イレギュラーは家族と共に 〜ハイスクールD×D'sバタフライエフェクト~   作:シャルルヤ·ハプティズム

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最近リアス達のアンチの作品が増えてきましたね······ところで、その作者様方は、アンチ主人公達がリアス達をどうでもいいと言ってる段階で主人公がリアス達に関心を抱いていることに気づいているんですかね? あと、読者目線としてはアンチの理由皆同じですよね(書けないお前が何言ってんだって話になりますけど)。


第126話 ミッドナイト・サン③

八幡side

 

 

 

八幡「······なんでそうまでして俺を殺そうと躍起になってるか、聞きたいもんだな」

 

 

有象無象な敵に囲まれ、コマチと距離を取って対峙出来る僅かな瞬間。少しでも情報を聞き出しておきたい。この作戦が成功しようがめでたしめでたしで終わりたくとも終われない。

 

あと、なんで見覚えのある奴がいるのかわかった。復讐だ······俺への。

俺が踏み潰してきた命へ、俺の断末魔を鎮魂歌とするために。

 

 

コマチは俺の問い掛けに対して、憤怒で答えた。

 

コマチ「言ったでしょ······そうでないとコマチが()()。コマチは()()()()()()()()

 

もう······か。

 

 

 

─────起きてよ小町。起きてよ······!! あぁぁっ、うぅっ、うぅあぁぁぁぁぁっ!!!

 

 

 

もうあんなおもいはしたくない。それでも······

 

八幡「······そうか。

 

·············悪いなコマチ。俺はもう一度お前を暗黒へと突き落とす」

 

コマチ「いや、だ······!! 二度とあんな怖いところに落ちたくない······!!」

 

コマチは震えながらも俺を睨む。俺への殺意が更に強くなった。

 

八幡「恨んでくれていい。呪ってくれていい。俺に、()の感情を拒絶する資格はない」

 

 

それでも、俺を想ってくれる人達を悲しませたくないんだ。優しい人達を······

 

 

 

八幡sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャスパーside

 

 

 

ロキ「······そうだったな。貴様はケルトの魔神の神格を有していた」

 

 

切り刻まれた体を、闇で()()()する。

 

僕の実体は闇そのもので、決まった形はない。水が氷にならない限り形を保てないようなものだ。無論、痛みや疲労といった概念を超越するわけではないが。

これは、僕の魂が魔神バロールの残留神格とほぼ融合しているかららしい。力を使うごとに、融合は進む。僕は力を使える時は迷わず使っていたから、融合はどんどん進んだ。

 

 

ギャスパー「食らえよ!!」

 

雷槍を降らせる。無敵ではないとは言え、神殺しもある程度なんとか出来るようになった僕への決定打をロキは持たないはず。だが······

 

ロキ「甘いぞギャスパー・ルシフェル」

 

ロキが杖を掲げると、雷槍は······全て杖に吸収された!!

 

ロキは杖を下げると、僕を蔑視して言う。

 

ロキ「貴様はいつでも甘い。環境に、周りの人間に、己が偶然手に入れただけの力に、甘え続けている。貴様の力は努力でもなければ才能でもない」

 

そんなこと············言われなくとも分かっている。でなければ、少なくともヘルさんが僕の手にかかって死ぬことはなかった。あの時僕が出しゃばらなければ、お父様とロキが上手くやってヘルさんは生きていたはずだ。

 

ロキ「我は何度でも言うぞ。貴様がいなければ────ヘルは死ななかった」

 

ギャスパー「·········」

 

ロキ「貴様も知っているだろう。ヘルは我とアングルボザの実の娘だ。ただの合成獣(キメラ)にすぎぬフェンリルやミドガルズオルムとは違う」

 

ギャスパー「······そしてアングルボザ様の忘れ形見だ。昔よく聞いた」

 

ロキ「アングルボザ亡き後、オーディンにヘルヘイムを任された彼奴は感情を押し込めた。神とて根本的なところは人間とさして変わらん。巫女としてただただ死者を裁くだけの存在へと堕ちた」

 

ギャスパー「それを見兼ねた主神がうちへの外交担当に命じた」

 

ロキ「死者の記憶を見続けることで感情(ひかり)を見失ったヘルがそれを取り戻す切欠になったことは我も感謝している。貴様がそれの一端を担っていることもな。

だが、まさか貴様がヘルを手に掛けることになるとは夢にも思わなかった」

 

