■月○日
久しぶりの日記である。
ようやくヤマトに戻ってきた訳だが、なんというか色々あった。
千歳が攫われた所から始まって、並行世界転移の事やら、研究所での新型ゲットとかその他諸々だ。
なんとか無事に彼女を奪還できたのは本当に良かった。
仲間達からは手荒い歓迎を受けたが、みんな本当に嬉しそうにしてくれたから問題なしと。
しかしこの旅の本番はこれからだ。
イスカンダルに行かなければ、三つの世界を救えないのだ。
本当に頑張るしかない。
でも仲間達が、千歳がいるならどんな苦難も超えていけそうな気がする。
■月◎日
鉄也さんが隠していた事情を説明してくれるという事もあり、彼の指示した場所に向かったらなんと科学要塞研究所があったのだ!
光子力研究所の所にもあったんだけどどういう事だよ、と思ったら兜博士の弟子の一人が建設したもう一つの研究所だと言う事。
ん、それってつまりあの人ですよね?
とか思ってたが予想通り兜剣造博士でした。あれ、真だと亡くなってたというか、頭だけ状態だった気がしたんだが普通に体があった。サイボーグだったけどな!
そこで新正暦世界へ戻る為の方法があるらしい。
正直な話、検討もつかないが戻れるならなんでもいい所だ。
俺もこっちに転移してきた時のデータとか渡しておいたから役に立てて欲しい所である。
■月●日
転移に関してメドがついたらしい。
準備が出来次第、転移を敢行。そのままイスカンダルを目指すようだ。
現在はその準備中。物資は積み込めるだけ積み込む予定。西暦世界と宇宙世紀世界の両方で色々と準備をしてくれるようだ。
俺はというと、機体調整に忙しかったりする。
元々、テストしてる時に転移して無理やり戦闘行動を取ったせいで機体がガタガタだったりするのだ。
調整にナインやヴェルトが手伝ってくれてるから本当にありがたい。
問題と言えば手持ち武器が一切ないのが問題か。鉄血メイスはあの戦闘で破壊されてしまったって言ってたし。
うーん、暫くは適当な武器を使うかな。
■月△日
その名は真・ドラゴン!
ってええええぇぇぇ!剣造博士が作ってた切り札って真・ドラゴンだったのかよ!予想の斜め上だよ!
早乙女博士の復活はまぁ、そうなるよなぐらいのノリだったけど色々と驚きだ!
ついでにミケーネもやってきて戦場は混沌状態に陥った!まぁ、勝ったけどね!
ミケーネは甲児達マジンガーが中心になって撃退し、真ドラゴンは竜馬さん達に叩き落されていた。
更に予想外な事に、エンブリヲがやってきやがった。
みんな驚いていたけど、まぁ、生きてるよなって感じ。黒いG並みにしぶとい奴である。
しかし笑えるのが、協力者らしい?早乙女博士に科学者を名乗る資格はない!って一蹴されてた。道化か!
まぁ、真・ドラゴンが最高傑作とかないわー。あれを超える怪物を知ってる身としてはねぇ……。頼むから来ないでくれよ。マジンガーZEROだけでお腹一杯なんだよ俺は。
後、早乙女博士は綺麗な博士でした。今回の騒動はこっちの力試しの為にわざとやったって感じだし。
そんで真・ドラゴンが自軍入り。パイロットは勿論、號、渓、剴の三人である。そういえば博士と渓が和解したのって……。
あっ、エンブリヲはそのまま真・ドラゴンに撃退されてた。やっぱりつえーな。後、タスク。やったか!とかやってないフラグだから。
ドラゴン達も援軍として駆けつけてくれたおかげかミケーネも撤退。これで終了かと思ったらガミラスを中心にネオ・ジオンの残党とかがやってきたけど消化試合すぎる……。
何事もなく撃退終了。
さすがにその程度の戦力でこの部隊を倒すとか無理だと思うぞ。
しかし俺も強くなったよな。
最初は戦うだけで精一杯だったが、今はコックピットを外して敵を落とせるぐらいにはなった。
特訓の成果や今までの経験もそうだけど、念のおかげか敵の動きが見えるようになったんだよな。
最後にこの三世界合同艦隊の呼称が決定された。
その名は地球艦隊・天駆!
天を駆けるって意味なんだろうか。オリジナル部隊名で漢字だけっていうのが、かっこいいな。
■月▲日
今日は出発前の補給活動だ。
イスカンダルへの道のりは途方もないぐらいに長いもの。
その間は補給できる当ては一切ない以上、大量に持って行く必要がある。
そんな訳で食料、燃料、パーツなど大量の物品を運び込んでいる状態だ。多分この作業だけで後数日はかかる予定だ。量が凄いからしょうがないけどね。
俺も補給パーツ関連で問題にぶち当たっていたのだ。
基本的なパーツはゲシュペンストである以上、問題なかったのだがゾル・オリハルコニウムだけは補給できなかったのだ。当然だけどさ。
というか新正暦世界にゾル・オリハルコニウムがある事が驚きだよ。確かあれってラ・ギアス産の希少金属だった筈。という事はあの世界にラ・ギアスがあるんだろうか?
