【再投稿】綱吉くんが逆行しました【投稿ノロノロ中】   作:ネムのろ
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「あの…えっと…」

みなさんCiao!元気に夏を満喫してるかな?俺こと沢田空翔は…

「お前…誰だ。ツナじゃないな」
「十代目の姿をするなんて…幻術か?!どっちにしろ許さねぇ…」

現れた元・守護者たちの十年後くん二人に出会いましたよ。そして始めこそ俺の前の名前を呼んだけど…この時代ではすでに亡き者とされている(そうではないけど)俺ですので、二人とも驚きから一変して警戒態勢に入りました。
怪我した肩から血が流れ出ています。もちろん痛てーです。色々あってちょっと疲れているのに…説明する前から元・守護者たちからこんなにも警戒される俺の立場になってみて?辛いよコレ。

「あの…俺は怪しいものじゃ」
「怪しい」
「怪しいだろうが」

デスヨネー。思わずため息を吐く。



第四十六話 かっ飛ばせ!!それしかねぇ!!


「あの、俺、白蘭ってやつに浚われて…」

白蘭という言葉に二人は反応した。そして直後…空気が重々しいものに変わった。ヤベッ…地雷踏んだか?

「あいつと…関わりがあるようだな」

隼人が静かに殺気の篭った目で射抜く。こ、怖い…

「今ここで吐かせるか…生け捕りにして吐かせるか…」

冷たい武の声。感情の篭ってない目。そして…彼らがこちらを肉食獣のような、獲物を捕らえるときのような目になっていて、超直感が警告を鳴らす。
そして『監禁』という最悪な結末が待っているのだと直感させた。
なんだよ…なんだよなんだよっ……!!話くらい聞いてくれたっていいじゃないか!

「その目…やめて。」
「は?」
「…っ」
「お前は白蘭とどういう関係だ?」
「俺はあいつから逃げてきたんだ!」
「…嘘だろ?そんな格好や顔なんかして、スパイかなにかをするために送られたんだろ」
「ち、違うよ!」

なんのために……。
一生懸命…二回も時空を超えて、タイムスリップして計画発動前にここに来たのにっ。そりゃさ、この時代の俺が亡き人になっていることになってるのは知ってるし、二人がとても悔やんでて、やるせない気持ちだったのは知ってる。悲しかったのも知ってる。けど…けど!これはない!これはないよっ!!

「正直に白状する気がねぇんなら、ようしゃしねぇぜ?」
「てめぇに明日はねぇと思え」

なんで…なんで君達と戦わなくちゃいけないの?!なんで君達仲間から…

「……っ」
「あっ!」
「待ちやがれ!」

なんで…逃げなきゃいけないのさ!!

雨ツバメの攻撃で前が見えなくなる。その隙に武が攻撃をしかけてきた。超直感を駆使してよけたけど、その四方からくる隼人の攻撃を避けると、武の剣の斬撃が俺を襲った。

「いったぁ…」

ヤバイ。右足を…やられた。これじゃ上手く走れない。怪我した右肩は腕が上手く動かない。ああ、本当にどうしよう。
ここにツナやリボーンが居てくれたら…納得させることができたのかな…皮肉だな…敵の基地にいたほうが安全だったなんてさ…笑っちゃうよね……
涙を…こらえるんだ。独りなんだ。俺は今…たった独り。他に誰も居ない。自分の身は自分で守れ。ああ、でもやっぱり涙は流れてしまった。素早く袖で乱暴に拭う。

「話を…聞いてください」
「しつけーな」
「お前は敵だと認識したんだ。聞く耳もたねー」
「お願いですから…話を」

目にもの止まらぬ速さで、うむを言わせずに隼人が何発かの特殊な炎でコーティングされた弾を撃った。
よけきれない。身体が…まだこの時代の戦闘になれていないのだと思った直後。俺の身体は爆発し、宙に打ち上げられた。そして思いっきり地面へ激突。幸い、死ぬ気の炎を身体にめぐらせていたおかげで…死ぬことはなかった。でも…

