絶対可憐チルドレン ANOTHER ESPER   作:naogran

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ある日、斗真は訓練室で訓練を受けていた。

斗真「PKスパークストーン!!」

右手から一直線の電撃を放ち、そして目の前の岩を包み込んだ。

斗真「よっと!」

そして岩を軽々と持ち上げてカウボーイのように振り回す。

斗真「フィニッシュ!!」

岩を地面に勢い良く叩き付けた。

斗真「よし。これでOK。後はお遊びを求めてる犯人を待つだけだな。」


MISSION3「エスパーはつらいよ」

その日の夜。コンビナートで火災が発生した。

 

ニュースキャスター『石油コンビナートの火災は、発生から10時間経った今でも一向に収まる気配はありません!!』

 

コンビナートに消防隊が駆け付けて消火作業をするが鎮火の気配は全く無かった。

 

消防隊「くそ!これじゃ埒が明かない!」

 

消防隊隊長「放水中止!全員退却!グズグズするな!急げ!」

 

上空にバベルのヘリが浮遊していた。

 

皆本「よし!今だ薫!」

 

薫『了解!』

 

コンビナートに薫が浮遊していた。

 

薫「はああああああ!!!」

 

サイコキネシスでタンクの蓋を持ち上げる。

 

消防隊「何だ!?」

 

薫「サイキック!落とし蓋!!」

 

そして蓋をタンクの上に乗せた。鎮火完了した。

 

消防隊「凄え・・・!!」

 

薫「へへへ!」

 

皆本「良くやった!紫穂、中の様子は?」

 

サイコメトラーで配管を読み取る。

 

紫穂「炎は完全に消えたわ。タンクの温度が下がるにはもう少し掛かるけど。」

 

斗真「だったら俺に任せろ。PKフリーズ!」

 

そこに斗真が現れ、冷たい氷を放ち、配管を平温に戻す。

 

斗真「よし。紫穂、どうだ?」

 

早速サイコメトラーで読み取る。

 

紫穂「大丈夫。もう燃える心配は無いわ。」

 

葵「OK!任務完了やな。ほな帰るか。」

 

 

 

 

 

 

そして4人をバベル1にテレポートさせた。任務完了。機内では薫が服を脱いで、紫穂が服を臭いを嗅ぎ、葵が水をゴクゴク飲む。斗真は普通に座って水を飲んでる。

 

薫「あ〜!熱かった〜!」

 

紫穂「髪も服も焦げ臭い。」

 

葵「ぷは〜!喉乾いた〜!」

 

斗真「お前らだらしねえな。」

 

そこに皆本が来た。

 

皆本「ご苦労さん!今日の任務は満点だ!何時もこの調子なら!」

 

斗真「ああ皆本さん、褒めるのは良いけど見ろよ。」

 

皆本「ん?・・・寛ぐの早いなお前ら!!この後検査があるんだぞ!!」

 

斗真「そうだ!家に帰るまでが俺達のミッションだ!」

 

薫「細かい事いちいち五月蝿いんだよ!!」

 

サイコキネシスで皆本を飛ばそうとするが。

 

斗真「よっと!!」

 

邪魔に入った斗真が薫のサイコキネシスを防いだ。

 

薫「おい斗真!邪魔すんなよ!!」

 

斗真「皆本さんは俺達の主任だぞ。こんな事しても腹癒せ出来るか。」

 

薫「ふん!!」

 

怒りながら薫はサイコキネシスを止めた。

 

斗真「さて早く帰って検査しようぜ。」

 

 

 

 

 

 

バベルに戻って検査を行う。

 

賢木「検査完了!4人共異常無しだ!」

 

斗真「サンキュー先生。」

 

1回転して私服に瞬時に着替えた。

 

皆本「おーいお前らー!もう良いぞー!」

 

しかし薫達の反応は無かった。皆本が様子を見ると、3人は寝ていた。

 

賢木「この時間だからな〜。無理も無いか。」

 

斗真「え?のわ!もう11時じゃねえか!」

 

皆本「今日は本当頑張ったからな。」

 

賢木「お前明日休みだろ?この後どうよ?お姉ちゃんとパーっと!良い娘が居る店あんのよ!」

 

皆本「あのな〜、僕も正直今日は疲れたよ。帰ってすぐ寝る事にする。」

 

