イレギュラーは家族と共に 〜ハイスクールD×D'sバタフライエフェクト~   作:シャルルヤ·ハプティズム

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第21話 三大勢力首脳会談

 

八幡side

 

 

 

······ギャスパーと家族で再開した翌日。オカ研はかなりピリピリしていた。実際にピリピリしているのはリアス・グレモリー達である。俺もクルルも、緊張を面に出したりなどしない。付け入られるようなことは避けなければならない。

 

リアス「······分かった?じゃあ行くわよ」

 

イッセー「··········はい!!」

 

リアス「ギャスパーはここにいてね。暴走してしまっては元も子もないから」

 

少し顔を暗くしながら言うリアス・グレモリー。まぁ、置いていくつもりはないが。なにせ、ここにいれば安全などというのはリアス・グレモリーの考え足らずだからだ。

 

ともかく、ギャスパーは留守番。塔城がギャスパーの護衛であるらしい。

 

イッセー「大人しくしてろよギャスパー。これ、貸してやるから」

 

リアス・グレモリーの傍にいた兵藤がギャスパーに携帯ゲーム機を渡す。こいつ、本当にあの女子更衣室覗いてたガキと同一人物か?

 

八幡「悪いなイッセー」

 

イッセー「別にいいさ。ギャスパーだってただここにいるのは退屈だろ」

 

悪いな兵藤。ギャスパーをここに置いてくつもりはない。

 

リアス「行くわよ皆!!」

 

「「「「「はい!!」」」」」

 

俺達が見る傍らで、リアス・グレモリー達は一足先に部室を後にした。

 

 

 

 

八幡「······行ったな」

 

オカ研が行ったのを確認して、俺は指を鳴らす。転移魔法陣が現れ、メリオダスと桃花が現れた。

 

桃花「あなたはいつも突然ですね······もっと事前の連絡をして下さい」

 

八幡「悪い悪い」

 

一週間前じゃ流石に遅かったな。他にも仕事あるわけだし。とは言え、急遽決まったのだから許して欲しいものだが。

 

メリオダス「お、小猫じゃん。久しぶり」

 

小猫「·········お久しぶりです」

 

以外に仲いいんだなこいつら。塔城はメリオダスを気に入ったらしい。ライザーの時にメリオダスに指導させたのは間違いじゃなかったな。

 

この様子の塔城を知ったあいつは写真の一枚でも撮ってこいとか言ってたが、正直どうやって撮れと。真相を知らない子どもに全部話せってのか。まぁ気持ちは痛いほど理解してるが。

 

八幡「桃花はここで待機。塔城を守れ。メリオダスは俺とだ」

 

だが、人命が掛かってるから仕方ない。

 

桃花「了解」

 

メリオダス「オーケー」

 

八幡「ギャスパー」

 

ギャスパー「はい?」

 

ゲームに夢中になっていたギャスパーが顔を上げる。

 

八幡「リアス・グレモリーはああ言ってたが、一緒に来い」

 

ギャスパー「え、いいんですか?」

 

塔城がびっくりした顔でこちらを向いている。だが、無視させてもらった。

 

八幡「ああ。お前は俺達と一緒にいるのが一番安心だからな」

 

もう二度と、あんな思いにはさせない。

 

ギャスパー「はい······!!」

 

八幡「じゃあ行くか」

 

俺、クルル、ギャスパー、メリオダスは魔法陣でジャンプした。

 

 

 

 

 

 

 

八幡「······悪いな。遅れた」

 

全員もういるな······アザゼルやセラフォルーにまで先を越されるとは。

······まあリアス・グレモリーがジャンプしてから動かなかった俺が悪いんだけど。あ、セラフォルーがちゃんとした服を着てるじゃん珍しい。俺の不安要素が一個減った。

 

アザゼル「······何だよ。お前本当にガキいたのか?」

 

八幡「ああ」

 

リアス「···ギャスパー?」

 

イッセー「え!?」

 

リアス・グレモリーやその眷属は皆驚いているが、無視する。因みに、部室では桃花が塔城に事情を説明中だ。言える部分だけだがな、少なくとも今は言えないことのが多いし。

 

