イレギュラーは家族と共に 〜ハイスクールD×D'sバタフライエフェクト~   作:シャルルヤ·ハプティズム

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第14話 投げられた賽

八幡side

 

ソーナ「······結界を張りました。周辺に被害が及ぶことはないでしょう。現状のままなら」

 

ソーナとソーナの眷属は、総出で学校に結果を張った。外への被害はこれでかなり食い止めることが出来る。コカビエル次第だが。

 

リアス「ありがとうソーナ」

 

ソーナ「······ただ、学校が崩壊するのは免れないかもしれません。残念ながら」

 

そこに、ソーナの家に紫藤イリナを運んだ副会長が戻ってきた。

 

イッセー「副会長!! イリナは!?」

 

椿姫「命に別状はありません。ツェペシさんとアルジェントさんの治癒のお陰です」

 

クルル「別に大したことしてないわ。したのはアーシアだけよ」

 

アーシア「そ、そうでしょうか······」

 

 

イッセー「ゼノヴィアは何処に行ったんだ·····?」

 

 褒められ慣れてないシスター・アーシアを他所に、ゼノヴィアの所在を気にかける兵藤に尋ねる。

 

八幡「木場と連絡は着いたのか?」

 

イッセー「······そっちもダメだ。けど無事だと信じてる」

 

戦力は多いに越したことはないんだが·····まぁ仕方ないか。どのみちサーゼクスは間に合わない。

 

ソーナ「······今更ですが······リアス、あなたのお兄様に連絡を」

 

 ソ一ナがリアス・グレモリーに急かすも、難色を示される。こういう時プライドってのは非常に邪魔だな。

 

リアス「いいえ。あなただって、お姉様を呼ばなかったじゃない」

 

尚もリアス・グレモリーは反抗する。もう遅かったりするがな。

 

ソーナ「······姉は来れません。外交官であり、私のように暇ではない。ですが、サーゼクス様はあなたを愛しています。援軍は望めるでしょう?」

 

ソーナはそう続けたが、リアス・グレモリーは納得いかないらしい。

 

八幡「リアス・グレモリー。サーゼクスとセラフォルーなら俺が連絡しといた。サーゼクスの方は後1時間で来れるそうだ。セラフォルーは来ないだろうが」

 

ソーナ「八幡君」

 

リアス「何故そんな勝手なことを!?」

 

お気に召さなかったのか、リアス・グレモリーは激昂する。

 

八幡「勝手? 分かりきったこと聞くな。お前らだけで対処出来ると思ってんのか?たかが魔王の妹でしかないお前がか? 調子に乗るな」

 

未熟な上級悪魔でしかないのに、こいつら自分でやろうとしてたのか?実力差なんて火を見るより明らかなんだが······

 

リアス「ッ······」

 

ソーナ「······そうですね」

 

八幡「そういうこと」

 

 とは言うものの、リアス・グレモリーはまだ納得いかないようだった。

 

リアス「出来れば、お兄様に頼りたくはなかった······私に、それだけの力がないから?」

 

 

 

 

 

 

 

 

アーシア「あれは······?」

 

学園に突入した俺がまず目にしたのは2本の光の柱。それに魔法陣。

 

コカビエル「······2本のエクスカリバーを一つにするらしいぞ。あいつの念願らしくてな。そこの坊主が邪魔しなきゃ4本でやったらしいが」

 

八幡「······そんだけ邪魔が出来たなら満足だな」

 

まぁエクスカリバーの処理は楽になるから十分だろ。

 

コカビエル「リアス・グレモリー。サーゼクスは来るのか?或いはセラフォルーか?」

 

八幡「残念だったな、どっちも来ねぇよ。俺で満足しとけ」

 

コカビエル「ふん······」

 

コカビエルが特大の光の矢を作り出した。そしてそれを体育館に放った。

 

八幡「このっ」

 

コカビエルが放ったのと同じくらいの大きさの光の矢を槍投げの要領でぶん投げる。

 

イッセー「うわっ!?」

 

2つの光の矢は上空で衝突し大爆発を起こした。よし、体育館は無事だ。いや、よく見たら所々壊れてるわ。

 

コカビエル「フハハハハッ!! やはり坊主、貴様は面白い。暫く俺の相手をしていて貰おう」

 

八幡「······どうせそんなことだろうと思ってたがな」

 

塵外刀真打を現出させる。

 

八幡「·······こっから先はお前らの援護は出来ないからな。クルルはシスター・アーシアの援護を」

 

それだけ言って上空に飛翔した。

 

 

 

八幡sideout

 

 

 

 

 

イッセーside

 

 

 

八幡の光の矢とコカビエルの光の矢が体育館の上空で衝突し、大爆発を起こした。

 

 

───なんだあのサイズの光の矢!?

 

『ビビってるのか相棒』

 

赤龍帝であるドライグは言う。

 

イッセー「当たり前だろ!なんだあのサイズの光の矢!! レイナーレのやつとはまるで違うじゃねぇか!!」

 

コカビエルの光の矢は体育館を一撃で吹き飛ばすくらい簡単にしそうな威力だった。当然、それを打ち消した八幡のもだ。

以前戦った堕天使······俺を殺そうとしたレイナーレのそれとは、一目で分かるほど大きさ、威力が違った。

 

『ああ、次元が違う。あいつもお前の友達のあの野郎もあの野郎の女も過去の戦争を生き抜いた奴だ』

 

いざとなったら体の大半をドラゴンにしてでも勝たせてやるさ。ドライグはそう続けた。体の大半をドラゴンにしてでも、ね。そう言うレベルかよ!!