賢木「やれやれつまんねえって。」

 

斗真「賢木先生本当に相変わらずだな。」

 

賢木「何だ?斗真も行きたいのか?」

 

斗真「いや俺もいい。じゃあな。」

 

2人は家に帰る事にする。

 

賢木「はぁ〜。報告書出して来る。あの子達宜しくな。」

 

ナース「はい。」

 

皆本と斗真と賢木が出て行った瞬間、薫達が目を開けた。寝たふりしてたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

そして皆本はタクシーに乗り、斗真はバイクに乗って皆本のマンションに帰宅する。部屋に帰ると大量の荷物が置かれてあった。皆本がビール2本を持って来て、1本斗真に渡す。ソファーに座ってビールを飲む。

 

皆本「はぁ〜。」

 

斗真「ぷはぁ〜。あ〜仕事の後のビールは美味いな〜。」

 

皆本「明日は片付けないとなこの部屋・・・」

 

斗真「忙しくなりそうだな〜・・・」

 

 

 

 

 

 

そして2人が寝静まって数時間後の明朝。突然窓が割れる音が響いた。

 

皆本「え!?」

 

斗真「何だ!?」

 

突如謎の集団が侵入して来た。皆本と斗真がすぐに隠れる。

 

皆本(何だあの連中は!?)

 

斗真(新手の強盗団か!?)

 

皆本(まさか僕と斗真君がバベルの職員と特務エスパーだと知って!?)

 

斗真(皆本さん、こっちだ。)

 

すぐに2人は逃げ出す事に。斗真が皆本と脱出ルートに進む。ドアを開けて気付かれる事なく部屋を出た。

 

斗真「あの人数じゃ、戦ってる隙にやられるかもしれねえ・・・」

 

皆本「斗真君、僕が局長に知らせる。その間に警戒を。」

 

斗真「了解。」

 

すぐに局長に連絡する。斗真は警戒する。

 

皆本「もしもし!局長!?」

 

 

 

 

 

 

桐壺局長「分かった!ザ・チルドレンをそちらに向かわせよう!」

 

皆本『しかし、それでは時間が掛かり過ぎるのでは!?』

 

桐壺局長「案ずる事は無い。」

 

皆本『え?』

 

桐壺局長『昨夜は遅かったからね。本部内の宿泊施設に泊まって貰ったんだよ。すぐに出動させる。』

 

 

 

 

 

 

皆本「了解しました。斗真君、どうだ?」

 

斗真「気付かれてない。まだ大丈夫だ。よし!神楽斗真!解禁!」

 

ベルトを発光させて解禁した。

 

皆本「ザ・チルドレン!解禁!」

 

リミッターを解禁させたその時。

 

チルドレン「お待たせー!」

 

皆本「え?」

 

斗真「は?」

 

皆本「早!めっちゃ早!」

 

斗真「何時の間に!?」

 

すると薫が余裕の表情で部屋に向かう。

 

皆本「な!おい待て!薫!」

 

斗真「おい無闇に飛び込むな!!」

 

薫「いやーどうもご苦労さん!!」

 

皆本「え?」

 

斗真「は?」

 

集団「ウッス!」

 

男性「ウッス!」

 

皆本「こ、これは・・・?」

 

 

 

 

 

 

謎の集団は部屋を綺麗にしていた。

 

斗真「どう言う事だ!?」

 

紫穂「バベルの特殊工作課の人達よ。」

 

皆本「ええ!?」

 

斗真「工作課!?」

 

紫穂「エスパー住居用の補強工事をしてるの。」

 

皆本「どうしてそんな工場を・・・!?」

 

斗真「エスパー用の補強・・・まさか。」

 

葵「こっちの狭い部屋の工事粗方終わったで!」

 

薫「じゃあ皆本用の荷物全部移そう!」

 

すると皆本の荷物を全部別の部屋に移した。

 

皆本「お前ら一体!?おわ!!」

 

後頭部にソファーが直撃した。

 

薫「次は斗真の荷物を移そう!」

 

斗真「お前らまさかグヘア!!」

 

今度は斗真の荷物を移した。

 

葵「準備は良えか?」

 

工作課達「ウッス!」

 

葵「ほな!うちらの荷物運び込むわ!」

 

皆本「え!?」

 

