超次元ゲイムオーダー   作:龍鳴

4 / 26
これは....魔術師である神谷大毅の失われた過去の話....その断片の記憶である....


記憶の断片 異端の魔術師と暗黒星と次元の旅人
外伝 魔術師と暗黒星と次元の旅人


夢を見た.....

 

あの日の夢を......

 

あの日が来るまで【オレ】はあいつと()()()()()()()()()......

 

あいつのお陰でオレは自分が幸せだと感じた.....

 

だからオレは.....

 

お前をオレの物にするよ......()()......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミーンミーンと蝉の鳴き声がする。

ここは海鳴市某魔砲少女の故郷である町だ。

 

「あっつい!だから俺は夏が嫌いなんだよ!」

 

とある一軒家そこには一人の少年がいた。ぼさぼさの黒髪に少しつり上がった目付きの少年が夏の暑さに愚痴を言っていた。

 

「確かに()()の言う通りだな....この世界は本当に暑い」

 

大毅と呼ばれた少年の愚痴に答えたのは一人の少女だった。

容姿は青紫の髪をツインテールにし黒色を基調とした服装をした美少女とも呼べる少女である。

 

「なあ?()()()?どうするよ?」

 

「ん?どうするとは?」

 

「エアコンは修理中だし、肝心の()()()()()()は昆虫採集に行っていない。どーするよこれ.....」

 

「オレに聞かれても困る.....が確かにこれは暑すぎるな.....」

 

くろめと大毅は悩む。何故ならエアコンは現在修理中、なおかつもう一人の居候は現在昆虫採集に出掛けているためこの場にはいない。

すると大毅は何かを思い付いたのかくろめに話し掛ける。

 

「なあ?アイス買ってきてくれないか?」

 

「な!?こんな暑いのにアイスを買ってこいだと!?」

 

「最初に言っておくけど俺はやだよ?こんな糞暑いのに外に出たら熱中症で倒れちまう」

 

「オレも嫌だぞ!何でこの暑い中外にでなければいけないんだ!」

 

「.....それじゃああれをするか」

 

「ほう?オレには妄想を実現化出来る能力を持っているんだぞ?大毅?オレに勝てるか?」

 

「うるせぇ....やらなきゃいけないんだよ.....俺がアイスにありつけるのには!」

 

くろめと大毅の間に険悪な空気が漂い始める。

 

「じゃあやるぞ.....」

 

「必ず勝つ.....」

 

お互い真剣な表情を浮かべそして.......

 

「「最初はグー!ジャンケンポン!」」

 

大毅→グー

 

くろめ→パー

 

「チクショォォォォッ!!」

 

「フッ!」

 

大毅はその場に四つん這いになりくろめは小さいながらもガッツポーズをする。

 

「くろめお前妄想を実現化してないよな?」

 

「してるわけ無いだろ?何処かの誰かさんがジャンケンは正々堂々だって言っていたじゃないか」

 

「ちくしょう!俺言った事じゃねえか!」

 

「はぁ、ジャンケンに負けたから俺が行くよ....」

 

「では行ってらっしゃい」

 

くろめは笑顔で大毅を見送る。

 

「行ってくるよ。くろめ」

 

そう言い大毅は家を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ.....この家....いや、この世界に来てもう夏か....」

 

くろめはそう呟く。

 

「.....大毅のお陰だな」

 

そう言い一人のお人好しを思い出す。ある事情で自分は復讐をするために自分がいた世界から自分の記憶を消した。それからずっと復讐の事だけを考えていた。そしてある事情でこの世界にやって来てそこで一人の少年とであった。

 

「最初は利用するだけだったんだけどな.....」

 

そう呟き最初に会った事を思い出す。

 

「だけど大毅の言葉で変わったんだよな....」

 

そして自分が変わった出来事を思い出す。

 

『黙れ!お前に何がわかる!』

 

『.....』

 

『オレにはなにもない!あるのは奴等に対する復讐心のみ!』

 

『オレは.....独りだ....』

 

『一人じゃねぇよ』

 

『え?』

 

『俺がいるだろ?』

 

『独りだと?ふざけんな!俺がいるだろ!お前は一人じゃねぇ!』

 

『例え世界中がお前のことを敵だと言うんなら.....』

 

「俺はお前の味方になる....か.....」

 

その事を思い出し頬を紅くなる。

 

(あの時からオレは大毅の事が好きになった....まぁ、当の本人は知りもしないがな....)

 

「オレも変わったな.....」

 

くろめ笑みを浮かべながらそう呟く。

まぁ、それから数日経ったある日またもやフラグを立てる大毅の姿が目撃されたのだが.....

 

「はぁ、何で大毅はこうもフラグを立てるのが得意なんだ?」

 

自分に加え二人の内の一人の幼馴染みにもう一人の居候、話を聞く限り学校でもかなり人気があるらしい。

 

「ただいまー」

 

「ただいまー!イヤーまさかかみやんが私の分までアイスを買ってくれるなんて!」

 

「たまたま昆虫採集の帰りにお前に会っただけだろ?はぁ、俺は平穏が欲しかったのに....何でこんなことに....」

 

(まぁ、今は.....)

 

「お帰り。大毅、ネプテューヌ」

 

(この日常を楽しもう....それがオレの今出来ることだから.....)

 

そう思いくろめは帰ってきた大毅とネプテューヌにそう言うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん....ずいぶん懐かしい夢を見たな.....」

 

くろめはそう言いながら起き上がる。

 

(大毅の記憶を封じて2年か.....)

 

「大毅....オレがやっていることは許されることなのか?もしも今のオレをお前が見たら.....」

 

そう言い一つの光景を見る。

 

「大毅......待っていてくれ......必ずお前をオレの物にするから.....」

 

そう呟きくろめはその場から消えるのであった.......

その光景は大毅とうずめが一緒にいる光景だった。




いかがでしたか?大毅とくろめの関係が少し分かりましたか?
ここで補足をしますと時系列は大毅がまだ中学生三年生の頃の話でまだ大毅の世界の人理は焼却されかけてません。そしてこの話に出てきたネプテューヌは大人の方のネプテューヌです。

くろめ「感想とコラボ依頼は何時でも引き受けるさ」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。