智「俺がパイロットに!?」   作:ぽかんむ

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臣下の真価

一方その頃

 

 

雅拉『至るところに罠が仕掛けられているな...... 』

 

猛『敵機が見当たらない......』

 

 

天井が突然爆発し、破片が降り注ぐ。

 

 

慎司『しまった!』

 

智『うわっ!?』

 

 

破損箇所こそ無いが、一同の機体が埋まる。

 

 

猛『出られん......今攻撃を喰らったらひとたまりもないぞ!』

 

部下A「撃て!」

 

 

現れた5機のエルレイドは手に持ったビーム兵器の引き金を引こうとしている。

 

 

雅拉『穴を掘る!』

 

 

だがそれは地面を掘り進んだガブリアスの攻撃によって防がれる。

ガブリアスはエルレイドの足元に辿り着くとそこから地上に上がり、爪で破壊していったのだ。

 

 

部下A「おのれ......! メガシンカを使うか」

 

雅拉(唯一俺の攻撃を避けられたか......しかもメガシンカ......厄介だな)

 

雅拉『猛、俺はこいつを潰すから先に行ってくれ』

 

猛『しかし出られません!』

 

雅拉『何言ってんだ? ガブリアスが抜けた分少し岩にゆとりが出来たはずだ』

 

智『あっほんとだ! 出れた』

 

雅拉『というわけだ』

 

慎司『さっさと行くぞ』

 

 

3機、さらに進む。

 

 

雅拉『姿まで変わっちまってるのかよ。まあいくか!』

 

 

ガブリアスとメガエルレイドは両者共に白兵戦に優れている機体だ。

よって戦いはダブルチョップとリーフブレードの一進一退の撃ち合いから始まった。

 

 

部下A「通常モビルスーツで勝てると思っているのかな?」

 

 

メガエルレイドは上昇した攻撃力で強引に打ち合いを征すると、そのまま斜めに切り裂く。

 

 

雅拉『ほう......単純な殴りあいでは不利か』

 

 

穴を掘って地面に身を隠すガブリアス。

 

 

部下A「あっ! くっ......どこから出てくる?」

 

雅拉(少しずるい気もするが......これで決める!)

 

 

レバーを引いた雅拉。するとガブリアスは真上に光弾を発射、それが地面を貫通して地上に現れる。

 

 

部下A「そこか! どこを狙っている?」

 

 

光弾はある程度の高さまで上昇した後、分裂しながら勢いよく落下した。

 

渾身の流星群はメガエルレイドに全弾命中、操縦者が怯んでいるうちにガブリアスはさらにメガエルレイドの真下に移動して、飛び出て追い打ちを仕掛ける。

 

 

部下A「くそぉぉ!」

 

 

ライダーキックのような飛び蹴りをするメガエルレイド。

ジャンプしてかわしたガブリアスはそのまま勢いよく落下。

ドラゴンダイブはメガエルレイドをスクラップにした。

 

 

その頃智達......

 

 

猛『でかい!』

 

智『視界悪い......こんなのどうやって倒せば......』

 

慎司『超巨大モビルスーツ バンギラス。繁の切り札だ!』

 

 

彼らの眼前にはリザードンの3倍ほどの大きさの機体と、3機のエルレイドがそびえ立っている。

それから辺りには砂嵐が吹き荒れる。




次回更新は4月1日予定です。

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