斗真「お前らまさか・・・!?」

 

そしてテレポートで薫達の荷物を運んだ。

 

皆本「ま、まさかお前ら・・・ここに住む気かーーーー!?」

 

斗真「何でこんな事にーーーー!?」

 

薫「文句あんのかよ?」

 

斗真「ありまくりじゃボケ!!勝手に荷物持ち込むな!!」

 

葵「局長の許可やったらもう貰うてるで?」

 

斗真「局長ーーー!?」

 

紫穂「はい。引越し関係の書類。手続き宜しく。」

 

皆本「・・・斗真君・・・手伝ってくれるか・・・?」

 

斗真「・・・了解・・・くそ!静かな家生活が終わった・・・」

 

 

 

 

 

 

そして全て手続き完了した。

 

工作課「ここにハンコをお願いします。」

 

皆本「サインで良いですか・・・?」

 

工作課「はい!」

 

書類にサインする。

 

工作課「まいど!ありがとうございま!」

 

すぐにドアを閉める。皆本は憂鬱になった。勿論斗真も同じだった。

 

斗真「局長・・・甘やかし過ぎでしょ・・・!」

 

 

 

 

 

 

その頃薫達は。

 

薫「大して荷物無えじゃん。ワンルームで十分だろ。」

 

紫穂「バベル本部に近くて、すぐ入居出来るマンションはここしか無かったのよ。」

 

葵「面白い物めっけ!」

 

すると葵が皆本の荷物からある物を発見した。

 

葵「小学校の卒業アルバムやな。」

 

薫「おお!小学生の時の皆本見てーーー!!」

 

早速アルバムを拝見する。

 

葵「あ!あった!」

 

薫「あー!ダッセェ!きっと撮影の日に風邪でも引いたんだぜ?」

 

6年2組のクラスに皆本の個人写真があった。これにはある理由があった。

 

紫穂「ねぇ、私にも見せて。」

 

サイコメトラーでアルバムを読み取ると。

 

 

 

 

 

 

女性教師『皆本君の学力は、既に高校生以上です。』

 

男性教師『特別教育プログラムに進むべきかと。正直な所、皆本君が居ると迷惑なんですよ。』

 

これは皆本の苦い過去だった。

 

 

 

 

 

 

葵「どうしたん紫穂?」

 

皆本「お前らな・・・勝手に人ん家の中を・・・」

 

斗真「全くお前らどんだけ我儘なんだよ・・・」

 

戻って来た2人が見たのは、3人が見てるアルバムだった。

 

皆本「おい!!」

 

すぐにアルバムを取り上げた。

 

薫「皆本!!」

 

斗真「お前ら勝手にアルバム見るなよ!!」

 

薫「どう言う意味だよそれ!?」

 

皆本「ここは僕と斗真君の家だ!お前ら・・・自分の家に帰れ!!」

 

葵「皆本はん!」

 

薫「おい皆本!ちゃんと許可は!」

 

皆本「五月蝿い!!!ここはお前らの家じゃない!!!出てけ!!!」

 

薫「そんな言い方する事無いだろ!!!」

 

怒った薫がサイコキネシスを発動するが斗真が防いだ。

 

斗真「止めろ薫!!!」

 

薫「斗真・・・!」

 

葵「皆本はんと斗真はんのアホ!!」

 

3人はテレポートで出て行った。

 

斗真「ふぅ・・・皆本さん。」

 

 

 

 

 

 

そして出て行った薫達は商店街を歩いてた。

 

葵「あんな怒るとは思わんかったな・・・」

 

薫「本当!皆本の野郎ムカつく!!」

 

すると薫達のリミッターが起動した。

 

紫穂「リミッター、オンになっちゃった。」

 

薫「あーもう!むしゃくしゃする!!!」

 

 

 

 

 

 

そこで3人が思い付いたのは。ゲーセンで遊ぶ事だった。

 

薫「パーっと派手に遊んでこうぜ!」

 

紫穂「でもそんなお金・・・」

 

葵「何言うてんの?うちらエスパーやで?」

 

紫穂「え?それって・・・」

 

ゲーセンに入ろうとするが、入り口でセンサーが鳴った。

 

店員「ちょ、ちょっと!すみません、レベル2以上のエスパーはリミッター無しでは入場出来ません。」

 