アザゼル「······マジで?」

 

八幡「マジで、な。それより早く始めよう」

 

一つだけ空いていた椅子に座る。その後ろに、クルルとギャスパー、メリオダスが並ぶ。

 

ミカエル「そうですね」

 

ミカエルの後ろにいるのは紫藤イリナ。ミカエルの付き添いだ。

 

サーゼクス「紹介しよう。妹のリアスとその眷属だ。先日のコカビエル戦では活躍してくれた」

 

ミカエル「そうでしたか。ありがとうございます。御苦労様でした」

 

アザゼル「悪かったな······俺のところのもんが迷惑を掛けた」

 

全くだ······それくらいしてくれないと俺達が動いた割に合わない。

 

イッセー「あいつ······」

 

アザゼルの後ろにいるヴァーリを目にして呟く兵藤。頼むから噛み付くないでくれよ。

 

サーゼクス「これで参加者全員が揃った。それでは、会議を始めよう」

 

 

 

♦♦♦♦

 

 

 

リアス「······以上が、私リアス・グレモリーからの、先のコカビエルの一件の報告です」

 

ソーナ「私、ソーナ・シトリーは彼女の証言に偽りがないことを証明します」

 

リアス・グレモリーとソーナの2名が先のコカビエル戦の報告を終えた。俺はその前に報告を終えている。

 

サーゼクス「御苦労。下がってくれ」

 

セラフォルー「ありがとね。リアスちゃん、ソーナちゃん」

 

ソーナ「失礼します」

 

ソーナは恥ずかしいのを隠して歯牙にもかけないように装っている。実際は、顔が真っ赤になるくらい恥ずかしいって前言ってたな。まぁ、あんなコスプレでふらつかれたらそうもなるわ。勝手に、ハロウィンの渋谷ででもやっててくれないか。

 

 

サーゼクス「以上の報告を踏まえて、堕天使総督から意見を聞きたい」

 

アザゼル「意見も何も、あれはコカビエルが単独で起こしたことだからな······」

 

コカビエル単独ね······ただ、裏で色々それ以外にも色々起きてはいるんだけどな。言わないが。

 

ミカエル「では、アザゼルはこの件について何も関与していないと?」

 

アザゼル「目的がはっきりするまで泳がせてたのさ。尤も、俺がこの街に潜入しているとは思わなかったようだがな」

 

流石に、コカビエルの目的まではっきりしてたわけじゃないか······まあ、それを阻止するためにこの場の全員がここにいるわけだが。

 

八幡(『禍の団(カオス・ブリゲード)』の介入はいつだ?)

 

アザゼルの後ろで壁に寄っかかってるヴァーリに、話しかける。当然、他の奴には一切聞こえない。所謂、テレパシーの部類に入る。魔法で再現するのに結構苦労したもんだ。

 

ヴァーリ(予定だと······そろそろだな)

 

八幡(分かった。サンキュ)

 

ヴァーリ(ラーメン。忘れるなよ?)

 

八幡(分かってるって)

 

ヴァーリとの会話を短く終える。これ注意してないとバレかねないからな······

 

アザゼル「ここにいる白龍皇に頼んで処理したんだからいいだろう。堕天魔が殆どやったみたいだけどな。それに地獄の最下層(コキュートス)で永久冷凍にしたんだから文句ねぇだろ? もう二度と出てこれねぇよ」

 

八幡「アザゼル、ここにいるヤツらが聞きたいのはそこじゃない」

 

アザゼルめ。何を分かりきったことを······そんなこと、どこの勢力だってとうに報告されている。

 

ミカエル「そう、問題はコカビエルが事を起こした動機ですよ」

 

アザゼル「あ~······戦争が中途半端に終わったことを恨んでたようだからな。俺は戦争には反対していた。コカビエルは、それが気に食わなかったようだが」

 

セラフォルー「コカビエルが継戦派だったと?」

 

だろうな。あいつの言動からも明らかだった。コカビエルはかなり強硬派だった。このタイミングでことを起こしたのは不可解だが、情報が入らない限り推測もしようがない。どこかで『禍の団(カオス・ブリゲード)』の話を聞きつけた可能性はあるが。