「身体が…」

右腕の感覚が完全に感じられない。左足は……動かすと痛い…。俺は静かに立ち上がった。戦いたくはなかった。けど…戦わなくちゃいけないんだろうな。覚悟を決めよう。まずは戦って…話はそれからだ。息を大きく吸う。血が流れているほっぺを拳で乱暴に拭った。そしてゆっくりと息を吐いて…集中し、両手と額に炎を灯らせた。

「…っ」
「やっぱソックリだ。けど、そんなことある訳がねぇ!」

武と隼人は息を呑み、悲痛な叫びを上げる。

「死した人は二度と帰ってこねぇ!なのに十代目に似たお前は一体なにものなんだ!!」
「これ以上…俺達になにしようってんだ…っ!」

二人は苦しそうに自身の胸を掴み、悲しみにゆがんだ顔、瞳で訴えてくる。ズキンと心の奥が痛んだ。けど今は…戦いに集中しなくちゃ。

「いくぞ。」

俺だって。俺だって苦しい。

武が剣を握り締め駆け出す。彼の雨ツバメには要注意しつつ強化した拳で迎え撃った。バッと武が俺から距離をとったその一瞬、彼が隼人のほうへ視線を流したのを見逃さなかった。そう来るか。
後ろから何かが迫ってきていたのを感じた俺はすぐさま手の炎を噴出させ真上に飛ぶ。するとその炎でコーティングされた銃弾は俺のほうへグンと曲がった。ああ、追尾方か。ならば。

パキパキパキと音がした瞬間、隼人のほうから舌打ちが聞こえた。そう、俺は炎ごと銃弾を凍らせた。スタッと地面におりたつと瞬時に武が攻撃の構え。

「時雨蒼燕流・攻式一の型・車軸の雨」

それを寸ででギリにかわしながら突き出た刀を左の手のひらで刀身に触れながら、流れるように右の手のひらでチョップをかまし刀を奪う。

「しまった…」

その直後、高速で俺と武の間にもぐりこんだ隼人が、俺にあの髑髏の腕についた武器で狙い撃ちしている。俺はとっさに手のひらの炎を刀にも集中させた。次の瞬間、隼人はなんのためらいもなく雲属性の弾をうってきた。ああ、あれってたしか広範囲に分散するからやっかいなんだよな。

「SISTEMA C.A.I.(スィステーマ シー・エー・アイ)か…」
「知ってたか…だが知ってるだけじゃ対処しきれねぇぜ!」

炎を使えば使うほどアレは攻撃力をあげて、さらに吸収しながら広がり相手に大ダメージを受けさせる。雲の攻撃はよく観察して下手に動かないほうがいいんだけど…

「食らえ!!」
「ナメるな」

伊達に何十年かボンゴレマフィアのドンやってたワケじゃねーよ?こんな時のために…未来で武に刀の使い方を習ったんだ。俺は刀に集中させた炎を刀の刀身ごと凍らせた。

「なっ?!」
「アレで何をするつもりなんだっ?!」
「チェーロ・フリージング・スラッシング」

凍ったままの刀身を手のひらでイクスバーナー放ちながら、高速でその弾の攻撃範囲すべてに斬撃&凍らす技だ。ブンッ!と刀を振りかぶった。
パキパキパキ……と瞬時に凍っていき、そして跡形もなく消えうせる。フゥ…久々に使ったから勘が鈍ってて当たるか半信半疑だったけど…どうやらその勘が戻りつつあるみたいだ。

「なっ?!あの攻撃の範囲を上回っただと?!」

すぐに攻撃した後、刀身の凍りもパキンとなくなるんだけどね。やっかいな雲雀さんとの戦いで多くの武器をあつかい、その場の閃きで色んな技を編み出したっけ。ああ、懐かしいけどあんまし思い出したくない彼との異常な、特訓という名の暇つぶし。
しかもその特訓が今ここで俺の身を救ってるという、悲しき現実。涙がでちゃうね!