薫「リミッターって?」

 

葵「ちゃんと着けとるけどな。」

 

紫穂「リミッターは3段階下げる効果しか無いから、今の私達はレベル4よ?」

 

現在薫達はレベル7からレベル4しか下がってなかった。

 

薫「クレーンゲームとかやんなきゃ良いだろ?」

 

葵「暇潰しやね。」

 

店員「暇潰しって?・・・君達学校は?」

 

突然薫と葵はギクッとなった。勿論3人は小学校に通えない状態だった。

 

店員「家は何処?まさか、家出とかじゃないよね?学校と名前を・・・ん?あれ?」

 

 

 

 

 

 

3人は一瞬にしてテレポートで逃げ出した。テレポートした場所は噴水広場だった。

 

葵「まあ、小学生がこんな時間にウロウロしてたら怪しまれるわな。」

 

紫穂「ねえどうする?本部に戻る?それとも皆本さんと斗真さんの所に?」

 

薫「どっちも嫌!!私達は!ん?」

 

3人の所に1羽の羽が落ちて来た。

 

薫「何これ?」

 

すると羽は近くにある銀行に向かった。

 

薫「銀行?」

 

この銀行で事件が起ころうとしていた。

 

 

 

 

 

 

その頃バベル本部では。

 

皆本「勝手な事をされては困ります局長!どうしてプライベートの世話までしなくちゃならないんです!?」

 

斗真「そうですよ!!」

 

怒った皆本と斗真が局長を攻めていた。

 

桐壺局長「そ、それはだね・・・チーム全員が一緒に住んでた方が色々都合が良いかと・・・何せ出動の度にいちいち迎えを出すのも効率が悪いだろ?葵君に至ってはわざわざ京都から出て来るんだからね。」

 

皆本「だったら!バベル本部に住まわせれば良いでしょ!!部屋はいっぱいあるんだし!!」

 

斗真「バベル本部なら何時でも迎えに行けれるでしょ!!」

 

桐壺局長「でもチルドレンは君と一緒じゃなきゃ嫌だと。これは彼女達の希望なんだ・・・」

 

皆本「彼女達の?」

 

桐壺局長「こんな事は1度も無かった。それだけ彼女達に気に入られてるのだよ。」

 

皆本「だとしても・・・僕は赤の他人ですよ?あの子達くらいの年齢だと、自分を良く理解してくれる家族と暮らした方が絶対良いに決まってる。」

 

斗真「皆本さんの言葉は正論です。」

 

柏木「そうかしら?」

 

皆本「え?どう言う事です?柏木一尉。」

 

柏木「家族よりあなたの方が彼女達の気持ちを理解してあげられるんじゃなくて?あまりに火入れた能力を持ってしまったが故に、居場所を失った者の気持ちを。」

 

すると皆本はあの過去を思い出してしまった。

 

 

 

 

 

 

男性教師『皆本君が居ると迷惑なんですよ。』

 

 

 

 

 

 

斗真「皆本さん・・・」

 

するとコールが鳴り始めた。

 

桐壺局長「どうしたのかね?」

 

オペレーター『予知課から緊急連絡です!今から5分以内に72%の確率でザ・チルドレンが銀行に立て籠もった銀行に事件が起こると!』

 

桐壺局長「何!?」

 

皆本「まさか・・・!」

 

斗真「まさか彼奴ら・・・!皆本さんの部屋から追い出されて強盗遊びをするってのか!?」

 

 

 

 

 

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今回のしりとり。

 

桐壺局長『嬉しい時はハッピーって言ってみよう!』

 

柏木『海、行っちゃう?』

 

しりとり終了。

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すぐに現場に急行する。バベル3が一般車を突き飛ばした。それを斗真が何事も無かったように元に戻す。

 

オペレーター『かねぐら銀行西支店でレベル4のエスパー反応です!』

 

斗真『皆本さん、これは彼奴らじゃなさそうだぞ?』

 

皆本「ああ、恐らく・・・」

 

 

 

 

 

 

そしてかねぐら銀行内では強盗が現れた。エスパー犯罪者が男性を吹き飛ばした。

 

エスパー犯罪者「オラオラ!!妙な真似したら命は無えぞ!!」

 

 

 

 

 

 