ギャスパー「······僕だってそんなつもりでヘルさんと会っていたわけじゃない」

 

ロキ「それくらい我が解らぬわけがあるまい。しかし、貴様はあの日言った」

 

 

『後悔してる。会わなければ良かった』

 

 

ロキ「そう、言った······言っておくが、貴様が抱いたものはヘルに対する後悔ではない。己が抱いた罪悪感からの逃避願望だ。しかも、貴様はそのまま暗い部屋に閉じ込もった。貴様を、子どもだと周囲は責めるようなことはしなかっただろうな。理解はしよう。だが······」

 

ギャスパー「それ、は······」

 

ロキ「3年だ。その間、貴様は何をしていた? 無為に、無駄に、時間を費やし、漸く部屋を出たかと思えば別の女に逃げただけではないか。なんということか。これでは貴様を恨みもせず死んでいったヘルが浮かばれん」

 

ギャスパー「······ぼく、は、二度と、二度と繰り返さないために戻ってきた!!」

 

ロキ「ならば、貴様に恋慕の情を抱いたばかりに死んだヘルを無視するとでも言うのか。都合の良い奴だ」

 

ギャスパー「違う······!!」

 

ロキ「何が違う?」

 

 

ギャスパー「あの日から一度もヘルさんのことを忘れたことはない。僕が戻って来たのは······あいつらを······あの日、ヘルヘイムを破壊した『E(エヴィー)×E(エトゥルデ)』を滅ぼすためだ!!」

 

 

ロキ「ほう······確かに、その言葉自体に嘘は無さそうだ。だが、我は貴様を殺す。その後、貴様の甘ったれた復讐心を継いでやろう」

 

 

 

ギャスパーsideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァーリside

 

 

 

 

ヴァーリ「······ふっ!!」

 

リゼヴィム「とっとぉ?」

 

大規模な研究施設を舞台に、俺はリゼヴィムに攻撃し続ける。

 

 

リゼヴィム「いいねぇヴァーリ。おじいちゃん嬉しいぜ。メソメソ泣くしか能がないクソガキだった頃が懐かしいね☆」

 

ヴァーリ「一人で言っていろ!!」

 

魔剣バルムンクを揮い斬撃を飛ばすも、全て避けるか軽く潰される。ならば!!

 

リゼヴィム「おっ? 神器(セイクリッド・ギア)でスピードにだけブーストをかけたか? 考えんじゃねぇか。俺がオーラを読めねぇようにデコイで攪乱もバッチリだ」

 

残像を使って攻撃を仕掛ける。が、それすら避けられる。

 

リゼヴィム「けどさぁ、まだ甘ぇんだよ」

 

俺の動きが先読みされ、蹴りを先に置かれる。無論、その程度の攻撃をモロに食らう程度の甘い環境にいたわけではない······!!

 

ヴァーリ「うおぉぉッ!!」

 

強引に体を回転させ回し蹴りを避けると、スピードを乗せた蹴りを奴の顔に食らわせる!!

 

リゼヴィム「ぐおっ!!」

 

対応出来ない奴は、吹き飛んで、数あるカプセルの一つにぶち当たって漸く止まる。

 

リゼヴィム「いってぇなぁ······チッ。試験体が一個無駄になったか」

 

粉々になったガラスから奴は舌打ち混じりに立ち上がる。そして、後ろを見て言った。

 

 

······試験体? 何かの実験でもやっていた······?

 

 

だが、その試験体とやらが俺の目に映ると、俺は余裕を保てなくなる。

おかしい······彼女は今、()()()()()()()ではなかったのか!!?!?!!?

 

 

リゼヴィム「······んぉ? これか? これは俺の実験だぜ。サイコーだろ?」

 

ヴァーリ「何がだ······!! 死人の尊厳をどこまで弄べば気が済むんだお前は!!」

 

彼女を······亡き比企谷小町をクローニングして実験材料にしていた。

 

 

 

ヴァーリ「まさか······このカプセル全部······!!?」

 

 

リゼヴィム「いいねぇ。頭のキレが良くて助かるわ。

 

 

 

······なぁヴァーリ。お前は異世界についてどう思う?」

 

 

 

 

 





『鬼滅の刃』アニメ化ですってー!!? (超歓喜)
制作ufotableだそうですよ奥様。楽しみですわよね〜


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