イナズマイレブンGO ディメンション   作:タダトモ

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第6話『サッカーの崩壊』

俺たちは今、旧雷門中との試合をしようとしている

 

黒羽「これが、あの伝説のイナズマイレブン…」

 

天馬「俺すごいドキドキしてるよ…!」

 

そして、試合を開始しようとした時だった

そのことが起こったのは

試合開始のホイッスルと同時にグラウンドが謎の光に包まれた

そして、グラウンドにいた一部メンバーはその光に吸い込まれるかのように消えた

 

 

黒羽「なんだよさっきの光…ってここどこだよ?」

 

吸い込まれた俺たちは謎の空間に来ていた

その空間は何もなく、真っ黒な空間だ

落ちたらひとたまりもないぞこれ

 

天馬「大丈夫!皆!」

 

剣城「あぁ、何とかな」

 

神童「でも、ここはどこなんだ?

まるで何もないぞ」

 

??「ここは私の作った空間だ」

 

すると、俺たちのいたグラウンドとは反対側のほうから声がした

 

黒羽「誰だ!?」

 

??「おっと失礼、自己紹介がまだでしたね

私はゼロ、この世の終焉に立つ者だ」

 

天馬「…ゼロ」

 

黒羽「なんか中二くさい名前とセリフだな」

 

剣城「黙ってるんだ黒羽

あいつも一応名前のことは考えてるんだ」

 

ゼロ「おい、聞こえてるぞ」

 

黒羽「まぁそれはいい

お前は一体何がしたいんだ!」

 

ゼロ「まぁお前たちはここでいなくなるから教えよう

私は、この世からサッカーを壊すためにここへ来た!」

 

天馬「サッカーを…壊す!?」

 

ゼロ「あぁ、サッカーは進化しすぎた

進化してもう壊れる気配がしなくなっている

だから私は思ったのだ!私自身の手でサッカーを壊そうと!」

 

剣城「サッカーを壊すだと!

何のためにそんなことをするんだ!」

 

ゼロ「決まっている、それが美しいからだ」

 

神童「美しい?」

 

ゼロ「そう、この世のすべてのものは誕生と破壊で構成されている

誕生すれば美しいものとなるが、破壊をすればもっと美しくなるのだ!

これぞまさに芸術だ!」

 

黒羽「美しい…芸術…?

ふざけるな!そんなことでサッカーを壊すんじゃねぇ!」

 

ゼロ「おやおや、歯向かうというのですかね

ならば、あなたたちをサッカーで壊してあげましょうか」

 

黒羽「上等だ!

お前の思い通りにはさせない!」

 

円堂「よく言った!黒羽!」

 

黒羽「円堂さん!?

いたのですね!」

 

円堂「俺だけじゃないぞ」

 

鬼道「確かに、さっきのは黒羽が正しいな」

 

豪炎寺「皆の大好きなサッカーを自己満足のためだけに破壊するのは許されない行為だ」

 

壁山「そうっす!あんな奴に好き勝手させるものっすか!」

 

風丸「だから黒羽、俺たちも協力はする」

 

黒羽「皆さん…

よし、皆であいつに勝ちましょう!」

 

天馬「俺たちがいればきっと勝つことができます!」

 

ゼロ「ふふ、どれだけ集まっても私にはかないませんよ!

来い!私のチームよ!」

 

ゼロの周りからまばゆい光が放たれた

そして、その光が消えると同時にゼロを含めた11人のメンバーが現れた

 

ゼロ「この私たちのチーム、『ヴァニティーエース』を止めてみるんだ!」

 

こうして、サッカーを守る試合が始まった

 

 

チームヴァニティーエースと俺たち雷門中の試合

俺たちのチームのポジションはこんな感じになっている

 

GK円堂守

DF西園信助、壁山塀吾郎、霧野蘭丸

MF松風天馬、七海黒羽、鬼道有人、神童拓人

FW剣城京介、豪炎寺修也、風丸一朗太

 

とこんな感じになっている

 

そんなこんなで試合が始まろうとしている

 

ゼロ「さぁ、やるぞ!」

 

試合開始のホイッスルと同時に

俺たちのチームのキックで試合が始まった

剣城と豪炎寺さんは一気に前線に上がるものの、開始早々にボールを奪われてしまう

 

ゼロ「一気に決めるまでですよ!」

 

ゼロはそういうと奪ったボールを思いっきり蹴った

普通ならゴールに行くまでにはボールの勢いがなくなっているはずだが

彼の打ったボールは勢いがなくなるどころかむしろ上がっているのであった

 

天馬「円堂さん!」

 

円堂「おう!

