イナズマイレブンGO ディメンション   作:タダトモ

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第3話『後半戦』

ハーフタイムにて

 

 

黒羽「あっちのチーム、前半はやけに守りが堅かったな」

 

天馬「そりゃそうだろうね

だってあっちキーパーが三国先輩だから」

 

黒羽「うん、お前ら三国さんディスりすぎ

見てみろよ、あっち

三国さんの周りだけブルーな空間になってるぞ」

 

剣城「でも、それを差し引いても鉄壁って感じだったぞ

それに、あっちには神童さんがいるんだ

いつ攻撃を本格的に仕掛けてきてもおかしくないぞ」

 

黒羽「それだったら、いい方法があるんだが…」

 

 

実況『さあ、まもなく後半戦が始まるところです

チーム1とチーム2、どちらも互角といったところです!

果たして、勝負の行方は!?』

 

チーム2のキックから後半戦が開始した

そして、チーム2はそのまま攻撃を仕掛けてきた

 

黒羽「ここで勝負を仕掛けてきたか…

でも、これも予想通り!」

 

神童「一気に行くぞ!

『神のタクトFI』!」

 

神童さんの手から火が吹き始めた

この技はゲームメーカーである神童さんならではの必殺技で

仲間に指示を出し前線に向かわせるものである

 

神童「太陽!前線に上がるんだ!」

 

太陽「任せてください!」

 

神童の指示により、太陽にボールが渡った

そういえばいたな、太陽

 

天馬「行かせないよ!太陽!」

 

神童「太陽、倉間にパスだ!」

 

天馬がディフェンスをするものの

神童の指示により太陽から倉間に

 

神童「倉間はベータにパスをするんだ!」

 

そして、ベータにボールが渡った

 

実況『なんということだ!

チーム2、神のタクトFIで一気にゴール目の前にまで上がってきてしまった!

チーム1、大ピンチです!』

 

ベータ「ご苦労様、神童さん

それじゃあ…ここからが俺の出番だ!」

 

ベータの背後から謎のオーラが出てきた

そして、そのオーラはどんどん形を作っていき最終的に人の形が作られた

ちなみに、これの名前は化身っていうみたいだ

 

ベータ「こい、『虚空の女神アテナ』!」

 

黒羽「ここで止めてくれ!信助!」

 

信助「任せて!

ミキシトランス『劉備』!」

 

実況『ベータは化身を、信助はミキシマックスを使ってきたぁ!

ミキシマックスと化身、本当に強いのはどっちだ!』

 

ベータ「化身に決まってんだろぉー!

『シュートコマンドK02』!」

《アテナアサルト》

 

ベータの化身が持っていた2つの銃から2つの弾が発射され

シュートと同時にその弾はボールに当たって力を増幅させた

 

信助「『大国謳歌』!」

 

信助が必殺技を出すと同時に墨汁で書いたかのような背景が浮かび上がった

その後、信助はベータの放ったボールを上から叩きつけ、見事ボールをキャッチした

 

実況『止めたぁー!!

チーム1、西園信助のミキシマックスにより、チーム2の追加点を防いだー!』

 

黒羽「いいぞ!そのまま作戦通りにいくぞ!」

 

信助「うん!」

 

信助はそういうとボールを相手の陣地まで飛ばした

一見すると何を考えているのかわからない行動だが…

 

黒羽「行けぇ!剣城!」

 

このボールは剣城のパスとなった

実は剣城はディフェンスには参加しておらず、ずっと前線にいたのだ

 

黒羽「神のタクトFIは確かに強力だ

だけど、それはシュートが決まればの話

シュートが決まらなかったらそっちのディフェンスはがら空きになる!

そこを狙ったんだ!」

 

天馬「さすが黒羽だよ!

作戦はうまくいったね!」

 

黒羽「いや、まだだ

この作戦は、剣城が決めてくれるかどうかにかかっている」

 

 

剣城「ありがとな七海

お前のおかげでボールが渡った

このボールは必ず決める!」

 

天地「だけど、ここは簡単には通さないど!

『アトランティスウォール』!」

 

天地さんがディフェンスの構えをとると後ろからアトランティスが出てきた

 

剣城「天地さん、俺がいつまでもシュート技しか覚ていないと思っていましたか!?

『デス・フィールド』!」

 

剣城の周りに突如黒いフィールドが生まれ、そのフィールドは天地さんと剣城を飲み込んだ

そして、剣城のみが出てきてその数秒後にフィールドは跡形もなく消えた

 

実況『剣城、新たな必殺技で天地のディフェンスを突破したぁ!』

 

剣城「『バイシクルソード』!」

 

剣城はボールを蹴り上げ、そのボールを両足で回転をかけるとボールが黒いオーラをまとった

そして、そのボールは一直線にゴールへめがけて飛んで行った

 

三国「『絶ゴッドハンドX』!」

 

三国さんは無頼ハンドでは無理だと判断したのか

自身から直接ボールに向かっていき、赤いゴッドハンドで止めにかかったが

誰もが予想した結果となってしまった

 

実況『ゴォール!

チーム1、剣城のバイシクルソードにより追加点を取ったぁ!』

 

黒羽「ナイス剣城!

