智『燃やすぜ!』
光が消え変形が完了したリザードン。
溢れるばかりの過剰な熱エネルギーが周囲に発散され、それは砂嵐を打ち消し気温を上昇させた。
プリン『暫くの間かえんほうしゃ、フレアドライブの威力が上がる』
智『そうなのか? じゃあ早速!』
かえんほうしゃがバンギラスに炸裂。
危険を感じたのか繁は辺りの瓦礫で身を守ろうとするも、それごと左腕を燃やされた。
智『やりー!』
慎司『油断するな!』
リザードンに対して、口から光線を狙っていたバンギラス。
エレキブルがかみなりパンチで発射口の方向を変えたためなんとか防いだ。
慎司(秘密兵器を使えればあの堅い装甲の破壊も可能だろうが......)
そこへフシギバナが駆けつけると、ヘドロ爆弾でなおも追撃。
智『猛さん!』
猛『お前のメガシンカのお陰でフシギバナは素早さをてに入れた! さあ行こうか』
繁「あいつらめ、ちょこちょこと! 喰らえ......」
繁はガスマスクの様なものを装着するとレバーを引く。
するとバンギラスの肩部から球状のものが二つ現れた。
猛『なんだあれ?』
智『とにかくこのまま押しましょう!』
慎司『あんな技に見覚えはないが......』
繁「新たに備え付けた必殺兵器......その名も原子の力! 核爆弾でぼこぼこにしてやる!」
バンギラスは爆弾を投げつけた。
3機は直撃は余裕でかわしたが、その後に起こった巨大な爆発に巻き込まれてしまう。
その威力は絶大で、建物ごと一瞬で破壊された。
猛『うぐっ......もしやこれは核?』
智『なんて威力だ......』
繁「流石に最新鋭のモビルスーツは壊せないか。だがその機体で満足に戦えるかな?」
華澄『みんな! 大丈夫?』
カメックスに乗った華澄が駆けつけた。
慎司『華澄、猛......モビルスーツの残り電力をエレキブルにくれないか?』
猛『どういうつもりだ?』
慎司『頼む! 俺を信じてくれ、エレキブルの左腕の秘密兵器を使えば、バンギラスであろうと勝てるはずなんだ!』
猛『わかった...... だがそれが出来なかったときは...... わかっているな?』
華澄『うん!』
慎司『あぁ! 凰城戸様は俺が取り戻して見せる』
背中のコードを伸ばして2機の電力を吸いとっていくエレキブル。
智『時間稼ぎは俺が!』
リザードンはバンギラスの周りを飛び回ると、かえんほうしゃで注意を引き付けた。
だけど先程のダメージのせいで満足に動くことが出来ない。
繁「邪魔だ!」
バンギラスの拳が遂にリザードンをとらえてしまった。
恐るべし一撃を受け、真っ逆さまに墜落リザードン。
さらにメガシンカの時間、1分が迫っていたため解除せざる終えなくなり、気温上昇も消え去る。
華澄『智!』
猛『くっ...... 機体が......ボロボロだ......』
慎司『智......リザードンはまだ行けるか?』
プリン『これ以上のダメージは危険』
智『......だそうです』
慎司『......危険を承知で頼みたい......バンギラスにフレアドライブを撃ってくれ。俺の秘密兵器と君の攻撃があれば、あの堅い装甲も必ず破れる!』
智『......わかりました』
リザードンは全身を発火させると、ありったけの素早さでバンギラスに接近する。
慎司『これで決めるぞ! Z技発動』
慎司がレバーを引くとエレキブルの左腕が砲台とかした。
そこから放たれた超高圧電磁キャノン スパーキングギガボルトがバンギラス目掛けて直進。
慎司『華澄......猛......ありがとう。俺の勝ちだ』
華澄『まだ戦いは終わっていない。少し早いんじゃない?』
慎司『いや......フシギバナ、カメックスは行動不能、そしてリザードンも......』
エレキブルの攻撃がリザードンの方向に逸れると凄まじい爆発が発生、辺りも爆煙に包まれた。
本日21時ごろ予定