イレギュラーは家族と共に 〜ハイスクールD×D'sバタフライエフェクト~   作:シャルルヤ·ハプティズム

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第42話 血の呪縛

 

 

 

グレイフィア『······投了(リザイン)を確認。リアス・グレモリー様の勝利です』

 

 

レーティングゲームは、ソーナの投了によって終了となった。匙がイッセーから血を抜き続けたことにより、大量出血でイッセーがリタイアするも、最後の『王』同士の戦いはリアス・グレモリーが勝利を掴んだ。

出力と面攻撃の威力の差では、ソーナはリアス・グレモリーに敗北した。

 

サーゼクスはガッツポーズをし、セラフォルーはソーナの名前を呟きながら机に突っ伏していた。

 

 

 

ミカエル「······どうも皆さん。お久しぶりです」

 

レーティングゲーム終了後、対談場所にミカエルも訪れる。ようやっと、この場に全員が揃う。

 

ミカエルの護衛の2人は、そのままミカエルの後ろに控えた。

 

アザゼル「······よう、ミカエル」

 

アザゼルが、ミカエルに声をかける。今、この場にはアザゼルとサーゼクス、セラフォルー、怪我で治療施設にいるイッセーと匙を除いたグレモリー眷属とシトリー眷属もいる。

 

 

オーディン「この前以来じゃの。ミカエルよ」

 

ミカエル「はい。お久しゅうございます、オーディン殿」

 

サーゼクス「それにしても、何故来られたのです、ミカエル殿?」

 

オーディンと話していたミカエルにサーゼクスが尋ねる。俺が理由を告げずにミカエルの招待を行ったため、サーゼクスもセラフォルーも、理由を知らない。教える暇もなかったからな。

 

八幡「無理言って、俺が呼んだんだよ」

 

ミカエル「はい。オーディン殿まで来るとなれば、拒むわけにもいかないでしょう?」

 

アザゼル「······まぁな」

 

本当に申し訳ない。オーディンをダシにしてミカエルを呼んだからな。

 

八幡「悪いな。お前も忙しいだろうに」

 

相当急な呼び出しになった筈だ。俺がヴァルハラにいた時に打診したからな。

 

ミカエル「八幡君は無駄なことはしないでしょうしね」

 

うん。そう言われると何だかな·······本当に申し訳ないよ。実際は、天界に何か利益が出るってわけでもないしなぁ······

 

八幡「······オーディン、そろそろ本題に入っていいよな?」

 

オーディン「構わんぞ」

 

八幡「今回、ミカエルまで呼んだ理由は報告だ」

 

 

 

八幡sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

アザゼルside

 

 

 

·······報告。この場にいる全員──オーディンのくそじじいは分かってるようだが──が一様に頭に疑問符を浮かべた。八幡がたかが報告でミカエルを呼び出すとは考え難い。他に目的でもあるのか。

 

 

サーゼクス「······八幡、その報告とは?」

 

サーゼクスが代表するかのように尋ねる。

 

 

八幡「······俺達は、『禍の団(カオス・ブリゲード)』が活動を開始したことに併せて、それに対するチーム『D×D』を組織した。今回はそれを報告させていただく」

 

アザゼル「······それだけか?」

 

八幡「ああ。まぁ最後まで聞け」

 

その『D×D』ってのがまだよく分からねえが、どうにも勘繰ってしまう。今の発言から考えると、『禍の団』への対策チームってところか。サングィネム側は、早々に、対策を打ち出したらしいな。少人数ってのは、こういう時動きやすくて羨ましいくらいだ。

 

 

アザゼル「じゃあそこのくそじじいは差詰めそのチームとやらの協力者ってとこか?」

 

八幡「まぁ。と言っても、どうしてもって時に協力してもらうだけで、協力を結んだだけだ」

 

 

協力? 北欧がその『D×D』とやらに参加したわけではない、ということか······?