その頃薫達は羽を追い掛けていた。

 

薫「あの羽・・・」

 

すると羽が消滅した。

 

葵「うちらを誘ってるみたいやな。」

 

薫「よし!行こう!」

 

 

 

 

 

 

早速銀行に入ると。

 

葵「何や?」

 

紫穂「あ!薫ちゃん!」

 

上を見ると、女性従業員が浮遊されてた。

 

薫「うっひゃひゃー!絶景ー!!」

 

葵「ちゃうやろそのリアクション・・・」

 

エスパー強盗「グズグズするな!!さっさと金の用意をしろ!!彼奴らがどうなっても良いのか!?」

 

そこにエスパー強盗が居た。従業員がバッグに札束を詰め込んでた。

 

薫「エスパー、それもサイコキノ。」

 

紫穂「レベル4って所ね。」

 

葵「なんちゅう場面に出くわすねん。」

 

そして外ではパトカーが停車した。

 

エスパー強盗「チッ!もう来やがった!」

 

すると強盗はシャッターを閉めた。

 

葵「閉じ込められてしもうた!」

 

エスパー強盗「ここに居る連中は全員人質だ!俺の言う事に従って貰う!!良いな!!」

 

 

 

 

 

 

外ではバベル3と斗真が到着した。

 

皆本「遅かったか!」

 

斗真「犯人め、余程遊びたかったのか?」

 

桐壺局長「常盤君!野分君!出番だ!」

 

奈津子・ほたる「はい!」

 

そこにダブルフェイスが降りて、銀行内を透視する。中で人質達が縛られてた。

 

奈津子「犯人は1人、若い男です。武器は持っていません。人質は15人。全員ロープで縛られております。」

 

皆本「チルドレンは!?」

 

奈津子「人質の中に居ます!」

 

チルドレンも縛られてた。

 

奈津子「どうやら偶々事件に巻き込まれたようです。」

 

桐壺局長「そうか、ただの人質だったか。勿論案外主犯だったとしても全力で揉み消すつもりだったんだけどね。」

 

斗真・皆本「そう言う問題じゃないでしょ!!」

 

そしてほたるがテレパスを発動する。

 

ほたる「犯人の男性は、ごく最近超能力に目覚めたようです。未登録のエスパーです。サイコキノで凡そレベル4。」

 

皆本「かなりの力の持ち主だな。」

 

ほたる「行き会ったりばったりの犯行だったようで、逃走経路は全く考えておりません。本人もこれからどうするか迷ってるようです。」

 

斗真「成る程。」

 

桐壺局長「皆本君。ザ・チルドレンに出動だ。」

 

皆本「局長・・・」

 

桐壺局長「あの子達の力なら、周りに被害を出さずに事件を解決する事が可能だ。」

 

皆本「それは、そうですが・・・」

 

柏木「喧嘩したばかりで、命令し辛い?」

 

皆本「いえ!任務は任務ですから。」

 

早速リミッター解除装置を取り出す。

 

 

 

 

 

 

銀行内では人質達が縛られ状態にされたままだった。勿論チルドレン達も例外ではない。

 

皆本『葵、聞こえるか?』

 

葵「皆本はん?」

 

皆本『これからリミッターを解除する。3人で協力して犯人を逮捕しろ。命令だ。』

 

薫「命令って、おい!」

 

皆本「作戦を説明する。」

 

奈津子「犯人がチルドレンに接近しています!」

 

皆本「何!?」

 

 

 

 

 

 

銀行内では。

 

エスパー強盗「そこの3人!何を話してる?どうも引っ掛かってたんだが、小学生がこんな時間に変だよな?ん?」

 

すると葵のリミッターに気付いた。

 

エスパー強盗「ひょっとして此奴は・・・そうか!お前らもエスパーだな!?成る程〜。これがリミッターって奴か。どうせ学校に居辛くてブラブラしてたんだろ?分かるぜその気持ち。俺もそうだからな。そりゃあ元々あんな真面目が学生じゃなかったしな。」

 

するとサイコキネシスで人質を浮遊させた。

 

エスパー強盗「ある日突然こんな力が付いちまったんだ。最初は皆珍しがってくれたさ。けどすぐにビビって俺に近付かないようになってたんだ。学校も家も、俺の居場所は無くなったんだ。お前らだってそうだろ?家にも学校にも居辛くてそこに居るんだろ?どうだ?同じエスパー同士協力しねえか?もし行く所が無いなら、一緒に外国まで高飛びしようぜ?」