 

アザゼル「お前さんらも色々とあるそうじゃねぇか」

 

サーゼクス「それは今回は関係ないだろう? 問題はコカビエルが今回事を───」

 

サーゼクスが話すのを遮ってアザゼルが言う。

 

アザゼル「もうそんな御託はいいだろ」

 

サーゼクス「······遮るのはやめてくれないか」

 

アザゼル「とっとと和平を結んじまおうぜ。お前さんらもその腹なんだろう? ほら、そこにいる八幡が難しい顔してるぜ?」

 

八幡「俺の顔は関係ないだろ」

 

俺が難しい顔してることと何が関係がある。笑顔で仲良くやることでもあるまいに。

 

アザゼル「今の三竦みの関係はこの世界の害になるだけだ。異論はねえだろ? ······そこで、だ。三竦みの外側にいながら、世界に影響を与えることが出来る二天龍───赤龍帝に白龍皇。お前さんらの意見を聞きたい」

 

ヴァーリ「俺は強い奴と戦えればそれでいい」

 

アザゼル「ふん。戦争なんざしなくったって、強い奴なんていくらでもいるさ」

 

まあヴァーリは割りと戦闘狂の節があるからな······それは俺にも一因······ってかほぼほぼ俺が原因と言っても過言ではないが。こんな小さい頃から傍で見てきた俺に。

 

アザゼル「赤龍帝、お前は?」

 

イッセー「お、俺······!?」

 

一々驚くな兵藤。ヴァーリに聞かれたならお前にも聞かれるのは想像つくだろ。二天龍は基本セット扱いだ。想像力がまるで足りてねぇな。

 

アザゼル「そうだ。お前だ」

 

イッセー「いや、いきなりこ難しいこと言われても·····」

 

まぁ、つい先日までただの人間だった兵藤にいきなりそれを問うのはまあ酷ではあるが。

 

アザゼル「じゃ、恐ろしいほど噛み砕いて説明してやる。兵藤一誠」

 

アザゼルは兵藤を見据えて言う。

 

イッセー「?」

 

アザゼル「俺らが戦争してたら、リアス・グレモリーを抱けないぞ」

 

リアス「な!?」

 

おい、ここで言うことか、それ。数百人のハーレムを築いた独身野郎は言うことが違うな。ギャスパー、聞かなくていいんだぞお前は。

 

アザゼル「だが、俺らが和平を結べばその後に待っているのは、種の繁栄と存続だ」

 

······噛み砕きすぎて、兵藤から聞けば別の話に聞こえてないか。

 

イッセー「種の······繁栄!?」

 

アザゼル「おおよ。それなら毎日、リアス・グレモリーと子作りに励むことが出来るかもしれん」

 

なんて頭の悪い話だ。そも、兵藤にリアス・グレモリーが体を許すかどうかも分からない話なのに。

 

リアス「な、何を言って······!?」

 

 

八幡、クルル「「············アホか」」

 

ミカエル「アザゼル······」

 

 

アザゼル「和平なら毎日子作り。戦争なら子作りなし。お前ならどっちがいい?」

 

イッセー「毎日子づk······ウォッホン。和平でお願いします!! 平和が一番です!! 部長と子作りしたいです!!」

 

どうしようもない本音ダダ漏れじゃねぇか。そう言えば、こいつって何で何時も覗きやらなんやらやってるのに何の処分もなしでいられるんだろうか。犯罪だぞ普通に。通報される方が普通な気もするが。

 

というか、四半世紀前のギャグ漫画みたいなことガチでやろうとしてる男子高校生が今もいたことに驚いたな。教育の意義よ。

 

裕斗「イッセー君······サーゼクス様がおられるんだよ?」

 

恐らくの常識人枠である木場が苦笑いしながら兵藤に告げる。

 

イッセー「あ······」

 

リアス「あなたって人は·····」

 

朱乃「あらあらうふふ······」

 

これを「あらあらうふふ」で済ませる姫島が凄い。いや、凄いというか完全に感覚が狂ってる。

 

小猫『最低です』

 

ん? 塔城ってここにいたか? 部室じゃ。

 