あ…やべぇ。グローブつけてない状況での炎を使った戦闘はやはり長時間持たないな。チリチリ俺の手を傷つけてやがる。チッ。しかたがない。あの技を出すしかないか…あれ使うと相手の動きを確実に止められるけど、今の状況はデメリットしかない。上手く扱えるか…一か八か…

スッと瞳を閉じて炎を集中させる。刀は一応手に持っておく。全身の死ぬ気の炎を手と腕へ巡らせる。防御力はほぼ0になるが、攻撃力はほぼ120になる。そしてかなり無敵な技だけど…俺も攻撃対象に入るからやっかいなんだよなぁ。

「何かをやる気みてぇだが」
「そうはさせねぇ」

隼人はSISTEMA C.A.I.で高速に動きながら色んな弾を撃ち、俺が刀で殆どを避けるか切るかしていると…

「返してもらうぜ」
「!」

SISTEMA C.A.I.の高速移動の隼人の影からシュッと降り立ち素早く俺から刀を取り戻した武は後ろのほうへ距離をとった。隼人がため息を吐いて武に言う。

「てめー、今度自分の獲物奪われるようなヘマしたらただじゃおかねー。」
「ハハッ。取り戻し作戦協力あんがとな獄寺!」

なるほど…やっぱりというかなんというか…十年後の彼らは協同して戦えるらしい。ああ、未来では当たり前だったっけか。でも…残念。刀は時間稼ぎのためのフェイクなんだ。そして…先に謝っとく。

「すまない」
「え?」
「なに?」

ためた炎を具現化させると結構な量が身体から噴出した。しかも純度の高い炎。それを見てビックリして固まっちゃった二人を見ながら…もう一度心の中で謝る。この技、発動時の最初の頃は静かで目にも見えないんだけど、第二段階になると押さえが利かないし、発動後は止められない。
そして見る見る内に炎は両手両腕にまとわりついたかと思うと…パキパキパキ…と凍った。まぁ、あまりの量に炎が凍った腕の周りを細い線のように取り囲むんだけど。
俺はこの技を…こう呼ぶ。

「チェーロ・アーマー、ヴァージョン・コレクション」

あ、やばい。発動した時点でこれ手がマジで凍って…冷たっ!!凍傷になるよこれ!さっさとケリつけなくっちゃこっちの身体が持たない…さっき負った傷もあるしな。
自らの腕を凍らした相手をポカンとしながら見ている二人。あの馬鹿なにやってんだ?って絶対思ってるよね。でも…マジごめん。ホントごめん。

「これを発動した時点で…お前らはすでに終わっている」
「…自分の技に食われかけてる奴の台詞じゃねーな」
「痛そうなのな。なんでこんなアホみたいな技を…」

失礼な。これでも凄い技なんだからな。
俺は両腕を後ろに下がらせた。そして次の瞬間

シュッ

「なっ?!」
「消えた?!」

いいえ、消えてません。

ズザザザザ!!
あいたたたた?!行き過ぎ行き過ぎ!!

「後ろかっ?!」
「いつの間に?!」
「りゃ!」

纏わりつく炎は俺の意思で自在に操れる。だから普通に腕が凍ってても、炎を使った高スピードは軽々できる。おまけに凍った腕や手は当たったら痛いし…当たった部分から

「凍っていく?!」
「ああ」

肩が凍った隼人を庇って横から素早く刀を振り下ろしてきた武の攻撃をまた、高速でよける。よし、マーキングはした。二人は警戒してそろって一緒にいる。

「大丈夫か獄寺」
「平気だこんなもん。それより…この凍り方…マジだぜ山本」
「…!でも、じゃああいつは一体…」

二人が何か話しているけど…油断大敵だってば。

「いくぞ」
「「?!」」

さぁ、とくと拝むがいい。ボンゴレ史上最悪の日と言われ、凍りと炎の化身、殺戮の天使と謳われた(改めて思い出して木っ端恥ずかしい…!!)元・ボンゴレデーチモのブチ切れた時の(守護者に限る)大技…!!

