イレギュラーは家族と共に 〜ハイスクールD×D'sバタフライエフェクト~   作:シャルルヤ·ハプティズム

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ごめんなさい。話が進みません。今週中にもう一話頑張るので、許して下さい。



第48話 少女の想い

 

 

 

 

イッセーside

 

 

料亭『大楽(だいらく)』での会談があった翌日の早朝。

 

今、俺はアーシア、ゼノヴィア、イリナ、そして八幡と共に、裏京都──レーティングゲームで使う空間に近い方法で作りだされた、妖怪達の住む場所──の一角にいた。

 

俺を襲った、九尾のお姫様······九重······様? が、俺達に謝りたいと言うことをアザゼル先生経由で八幡に聞いたので、八幡に連れられてここにいる。

 

九重様は、クルルさんが連れてくる。あと、昨日いた紫陽花(あじさい)っていう女の子も一緒に来るらしい。なんでも、側近なんだとか。

 

八幡「······悪いな。こっちの我が儘に付き合ってもらって」

 

イッセー「いや別に······謝りたいっていうんだし、向こうの勘違いだからさ。俺は少なくとも、咎めたりしようとか思ってないし」

 

ゼノヴィア「しかし驚いたな······『堕天魔』が日本神話と裏で繋がっているとはね」

 

八幡「まぁ昔······お前らが生まれるよりもずっと前にちょっとあってな。込み入ったことだから詳しくは言えないが、神滅具(ロンギヌス)の所有者が日本神話に仕えてる人間のある一族に生まれてな。そん時偶々日本にいたから、軽く扱い方を教えてやったら、それから色々便宜を図れるようになったんだよ」

 

そんなことがあったのか······

 

イリナ「へぇ······もしかして、そういうのって、他にもあるの?」

 

八幡「ああ······というか、そんなのは珍しくもなんともないな。どっちかって言ったら、強い異能を持ってる奴に神器(セイクリッド・ギア)が惹かれやすい傾向にあるようでな」

 

不思議だな『神器』っていうのは······神様は何を考えて創り出したんだろうか。

 

八幡「······っと、来たぞ」

 

八幡の目線の後を追うと、クルルさんと昨日会った紫陽花さん。そして、クルルさんに手を引かれている女の子······九重様がいた。

 

クルル「······ほら九重」

 

何やらクルルさんが九重様に促す。

 

九重「······私は、表と裏の京都に住む妖怪を束ねる者の娘······九重と申す。昨日は大変申し訳なかった。お主達の事情も分からずに襲ってしまったこと······どうか許して欲しい」

 

九重様はそう言って深く頭を下げる。

 

ゼノヴィア「······まぁいいんじゃないか?誤解も解けたのだし、私は構わない。折角の京都でギスギスしたまま過ごすなんて勿体ないからね。観光の邪魔をしないなら、だけどね」

 

ゼノヴィアはそう言う。まあ、一度しかない修学旅行でもあるんだし、京都を堪能したいもんな。

 

アーシア「はい。私は、平和が一番だと思います」

 

アーシアもゼノヴィアに続いて言う。

 

イリナ「······そうね。慈悲深き天使としては、許す心も必要だもの。私は恨みません」

 

イリナがさらに続く······てか、自分で慈悲深いとか言うんだ。流石は自称天使(ゼノヴィア命名)······

 

イッセー「······ということで俺達は別に構いません。頭を上げて下さい······えっと、九重様」

 

九重「九重で構わぬ。敬語も不要じゃ」

 

九重様······九重は、そう言って頭を上げた。

 

イッセー「なら九重って呼ばせてもらうよ。九重はその、お母さんのことが心配なんだろ?」

 

九重「······当然じゃ」

 

イッセー「なら、昨日みたいに間違えちゃうこともあるさ。もちろん、それがいいことっていうわけじゃない。でも、九重はこうして謝ったんだ。九重が間違ったって思ったから、こうして謝りに来たんだろ?それなら、俺達は九重を咎めるようなことはしないよ」

 

膝をついて九重の目線に合わせ、肩に手を置き、笑顔でそう言った。

 

この娘はお母さんが心配だから、多少荒っぽい手でも使ったんだ。俺だって、母さんや父さんがそうなったら同じことをすると思う。やったことはいいことじゃないし、間違ってる。でも、悪いことかと聞かれれば、それもまた違うと思う。

 

九重「······ありがとう」

 

九重は目を涙で潤ませながらそう返した。

 

八幡「スケベしか取得のない奴だと思っていたが······以外に子供の扱いに慣れてんだな」

 

イッセー「いや、これでも精一杯だし、思ったことをそのまま言っただけなんだけど······」

 

何か見当違いな方向で褒められてるような······本当に、子供の扱いに慣れてるとかじゃないんだけど。

 

アーシア「流石イッセーさんです。感動しました!」

 

イリナ「本当、子供の味方みたい」

 

ゼノヴィア「確かにそうだな。さしずめ、子供の味方のおっぱいドラゴンとでも言うところか?」

 

3人とも恥ずかしいから辞めて!! てか、ゼノヴィアの最後の何!? おっぱいドラゴンって何!?

 

八幡「なるほど······一度アザゼルやサーゼクスに相談してみるか」

 

とか八幡は言ってるし!!

 

イッセー「いや絶対に辞めてくれ!?」

 

ドライグ《······お、おっぱいドラゴン······だと!? 赤龍帝と、二天龍と称され、畏怖されたこの俺がおっぱいドラゴンだとぉぉぉお!!!!?》

 

あぁ······ごめんなドライグ。多分これは、俺が普段スケベ丸出しにしてるからなんだろうな······

 

俺は自分の行いを真剣に考えるべきかと思った。

 

 

 

 

 

八幡「······クククッ。ざまぁみろ赤蜥蜴」

 

 

イッセーsideout

 

 





薄々分かってると思いますが、今作ではイッセーはまだ(・・)乳龍帝(おっぱいドラゴン)になってません。

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