 

 

ミカエル「では普段は誰が『禍の団』を対処するのですか?まさか八幡君とクルルさんだけではないでしょう?」

 

まあ非常時以外は2人で対処、はねえよな。流石に。八幡とクルルと言えど、複数の場所を同時に攻撃するのなんざ、まぁ無理だろう。

 

八幡「ああ。今、紹介する」

 

八幡が指を鳴らす。その際、クルルとギャスパーが八幡の横に並んだ。ギャスパーは知ってやがったか。まあ親子なら知ってて当たり前か。

 

八幡が指を鳴らした直後、八幡の後ろに魔法陣が現れた。そこからは十数人の男女が現れる。

 

 

······って、おいおいマジかよ。

 

 

 

ヴァーリ「······待ちくたびれたよ」

 

「「「「「!!」」」」」

 

ソーナ「白龍皇!?」

 

アザゼル「······ヴァーリ······何故お前が」

 

先ず最初に現れたのはヴァーリだった。その後ろからはヴァーリの仲間であろう猫又、腰に剣を差した金髪の男、その妹と思しき10代前半の少女。

 

黒歌「久しぶりね。白音」

 

小猫「姉様······!!」

 

リアス「何故黒歌が!?」

 

更に、レーティングゲームでも八幡と共に戦った者達。昔俺が戦った奴。最後に現れたのは若手悪魔の会合に出席していた奴だ。

 

メリオダス「やっぱ警戒されてんな」

 

桃花「まあヴァーリ達は()()()『禍の団』所属ですからね。仕方ないと言えば仕方ないでしょう」

 

ヴァーリ「はぁ······」

 

ディオドラ「僕まで来て大丈夫なんですか?」

 

八幡「まぁ大丈夫だろ。いつばらすかって問題だからな。予定が早まっただけだ」

 

サーゼクス「何故、彼が······」

 

ヴァーリを筆頭に魔法陣から現れた奴らのオーラが、全員が只者ではないことをひしひしと告げている。あの若手悪魔もそうで、オーラの質は紛うことなき最上級悪魔のそれだ。

 

以前、若手悪魔同士の顔合わせがあったが、あの時は綺麗に隠してやがったな?

 

 

八幡「全員、自己紹介頼む」

 

八幡の言葉に全員が頷く。

 

ヴァーリ「この場にいる者は知っているだろうが、白龍皇のヴァーリだ。『禍の団』へ潜入していた」

 

 

潜入調査······なるほどね。ヴァーリはウチへのスパイであり、『禍の団』への鞍替えに見せかけて、それすらも最初から全て予定通りだったわけだ。

にしても、ヴァーリとだけ名乗ったのに疑問が残る。前回はヴァーリ・ルシファーと名乗っていたのに、何故今回はヴァーリと名乗った?

 

黒歌「ヴァーリチームの黒歌。八幡の『僧侶』と兼任だけど」

 

アーサー「同じくヴァーリチームのアーサーと申します。隣りにいるのは妹のルフェイ」

 

ルフェイ「ルフェイです」

 

 

あの黒猫は八幡の眷属の一人か······確か、サーゼクスからははぐれ悪魔だと聞いていたが、不自然なタイミングではぐれ指定の解除がされてたやつだな。

 

アーサーと名乗った男は、腰に聖剣を提げている。ルフェイと名乗った少女は······『黄金の夜明け団(ゴールデン・ドーン)』制服を着ていた。

······この少女単身か、黄金の夜明け団全体がサングィネムに賛同したのかはまだ分からないが。

 

 

メリオダス「知ってると思うけど、八幡の『戦車』のメリオダスだ」

 

桃花「黒歌に同じく八幡の『僧侶』の四条 桃花です」

 

勝永「八幡殿の『兵士』毛利 勝永です」

 

束「同じく『兵士』の束さんだよ~。ブイブイ」

 

三日月「同じく『兵士』の三日月・オーガス」

 

今名乗ったのが、八幡とレーティングゲームに出ていた奴だ。残りの若手悪魔の1人と蒼い髪の女、しかし、あの黒づくめの男はいったい······?

