恋姫†無双~大陸に降り立つ者~   作:新名択捉守

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―孫呉に降り立つ者―周泰&諸葛瑾&紀霊√

 

 

 

 

 

 

 

 

未那

 

「そんなに目くじら立てないでくださいよ~冗談ですってば、冗談♪」

 

 

龍蓮

 

「いや、未那が言ったら冗談に聞こえなかったから。」

 

 

未那

 

「まぁ、リュウ君との時間が欲しかったのは本当ですけどね。」

 

 

 

今回はどうやら真面目?普通?な内容になりそうだ。

 

 

 

龍蓮

 

「逢引?明後日なら一応空いてるけど・・・」

 

 

未那

 

「いえ、私の初めてあげますからあなたの初めてください。」

 

 

 

余りにもサラっと爆弾を投下しやがった。お陰様で誰一人として瞬時に反応できなかった。

 

 

 

朱衣

 

「あ、あのそれってどういう・・・」

 

 

未那

 

「あれ?もうちょっと分かりやすく言った方が良かったですか?なら、私にリュウ君の子供ください♪」

 

 

明命

 

「はぅあ!?」

 

 

未那

 

「ですから!私を抱i」

 

 

 

そこで言葉が止まった。いや、この場合止めざるを得なかったというのが正しい言い回しだろう。何故なら、

 

 

 

明命

 

「訂正・・・いえ、撤回してください。」

 

 

未那

 

「あ、あの~これはどういう・・・」

 

 

 

何故なら明命が瞬時に未那の背を取り、魂切を構えていたからである。そしてその刃は首元にピタリと置かれていた。この雰囲気は普段の“お猫様好きの明命”ではなく“必殺仕事人の周幼平”である。

 

 

 

明命

 

「・・・・・・・・・」

 

 

 

無言!尚のこと恐ろしい。

 

 

 

龍蓮

 

「あ!子猫だ!!」

 

 

明命

 

「お、お猫様!?ど、どこですか!?私のお猫様は一体どこに!?」

 

 

龍蓮

 

「ほ、ほら!西に五里、南に三里行ったところにお猫様の隠れ里が・・・」

 

 

明命

 

「今スグ行ってまいります!!」

 

 

 

ピュゥー!!!といった感じの効果音が相応しい勢いで走り去っていった。よし、これであと二人だ。これなら何とかこの場を上手く纏められるかm

 

 

 

朱衣

 

「りゅうりぇんしゃま!あ、あの時のことびゃはうしょだったのでしゅか?」

 

『日本語訳:龍蓮様!あ、あの時の言葉は嘘だったのですか?』

 

 

 

あ~前言撤回。ダメだこりゃ。

 

 

 

龍蓮

 

「あの時って一体なんのことかな?」

 

 

朱衣

 

「あ、あんなたいしぇつなおひゃなしをわしゅれたことにしゅるなんてひどいでしゅ!!!」

 

『日本語訳:あ、あんな大切なお話を忘れたことにするなんて酷いです!!!』

 

 

 

そんな大切な話なんてしたことあったかなーと脳内のCPU使用率を100%にして思い出そうとしているオレ。だが、しかし!そんな朱衣の脳内で改ざんされた記憶を有している訳がなかった!!

 

 

 

朱衣

 

「ひょ、ひょんとうにおびょいでないんでしゅか?わたしゅたちのしょうらいしぇっけいのひゃなしを・・・」

 

『日本語訳:ほ、本当に覚えてないんですか?私たちの将来設計の話を・・・』

 

 

龍蓮

 

「お、覚えてるよ?(な、何だったっけ?)」

 

 

朱衣

 

「よ、よきゃったでしゅ。もし、こじゅくりしゃいていじゅーにんはぎゃんびゃるきょとをわしゅれたときゃいわりぇたら・・・いましゅぐきょーしぇいてきにこじゅくりをはじめりゅときょろでしゅた。」

 

『日本語訳:よ、良かったです。もし、子作り最低10人は頑張ることを忘れたと言われたら、今すぐ強制的に子作りを始めるところでした。』

 

 

龍蓮

 

「(な、何言っているのか分かんねー)そうかそうか。部屋まで送ってあげるから、もう寝なよ?」

 

 

 

これで、残るはあと1人。

 

 

 

朱衣を部屋にまで送ったあと、部屋に戻ると未那が消えていた。しかし、布団が妙に膨らんでいるのが見えた。その光景に1つため息を吐くと、掛け布団を引き剥がした。

 

 

 

龍蓮

 

「はぅあ!?」

 

 

 

し、しまった。あまりの衝撃に明命のセリフを盗ってしまった!?

 

 

 

未那

 

「ぅ~ん・・・なんですかぁ?夜這いですかぁ?そうですかぁ・・・ではどうぞぉ♡」

 

 

 

そして、布団の中に引き込まれる。一糸まとわぬ姿の未那によって・・・

 

 

 

龍蓮

 

「あ、当たってる~」

 

 

未那

 

「ふふ、当ててるんですよぉ♪」

 

 

龍蓮

 

「そういうのは、最低でもあと数年先にしてくれよ!?」

 

 

未那

 

「分っかりました♪数年まで待てば良いんですよね?」

 

 

龍蓮

 

「あ、口が滑った・・・」

 

 

未那

 

「では、今日のところは大人しく寝ますね♪」

 

 

 

そして、そのままの姿で纏わり憑かれる(※誤字ではないのであしからず)。

 

 

 

龍蓮

 

「嬉しいような・・・悲しいような・・・」

 

 

未那

 

「あれ?今、嬉しいって言いました?」

 

 

龍蓮

 

「おやすみ~」

 

 

