イレギュラーは家族と共に 〜ハイスクールD×D'sバタフライエフェクト~   作:シャルルヤ·ハプティズム

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第12話 教会の異端者

 

 

木場「······君達の先輩だよ」

 

リアス「祐斗······」

 

リアス・グレモリーが木場を心配して声をかけたが、木場は無視した。

 

八幡「それ言ったら俺もこいつらの先輩か······」

 

イッセー「何か言った?」

 

八幡「いや別に。それより木場、俺もお前の話に乗ろう。気が変わった。ここまで大見得切った奴らの実力を見極めてやる」

 

実力次第ではミカエルに送り返してやろう。こいつらがこのまま聖剣を持っていればコカビエルに奪われるのがオチだ。こいつらじゃどう足掻いてもコカビエルに勝てっこないからな。

 

イリナ「へぇ·······?」

 

 

 

八幡sideout

 

 

 

 

 

イッセーside

 

 

 

八幡と木場が、聖剣使いと対峙している。

 

朱乃「······いいのでしょうか?勝手に教会の人間と戦うなんて」

 

それもそうだ。堕天使でもある八幡が何で共闘を申し出たのかも分かんないけど、木場は悪魔だし。

 

リアス「これは悪魔の非公式の手合わせよ。八幡もいるなら問題ないでしょう」

 

それもそうだけど、クルルさんが止めないのが気になるな······ずっとだんまりだし。

 

イリナ「お互い、上にバレたらヤバいよね」

 

イリナが八幡にそう言いつつ、腕に巻いていた紐に触れた。

 

と、イリナの腕に結ばれていた紐が日本刀に変形した。本当に擬態なんだな······

 

 

ゼノヴィア「殺さない程度に、楽しもうか」

 

八幡「そうだな。精々負けないよう頑張ってくれ」

 

ゼノヴィア「何······?」

 

八幡「木場、お前は紫藤イリナ······あのツインテをやれ。俺はあの青髪をやる」

 

祐斗「いいのかい?こんなことして」

 

八幡「問題ない。お前らが黙ってるんなら情報の操作は簡単だ」

 

今情報の操作って言った!!?

 

祐斗「そ、そうか······」

 

 

 

 

イッセー「いいんですか?こんなことして」

 

流石に不安なので、近くにいたクルルさんにこっそり聞いてみる。

 

クルル「大丈夫よ。あの聖剣使いどもは知らないけど、八幡には教会から既にあの聖剣使いを送ったことは連絡が来てるのよ」

 

ホントに何者なんだ八幡は········

 

イッセー「そ、そっすか」

 

イリナ「兵藤一誠君!」

 

イリナが突然話しかけてきた。

 

イッセー「な、何だよ·······」

 

俺何かしたっけ?

 

イリナ「一つ聞いてほしいんだけど、再開した幼馴染みは悪魔になっていたなんてなんて運命のイタズラかしら!?」

 

イッセー「はぁ?」

 

突然何言ってるんだ?

 

イリナ「聖剣使いとしての適性を認められ、はるばる海外に渡り、折角お役に立てる日が来たと言うのに!!」

 

ん?話が分からない。

 

イリナ「あぁ!! これは主の試練! しかし、これを乗り越えていくことで真の信仰にまた一歩近づけるんだわ!!!」

 

完全に自分の世界に入っていらっしゃる。ダメだこりゃ。

 

八幡「なら、とっとと始めようや。試練は乗り越えていくんだろ?」

 

八幡が挑発してるな······これは流石に見え見えだと思うんだけど······

 

ゼノヴィア「いいだろう」

 

イリナ「後悔しないことね!!」

 

乗ったー!!!! チョロいよこの子達!! チョロインなの!!?

 

 

イッセーsideout

 

 

 

 

 

 

八幡side

 

 

八幡「······じゃあやろうか」

 

そう言った瞬間、木場は紫藤イリナに斬り込む。あいつは勝永に剣の手解きを受けてるからな······まぁ簡単に負けるってことはないだろう。

 

ゼノヴィア「貴様は動かないのか?」

 

八幡「必要ねぇよ。初手はお前にくれてやる」

 

ゼノヴィア「ふん······消滅しても後悔しないことだなっ!!」

 

ゼノヴィアが突っ込んでくる。直球かよ。いや、動きが読みやすくて俺としては楽だからいいんだけどさ。

 

八幡「おーおーお疲れさん」

 

ゼノヴィアが振ってきた聖剣を親指、人差し指、中指の3本で掴む。これは白刃取りに入るのか?······って、周りクレーターになったぞ。お前加減してねぇだろ。殺さない程度って言ったのは誰だ。俺はこんくらいじゃ死ねないけど。

 

ゼノヴィア「なっ!!!?」

 

これが『破壊』の聖剣か·····7つに分かれてもこれって俺が持ってるのはどんな破壊力なんだ?

 

八幡「これが力の差だ。三下」

 

加減してゼノヴィアを蹴り飛ばす。こんなもんか·······ガチでミカエルに送り返しておいた方がいいんじゃないだろうか。

 

 

ゼノヴィア「貴様·······悪魔の癖に何故聖剣触れることが·····!!」

 

祐斗「どうして、彼女らは何も知らないんだい?」

 

紫藤イリナと切り結んでいた木場が距離を取りつつ聞いてくる。

 

八幡「何も教えてないって、依頼主が取り計らってくれた」

 

マジミカエル神だわ。違った。大天使長だった。

 

八幡「『堕天魔』の比企谷八幡だ。お前らと同じくコカビエルの討伐依頼を受けている」

 

羽根を全て開く。

 

イリナ「はぁ!!?」

 

ゼノヴィア「貴様······教会に反旗を翻したのか!!?」

 

依頼受けたっつったろ。

 

八幡「んなわけないだろ。ミカエル直々に俺に依頼してきたんだからよ。これでも熾天使だ。以後よろしく」

 

はぁ········コカビエルがどう動くかもう少し探らないとな········これから大変になってくからな。

 

 

 


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