珍妙な呼び名に反応する暇さえなく、次々と言葉が飛び出てくる。
「これは最早アタシが平成の妲己となるほかないのだな! 酒池肉林の箱庭を千切って投げてぶっ壊すしかあるまいて!」
「……――」
「メルト!?」
脳の許容量を超えてフリーズしたように、メルトが倒れ込んできた。
正直僕も対面しているだけで頭の痛くなるような存在だ。
玉藻と瓜二つながら、赤い着物と、何故だか獣の手足というよく分からない生き物。
「っ……君は?」
メルトを支えながら、何者かに問う。
「よし、知らざあ言って聞かせよう。遠からん者は目にもプリーズ。近くば寄ってこっち来んな。我こそは誇り高きタマモナインの一角、
「……――――」
「メルト――!!」
メルトの頭から煙が上り、機能を停止した……ように見えた。
頭痛が増し、僕も倒れそうになるが、メルトを支えている手前気を張って耐える。
「タマモ……キャット……?」
「うむ。覚えておくときっと良いことがあるぞ。主に嫌な用事の時に頭を痛くできる。授業をサボりたい時にいつでもサボれる、感謝してネコ缶の一つでも奉納するが良い」
「ごめん。意味が分からない」
「即・理解出来たら多分異常である。気にするな。常識的で特異のない地味な自分を呪え」
ハッハッハ、と高笑いするタマモキャット。
……そもそも会話が成立しているだろうか、と心配になる。
とりあえず、この珍生物が玉藻と関係のある存在だということは分かったが、それ以外がてんで分からない。
「えっと、タマモキャット、どうしてここに?」
「どうしてとは、この教会にいることか。それともこの複雑怪奇な桜色のムーンセルにいることか?」
「出来れば両方。最低でも後者を教えてほしい」
「疑問解決の努力、実にベネ。では説明しよう、耳の穴かっぽじって聞け」
――それから暫く、タマモキャットの話を聞いた。
八割方無駄だとしか思えない嵩増しだったが、残り二割を整理すれば。
「――つまり、玉藻を倒す計画の最中にここに偶然辿り着いて、戻れなくて暇だったから呪術で気配を消しつつ色々弄って周ってた、と?」
「その通り。安心せよ。一つを除き壊してない。その一つも、ぶっ壊したら扉が出てきただけだ。無論キャットはモラルとプライバシーを守る淑女であるゆえ、開けることはなかったぞ?」
「……あー」
なるほど。数日前の一件の原因がこんなところで判明した。
呪術でムーンセルの監視に引っかからないことも驚いたが、最も驚いた――というより呆れたのはメルトにとって厄日であったその日の事件が彼女の悪戯によるものだったことだ。
メルトも文句を言いたいのだろうが、その表情からは「関わりたくない」という内心が見て取れる。
そして、それは僕も同意である。
「なるほど。じゃあ、程々にして玉藻のところに帰ってくれ」
「相分かった。そろそろオリジナルの買ってくるちょっとお高いネコ缶が恋しいのである」
――了承するのか!