 

三十六計恍けるに如かず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―孫呉に降り立つ者―顔良&文醜&荀彧√

 

 

 

 

 

 

 

 

とある夏日の袁家訪問。

 

 

 

いきなりだが、オレは袁紹の治めている城下町まできていた。まー簡潔に言うと美羽が行きたくないって駄々をこねたから結局オレが行くことになった。

 

 

 

そして、何故かトラブルに巻き込まれている。

 

 

 

酔っ払いのオッチャン

 

「よぉ!よぉ!兄ちゃん!!・・・ヒック!自分からぶつ、ヒッ、っといて何もなしはねぇんじゃねーの?」

 

 

龍蓮

 

「いやいや、ぶつかってきたのは貴方でしょう・・・」

 

 

 

いやね、酔っ払いに何を言っても無駄なことくらいは知ってるんだよ?でも、言っておかないといけないような気がしたんだよ。

 

 

 

酔っ払いのオッチャン

 

「あぁん!?文句、ヒッ、っでもあんのか!?」

 

 

 

それから、二言三言の会話(?)が続いたが、その内の何処かにプチンときたのか、殴り掛かられる。

 

 

 

龍蓮

 

「はぁ~」

 

 

 

この「はぁ~」は何かって?勿論、氣を溜めている掛け声ではない。じゃ、普通に溜息?それも否だ。正解はきちんと発動しなかった欠伸だ!!

 

オレのそんな態度に向こうも、とうとう酒屋のもの(机やら椅子やら)を投げ出し始めたが、それをことごとく受け取り自分の隣に置く。傍から見れば大道芸の流れ作業に見えるかもしれない。(※それはない。)

 

 

 

??

 

「うっわー・・・なぁなぁ斗詩!あそこで大道芸やってるぞ?」

 

 

??

 

「・・・はぁ。文ちゃんそれは違うと思うけど・・・」

 

 

??

 

「そうかなー?あたいは大道芸にしか見えないけどなー」

 

 

 

残念ながら、そんな残念な勘違いをしてしまう者も野次馬の中にはいたらしい。

 

 

 

龍蓮

 

「そこの武人!・・・よっと。もしかして、袁紹殿の・・・さっと。文醜と、わっと。顔良かい、っと。」

 

 

??

 

「うわーやっぱニイチャン器用だなー・・・ん?何か言ったか。」

 

 

顔良

 

「はい。私が顔良ですけど、どちら様ですか?」

 

 

龍蓮

 

「えーっと、しゅっと。袁術客将孫策の弟、せっと。孫仲然です、っと。今日は、美羽の代わりに袁紹殿に会いに来ました、っと・・・・・・いい加減しつこいぞ、おっちゃん。」

 

 

 

そう呟いた瞬間には、既にオッチャンの意識はいつの間にか回り込んだ龍蓮の手刀により刈り取られていた。その速さは、少なくとも“某フライングさん”よりは確実に早かったであろう。

 

 

 

文醜

 

「へぇー!ニイチャン、大道芸の人じゃなかったんだなー」

 

 

龍蓮

 

「一応、オレも武人だし・・・それに、ニイチャンって呼ばれるほど身長も高くないし、それに年だって近いんじゃないの?」

 

 

文醜

 

「武人なのか!?じゃあ、あたいと一回やらないか?・・・あ、言っとくけど、あたいが閨でやるのは斗詩だけだからな!」

 

 

顔良&龍蓮

 

「ぶ、文ちゃ~ん///」「いや、誰もそんな解釈しないから・・・」

 

 

 

そんなことを白昼堂々と宣言しなくても良い。っていうか、するな!・・・斗詩が可哀想だ。

 

そんなことを思っていたら、もう一人、めんどくさ・・・ゲフン!ゲフン!・・・あ~じゃなくて、そうだなーうん。とっても独創的?人とは違う思考を持った人??あ、そうか!頭のネジのどこかが歪んでしっかりとはまっていない人が来てしまった。

 

 

 

??

 

「顔良!文醜!!というより、専ら文醜!!!あんたねぇ、いつになったら仕事を終わらせる気?」

 

 

 

ここに来てのからの猫耳軍師襲来だ。←ということで、もう名前を出してもいいでしょう。

 

 

 

荀彧

 

「口笛吹いて知らん顔するんじゃないわよ!!」

 

 

龍蓮

 

「えーっと、君も袁紹殿の者?」

 

 

荀彧

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

これが、5歩?いや、10歩程の距離が開いていたはずの男が急に目の前に現れた時の荀彧の反応である。それ以前にも視界にすら入っていなかったのかもしれない。そして、荀彧が急に自分の目の前に現れたイケメンにときめいちゃって言葉が出ないわけでは決してない。断じてない。

 

 

 

龍蓮

 

「??あ、あのさ~」

 

 

荀彧

 

「・・・・・・・・・・キ」

 

 

龍蓮

 

「き?」

 

 

荀彧

 

「キャァァァァァァァァァァ!!!!!?????」

 

 

 

あまりの悲鳴に思わず後ずさるオレ。その尋常じゃない悲鳴に街の人からの注目を一点に浴びる羽目になった。ついでに言うと、文醜と顔良は頭を抱えている・・・否、文醜は腹を抱えて笑っていたが。

 

 

 

荀彧

 

「こ、これ以上近づかないで!話さないで!いっそ消えて!死んで!汚され(ry」

 

 

 

【※ここから先は、荀彧の暴言罵倒が続きます。こんな汚い言葉は作者には書き表せません。よって、皆様の脳内妄想等でお済ませください。】

 

 

 

よって、オレは投獄された。使者としてきたのに何故?

 

 

 

 


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