超次元ゲイムオーダー 作:龍鳴
いや、専門学校に通いはじめて「あ、別に後で書けば良いや」って思ってズルズルと……楽しみに待っている?方々には本当にすみませんでした!
それでは…外伝をどうぞ!
あの日はオレの大切な思い出のひとつ…それは………
「クリスマスか…全く…なんでこんなにもめんどくさい行事を作ったのか……」
そう呟くのは神谷大毅。いつもの仏頂面を崩さずにだが、少し憂鬱そうに呟いた大毅は自宅のソファに座ってボーッとしている。
「クリスマス?それは一体なんだ?」
そう言ったのは暗黒星くろめである。
「そういや、お前ってクリスマス知らなかったよな?確か…キリストの誕生日だったような……」
「なるほどな…だが、大毅…なぜお前は憂鬱そうにしているんだ?別にそのキリスト?とやらの誕生日なんだろ?」
くろめは憂鬱そうにしている大毅に疑問に思ったのか大毅に質問する。
「あー…ぶっちゃけるとクリスマスってサンタクロースってのが来て、良い子にプレゼントを渡すって風習なのか?まぁ、そんなのがあるんだよ」
「ッ!?本当なのか!?」
「いや、良い子つっても子供だからな?俺一応中三だからな?くろめって前まで復讐しようとしてたよな?だから良い子じゃないような気がするんだよな……。たく…小中高一貫で助かったよ……受験勉強あまりしなくて良いからさ……」
「なんでさ……」
そう呟き、四つん這いになり落ち込むくろめ。それもそうだ…皆大好きサンタクロースにプレゼントを貰えないのは万国共通でショックな物になる。例えるならとある紫の女神が一ヶ月プリン禁止されるぐらいのショックである。
「ふふーん!それはどうかな?かみやん!」
突如扉がばんっ!と開かれその人物は大毅にどや顔しながら大毅の元に向かってくる。
「あ、ネプテューヌ。お前昆虫採集は良いのか?」
「流石に私の勘がびび!っとくる昆虫がいないと私の勘がそう言ってね~!」
にこにこしながら大毅の問いに答える女性…。その女性は紫色の髪をしており、服装は黒のパーカーを着ている女性である……。
彼女の名はネプテューヌ…現在進行形で神谷家に居候している人物の一人である。
「で?なんでお前はどや顔しながら入ってきたんだよ?生憎お前のやらかすことには参加する気はないからな?」
「酷いかみやん…私がなにしたって言うの!」
確実に厄介事の臭いがしたのか大毅は少し顔をしかめながらそう言い、ネプテューヌは心外だ!と言わんばかりに大毅に詰め寄る。
「いや、お前のやることって大概昆虫採集だろ?しかも俺を巻き込むときは魔術を使わせるし、くろめの妄想を現実にする能力も使わせる…俺達に得がなくてお前にしか得があるじゃねぇか……」
ジト目をしながら大毅はネプテューヌにそう言う。
それもそうだ…ネプテューヌにはトラブルメーカーの素質があり、彼女の昆虫採集に巻き込まれた大毅やくろめは確実に厄介事に巻き込まれるのである。
「ガーン!そんなぁ…。ねぇ!くろめはどう思う!私のやることって昆虫採集だけだと思う?」
「……すまない。オレもネプテューヌ=昆虫採集のイメージが強すぎて…」
「ガーン!くろめまで!?」
流石に弁護できないのか、くろめは申し訳なさそうにネプテューヌに言う。
そしてネプテューヌはまさかくろめまで自分の事をそう思ってたのかそれを聞き、少しばかりショックを受けたのか四つん這いになる。
「はぁ、全くこいつは……」
大毅はネプテューヌに少し呆れたのか頭を抱える。
「で?クリスマスって結局何をするんだ?サンタクロースとやらからプレゼントを貰えるというのは分かったが……」
「ふっふっふ…クリスマスはね!パーティーをするんだよ!パーティーを!」
くろめの疑問に答えるように立ち上がりまたもやどや顔をしながらくろめの疑問に答えるネプテューヌ。それを大毅は呆れながら見ている。
「パーチィー?」
「ノンノンノン!パーティーじゃなくてパーティー!皆で集まってワイワイしながらご飯を食べたり、パーティーゲームで遊ぶんだよ!物凄く楽しいのがパーチィーなんだよ!」
くろめの言葉に少しばかり訂正をいれ、ネプテューヌはいつも高いテンションを更に上げているかのようにぐいぐいとくろめに熱弁する。
「だけど、クリスマスなんて先の話だぜ?先の話してどうするんだよ?」
大毅はネプテューヌの言葉に疑問に思ったのかそう呟く。
「……え?そうなの?かみやん?」
「そうだけど?大体今はまだ五月だぜ?クリスマスなんか十二月だからまだ七ヶ月先の話だぜ?」
ネプテューヌは大毅の呟きを聞いて呆然としながら大毅に聞いて、大毅はさぞ当たり前のようにネプテューヌの問いに答える。
「え?うっそーん…まさかネプ子さんが間違えるなんて……」
「いや、間違えるどころか思いっきりフライングしてたから」
ネプテューヌの呟きにすかさずツッコミを入れる大毅。やはりこの男は過去でもツッコミ役である。
「おい、
ちょ!?メタ発言は止めてくれ!というかナレーション私なのがばれちゃうって!ナレーションは謎の声なんだから!
