恋姫†無双~大陸に降り立つ者~ 作:新名択捉守
―孫呉に降り立つ者―典韋√(+呂覇&鳳凰)
鳳凰
「敵、賊長討ち取りました!!」
そう宣した時に残っていた賊は、僅か50程度。しかしそれも、
龍蓮
「三刀流奥義 三・千・世・界!!」
あ、今パクりましたね?パクりましたよね!?
龍蓮
「・・・また、つまらぬ物を斬ってしまった。」
うわぁ~凄いドヤ顔。
嵐
「これで、ここ賊は全部でしょう。」
龍蓮
「よし“例の女”・・・とやらを救出して、村に行こう。朱雀、行くぞ~」
鳳凰
「はい!」
そして、砦の内部へと入っていく。内部は至って綺麗に掃除がなされていた。その部屋の一つ一つに足を踏み入れ調べる。その中には財宝が大量に積まれている部屋もあったからそれはすべて回収。・・・そんなようなことを何度か繰り返していくと、とびっきり豪華っぽく見える部屋が現れた。その部屋の扉から真正面には王座らしき椅子があった。そして、両脇にそこそこ豪華な長椅子があったそこに・・・
龍蓮
「まさか、“例の女”って・・・」
嵐
「そして、高貴そうな格好をしている訳ではない。と、なるとやっぱり・・・」
龍蓮
「余程の幼女趣味だったんだな。」
嵐
「えぇ。でも彼女はただ寝かされているだけのようです。」
まぁ、暴れないように縄で縛られてはいるようだけど・・・って、あ。
??
「うぅ・・・あれ?確か、私・・・・・・きゃぁ!?」
龍蓮
「あぁ、脅かせてごめんね。今、縄を解くから待ってって。」
そう言って、丁寧に縄を解きに掛かる龍蓮。そして、
龍蓮
「はい、これで出来た。どう?痛いところとか無い?」
??
「は、はい。ありがとうございます。え、えーっとここはどこですか?」
龍蓮
「荊州のとある賊の巣窟だった場所だよ。ま、もう賊は全員やっつけたけどね。」
??
「け、荊州ですか!?・・・嘘、私は兗州にいたのに・・・あぁ、季衣の為に明日のご飯のお買い物をしに行った先で賊の大軍に襲われて・・・・・・それでかぁ。」
と、1人で納得してしまった。
龍蓮
「大丈夫?」
流琉
「あぁ!ごめんなさい!私の名前は典韋です。今回は助けていただきありがとうございました。お礼と言ってはなんですが・・・是非!流琉と読んでください。」
ペコリと頭を深々下げる。
龍蓮
「いいえ、どういたしまして。オレの名前は孫仲然。真名は龍蓮。で、隣にいるのが呂覇と鳳凰だ。」
紹介された2人が、軽く頭を下げる。それに対しても流琉は頭を下げる。
龍蓮
「ところで、これからオレ達は近くの村に行くつもりなんだけど一緒に来る?」
流琉
「是非、お願いします。」
そして、やっとこさ村に入ることとなった。
村に着いてからの歓迎は、凄いものであった。特に朱雀は英雄視されていた。そして、朱雀の語る龍蓮と呂覇の武勇伝により2人の人気も凄いことになっていた。そして、流流の料理の腕も凄かった。そして、その日は明け方まで盛り上がった・・・
ということで翌日。(←ツッコミを許可します。承認します。寧ろ推奨します。
オレ達4人は、新たに馬を2頭分けてもらい目的地へと向かっていた。
紅龍
「義兄上!今は何処へ向かってるんですか?」
龍蓮
「ん?今は、水鏡先生のところへ行くつもりだけど。」
紅龍・・・つまり鳳朱雀の真名なんだが、とは昨日の晩に義兄弟の契りを結んだ。そして、それに伴って今後の方針を皆に打ち明けたのだった。それは、暫くの間は孫呉から離れ、自ら義勇軍を旗揚げするというものだった。
流琉
「あ、もしかして、有名な臥龍鳳雛を見に行くんですか?」
嵐
「まぁ、龍蓮様の目的から見てm」
龍蓮
「そうそう。上手く行けばどっちも最低でもどっちかを引き抜けたらなぁと思ってさ。」
そう、あの臥龍鳳雛が簡単に流される訳はないと思うが、こちらには有利な札が2枚もあった。
嵐
「(ま、まさか!?これは影を徐々に薄くして、しまいには名前だけ登場キャラみたいな残念な(以下略)」
空気と自分のキャラを勝手に壊すな!!