ツッコミをどうにか抑え、これ以上問題を起こさないだろうことを一先ず安心する。
意外と常識のようなものはあるのかもしれない。
「よし。ではそろそろ
「は!?」
「仕方あるまいて。名目上これは夢の対決ゆえな。戦わなければあと十行で終わってしまう」
「いや、でもそんな流れじゃなかったような……」
「狐の尾っぽと対面しておいて流れを気にするモノではないぞ。空気が読めないことの定評には自信がある」
胸を張って堂々と言い張るタマモキャット。
事情は全く理解できないが、玉藻もさぞ手を焼いているだろう。
「ほれほれ、ちゃんと立て貧乳レディ。そんなんではキャットの爪で一網打尽三枚おろしだぞ? どんな気持ちだ? ピッチャービビってる?」
幾重にも重ねた挑発。
よくもまあ、ここまでポンポン言葉が出てくるものだ。
地雷を見事に踏み抜くそれに対して、メルトは。
「……ハク」
「ん?」
「他のメンテ、やってきて。私、コレの相手してるから」
「あぁ…………うん、了解」
挑発に乗ったというよりこれ以上の頭痛の種にしてたまるかと、至極やる気なさげに応じた。
「……それで、メルトに任せて?」
「ああ、そろそろ終わってるとは思うけど……」
残ったメンテナンスを終えて、途中合流したカズラと共に教会に戻る。
アーサー王たちとの戦いのようにレベルが制限されていた訳でも、アーチャーとの戦いのように自ら制限を掛けていた訳でもない。
相手の戦闘力が未知数とはいえ、メルトが敗北することは考えられない。
周囲への損害を考えて、多少は加減しなければならないだろうが、並みのサーヴァントを凌駕する力を持っているのは事実だ。
「しかし、そのタマモキャットとは?」
「……んー」
説明しようにも、どう言えばいいのか分からない存在。
暫く考えて、すぐに説明は諦めようという結論に達する。
「……出来れば、会わない方がいい。それは確かかな」
「はぁ……メルト、心労で倒れないでしょうか」
「あり得る。メルトも相当に苦手そうだった」
……不安になってきた。
この一方的な相性を思えば、如何にレベルの差があろうと勝てるとは限らないのではないか。
不思議なほどに静かな教会。急ぎその中に入ると――
「――――」
「まさにノーダメ、完全勝利。案ずるな、勝負は紙一重だったワン」
「メルト――――ッ!?」
半壊の教会で、残った席に力なくもたれかかるメルトと、満面の笑みで勝ち誇るタマモキャットがいた。
周囲の被害が甚大なだけで、どちらも外傷は見られないが状況は確実に決着がついている。
「メルト、大丈夫!?」
慌てて駆け寄る。
やはり、ダメージはない。
どんな流れでこうなったのか分からないが、色々限界のキャパシティを超えてしまったのだろう。
「……ハク。アレの相手、無理だわ」
か細く零れ出た声は、未だかつてないほどに弱々しかった。
「戻ったか、我が強敵。そこに侍らすは第二妻か。負けず劣らず貧相である。もしやロリコンの気があるか?」
「っ……!?」
タマモキャットは遠慮もなしに言葉をまくし立てる。
初めて見る相手を前にして、カズラは言葉を失っていた。
そして、第二妻だのロリコン云々だのは全力で否定したい。
「あ、貴女が……タマモキャットさん?」
「然り。呼ばれて飛び出てオッスオラ玉猫。ようこそここへ遊ぼうよチャーチなのだな!」
「……」
茫然としたカズラは、目の前の現象が信じられないと言ったように口をパクパクさせている。
「……み、認めません。貴女が同族嫌悪の対象なんて……!」
「現実から目を逸らすのは良くないのだな。巫女巫女はお好き?」
「貴女のはただのコスプレです! 今日日猫巫女なんて流行ると思ってるんですか! 第一、尻尾が狐じゃないですか!」
「流行の先端などどうでも良いし、猫でも狐でもウケれば勝ちだ。萌えとはようはどれだけ大衆に好かれるか、の一点に尽きるワン」
「萌えって何ですか!? というか、今度は犬ですか! たった一分でどれだけブレてるんです!?」
「ブレブレなことにブレない。それがこのキャットである」
「カズラ。彼女の言うことは真に受けないで――」
「ハクトさん、黙っててください! 私にも譲れないところはあるんです!」
「あ、うん。ごめん」
あまりの剣幕のカズラに一瞬見たものは羅刹か修羅か。
まあ、あの狐とも猫ともつかない奇妙奇天烈な生物を同族と認めたくない気持ちは分かる。
如何に己のスキルが反応していても、意地があるだろう。
しかし何故、カズラの同族嫌悪が反応するのか……和服?