 

ディオドラ「同じく、八幡殿の『兵士』ディオドラ・アスタロトです」

 

こいつも眷属だったとは······暗躍がお好きなこって。この蒼い長髪の女は昔戦った。うんざりするような強さの持ち主だ。

 

まさか眷属だとでも言うんじゃねえよな? 龍王だぞ? いや元龍王のタンニーンは確かに転生してるが······

 

ティア「八幡の『騎士』のティアマットよ。世間では『天魔の業龍(カオス・カルマ・ドラゴン)』なんて呼ばれていたりもするわね」

 

リアス「龍王ティアマット!?」

 

裕斗「本当ですか!?」

 

ミカエル「彼女まで、眷属とは······」

 

 

おいおいマジかよ······本当に眷属だったとは······

 

ティアマットのこともそうだが、最後の黒づくめの男。こん中では、メリオダスや八幡に劣らないオーラだ。何者だ? そいつは不意にと言っていいような感じで口を開いた。

 

 

クロウ「······同じく『騎士』のクロウ・クルワッハ。()()()

 

「「「「「「「!!!!!?」」」」」」」

 

まさか『三日月の暗黒龍(クレッセント・サークル・ドラゴン)』クロウ・クルワッハだと!? あの伝説級の邪龍じゃねぇか!! 確か、キリスト教が封印したと聞いていたが······免れたのか? こいつ、邪龍すら従えてるとはな······

 

こうまでくると、八幡が相当ヤバい所に通じてる可能性もあるな······一先ず、警戒しておくに越したことはないか。

 

 

サーゼクス「まさか······龍王筆頭格に、伝説の邪龍までが·····」

 

セラフォルー「初めて知ったわ······」

 

この様子······サーゼクスやセラフォルーですら知らなかったのか?この2人は幼馴染みだと聞いているが······

 

アザゼル「おい、サーゼクスとセラフォルーは知らなかったのか?」

 

サーゼクス「ああ······ティアマットは勿論、クロウ・クルワッハが眷属になっていたなんて初耳だ」

 

セラフォルー「······私もよ」

 

悪魔側が隠してた······ってわけじゃなさそうだな。まぁ、八幡は情報に因れば悪魔とはあまり仲が良いとは言えない。幼馴染みといえど、政府の中心人物にホイホイ漏らさないか。

 

八幡「更に、ここにはいないが、ヴァーリチームであり俺の『兵士』の美猴、ディオドラの眷属も加わる。以上がうちの現メンバーだ」

 

美猴······駒王会談の時にヴァーリを回収に来た奴だな。

 

ここまでくると、会談のあの襲撃が八幡のマッチポンプだった可能性も出てくる。全く、済まし顔して腹の底じゃ何考えてるかさっぱり分からない野郎だ。

 

 

サーゼクス「八幡、一つ聞きたい。何故白龍皇がここに?」

 

八幡「·······つい、先日まで、無理言って『禍の団』に潜入させていた。追々説明するが······いても問題はない。こいつに攻撃の意図はないからな。それに、一応、俺はこいつの親だしな。俺に務まっているとは思えない話だがな」

 

なるほど······合点が行ったぜ。『神の子を見張る者(グリゴリ)』にいた時から、こいつはよく両親の自慢をしていた。両親の名前は頑なに言わないという矛盾的なものもあったが、八幡とクルルの立場を考えれば頷ける。

 

······ギャスパーも、ヴァーリが『禍の団』に何故いたかも知っていそうだな。

 

サーゼクス「聞いていないよ?」

 

八幡「俺は立場上、三竦みの共有財産だ。白龍皇を宿す子供がいたら危険が及ぶだろう。ギャスパーだって、お前に預けるまで知らなかったろ?」

 

サーゼクス「それは······そうだが」

 

 

サーゼクスは案外信頼されてないのか?いやそれは違うか······今代の白龍皇を息子に迎えたなんてことがもっと昔に露呈していたら、確実に八幡は責められる。そしたらサーゼクスやセラフォルーはこいつを庇うだろう。それによって起こる二次的被害を考えたってことか。

 