「いや、俺の言葉に反論している時点でばれてるから」
……ゴホン!気を取り直して……
「こいつ俺の話を無かったことにしやがった……」
大毅は溜め息を付きながらソファに寝転ぶ。
(クリスマスパーティーねぇ…こいつらが来る前はたっさん達とクリスマスパーティーしたっけ……)
大毅は自分の幼馴染み達としたクリスマスパーティーを思い出す。
(そういや、あいつらはっちゃけて料理も足らなくなって俺が殆ど作ってたな…あの時はゆっくりしたかったのに今では良い思い出だ……)
大毅の幼馴染みの一人であるたっさんこと鳳凰院辰彦が主催のクリスマスパーティーはかなり騒がしくて、料理も大量に作るはめに陥ったがそれでも自分の料理を旨いと言ってくれる辰彦達がいてくれたから大毅の家でクリスマスパーティーが出来たのである。
本来なら大毅はクリスマスパーティーをするのを断ってクリスマスは一人本を読んで過ごしていただろう……
「……やるかクリスマスパーティー」
「へ?」
「ん?やるのか?クリスマスパーティーを?」
大毅はそう呟き、その呟きを聞いたネプテューヌはポカーンと口を開けたまま固まり、くろめは疑問に思ったのか大毅に質問する。
「あぁ…といってもやるのはクリスマス…12月25日だけどな」
「ほんと!ターキーは!クリスマスケーキも出るの!」
大毅はくろめの質問に答える。そしてネプテューヌは目を輝かせながら大毅に詰め寄る。
「だぁー!離れろって!ターキーもクリスマスケーキも手作りしてやるから!」
「やったー!かみやん大好き!」
勢いで言ったのか大毅は詰め寄ってきたネプテューヌにやけくそぎみに言い、それを聞いたネプテューヌは大毅に抱きつく。その際にネプテューヌの豊か(?)な胸が大毅に当たる。
「ちょ!?当たってる!?色々当たってるから!」
流石の大毅もこれには参ったのか顔を少し赤くして自分に抱き付いてきたネプテューヌを引き剥がす。
「ぶぅ~いけずぅ~!」
「口を尖らせても駄目だからな……」
引き剥がされたネプテューヌは口を尖らせて抗議をするが、大毅はジト目で答える
「クリスマスパーティーか……楽しみだ……」
大毅とネプテューヌの様子を見たくろめはまだ先であるクリスマスパーティーに微笑みながら思いを馳せるのであった……
「……ん…また寝てしまったか……」
ローブを枕代わりにしていたのか少し寝心地が悪かったのかアクビをし、起き上がり背筋を伸ばすくろめ。
「……クリスマスパーティー…か……随分懐かしい夢を見た……」
立ち上がり空を見るくろめ。
「……結局はクリスマスパーティー…出来なかったな……」
くろめはローブを羽織り、ローブに付けられたフードを被る。
「……お前とクリスマスパーティーをして見せるさ……だからそれまで…待っててくれ……」
まるで揺るぎない決意があるかのように呟き、くろめはその場から立ち去るのであった……
やっば…久々に執筆したから滅茶苦茶文才落ちとる……
だけど、この駄文を見てくださる方々の事を思うと頑張れる自分がいます……やはり読者様は偉大ですね。
こんな不定期にしか書かない糞作者ですが皆さんこれからも宜しくお願いします!
ネプテューヌ(大人)「感想は随時待ってるからね!」