あまり意味のない文章です。あとすごく短い。
BLを目的とされる方は残念に思うかもしれません。
夢を見た。
それもちょっとホモぉな夢だった。
断っておくが、俺にそのケはない。ついでに言えば、彼にも。
この彼と言うのは要するにこの夢の主人公だ。俺の見る夢は、たまにちょっと普通じゃなくて、なんというか、物語の中の登場人物の視点に深く入り込むような感覚がして。とにかく、俺は彼でないと、そういう認識はある。
まず、俺は非常に危険な島からの脱出をすることになった。そう、このときは俺だ。
島には他にも幾組かの家族がいて、俺は父親とそこにいた。島に住む化け物たちを一か所に集める必要があって、俺と父はみんながいるキャンプ場の近くで合図を送った。どんな合図かは覚えていない。ももしかして狼煙とかだったかも。
皆はすでに車に乗り込んでいて、俺と父も合図を送った後すぐにその車に乗る手はずだったが、連中は先に出発しやがり、しょうがなくバイクで二人乗りした。運転は父だった。
俺が燃料切れを心配すると、父はバッテリーの方が問題だと返した。幸い何事もなく脱出できた、と思う。そこらへんどうやって脱出したのか分からない。
ここからは彼のお話だ。それと彼の大切な女性、のだ。
一つ不思議なのは、俺は特に島にいた連中に彼と彼の恋人がいた実感はないのだが、二人はあの島の一件から地続きのところにいるという視点があることだ。確信とまではいかないが。そもそもいまこれを書いている最中でも、どんどん記憶が薄れていってる。
急ごう。彼は、彼女と仲睦まじいように見えた。同居もしていた。しかし、或る時急に「わたしたちわかれましょう」的なことを言い出した。彼は困惑していた。俺も困惑した。
彼がなぜだと聞いたら、「あなたはルートを間違えた。沢山の世界から、本当の私をえらんで」的なことを言い出した。これは、元も子もない発言だった。
そこで俺は俺の兄貴に聞いた。「どういうことだろこれ」兄貴は返した。「選択肢を間違えたんだろう」
そう、これはギャルゲーだった。エロシーンはなかったからギャルゲーと言っていいだろう。
本当に彼女の返答はメタ的と言うか、話をぶち壊すような傍若無人なものだったのだ。
それで、彼女はそれっきり。
場面が変わり、今度は仕事場のような場所に、彼はいた。仕事場と言ったが、本当は監獄かもしれない。
彼には上司と、それよりずっと偉い上司がいた。二人とも男で、前者を平上司、後者を社長と呼んでみる。平上司はどっかの芸能人に似ていた。そして、社長の方はあの島の事件に関わる、割と悪党だ。とにかく、彼よりも立場が上の二人の人間だった。
平上司は、彼と関係を持っているようだった。社長も彼に興味があるようだ。性的に。俺は彼じゃないので、全くそのシーンはみなかったが、平上司と彼はすでにヤっているようだ。
社長は彼を引き込もうとし、平上司はそれに抗議していた。肝心の彼はそれをぼんやりと眺めていた。
実際、彼にとってどうでもいいことだった。
関係を持った平上司のことも別段愛しているわけでもなかった。
彼にとって、彼女と結ばれなかったこの世界は無意味なものだった。ただ消費するだけの生涯平上司とは、求められたから応じただけだ。
俺は可哀想だと思った。前言った通り俺はノンケだから、掘る掘られるの話は苦手だし、何より彼がなんとも思わずにそれをしていたことが、悲しいことだと思ったから。
結局、彼は社長に引き取られた。彼は、どうやら男女問わずに人を誘惑する力があるようで、それを利用して社長はよく分からない組織を作っていた。彼は終始どうでもよさそうだった。
そんなところで、目が覚めた。
夢だから、落ちはない。ただ、頭がよく働いていない間に書き留めておかないと忘れてしまうから、書いておいた。すでに、俺は夢の中での感情を思い返す事が出来ない。
寝起きの文章だが、あえてこのままにしておこうと思う。どちらにしろ、文章に起こしている間に、実物とは解離してしまっていると感じてきたから。
お終いです。
ありがとうございました。
正直短すぎかとも思いますが、ご勘弁を。