 

コカビエル「折角来てもらったんだ。そっちのそいつらには、少し遊んでいてもらおうか」

 

そう言うと、コカビエルが雷撃を地面に放った。と、思ったら、雷撃による爆発の中から、頭が3つもある怪物が出て来た。

 

イッセー「あれは······」

 

リアス「ケルベロス。冥界の門に生息する地獄の番犬よ。まさか、人間界にまで持ち込むとはね」

 

あれがケルベロスか。漫画の中の生き物だと思ってたけど本物がいるんだな。でも関係ない。

 

リアス「行くわよ朱乃、小猫。イッセーは力を貯めて」

 

俺がするべきことをするだけだ!!

 

 

 

イッセーsideout

 

 

 

 

 

八幡side

 

 

 

八幡「······ケルベロスか」

 

コカビエル「そうだ。貴様のような奴は世界に何人もいないからな。奴らがどれくらいなのかを見るには丁度いい」

 

攻防の中での会話。俺もコカビエルも、まだ本気ではない。本気を出せば楽だが、それではソーナ達が張る結界を破壊してしまう。

 

八幡「······なら、こいつを試してみるか」

 

光の矢を拡散させて、コカビエルから距離を取る。塵外刀真打を亜空間の中にしまい、代わりにさっき手に入れたばかりの物を出す。

 

八幡「『天閃』の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリー)

 

さっきフリード・セルゼンから奪った聖剣だ。

 

コカビエル「·······ほう。エクスカリバーか」

 

八幡「そうだ。お前は俺に着いてこれない」

 

コカビエル「どうだか······なっ!!?」

 

聖剣の力を利用してコカビエルの背後から斬りつける。すんでのところで反応されたが、中々いい武器だ。おそらく、『戦車』や『兵士』の奴がこれを持てば『騎士』の奴と張り合えるくらいのスピードを手に入れることも容易いだろう。それぐらい速度が強化される。7本に分かれてたらこんなもんか。

 

八幡「はっ!!」

 

上下左右からの攻撃で撹乱しつつ削っていく。今度は左側の羽根を3枚切り落とした。

 

コカビエル「このぉっ!!!」

 

コカビエルが放った光の矢を光の矢で打ち消す。爆発を目眩しに更に攻撃のピッチを増やす。

 

コカビエル「ぐはっ·····だが!!」

 

八幡「······?」

コカビエルはダメージを受けながら光の矢を放った。それは俺に放ったのではなく

 

バルパー「そうか!! 聖も魔もそれを司る者が·········」

 

バルパーを貫いた。

 

コカビエル「ふん······それに気付いたことには褒めてやる」

 

コカビエルは地面に下りる。そして、ボロボロの木場に攻撃を放ったが、ゼノヴィアがデュランダルで弾いた。

 

コカビエル「······ほぅ」

 

······こいつ、何を言い出す気だ······?

 

コカビエル「······しかし、使えるべき主を亡くしても、よく戦うものだ」

 

コカビエル、余計なことを······!! 

 

リアス「どういうこと!? コカビエル!!」

 

それは知られてはならない。均衡が崩壊する。なんのために態々出てきたと······

 

八幡「てめぇは······!!」

 

クルル「······はぁ!!」

 

俺とクルルがコカビエルに攻撃を仕掛ける。本気を出しつつ、手加減はしたまま、クルルとのコンビでコカビエルを攻撃する。

 

コカビエル「グッ······フハハッ、どうした?さっきまで微塵もなかった焦りが見えているぞ?」

 

 こいつ、マジで戦争を起こす気だったのか!?

 

八幡「チッ······!!」

 

俺の蹴りをもろに食らってコカビエルは後ずさる。

 

ゼノヴィア「主を亡くしたとはどういうことだ!! 答えろコカビエル!!」

 

コカビエル「ごふぁっ!!······おっと、口が滑った·····グッ」

 

クルルの蹴りがコカビエルの顔を捉え思いっきり吹き飛ばす。だがすぐに立ち上がった。

 

コカビエル「フハハハハッ!! 教えてやろう。先の三つ巴の戦争で四大魔王と共に神も死んだのさ!!!!」

 

八幡「のやろっ!!」

 

クルル「······やってくれたわね!!」

 

コカビエルの左腕を切り落とす。クルルは刀で右側の刀を5枚とも切り落とした。

 

コカビエル「ガハハハハハハハッ!! もう遅いぞ坊主!! 賽は投げられた!! 戦争だ。戦争が始まるんだ!!!」

 

八幡「もういい黙れ」

 

コカビエルの腹にパンチを食らわす。コカビエルは遥か先(といっても結界内)に飛んでいった。

 

八幡「全くよ······」

 

クルル「コカビエルめ······ごふぁっ!!?」

 

クルルが吐血する。限界だ。

······段々戦闘出来る時間が短くなってきてる。継戦能力に限ったら、禁手化状態の木場に劣るかもしれないほど。

 

八幡「クルル!! 大丈夫か!?」

 

クルル「なんとか······暫く、休む·····」

 

八幡「······そうか」

 

心配ではあるが、俺ではどうこう出来ないからな。クルルの再生能力はウチの中ではトップクラスではあるが、油断は出来ない。

 

ゼノヴィア「う、嘘だ······」

 

アーシア「そんな······」

 

バレちまったか······ミカエルと結託して隠蔽に力を尽くしてたつもりなんだがな。

······それはそれとして、来たか。

 

八幡「おい、とっととそいつを連れていけ··············アルビオン」

 

『!!!?何だと!!?』

 

 




雑ですいません。クルルの再現難しい······原作をちゃんと見ねば(作者は簡単にしか読んでない。というかちゃんと読んでない。見てもいないレベル。おかしいなぁ?)。


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