「チェーロ・キャンセル(大空の相殺)」

凍る。空気が地面が、武器が。木が、建物が、椅子が、外灯が…

「なっ…んじゃこりゃ?!」
「一体この技は…?!」

ハァ…と息も白くなる。そして俺は思いっきり両腕を地面に殴った。

ドスン!

その鈍い音とともに腕に取り巻いていた炎がいきなり俺の身体を囲み、後にそこ一帯を覆いつくし、そして…

「なんだこの音?!」
「電気のような音…いや…まさかっ!」

静けさの後、ビリッとしたが最後。その場の炎を簡単に扱える奴みんな攻撃対象に入る。次に聞こえたのはえげつない電気の音。バリバリバリ!隼人と武は苦しみながらも倒れなかった。さすが俺の元・守護者。

でも

「なんだ…この感じ?身体に妙な違和感が…」
「なんか、力が上手くはいらねぇ」
「そう。この技は…フロア全体の相手全ての人間が炎が使えなくなるんだ。ちなみに身体も上手く動かせないよ。脳を刺激してあるからうまく力がはいらないから攻撃も打撃も、銃でさえ扱えない。」
「くっ…」

そしておれは疲れた顔でニッコリ笑う。

「ちょっとは俺の話…聴く気になった?」

二人は未だ凍ったままの俺の両腕を見ていた。

「ああ、気にしないで…力、上手くコントロールできなくて凍ったまんまなんだ…それより…俺のはなs…?!」

あ…ヤバイ…

パキパキと凍りが腕から肩まで伸びた。

「うあぁ…あぁぁ…」

どんどん伸びていく…ああ、やっぱマズったなぁ。あんな大技…グローブなしで使うことこそが無謀だった…って痛い痛い!!いったぁぁああいいぃぃいいい!!肉!肉が引き裂かれる!!

「おい、お前!なんで凍って…!」
「力の制御が利かなくって…その反動……!!うわぁあ!」

二人は驚きながらも俺を救おうとして…伸ばされたその手を無意識に掴もうとして…何かにフワリと止められた。

『この二人に今触れば…凍ってしまうぞ』

黄金のような金髪に、オレンジの瞳。マントをなびかせながらそいつはまた、俺達の目の前に姿を実体化させたのでした。

「プリーモ…」
「プリーモ…初代?!」
「なんのだ?」
「あのグローブからして…間違いなくボンゴレだ。ボンゴレプリーモ…ボンゴレを創った人だ…」
「すげぇのな!」
「じゃあ、あの人はもしかして…」

プリーモは倒れかけた俺の身体を支えてくれて、とてもやさしい眼で微笑んでくれた。

『クウショウ、やっと出られた。腕輪の封印が解け始めたようだ』
「ハハッ…やっとか…」

封印したときかなり勇気と覚悟が必要だった。だって一度封印して、解除したとしてもしばらくは石化のままなんの力も持たないブレスレットに変化するから。あの時のズレと、白蘭と過ごした日々とタイムスリップして、ちび白蘭と過ごした日数を数えるとざっと一ヶ月と二週間…

長ぇよっ!!

『凍り化はなんとか私が食い止める。そのうちに…ボンゴレの嵐と雨の守護者よ、クウショウを救ってやってほしい』

彼らは色々聞きたそうな顔をして、でも後に回すらしく…腕に触らないように俺を横抱きにしてくれた。歩くのさえ今はできない。

「冷たっ?!お前の身体…凍りみてぇ。」
「でも…頭は熱があるんじゃねぇかって思うほどに熱い…体温のバランスがなってないのか…もしやそれで暴走して?」

じつはそうです。大人の身体と、グローブ使っても力の反動で疲労と炎のコントロールが狂う技で…熱も出たっけ。あのブチ切れた時に超直感で感じて咄嗟に使ったことを皆から後で色々言われたっけなぁ。命が削れるだの、守護者とヴァリア-とチェデフ全員使えなくしててめぇはボンゴレおろか仲間も全滅させるつもりかとか…
だってしかたがなかった。我慢が利かないくらい理性吹っ飛んだから。