イッセー「んんっ·····と、とにかく、俺のこの力はリアス様と仲間のためにしか使いません!! これは絶対です!!!」

 

と、兵藤が宣言したところで、ミカエルが兵藤に尋ねる。

 

ミカエル「そう言えば······赤龍帝、兵藤一誠君、話があると言っていましたね」

 

イッセー「······あんな約束を、覚えていてくださったんですね」

 

ミカエル「当然ですよ」

 

そういや兵藤はミカエルからアスカロンを受け取ったんだったか。そん時に何かあった、と。俺はその場にいなかったからただの推量だが。

 

イッセー「なら聞きます。アーシアを······どうして追放したんですか?」

 

アーシア「一誠さん······!?」

 

イッセー「あれほど神を信じていたアーシアを何故追放したんですか!?」

 

リアス「イッセー······」

 

前に俺がチラッと言ったことがあったが、それは今、俺が言うべきじゃないか。兵藤はミカエルからの答えを待っている。それでは、兵藤は納得しない。だが、本来、ミカエルには真実を言う必要がないのも事実。さて······

 

と、ミカエルは兵藤を見て語り出す。

 

ミカエル「神が消滅した後、システムだけが残りました。加護、慈悲、奇跡と言ってもよいでしょう。今のシステムは私を含む天使達で辛うじて維持している状態です。システムに悪影響を及ぼす可能性のあるものは排除する必要がありました。

あと、アーシアさんが追放された件そのものには八幡君は関わっていないことも併せて言っておきましょう。彼はこういうことにはあまり乗り気にはなりませんから」

 

ミカエルは言わなくていい余計なことまでさりげなく言いつつ、兵藤に答える。

 

イッセー「アーシアが······堕天使や悪魔の傷をも治せるからですか?」

 

ミカエル「信者の信仰は我々天界に住まう者達にとっての源。信仰に悪影響を及ぼすものは、極力排除しなければシステムの維持が出来ません」

 

仕方のないことだ。天界は最大多数の最大幸福を優先した。天界以外でもだいたいどこも似たようなものだ。

 

ゼノヴィア「だから······予期せず神の不在を知る者を、排除する必要があったのですね」

 

ミカエル「そうです。あなたやアーシアさんも異端とするしかありませんでした。申し訳ありません」

 

そう言って、ミカエルは頭を下げる。

 

ゼノヴィア「頭をお上げ下さいミカエル様。この身は教会に育てられた身。多少なにとも不満がないわけではありませんが、今は悪魔としてこの生活に満足しております」

 

アーシア「私も······今の悪魔の生活に満足しています」

 

ミカエル「······あなた達の、寛大な心に感謝を」

と、アザゼルは何か思い至ったような顔をして、シスター・アーシアに尋ねた。

 

アザゼル「······そういや、俺のとこの女がそこの嬢ちゃんを殺しかせたらしいな」

 

アーシア「······っ!!!」

 

アザゼルの一言で、シスター・アーシアは時が止まったかのように、固まりついた。

 

イッセー「他人事みたいに言うな!! アンタに憧れてた堕天使だぞ!!?」

 

アザゼル「······あぁ。後から報告されたよ」

 

堕天使レイナーレはどうやら、本当に上に悟られずに行動してたらしいな。結構ザルだな。てっきり気付いた上で流していたのかと思っていた。

 

八幡「それは俺も聞いたな。奴は死ぬ間際にアザゼルとシェムハザの名前を口にしていた」

 

アザゼル「······そうか」

 

その時だった。

 

 

────この場の全員が強い敵意を察知する。

 

 

「「「「「「「!!!」」」」」」」

 

これは······結界内に直接入り込まれたな。敵に、腕の立つ魔法使いがいるな。報告じゃ、今日襲撃するやつらにそこまでの魔法使いはいなかった。別の派閥に協力させたか。

 

八幡「メリオダス、クルルとギャスパーを頼む。俺一人じゃ限界がある」

 

メリオダス「任せとけ」

 

その時、桃花が神器の巨大コンパスで、扉を壁ごとぶった斬って入ってきた。普通に入ってこい。

 

「「「「!!?」」」」

 

桃花「······八幡、敵襲です。奴らが来ました」

 

