BLEACH〜ソードアート・オンライン〜   作:銀河 流星

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アニメを見てハマりました!(今更かよ!www)
アスナ可愛いですよね?
自分は、アスナ大好きですよ〜www
今回は、そんなソードアート・オンラインと自分が昔から大好きだったアニメBLEACHをコラボさせたいと思います。
一体どんな話になるのか……お楽しみください。


アインクラッド編
第1話「壊れたゲームバランス」


深夜、誰もが眠りについている中空座町の街を駆け巡る一人の少年と1匹の(ホロウ)がいた。

 

 

「そこまでだ!!喰らえ、月牙天衝ッ!!!」

 

 

そう叫びながら一人の少年は青白く光る大きな刀身の刀を振り下ろした。その刀身から放たれた青白い斬撃は、この世界に存在する(ホロウ)の仮面を破壊して消滅へと導いた。それを確認した少年は、ふと安心のため息をこぼしてから鍔のないその大刀を背中へ持っていくと柄に巻きついていた白い布が伸びて刀身を包み込んだ。

これが、17歳の死神代行黒崎一護(くろさきいちご)の日常である。

彼は、二年前死神であった朽木(くちき)ルキアから仲間を守るためにその力を授かり死神代行となってから常に彼の住んでいる現世を守っている。

 

 

「黒崎。」

 

「石田?珍しいな、こんな時間帯に何のようだ??」

 

 

屋根の上にいる一護を呼び止めたのは、滅却師(クインシー)の力を持つ一護と同じ学校に通う石田雨竜(いしだうりゅう)だった。

 

 

「何のようだって、君が虚と戦ってるから心配してきたんじゃないか!奴らの所へ向かう準備は出来てるのか?」

 

「俺は、いつだって行けるぜ!後は、尸魂界(ソウルソサイティ)に帰ったルキア達が戻るのを待つだけだ。」

 

 

数日前、一護のクラスメイトで特殊な能力を持つ井上織姫(いのうえおりひめ)が尸魂界を裏切った藍染惣右介(あいぜんそうすけ)率いる破面(アランカル)に連れ去られてしまった。一護達は、織姫を助けようと破面の住処である虚圏(ウェコムンド)へ向かう準備をしていた。

 

 

「そう言えばチャドは準備出来てるのか?」

 

「あぁ、後は朽木さんたちを待つだけだ。」

 

 

屋根から飛び降りた一護は、雨竜にそう質問すると、彼も今の仲間の現状について一護に言う。

 

その時だった……!?

 

 

『……()()()!!』

 

 

一護の脳に直接響き渡る声……。聞いたこともない声だが、何処か絶望の淵に立たされ悲しく切ない声だった。

 

 

「石田、何か聞こえなかったか?」

 

「いや、何も……。」

 

 

慌てた一護は、雨竜に質問するがどうやら一護しか聞こえていないらしい。

疲れてると悟った一護は、雨竜に詫びを入れてから家に戻り目の前にある自らの肉体(からだ)を見つめる。

 

 

「何だったんだ…さっきの声……。」

 

 

そう呟いてから再び自らの肉体と同化して眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、一護の世界とはまた別の世界では大事件が発生していた。

2022年、科学技術の進歩により人々が手にしたのは、仮想空間に入れると言う最新型ゲーム《ナーヴギア》が全国で流行していた。そのナーヴギア専用の1本のゲームソフト「ソードアート・オンライン(略してSAO)」をプレイ開始した1万人がログアウト不可能になるという非常事態に陥った。クリア条件は、ゲームクリアのみ……。

そんなある日……。

攻略組と呼ばれるSAOの攻略専門組が先に27層のボス部屋へついた頃だった。

 

 

「ねぇ、何か嫌な予感しない?」

 

「奇遇だなアスナ。実は俺もなんだ。」

 

 

ボス部屋の門を前にして先頭に立つ黒装束の男性剣士キリトと閃光のアスナと言う異名も持つ女性剣士アスナは、話していた。

しかし、攻略しないと元の世界に帰れない彼らにとって一刻の猶予も残されていなかった。キリトとアスナは、ゆっくり門の扉を開けるとそこから勢いよく走り出した黒い袴を来た人間だった。

 

 

「え!?人???」

 

「アスナ、どうやらこの層のボスらしい。みんな!気を付けろ!!」

 

 

迫り来る袴の集団に立ち向かう攻略組。しかし、一人、一人、また一人と攻略組のメンバーが倒されていく……。

 

 

「クライン、アスナ、エギル、無事か?」

 

「あぁ、何のこれしき!!」

 

「こっちは問題ない。そっちは?」

 

「俺も、問題ない!アスナ?アスナ!!」

 

 

少し離れた場所で戦闘している赤髪のクラインと巨体のつるつる頭のエギルは、心配するキリトに向かってそう言う。しかし、先程まで横にいたアスナから返事がない。斬りかかろうとする数人の敵を斬り倒してアスナを探すと赤い後ろを縛っている髪の人の攻撃を受けて吹き飛ばされていた。

 

 

「これで終わりにしてやるぜ!」

 

「くっ……。」

 

 

地面に倒れたアスナのHPが半分を切った。その男は、他の人と少し変わった剣を持っていた。普通の日本刀から幅広の片刃剣で、分割された刃節をワイヤーで繋いだいわゆる蛇腹剣に変わっていた。

 

 

「俺の蛇尾丸に大人しく喰われろ!」

 

 

そう言って蛇尾丸を振り上げた男の前にキリトが現れるが構わず伸びた蛇尾丸は、キリトの左肩を食い込んで切り刻んだ。

 

 

「ぐわぁっ!!」

 

「キリト君!!」

 

 

後ろへ倒れたキリトにアスナが近づく。それを見た男はまた攻撃をしようとしたが攻略組の1人がアスナやキリトを庇って男の前に立って蛇尾丸を止めたが、刀身が折れて真っ二つに斬られて死んでいった。

 

 

「アスナ!キリト!こっちだ!!」

 

 

エギルは、キリトを持ち上げると慌てて門の方へ行きボス部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外に出たアスナ達は、転移結晶を使い安全な場所へ避難した。しかし、キリトのHPは既に底を尽きていた。

 

 

「キリト……死ぬなよ!お前さんが死んだら誰がこのデスゲームを攻略すんだよ!」

 

 

クラインは、意識が薄れるキリトに向かってそう伝える。しかし、既にHPが0になっているキリトの身体は、光りだして消滅への準備をしていた。

 

 

「嫌だ!死なないで!!キリト…君……」

 

 

キリトは、結晶のように砕けて消えた。それを見たアスナは、ショックで泣き崩れた。SAOの世界では蘇生方法などはない。ましては、さっきの集団を倒さない限り元の世界には戻れない。

 

 

「……()()()!!」

 

 

泣きじゃくりながらアスナは、そう呟いた。今じゃあ、攻略組のメンバーはほぼ全滅……。ましては、あの特殊な剣を使いこなす敵には、勝てない……。

 

 

「誰か……助けてよ……。」

 

 

そう言うアスナをエギルやクラインは、見てられなくて視線を逸らした。

 

 

 

 

 

 

 




《次回予告》
キリトは死んだ……。
あの日以降、アスナ達は剣を握ることは無かった。
残された数千人の命は!?

また、時代と世界が違うBLEACHの世界では尸魂界の技術開発局から浦原喜助へあるメッセージと荷物が届いていた。その中身と内容とは!?





第2話「SAOの世界へ!!」






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