「あはは…相変わらず察しがいいね隼人…」

そう言ったらとても驚かれて、ソッポ向けられた。

「その顔で名前でよぶんじゃねぇ」
「あれ。もしかして十代目に呼ばれた気がして照れるとか?」

あ、真っ赤になった。

「なんだ、図星かよ」
「うるせぇ山本。」

傷を手当している間、その傷の深さに驚かれ、こんな状況下で戦っていたのかと目玉を食らわされ…凍傷しかけの両腕両手はとくに酷くてロクにものを握れない状況が何日か続くと判断され、今度は俺の隣にいるプリーモにどやされた。
彼が側にいるあいだ凍りは進まずかつ、少しづつ消えていく。彼によると大空の死ぬ気とGからかしてもらってる嵐の炎をボンゴレ初代ヴァージョンで薄く膜のように引き延ばして俺の周りに貼ってるらしい。調和しつつ分解しているのだと。

「で、プリーモまで出てきたということは、何か深い事情があるんですね?」
「まさかとは思うが…クウショウ?て言ったっけか」
「あ、空翔って言うんだ。クウでいいよ」
「お前…もしかして…過去……から来たとか?」
「おお!察しがいいね!」

医務室のベットの上、足に包帯、頭と肩にも包帯、両腕が凍りが解けて包帯でぐるぐるの状態で、俺は話し始めた。

「よかったぁ。やっとまともに話せる」

俺が心底ホッとしていると二人がすまなさそうにショボンとしながら謝罪してきた。

「そ、それにかんしては…すまねぇと思ってる」
「ああ…ちょっと頭に血が上っちまってな…」
「ふふっ。そうだろうね。わかってたけどさ」

思わず出た笑いを、二人は透視して「「やっぱ似てる」」って言うもんだから俺は苦笑するしかなかった。

「と、言う分けです」

あらかた説明し終えてみれば、二人は黙って真剣に聞いてくれていた。そして隼人は大きく息を吸い込んで―――…

「すんっませんっしたぁああ!!」

勢いよく頭を下げたものだからビックリした。

「俺っ…俺達なにも知らず…貴方を…っあなたを!!」
「い、いや、いいから!どうってことないから!謝らなくていいから…」
「本当にすんませんしたぁぁああ!!」
「って人の話聞いてないね隼人?!」

わーわーぎゃーぎゃー騒ぐ俺達を見て武があははっと爽やかに笑った。

「懐かしいなこの感じ。やっぱツナなのな!いや、今はクウか…とりあえず二人とも落ち着こうなー」

ポンポンと俺と隼人の頭を撫でる。お前その癖やめろ!と隼人に拒絶されていたけど。俺は大人しく受け入れて…あ、あれ?

「…!クウ、痛かったか?!」
「じゅ、あ、い、いや…えーっと…沢田さん!どうかしたんですか?!」

ああ、なんであの日以来…こうも涙線が緩くなったんだろうなぁ…
俺は涙を拭いながらニッコリ微笑んだ

「ううん。なんでもない。ただ…暖かくて…嬉しかったからさ」
「クウ…」
「じゅうだい…沢田さん…」

あ、そうそう忘れるところだった

「隼人、俺のことは名前で呼べるでしょ」
「え?あ、あのっその、お、俺っ」
「言い分け聞きたくありませんー。俺、年下だしぃー敬語もいりませんー」

何を言ったらいいのか分からず、またなんと呼べばいいのかもわからずアタフタしてる…ナニコレめっちゃ楽しい…どうやら俺は隼人を大いに困らせるのが好きらしいです。いやぁホント隼人って…