「……で、タマモキャット。満足したなら帰ってほしいんだけど」
「いやいや。まだ足りぬ。冷静に考えよ小童。アタシは言わばラスボスだぞ? 諸々の事情で没になった金ぴかAUOと
何を言っているのか相変わらず理解できないが、その二人が来るよりは幾分マシなのだろうか。
「帰らないのなら、メルトとハクトさんの代わりに私が――」
「エビチョップ!」
「ッ――!」
「カズラ!?」
懐から札を取り出し、カズラらしからぬ敵対意識剥き出しの態度で近付いていく。
しかしカズラが何をする前に、タマモキャットは妙な名称の手刀を首元に叩き込んだ。
一瞬で意識を刈り取られ、倒れ込むカズラを受け止めて残る席に放り投げたタマモキャットは、汗を拭う仕草で勝利に酔う。
「手強い相手だった。オリジナル以上に殺し殺されの好敵手になりそうなのである……」
この上なくふざけているが、もしかして、相当の強敵ではないだろうか。
メルトに続いてカズラも敗れてしまい、流石に危機感を覚える。
月で他に彼女を打倒しうる存在……
リップ……勢いに流されやすいところがある。タマモキャットとの相性は最悪だろう。
ヴァイオレット……タマモキャットを相手取るにおいては論外だ。下手すれば理解の範疇を超えて爆発しかねない。
プロテア……そうだ。プロテアならばもしかすると。
被害は更に大きくなること確定だが、そろそろ気にしてはいられない脅威になりつつある。
すぐにでも招集を掛けて――
「ふっ!」
「うわ!?」
寒気を感じ、反射的にローズの双剣を手に取って振り上げる。
首の直前。双剣の片割れは、タマモキャットの鋭い爪を受け止めていた。
「何を……」
「何って、隙しかないような餌が前にいては狙うほかなかろう? しかし失策。ヒヨコに見えたがその実、能ある鷹であったか」
さも当然のように獲物に爪を向け、獰猛にタマモキャットは笑う。
「本気で来るなら手加減はしてやるぞ? キャットは寛容だ、いついかなる時でもスポーツウーマンシップに則り全力で応じるのである」
一つだけ、理解できた。
事ここに至って、タマモキャットは僕という存在を標的に見定めたのだ。
加減云々はあてにならない。そもそも、どの言葉が真実かさえ把握は不可能だ。
「それに、思惑が顔に表れすぎだワン。己がサーヴァントでもない女に頼るとは言語道断。男は黙って裸一貫……あぁいや、それはムーンセルの倫理に触れる。自重せよ」
「……僕が戦えと?」
「然り。さあ! その本気見せてみよ!」
サーヴァント――なのかどうかも分からないが――を相手に勝てるとも思えない。
だが、やるしかないならば。
「――ハク!」
「ッ!」
「ぬお!?」
と、その時立ち上がったメルトの刺突が、タマモキャットに襲い掛かる。
ローズの剣を受け止めているもう片方の腕でそれを捉えたタマモキャットは、ほうと感心したように息を吐く。
「もう立ち直ったか。それでこそ誉れも貴きアルターエゴ。まっこと貴様、月の華よ!」
「いい加減にしなさいよ、貴女……ハクにまで爪を向けたこと、後悔するわよ」
「むぅ、猫は後先考えぬゆえな、許せ。詫びにマタタビの一つでもくれてやる」
明らかに気分が悪そうだが、それでもその刺突の正確さは衰えていない。
「メルト……!」
「ハク、安全なところまで退避してて。全力で叩きのめすから」
どうにも物騒だ。というか、前回に続いて大激怒である。
「全力か!? 全力フルパワーと!? よし、受けて立つ! 今こそ究極のタマモ地獄、お見せしよう!」
そしてノリノリでタマモキャットも応じ、此方の剣から手を放しメルトと向かい合う。
しかし……先程敗北してしまったのは紛れもなく事実。
タマモキャットの底力によっては、またも同じ道を歩んでしまうのでは……
「よぅし、必殺技同士のぶつけ合いだ! 力こそパワー、勝った方が勝者なのである!」
「良いじゃない。地の利がどっちにあるのか、理解できない程馬鹿じゃないでしょ?」
「逆境ほど燃える、背水の陣であるな。これに勝って、アタシがこの月の主となるぞ!」
結局何が目的なのか、なんにせよ、タマモキャットの魔力は飛躍的に高まっている。
毛を逆立た様子は、メルトに受けて立つ心意気が紛れもなく本気であることを証明していた。
「
「
――あ、宝具を使うつもりなのか。