『マジン・ザ・ハンド』!」

 

円堂さんの後ろから化身とは違ったオーラが出てきた

そして、そのオーラはゼロの打ったボールを止めようとしたが

キャッチをすることができず、ボールはゴールの中へ

先制点はヴァニティーエースが取った

 

 

その後も雷門中は果敢に攻めようとするものの、

必ずと言っていいほどボールをカットしてはシュートを決めに行った

しかもやっているのはすべてゼロのみ

その際に俺たちに怪我を負わせていたためなのか、今現在俺を含めて6人がたっているのがやっとの状態だった

 

黒羽「なんなんだよ、このでたらめの強さは…」

 

天馬「まるで歯が立たないよ…」

 

ゼロ「当然だ

お前たちは俺からすればゼロに等しい存在ですからね」

 

鬼道「どうやら、無謀な挑戦のようだったな」

 

神童「もはや、ここまでか…」

 

ゼロ「それでは、とどめを刺そう!」

 

ゼロが俺たちにとどめを刺そうとした時だった

ビィー ビィー

とブザーのような音が鳴り響いた

 

ゼロ「もうそんな時ですか…

残念ですが、今回の試合はここまでです

ですが、次会うときは必ずあなた達もろともサッカーを破壊します!」

 

そういうとゼロの周りから光が出て

止んだころにはもういなかった

 

黒羽「助かった…のか…」

 

それと同時に俺たちはその場に倒れこんだ

 

 

「…ば、…ろば、」

 

ん?何か聞こえるぞ

てかロバ?なに言っているんだそいつは

 

天馬「…ろば!黒羽!」

 

黒羽「…天馬、それにワンダバ

ここどこだ?」

 

ワンダバ「バスの中だぞ!

お前たち、あの場でいつの間にか倒れてたんだぞ!」

 

黒羽「倒れてたって、他のみんなは!?」

 

天馬「一応皆起きてるみたいだけど

信助と霧野さん、剣城に神童さんは重症だったみたいで…

当分サッカーができないんだ」

 

黒羽「…あのヤロー!!

サッカーだけじゃなくて!俺たちの仲間も傷つけやがって!

次の試合には絶対に勝ってやる!」

 

天馬「でもどうするの!?

さっきの試合でわかってるかもしれないけど、全く歯が立たない相手だよ!?」

 

黒羽「だからこその特訓だ!

帰ったらすぐに練習をするぞ!」

 

ワンダバ「まぁまぁ落ち着け

こういう時にこそ冷静にならなければ勝てる試合も勝てなくなるんだ

とりあえず、現代に戻って作戦を練ろう」

 

黒羽「そうだな」

 

俺たちは帰りのバスに乗ろうとした時だった

 

円堂「待ってくれ!

俺たちも連れて行ってくれ!」

 

突如円堂さんに呼び止められた

 

天馬「どうしたのですか円堂さん!?

それに鬼道さんも豪炎寺さんも」

 

円堂「俺どうしても守りたいんだ!

俺たちのサッカーを!」

 

鬼道「俺も円堂と同じだ」

 

豪炎寺「俺もだ

このまま負けっぱなしで好き勝手にされるのは嫌だからな」

 

天馬「みなさん…!」

 

ワンダバ「よぅーし!

この3人も含めていざ、現代に戻るぞ!」

 

全員「おー!!」

 

俺たちのサッカーを守るため、

雷門中の者は立ち上がったのであった

 

ワンダバ「なんか、最終回(?)っぽく書かれているが

まだまだ続くからな!」

 

黒羽「ここにきてメタ発言かよ!」

 




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