トロニウムも何処で手に入れたんだろうか。ガミラスばっかりに目を向けてたけど、もしかするとあの帝国も存在している可能性が高くなってしまった。
で、だ。ゾル・オリハルコニウムは自己修復機能も持っているとはいえ、完全に破壊されればそこで終了である。
代わりのものはないかと相談した結果、剣造博士が超合金ニューZ製の物を用意してくれた。ありがたや!
ただし時間がなかったので補給できたのは一式分だ。戦闘の時は注意して戦わないとな。
■月■日
補給作業が一段落した。
しかし色々と凄かったな。
まずは旋風寺財閥から浜田君やサリーちゃん、ルンナちゃんがやってきた。浜田君は整備班に。二人は生活班に加わるとの事。
それに加えて勇者達用のパーツも大量に持ってきたとの事。加えて、旋風寺財閥に依頼していた武器を受け取る事が出来た。
強化されたメイスに、なんとルガーランスまで作ってくれたのだ!ありがとうと言うしかない。
ルガーランスは一期仕様だから正しい使い方しないと。え、リミッター解除すればいける?よくやった!
アナハイムからはなんとアルベルト・ビストがやってきた。俺の知ってるアルベルトと違う……。
とまぁ、それは置いておいて。
アナハイムからも補給パーツは勿論だが他にも色々と持ってきてくれていた。
まずはなんとνガンダムの開発者であるオクトバー・サランがやってきたのだ。新型、Hi-νガンダムと共に。
アムロ大尉の生存が確認された後、慌てて開発を進めて持ってきてくれたとの事。上層部?勿論内緒にしてたらしいよ。
加えてガンダムMk-ⅡとZガンダム用のフルアーマーパーツ、FA百式改を持ってきてくれた。
なんかフルアーマー関係が凄い充実したんだが。というかZガンダム用のフルアーマー装備とか知ってる人がどれだけいるんだよ……。
クロスボーンガンダム二機もパワーアップもとい、フルクロスとフルアーマーを装備してた。X1がフルクロスで、X0がフルアーマーだ。っていうかそれは一人スーパーロボット大戦のやつじゃ……。
EVAチームもパワーアップしてた。
復活怪人もとい復活使徒が出現したらしいが、不思議猫もとい真希波・マリ・イラストリアスと8号機が参戦。
更にシンジが渚カヲルと共にエヴァンゲリオン第13号機で出撃したとの事。
あるぇー!?色々な意味で早すぎませんかその機体!
初号機とは状況に応じて乗り換えるとの事。更に零号機、初号機、弐号機にF装備が用意されていた。
この充実な装備っぷりに俺も驚きを隠せないんだが。アスカとレイも助かったし、Qフラグは完全に折れたんじゃないかなぁ。
他にはネオ・ジオンからフル・フロンタルがやってきた。……話には聞いていたけど俺の知ってる全裸と違う。
激励しにきたとの事だが、αアジールとクィン・マンサ・セプテットを持ってきてくれたあたり本気だな!色々と!
後、ジェリドにヤザン、レーンと言った今まで敵対していたGハウンドのメンバーも天駆に参加する事になった。
色々と一悶着あったけど一番の懸念だったカミーユとジェリドが和解していた。……これって歴史的な和解なんじゃないかなぁ。
人員と言えば俺としては予想外の人物がやってきていた。沙慈・クロスロードである。
劇場版でELSがやってきていないから地球で嫁と一緒にいると思っていたんだが、天駆に参加する為にやってきたらしい。
色々悩んだらしいが、ルイスに背中を押されてきたとか。
ソレスタル・ビーイングのメンバーからは歓迎されてたな。特に刹那は色々思う所はあったけど何処か嬉しそうな様子である。
やっぱり相棒って事なのかな。
■月☆日
ついに全ての準備が完了した。
俺のゲシュペンスト・タイプSBも調整と整備は完了。フル出力で戦闘可能だ。
チトセのゲシュペンスト・タイプRV改も調査と修理が終わり問題なく使用可能に。
さぁ、行くは星の海。33万6000光年の旅路。
目指す場所は全てを救う可能性があるイスカンダル。
道のりはどうせ険しいに違いないが、大丈夫。
みんなで行くのなら怖いモノはない。
希望を抱いて突き進むとしよう。
だけど、イスカンダルへの旅路で終わりという訳ではない。
エンブリヲを始め、倒すべき敵はまだ残っているのだから。
だから必ず俺達はここに帰って来る。
三つの世界。その全てを救う為に。
「連中はイスカンダルへ向かうか」
「まぁ、予想通りだね。で、どうする司令官?こっちの戦力は少し不足気味だ。グーリーもジェイミーも倒されチトセは奪い返されてしまった」
「ドクター。機体の生産状況は?」
「問題なく稼働中。で、指揮官はどうする?さすがにあの連中相手にAIの部隊をぶつけても資源が無駄になるだけだよ」
「いや、断続に攻撃を仕掛け連中の物資を奪う」
「飢餓の剣とするのか。それなら例の連中を上手く使った方がいいね」
「その調整は任せる。で、指揮官だがコマンダー:C873Kを使う」
「ふむ。もう少し調整したかったがジェイミーが倒された以上、仕方ないか」
「では頼む。我等ガーディムの名の下に劣等種どもに裁きを与えねばな」