ギャスパーの情報を聞きつけてオカ研の部室に何人か送ったんだろうが、ギャスパーの代わりにいた桃花に一瞬でやられたんだろうな。

 

八幡「ああ。塔城は?」

 

小猫「ここにいます」

 

桃花の後ろからひょっこり出て来た。感覚的にも、やっぱり猫だな。

 

イッセー「何だありゃ!!?」

 

その時、巨大な魔法陣が空に展開され、特大サイズの魔法陣からは魔術師が出て来る出て来る。

 

セラフォルー「······あれは魔術師ね。魔法少女であるこの私を差し置いてなんて!!」

 

自重しろ頼むから。

 

と、不意にヴァーリが俺達に声をかけた。

 

ヴァーリ「なんなら······俺が撹乱でもしてこようか?」

 

こいつが言い出すなんて以外だな······なんて思わない。全部聞かされてるからな。俺とクルルとメリオダスは知ってるけど、口止めしてるから大丈夫だろ。ギャスパーも分かってるだろうし。

 

アザゼル「そうしてくれ」

 

ヴァーリ「ふっ······」

 

ヴァーリは『白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)』を解放して、突っ込んで行った。全身鎧(プレート・アーマー)を纏い、魔術師を蹴散らしていく。

 

イッセー「······なんだあいつ。めちゃくちゃ強えじゃねえか!!」

 

いや、あんなんまだまだ序の口だぞ? ヴァーリの全力ってこんなもんじゃないし。兵藤には絶対に言わんけど。あいつ嫌がるだろうし。

 

サーゼクス「!? ······この魔法陣は!!?」

 

と、サーゼクスの背後にオレンジの魔法陣が展開される。

 

イッセー「何だ!?」

 

オレンジの魔法陣からは褐色のメガネの女───先代レヴィアタンの末裔であるカテレア・レヴィアタンが現れる。

 

 

······出たな、『禍の団』の旧魔王派(テロリスト共)が。

 

 

セラフォルー「カテレアちゃん!? どうしてあなたがここに!?」

 

サーゼクス「······私は、先代魔王の血を引く者。カテレア・レヴィアタン!!」

 

カテレアのこの魔力·······予定変更だ。()()()()()()()()()()()()。確かめさせてもらう。カテレア・レヴィアタン。

 

カテレア「私達は宣言する······この世界に破壊と混沌を齎すと!!」

 

カテレアがステッキを掲げると同時に、カテレアの魔法で大爆発が起きる。まあ、全員に結界張って防いだが。

 

 

 

煙が晴れ、上空から俺達を見下すカテレア・レヴィアタンが姿を現す。

 

八幡「······おいおい、破壊だの混沌だのと言っといてこの程度か?」

 

この面子相手に攻めるのにこの程度か。俺一人の結界すら破壊出来ないようでは高が知れている。

 

カテレア「何ですって!!?」

 

八幡「冗談キツイな······オーフィスの蛇を取り込んだのにこんなもんかよ」

 

警戒していたほどの強さは感じない。だが、油断は出来ない。何か、秘匿されていたような奥の手を備える可能性もある。

 

サーゼクス「オーフィスだと!?」

 

イッセー「オーフィスって?」

 

驚くサーゼクスと、知らない兵藤。兵藤が知らないのも無理はないか。

 

八幡「無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)、オーフィス。最強と言われるドラゴン。襲撃してきたこいつらの(トップ)だ」

 

そして、俺が長い間探している奴だ。次元の狭間にいるとも言われてるが、あいつは静寂を望んでいるだけとも聞く。なら、取り引きは可能であろう。

 

八幡「おいカテレア・レヴィアタン。ちょっと付き合え」

 

カテレア「何の用かしら、『堕天魔』?」

 

八幡「まあそう言うなよ。お前も、さっきの爆破だけじゃ、物足りないだろ?」

 

クルル「気を付けなさい八幡」

 

ギャスパー「お父様?」

 

八幡「分かってる。少し行ってくる」

 

 

 

俺は、自分ごとカテレアを()()()()()()()()に飛ばした。

 

 

 




こんな感じなんです。長いんでここで一旦切ります。


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