三竦みの和平前の八幡の立場はそれなりに危ういところがあったからな······八幡自身、悪魔の政府の上層部を操作してる節があったが。

 

 

セラフォルー「ハチ君、一言ぐらいいってもよかったじゃない!!」

 

セラフォルー·······気持ちは分からんでもないが、立場が違えば、こういうことが起こるのは最早、避けられない事実なんだよ。

 

クルル「セラフォルー。貴女は魔王。立場というものがある以上無理なことよ」

 

セラフォルー「────ッ」

 

アザゼル「ヴァーリ、一つ聞きたいんだが、何故『禍の団』に潜入した? せめて、それぐらいは聞かせてくれよ」

 

別に、ここで、スパイ活動をしていたのを批難する気はない。ウチにもスパイのような活動を専門とするエージェントがいるし、敵勢力へスパイを送るなんざ、どこの勢力でもやっている。

 

しかし、それなら『禍の団』に移動した理由が分からん。目下危険ではあるが······

 

 

ヴァーリ「色々あってね。それに、個人的にオーフィスに少し興味があったんだ。だが、旧魔王派が壊滅したから一先ず帰還したのさ」

 

アザゼル「ほぉ······は?」

 

オーフィスに会えたのか。にしても、何故オーフィスに興味をもった?『神の子を見張る者(グリゴリ)』時代にオーフィスのことは教えてないし、八幡達が教えたのか?

 

それは置いといて、こいつ今旧魔王派は壊滅したと言わなかったか?

 

メリオダス「10日前に、八幡とクロウとディオドラが大暴れしたぞ」

 

俺の疑問を察してかメリオダスが言ってきた。

 

取り敢えずの、手土産のつもりか?

 

 

八幡「現リーダーだったシャルバとクルゼレイはほら」

 

八幡がスクリーンに移し出したのは『地獄の最下層(コキュートス)』に封印したコカビエルの隣で氷漬けにされた男が2人。こいつらがカテレア・レヴィアタンと同じく旧魔王派の首魁であった、シャルバ・ベルゼブブとクルゼレイ・アスモデウス。

 

しかし、態々ここまで連れていったのか。随分と趣味が悪い。

 

 

ティア「八幡、私と三日月は顔合わせも終わったことだし帰らせてもらうわ」

 

いや帰るのかよ!! 俺達としてはまだまだ聞きたいことが山積みなんだが······!!

 

八幡「分かった。2人ともサンキューな」

 

三日月「うん。またね」

 

呆然としている俺達を意に介せず、ティアマットと『兵士』の奴は魔法陣を展開して帰って行った。ホントに顔合わせだけかい。

 

八幡「さて、帰った2人の分も含めて他に聞きたいことは?」

 

なんてことはない、と言わんばかりの表情で、八幡は続ける。

 

 

と、小猫が八幡に言う。そしてそれは、途中から叫びに変わった。

 

 

小猫「どうして······姉様がいるんですか······?力に溺れて、はぐれ悪魔になった姉様が!!」

 

はぐれ悪魔ってのは力や欲に溺れて主に危害を加えた者を言う。だが、あの黒猫からはそんな感じがしない。

 

イマイチ、情報に納得がいかないな。何か、違う方向に誘導されているような······

 

 

ギャスパー「小猫ちゃん······黒歌さんは、力に溺れてなんかいないよ」

 

八幡がそれに答える前に、小猫の叫びをギャスパーが拾った。

 

小猫「どうして、ギャー君が言えるの······!!」

 

ギャスパー「······黒歌さんは小猫ちゃんを守るために眷属になった。だけど、主から理不尽な暴力を受け続け、小猫ちゃんに危害を加えようとした主を見限って、小猫ちゃんを連れて逃げ出した。

 

······けど途中ではぐれて、小猫ちゃんはサーゼクスさんの所に。黒歌さんはお父様に保護された」

 

小猫「そんな·······」

 

小猫が愕然とするのと反対に、俺はある種の得心を得た。

 

 