やっぱすごいぜお前のシュート!」

 

剣城「そんなこと言ったら、お前の作戦のほうがすごいぞ」

 

黒羽「だが、決めなかったら確実に作戦失敗だったんだ

お前がいての成功だったんだ

でも、まだ油断は禁物だけどな!」

 

天馬「よーし、後半もこの調子でいくぞー!」

 

 

実況『さぁ後半もいよいよ大詰め

点差は1点のまま試合は進んでいる

このままチーム1は勝ち逃げができるのか、はたまたチーム2が逆転勝利をするのか!?』

 

後半戦、残り時間もわずかとなった時

チーム2は新たな動きを仕掛けてくる

 

神童「これ以上は点を取らせない!」

 

神童はチーム1のメンバーの持っていたボールをスライディングで奪った

 

神童「ベータ!」

 

ベータ「オッケー!」

 

そのボールは神童からベータに渡った

 

霧野「この先には通さない!

『ザ・ミスト』!」

 

霧野さんの周りから霧が現れ、その切りはベータを取り囲んだ

あの技はその状況の時にボールをこっそり奪うという必殺技だが

たぶん通じないと思う

 

ベータ「この俺をそんな霧如きで止められると思うな!

『オフェンスコマンド01』!」

《カメレオンボール》

 

ベータが持っていたボールはソノ必殺技と同時に背景に溶け込んだ

 

霧野「あれ!?

ボールがない!」

 

霧野さんはそんなことに気づかず、ベータはそのまま通り過ぎてしまった

 

ベータ「太陽!」

 

そしてすかさず太陽にパス

 

太陽「このボール、必ずゴールに入れる!

ミキシトランス!『孔明』!

『天地雷鳴』!」

 

サッカーグラウンドの上に雷鳴のなる雲が出てきて、その中に太陽が入った

そして、出てきたと同時に雷を纏ったボールでシュートをした

その速さからなのか、信助は必殺技を出す前にシュートが決まってしまった

 

実況『ゴォール!

雨宮太陽、ミキシマックスからの天地雷鳴で1点を奪ったぁー!』

 

その実況を最後に試合終了のホイッスルが鳴った

結果は2-2と引き分けで終わってしまった

 

 

ワンダバ「では、試合のほうでは決まらなかったので

私からの選抜で決めようと思う」

 

結局、ワンダバの判断に任せることとなってしまった

 

ワンダバ「あ、ちなみに作者がマネージャー3人は確実にバスに乗せたいみたいだから、実質11人から決めようと思う」

 

黒羽「そして、堂々とメタ発言をするな!

あと作者、なに特別扱いしてるの!?」

 

ワンダバ「しょうがないことだ!

それでは決めていこうと思う!」

 

ワンダバは懐にあった紙を取り出した

まるでこんなことを予測していたかのようでとてつもなく不気味だった

 

ワンダバ「それでは言うぞ、『松風天馬』、『剣城京介』、『七海黒羽』、『神童拓人』、『西園信助』、『雨宮太陽』、『サリューエヴァン』、『ベータ』、『錦龍馬』、『菜花黄名子』、『霧野蘭丸』

以上11名だ」

 

そして、11人が選ばれた

幸いにも俺は選らばれたが、ほか選ばれなかった11人は落ち込んでいた

 

黒羽「…で、でも!皆さんにもたぶんチャンスが訪れると思いますから!」

 

ワンダバ「あとそれt」

 

天馬「そうだよね!次にこの機会があるかもしれないね!」

 

ワンダバ「それt」

 

神童「その時になったらみんなで楽しく旅行をすればいい!」

 

ワンダバ「ちょっと!みなさん!

話し終わってないからちゃんと聞いてください!」

 

黒羽「なんだよ一体」

 

ワンダバ「まぁ落ち着け

選ばれなかった人もちゃんと時間旅行はできるぞ!」

 

全員「…え?」

 

このあたり一帯が沈黙の空間と化した

ワンダバの言葉に誰もが口を開けなくなってしまったのだ

そしてこの間、わずか2秒

 

全員「えぇー!!」

 

天馬「ちょっと待って、バスって定員16名じゃなかった!?」

神童「しかも定員オーバーは基本的にダメなんだろ!?」

黒羽「なんで全員できるんだ!」

 

ワンダバ「まずは落ち着け!

実はこれさえ使えば、キャラバンがなくてもタイムジャンプをすることができるのだ」

 

そういってワンダバが取り出したのはベルト型のタイムマシンだった

腰に巻いて使うことによってまいた本人のみをタイムジャンプできる仕組みだと思う

てかこれ、未来の青い狸もどきも使っていた代物だよね?なんであるの?

 

天馬「でも、さっきフェイがワンダバとフェイを抜いて14人までしか来れないって言ってたんだけど…」

 

ワンダバ「あぁ、タイムマシンが壊れたの本当だが、私は一言も誰かは来れないとは言ってないぞ

もしかして、フェイの言葉足らずだったのじゃないか?」

 

黒羽「…おい、フェイ

なに逃げようとしてるんだ?」

 

フェイ「ひっ!」

 

天馬「まさか、フェイが勘違いをするようなことを言うなんてね」

 

フェイ「な…何の事かなぁ…僕にはさっぱり」

 

天馬「その割には汗がすごいことになってるんだけど」

 

黒羽「…覚悟しろよ」

 

フェイ「ご、ごめんなさぁーーい!」

 

この時、フェイの断末魔の叫びが

グラウンド上に響いた

 




作中オリジナル技

デス・フィールド
火属性 威力100 TP40 オフェンス技

オフェンスコマンド01《カメレオンボール》
林属性 威力60 TP30 オフェンス技

キャラ追加設定

剣城京介
・黒羽が入ってからは、彼のパスに頼り切っている


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