超次元ゲイムオーダー   作:龍鳴

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大毅「何か言うことはあるか?」

本当に申し訳ありません!FGOのイベントやTwitterで他の作者様と交流していました!

大毅「それにしても俺に新しい設定組み込みやがって...」

良いじゃん別に!

大毅「ま、ともかく本編をどうぞだ」

因みに今回は少しシリアスです


幕間の物語 歪んだ理想と新たな理想

月明かりが俺を照らす。やっぱり月を見ながらボケッとするのはいいな。

よう、大毅だ。久し振りに作者が投稿するとはな...。全く早めに投稿しろよ。

まぁ、メタイ話はおいといて俺は今公園に月を見に行っている。

理由はまぁ、ある出会いが会ったから自分の人生を振り返っているだけだ。

切っ掛けは何となく屋台を出したいなって思って公園に向かったら知り合いと幼なじみがいたんだ。そこから色々あって帰ったんだ。

 

「それにしてもあれから()()がたつのか...」

 

月を見ながらそう呟くと。

 

「ヤッホーかみやん!どうしたのさ!そんなに黄昏て!」

 

「何だよ?ネプテューヌ?」

 

俺は声のする方向に顔を向ける。

そこにはネプテューヌがいた。一体何のようだろう?

 

「イヤー、かみやんが外に出るのを見かけてね!」

 

「マジか?一応気配を消したのに」

 

「ふふーん、主人公ですから!」

 

この小説の主人公はお前じゃなくて俺なんだけど?

 

「で?何のようだ?」

 

「実はねーかみやんが帰ってきたとき()()()()()()()たじゃん!その理由を聞きたくて!」

 

こいつそう言うところだけは鋭いなほんと。

 

「昔の事を思い出していたんだよ」

 

「昔のこと?」

 

「ああ、そうだ」

 

はぁ、あいつと出会ってなかったら昔の事を思い出していなかったのにな。

 

「そう言えばあの人達が誓いを立てたのってこんな月の綺麗な夜だったな...」

 

「?どういうこと?」

 

「ん?ああ、知り合いがさ...」

 

あの事ネプテューヌに話すか...。

 

「なぁ、もしもだぜ?」

 

「もしも?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

「え?」

 

突然の質問に困惑するネプテューヌ。それはそうだよないきなり大切な人が消滅するって言ったらそりゃあ困惑するさ。

 

「俺が元の世界にいた頃さ、俺はある事件に巻き込まれたんだ。それは人理の焼却...俺の世界はおろか本当の意味で世界が無くなりかけたんだ」

 

「かみやん...それって...」

 

「あの時はほんと死にかけたよな~。今でも懐かしく思えるよ」

 

「俺さ、その事件で両親が死んだんだ。いや、()()()()って言った方が正しいか」

 

「人理を護る為にさ。最初は馬鹿だなぁって思ったんだ。事故で死んだと思ったらいきなり現れてそれで俺に人理を託して消滅したんだぜ?」

 

全くあの時は驚いたよ。いきなり両親が現れてある宝具を改造するために自分達を死んだことにしたなんて...。ほんと馬鹿だよ。

 

「それでさ、消滅してようやく気づいたんだ。両親が俺を愛していたことを」

 

「それで...消滅したかみやんの両親はどうなったの?」

 

「ああ、もう顔すら思い出せない」

 

ほんとはた迷惑な代償だよ。両親が使った宝具の代償を思い出す。

さっきもネプテューヌに言った通り記憶から徐々に消えていく、それが両親が使った宝具別れの時きたれり、我は運命を手放すもの(アルスノヴァ)の代償だ。

 

「それでさ、俺って歪んだ理想を掲げちまったんだよ」

 

「どんな理想?」

 

()()()()()()()()()()()()、そんな歪んだ理想さ」

 

「え?それって...」

 

「まぁ、他人には興味が無かったんだ、俺は」

 

「自分の大切な人だけを護れば良い、それだけを思って生きていた...けど、あいつと出会ってそれが変わった。俺が掲げていた歪んだ理想をあいつは見事に打ち砕いていったよ」

 

俺にとっては二つ目の運命の出会い(Fate)だったんだよな...。

 

「まぁ、そいつのお陰で忘れていた夢を思い出せたんだけどな!」

 

「忘れていた夢?どんな夢なの?」

 

「それは...」

 

「それは?」

 

俺はかつて俺と同じ夢を掲げた男達を思い出す。

 

「正義の味方に憧れていたんだ」

 

「正義の味方に?」

 

「ああ、そうさ」

 

俺は自分が転生する前の事を思い出す。

Fate/シリーズを見て思ったことそれは自分も衛宮士郎みたい人間になりたかった。けど、現実がそれを許さなかった。現実を見すぎていつの日か自分の平穏が有れば良い厄介事には巻き込まれたくないそう思うようになった。

正義の味方になると言う夢は徐々に忘れていった。

けど、あいつがその夢を正義の味方になると言う夢を思い出させてくれた。

 

「俺は全てを護ることは出来ない。けど...」

 

俺は衛宮士郎じゃない、衛宮切嗣でもない。だから俺は神谷大毅の目指す正義の味方は!

 

「自分の手の届く範囲の人間は護る!そんな正義の味方になりたいんだ!」

 

俺は自分の手を月に掲げる。

 

「そっか、それがかみやんの夢なんだね...」

 

「ああ、そうさ!」

 

「かみやん...」

 

そうネプテューヌは呟くと女神化して俺に抱きついてきた。

 

「ネ、ネプテューヌ!?」

 

やっべぇ!女性に抱きつかれるなんて久々だからスッゴい緊張するんだけど!?

 

「かみやん、お願いだから無茶だけはしないで」

 

「え?」

 

「かみやん、貴方このままだと本当に死んでしまうわ。だから約束して」

 

「絶対に無茶だけはしないで!お願いだから...」

 

泣きそうな顔で俺を見つめるネプテューヌ。

 

「無茶はしないって。けど、何で心配するんだ?」

 

「ここ最近夢を見るのよ。貴方の」

 

「俺の夢?」

 

「かみやんが強大な影に立ち向かってそれでかみやんが帰ってこなくて残ったのはかみやんいつも使っている剣だけ」

 

「その夢ではかみやんがいつもこう言うの『絶対に帰ってくるから』って」

 

「だから!無茶だけは絶対にしないで!もう嫌なのよ...友達がいなくなるのは...」

 

「ネプテューヌ...」

 

そう言えばイストワールさんから三賢人の事件の話を少しだけ聞いたな...。

何でもネプテューヌの友達が敵に拐われて敵になったって話だったな確か。

 

「ネプテューヌ。俺の心配をしてくれるのは嬉しい。けど、いつの日か無茶をしないといけない時が来る」

 

「ッ!」

 

「だからさ?その時は一緒に無茶をしようぜ?」

 

ネプテューヌを強く抱きしめる。

 

「その時は頼むぜ?ネプテューヌ?」

 

「ええ、わかったわ!」

 

笑顔を浮かべるネプテューヌ。その笑顔はまるで太陽のような笑顔だった。




いかがでしたか?大毅の歪みと大毅の夢。
この話を書くさいとある作者様のTwitterで上がっている小ネタで大毅の歪みが解消されたのでこの話を書きました。
その作者様には許可は取っています。(その作者様曰く私の好きにして良いと言っていたので...)
さて、実はネプテューヌにはフラグが立っています。フラグがたった理由は...一目惚れですね。


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