「弄りがいあるよなぁ」

あ、思考がかぶった。

「んだと山本っ?!」
「あははは。本当の事言っただけなのなー」

うん。いいねこの空気。二人もなんか安心してる。先ほどまでの全てがもう絶望だというような苦しい顔はしてない。
あ、そういえば…

「ツナにはまだ会ってないんだよね隼人?」
「あ、はい!まだ会ってませんが…」
「だから敬語…」

こっちの隼人には俺を普通に呼ぶのは無理な気がしてきた…

「そっか、じゃあ俺の守護者たちがどうなったのかも聞けないかぁ。」

あの後、絶対無茶してこっちに来てそうなんだよね。主に白幻とか白幻とか白幻とか白幻とか白幻とか白幻とか。あいつ、人のこと言えた義理ないんじゃね?

「その、貴方の新しい守護者たちに、会って確かめたいですね…」
「確かめる?なにを?」
「色々…」
「はぁ?」

今更何を確かめる必要があるんだろうなぁ。

「俺はただ会ってみてぇな!」
「武。」
「んで、ちょっと勝負してみてぇのな!」
「やっぱそうくるか!」

まったく。こいつらときたら…

『クウショウたちの守護者達なら無事だ』
「そうなのかプリーモ。」
『ああ。ただ…やつ等、こっちにくるとき白幻が力が弱っていたために空間の狭間に閉じ込められてしまったようだ』
「ふーん…え、ええええ?!ちょっそれって大丈夫なの?!」

あいつまた無茶しやがったな?!

『なぁに。あの空間は滅多な事がない限りとても安心できる空間だ。言わば何もない空間だがな。それに…白幻の力と体力を回復すればすぐにでも出られるだろう』
「よかったぁ…でも、あいつってかなりハイスペックだよな…助かってるけど…何でもできるっていうか」

そう俺がポツンと呟くとプリーモが少し驚いた顔で聞いてきた。

『おや?お前は知らされてないのか?あいつがそのような力を持つがゆえの定められた逃れられない因果』
「え…?」
『世界の“鍵”であるあいつの変われない結末を、お前は聞いてさえもいないのか?』
「ちょっと待って。なにそれ」

俺が本気で知らない事を悟るとプリーモはしまった!という顔になり…

『ふむ…では気にする事ではないから、今俺が言った事は忘れてくれ』
「おいコラ。目ぇ見て話せ。つーか忘れるわけないだろアフォが」
『おお!もう凍り化が完全に治ったな!これで俺はおいとましよう。ではな!』
「あ、こら逃げんな!!ちっ……」

なんなんだ…今さっきのプリーモの言葉…嫌な予感しかしねぇ。
それにあの態度…

「あいつ、ワザと俺に知らせやがった…」
「やっぱクウもそう思うか」
「完全にその情報をさわ「ギロッ」…!えと、く、くくくうしょうさん…に渡すために…ワザと口を滑らせたって感じがしましたね」

プリーモ…白幻…そして、アヌビスから守らなければならない世界…一体、何が起きようとしてる?白幻が背負う俺とは違った因果、宿命って…?そしてそれを知るプリーモは一体何をしようとしてるんだろ…?

分からない事だらけだ。それ全部、俺の記憶が一向に戻る気配がないことに関係があるのかな…

「とにかく、寝て体力回復したほうがいいですよ」
「そうだぜ。まずは治してから色々考えるべきだ」
「二人とも…ありがとう。そうするね」

でも、心配くらいはしていいよね。皆…どうか無事でいて…



ここからだよなぁ。長い長い未来のお話はまだまだ始まったばかり…
くっ書きたい事が多すぎて逆に何も書けねぇぜっ…!
あとは、戦いのときの浅い表現力を
どうにか向上しないとこれから身が持たない気がする…(((( ;゚д゚))))
未来編ってバトルバトルバトルのオンパレードだからなぁ……(遠い目)
頑張ってほかの作品読んだりします…あと、映画とか見て動きのべんきょーします…