ただ単に、嵐が右の一番端っこにいて、龍蓮は左の端っこにいて聞こえなかっただけである。被害妄想も甚だしい。そして、この発言がフラグとなるのだった・・・(えwww
紅龍
「大丈夫です、義兄上!雛は僕の可愛い妹です。必ずや説得します!!」
龍蓮
「おぅ!鳳雛の方は任せた!」
紅龍
「任されました!!義兄上も臥龍攻略任せました!」
龍蓮
「任された!」
そんな微笑ましい義兄弟の絆に思わず頬を緩める流琉。そして、完全外野の嵐。やはり原因はあのセリフか・・・
ここは水鏡塾。
そこに4人はたどり着き、オレは、臥龍・所轄孔明と鳳雛・鳳士元、それから塾長である司馬徽と会っていた。
水鏡
「・・・それで、本日はどのようなご要件ですか?孫龗さん。」
口調はとても穏やかに、されどその内に秘められているものはとても刺々しく感じられる。恐らくは、警戒をしているのだろう。
龍蓮
「では、単刀直入に・・・臥龍・諸葛亮と鳳雛・鳳統を引き取りに来た次第。」
諸葛亮&鳳統
「は、はわわ!?」「あ、あわわ!?」
水鏡先生も口には出なかったが、表情には驚きの表情を隠せないでいる。
龍蓮
「勿論、無理に引っ張っていく訳ではありません。あぁそうだ。朱衣は元気に“たわわ~”って言ってますから安心してください。」
水鏡
「朱衣・・・ということは、まさか孫龗さんは孫堅さんの息子さんですか?」
龍蓮
「はい。母が亡くなってからは、美羽・・・じゃなかった。袁術のところで客将として御世話係兼業務の補佐をやってました。」
その言葉に、水鏡・孔明・士元の表情が変わる。
諸葛亮
「はわ!?と、ということは、もしかして袁術さんの街が急に活気づいたのって・・・」
龍蓮
「そう。み・・・袁術から内政を全部任されてね。」
鳳統
「あわわ、すごいのでし!袁術しゃんの噂からして、急に目が覚めることは無いと思うのにおかしいなぁと思っていたのでし。」
水鏡も思考顔になっていた。そこで一先ず、話題を変える。
龍蓮
「ところで、士元。君に嬉しいお知らせがあるんだけど・・・入って!」
そう言うと、紅龍が入ってきた。それに流琉と嵐も続く。
鳳統
「あわ!?こ、こ、こ、紅ちゃん!?」
紅龍
「ひぃなぁ~」
そう言って、2人は人目があることも気にせずに抱きつく。微笑ましいなぁ、というのがオレ達。孔明は「はわわ///雛里ちゃん///大胆・・・」くらいに思っているのだろう。水鏡先生は・・・「あらあら」・・・くらいだろうか?
鳳統
「紅ちゃん・・・おっきくなったね。」
紅龍
「雛は変わらないね!」
だがしかし、その言葉が言い終わるかどうかというタイミングで、時期はずれの紅葉が紅龍の頬に落ちていた。
流琉
「(あちゃ~女の子にそれはないですよね?)」
龍蓮
「(多分、士元も一番気になってるところだと思うし・・・ね。)」
鳳統
「紅ちゃんのばか!ばかっ!ばかぁっ!!」
紅龍
「(何で怒るのか分からないけど・・・)ご、ごめんってば!?ほら、泣き止んでよ雛ぁ~皆見てるから。」
その言葉に、ハッとしたのか怒って赤くなっていた顔が羞恥心でかもっと赤くなり「しゅみましぇん」とカミカミでオレらに謝った。とりあえず微笑ましく眺めていたオレは、話を本題に戻すために態とらしく一つ咳を入れて話題を戻した。
龍蓮
「そういえば朱衣から、一番下の妹の話を聞いていたんだけど・・・いるかな?」
水鏡
「あぁ、朱那のことですね。」
そう言うと、諸葛均の真名を大声で呼んだ。すると、遠くからパタパタと可愛らしい足音を立て、部屋の扉が開いた。
諸葛均
「よびましたかぁ?すいきょうせんせぇ?」
水鏡
「はい。この方があなたがいつも『お義兄ちゃんが出来た』と喜んでいた孫龗さんですよ。」
・・・What!?じゃなくて、何ィ!?
朱那
「うわぁ・・・は、はじめまして!しゅいおねえちゃんのまつまい、しょかつしぎょです。しゅなってよんでください♪」
何か目を輝かせてるよ・・・
龍蓮
「オレは孫仲然。この間まで朱衣が付き人をしていた人だよ。龍蓮っていう真名を渡しておくよ。それで早速なんだけど・・・・・・何でお義兄ちゃんと?」
朱那
「??しゅいおねえちゃんのだんなさまなら、しゅなのぎりのおにいちゃんだよね??・・・・・・そうてがみにかいてあったけど・・・」
平仮名で読みにk・・・ではなくて、聞き取りにくいが、確かに「朱衣の旦那」と言ったよな?えーっと・・・オレが?
嵐
「そうなんですかyo?」
龍蓮
「誰?」
嵐
「・・・・・・いえ、何でもありません。」
龍蓮
「それにしても、そんな雰囲気を醸し出したことなんてなかったけどなぁ。」
嵐
「(う~む・・・少々感じが違ったか。)して、龍蓮様。」
龍蓮
「嵐。無理に個性を出そうとしなくていい。だから・・・だから!ちょっと黙っといてくれ。」
嵐
「はっ。」
段々と目に見える形で扱いが雑になっていく嵐。頑張れ、嵐。きっと黄巾の乱では活躍できるさ。
龍蓮
「もし、良ければ朱那。朱衣からの手紙を見せてくれないかな?」
朱那
「はい!いいですよ。」
ここで、あのスレ違いが発覚するのであった・・・