······はぐれ悪魔って一緒芥に言っても、止む無く主を攻撃した者もはぐれ悪魔に認定されるのか。制度として、穴だらけだな。悪魔側のとんだ失態だな。少し調べれば簡単にボロが出そうだ。

 

それに、下手に情報を公開しようものなら、そういう理由で見限られた主が、危害を加えてくる可能性もある。

 

 

八幡「黒歌のはぐれ悪魔の認定なら、はぐれ認定後2週間で取り消した。その後手っ取り早くトレードで主から解放したわけだが、今もこうして俺に協力してくれている。当然、はぐれ認定取り消したあとに、自由にしていいとは言った」

 

小猫「嘘っ······!!」

 

 

小猫はキャパオーバーしたのか泣き崩れた。はぐれ悪魔が例外なく力や欲に溺れた者という間違った認識をしていただけに、ショックも大きかっただろう。八幡もこれを察して今まで会わせなかったのか。

 

 

黒歌「白音······」

 

白音ってのは小猫の本名か? 小猫ってのは、リアスが眷属にした時に命名したとか······それが功を奏したのか。

 

八幡「一つ言い忘れていたが、ウチは黒歌みたいに望まぬ形ではぐれ悪魔になった者も保護している。悪魔は元々欲望に忠実で、こういうのは案外多いからな」

 

サーゼクス「っ·······」

 

アザゼル「どんくらいだ?」

 

八幡「全体の1割弱ってとこだな。今まで調べた限りではそんくらいの筈だ」

 

めちゃくちゃ多いな······八幡がどれくらい調べたのかは知らないが。

 

ミカエル「八幡君、何故このタイミングなのですか? まだ秘密裏に行動することも容易かった筈です」

 

八幡「今まで『禍の団』で主立って活動していたのは、旧魔王派と魔法使い派だけだった。だが、他に英雄派とクリフォトという派閥がいる。こっちはあまり情報を得られなかった。だから、敢えてこちらの情報を公開して出方を見る」

 

英雄派にクリフォト? 初めて聞く名だな······クリフォトってのは、セフィロトの逆位置のあれか。嫌な匂いがする。

 

八幡「······英雄派は神器所有者を集めている。それこそ、拉致、洗脳までやってな。集めてどうするまでは今のところ不明だが」

 

ミカエル「では、他に何か分かっていることは?」

 

八幡「中枢人物は皆、英雄の子孫や生まれ変わりらしい。そして、『黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)』、『絶霧(ディメンション・ロスト)』、『魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)』の所有者がいる。正直、こっちの対応でも人手が欲しいから今回表に出て来たってわけだ」

 

その3つの神滅器が揃って『禍の団』かよ······八幡達でも流石に手を焼くか。ヴァーリチームは『禍の団』でも特殊部隊みたいな扱いらしかったからな······情報集めにも限界があるか。

 

 

アザゼル「上位神滅器所有者が揃ってんのか·······で、クリフォトってのは?」

 

八幡「残念なことに、殆ど分かっていない」

 

 

······こいつの情報網でも、か。

 

八幡は、俺の疑問に答えるかのように続けた。

 

八幡「今分かっている限りでは名前と、そこのリーダーだけだ。実のところ、こちらの索敵にはまるで引っかからなかったからな」

 

こっちに至っては情報がないと来たか······他とは違って一切気取られぬように行動しているのか、情報を残さないように移動しているのか。

 

どちらにせよ相当なもんだ。

 

アザゼル「そこのリーダーは誰なんだ?」

 

八幡「ここにいる奴は、全員名前ぐらいは聞いたことがある筈だ。聖書に『リリン』と記載された───」

 

「「「「「「!!」」」」」」

 

まさか······あいつが!! ヴァーリの祖父であるあいつが!!

 

 

 

八幡はそこまで言うと、強い殺気を放って言った。

 

 

八幡「旧ルシファーとリリスの息子、リゼヴィム・リヴァン・ルシファー。俺達『D×D』の最大目標だ」

 

 






なんて酷い出来だ·······楽しみに読んでる読者様、ごめんなさいね······

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