本当に危ないかもしれない。少し離れた方が良いか。
しかし足を動かすよりも前に、タマモキャットが腕を振り上げ――
「
「玉藻ちゃん、キィ――――ック!!」
「にくりッ!?」
真後ろから通り抜けていった一筋の流星が、その隙だらけの背中を打った。
さて、始まりも告げずに始まっていた事件は、唐突に終わった。
「……で、結局どういうことなのよ。タマモ」
「タマモではどちらか分からぬ! 極悪オリジナルなのか、可愛い可愛いキャットちゃんなのか」
「はいはい、そういうの良いですから。あー、どう説明したものですかねぇ」
「臆したかオリジナル! アタシはいつでも受けて立つぞ!」
「ちょっと静かに。この娘、私の尾っぽの一つなんですけどね。ワケミタマのワケミタマ……アレです、貴女たちアルターエゴみたいなものですね」
事件の解決を担ったのは、何時の間にか侵入していた玉藻だった。
どうせこっちも呪術か何かで気配を消していたのだろう。正直もう、深く考える気も起きない。
「貴女一尾じゃないの」
「色々あって、一時的に九尾取り戻したことがありまして。で、用が済んだので切り離したらそれぞれが権利を主張しだした訳ですよ」
「ヤリ捨ては許さん。一夫多妻も許さん。ご主人はアタシのものだ」
宝具同士の衝突。
その直前、介入した玉藻の蹴りによってタマモキャットは撃沈した。
玉藻の小脇に抱えられているタマモキャットは抵抗せずとも、玉藻の説明に横やりを入れている。
「それで今回、このキャットが此方の月を用いて私とご主人様を仕留めに来た、ってことになります」
「……茶番も良いところね」
なんとも傍迷惑な原因だった。
だが、原因が知り合いにあっただけマシなのだろうか……
「ともかく、散々ご迷惑をおかけしました。お詫びは後日させてもらうので」
「ま、待てオリジナル! アタシとそこの貧相ガールの決着はついていない! 見ものだぞ? 怪力B、変化Bだぞ!?」
「どうでも良いから、二度とソレ連れてこないで」
「確約は出来ませんが、善処します」
一礼して、玉藻は去っていく。
これで事件は完全に終わった――実感するように、メルトが大きな溜息を吐く。
「……いつもの百倍は疲れたわ」
「ああ、お疲れ。カズラは……」
「寝かせておきましょう。その間に教会も修復しておかないと……」
早速メルトは、半壊した教会の復元に入る。
あまり時間は掛からないだろうが、メンテナンスは少し延びることになるだろう。
少なくとも、ヴァイオレットやBBに小言を言われるのは確定か。
……そういえば。
「メルト、どうしてタマモキャットに勝てなかったんだ?」
「あんな全部がギャグで出来ているような存在、勝てって方が間違いよ」
「……あぁ」
納得してしまった。
そう考えてみると、プロテアよりもBBの方が勝ち目があっただろうか。
「さて、手っ取り早く終わらせるわよ。そしたら、もう休みたいわ」
「そうだね」
言峰や藤村先生の起こした事件なんて小さいものだと思えるくらいのものだった気がする。
今日はゆっくり休もう。そして、二人には今日は自重しろとキッチリ告げておこう。
これ以上何かあれば、メルトだけでなく僕も何かしかねない。
というか、せめて先三日くらいは平穏に過ごしたい。それほどの疲労を、味わった筈だ。
こんな調子で、今日も月は活動している。
今の僕たちは、この日を境に“此処とは違う月”のお狐たちによる戦いに巻き込まれたことにも気付かず、事件の終わりを安堵していた。
タマモキャットが同じく玉藻のワケミタマの一尾、タマモアリアに此処の存在を告げ、二尾で共闘して攻め込んでくるのは三日と経たない夜の話。
合計九尾、タマモナインなる恐らく世界最大級に厄介な九人組が集結し、あわや月の滅亡かという大災害に発展することになる未来は、もうすぐそこにある。
しかしそれはきっと――多分、語られることはないだろう。
幾つネタをパロったのかは知りません。
誰がなんと言おうと彼女がCCC編最後の敵であり、夢の対決最大の強者です。
ヘンテコキャラは強いとかなんとかってタイガーも言ってました。
次回は用語集、その後GO編となります。
EXTRA<CCC編<<<GO編くらいには好き勝手するので、それでも良いって方はお付き合いいただければ。