慎司『リザードンはバンギラス攻略の鍵になるはずだ。反対にフシギバナは不利だ。だから智は俺と共にバンギラスを、猛はエルレイドを一掃しろ!』
猛『そんな勝手に......』
慎司『俺はこいつらの内情は理解している。それを考慮した上で言いつけたまでだ』
智『いきましよう!』
猛『わ......わかった』
フシギバナに次々と襲いかかるエルレイド。
フシギバナは四足のため、インファイトとなると体当たり位しか出来ない。
猛『ならば強引に遠距離戦に持ち込むまでだ』
部下B「うわっ!? 揺れる......」
部下C「まさか奴がこの地震を発生させているというのか? 距離をとれ!」
部下D「待て、シールドで身を守りながら後退するんだ!」
エルレイドが後方に跳んで避けた隙にフシギバナはエナジーボールを繰り出したが防がれる。
地震で距離を取って遠距離戦にもつれ込ませようとする猛の作戦はこれにより破綻した。
部下D「いくぞみんな、ジェットストリームアタック!」
エルレイド達のコンビネーション攻撃に手も足も出ないフシギバナ。
ヒットアンドアウェイを取っているため1打1打の威力こそ低いが確実にダメージを蓄積させていっていった。
砂嵐も機体の損傷に一役買っているようだ。
猛(どうすれば......素早さが欲しい......)
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慎司『こいつ......攻撃がびくともしない』
智『こんなやつどうすれば...... 』
繁「はっはっは! このまま死ね!」
今のところバンギラスのいわなだれは全弾回避し、リザードン、エレキブルの攻撃のみが一方的に当たっている状況だが、バンギラスは傷一つついていない。
それから2機も砂嵐のダメージは避けられない。
智『こうなったら...... 超火力で一気に決めるぜ!』
智がスイッチを押すとリザードンの全身が光に包まれた。
そして砂嵐の勢いも徐々に弱まっていく。
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その頃フシギバナはぼこぼこにされていた。
自分の攻撃は当たらず、相手の攻撃が一方的に被弾する戦況だ。
部下B「そろそろ決めるぞ」
部下C「メガシンカを使うまでもなかったな。折角温存できたんだしこれであと2機を倒すのがぐっと簡単になったな」
部下D「砂嵐が止んだ?」
猛『眩しい......これだ! これならいける!』
エルレイドのジェットストリームアタックはなおも続く。しかしフシギバナはそれを信じられない速度ですべてかわしたのだ。
部下D「はっ?」
猛(隠し機能 葉緑素......莫大な太陽光線を浴びているときに素早さが2倍になる起死回生のまさに切り札。そしてこいつのもたらす恩恵はもう一つ......!)
放たれたソーラービームはエルレイドを一掃した。
陽射しが強いため、溜めることなく瞬時に撃てたのでエルレイド達にはかわす隙が無かったからだ。
猛『あとはあのでかい奴だけか......』
次回更新は4月2日。残りは3話を予定しています。