 

 

 

 

 

 

この話は外でも聞いていた。

 

桐壺局長「あの男は私の可愛いチルドレンを誘惑しようと言うのか!!許せん!!」

 

強行突破しようとするが警官達が抑えた。様子を見てる群衆の中に京介と桃太郎の姿があった。

 

京介『ね?面白い事になっただろ?』

 

桃太郎『見てるだけかよ。趣味が悪いなお前は。』

 

京介『さて、クイーンはどっちを選ぶ?』

 

奈津子「皆本主任、ここは応援を要請すべきです。」

 

ほたる「彼女達はまだ迷っています。犯人に付いて行く可能性は無いと言えません。」

 

斗真「誘惑上手な強盗ですな。」

 

奈津子「主任!」

 

皆本「・・・斗真君、任務開始だ。」

 

斗真「了解!蒸着解禁!」

 

リミットドライバーで解禁。

 

斗真「特務エスパー!神楽斗真!」

 

皆本「すぐにチルドレンを解禁させる。先に行ってくれ。」

 

斗真「お安い御用!皆本さん!」

 

すぐにテレポートした。

 

皆本「ザ・チルドレン!解禁!」

 

 

 

 

 

 

リミッターが解除された。

 

紫穂『リミッターが!』

 

葵『解除されよった!』

 

薫『皆本・・・』

 

エスパー強盗「さぁ、どうする?お嬢ちゃん達?」

 

葵「薫・・・」

 

皆本『ここはお前らの家じゃない!!出てけ!!』

 

薫「私は・・・」

 

紫穂「薫ちゃん。私ね、皆本さんのアルバムを触った時、あの人の子供の頃を見ちゃったの。」

 

薫「え?」

 

葵「ほんまに?」

 

 

 

 

 

 

女性教師『皆本君の学力は、既に高校生以上です。』

 

男性教師『特別教育プログラムに進むべきかと。』

 

皆本の母『でも先生、この子は・・・』

 

男性教師『厳しい事を言うようですが、お母さん、正直な所、皆本君が居ると迷惑なんですよ。他の生徒がやる気を無くすし、学校としてもやりにくいんです・・・』

 

幼少時代の皆本『先生・・・僕は・・・普通に皆と一緒に居たいんです!』

 

男性教師『残念だが・・・』

 

 

 

 

 

 

紫穂「だからあの写真を撮った時、皆本さんはもう、学校に居なかったの。」

 

葵「風邪休んだとちゃうやったんか・・・それをうちらが勝手に見たから・・・あんなに・・・」

 

薫「(そうか・・・私達は何も知らずに・・・)よし!やるか!葵!紫穂!」

 

紫穂・葵「うん!」

 

 

 

 

 

 

その頃強盗は札束を見て笑ってた。

 

???「よう!金を見て嬉しそうだな!」

 

エスパー強盗「な!何処だ!?」

 

???「ここだよ!」

 

出口前に斗真が微笑みながら立っていた。

 

エスパー強盗「な!お前どうやってここに!?」

 

斗真「ちょっとした手品で来たんだ。」

 

エスパー強盗「フン!だったらお前も人質になるか?」

 

斗真「それは無理だな。」

 

エスパー強盗「何!?」

 

斗真「お前が警察署で反省してくれた後に人質になっても構わねえぞ?」

 

エスパー強盗「だったらこの力で死んでもらうぞ!!」

 

強盗が斗真に向けてサイコキネシスを放つ。

 

斗真「よっと。」

 

しかしそれを斗真がキックで弾いた。

 

エスパー強盗「何!?」

 

斗真「どうした?この程度か?そんな程度じゃ蜂蜜と同じレベルだな。」

 

エスパー強盗「貴様!何者だ!?」

 

斗真「何を隠そう、俺は彼の有名なターミネーターなんでね。お前の超能力なんかホットケーキにして食っちまうぞ?」

 

薫「分かったよ!一緒に行ってやるよ!」

 

エスパー強盗「そ、そうか!?へっ!どうやら俺の勝ちだな!お前何かイチコロだぜ!な!?」

 

しかしチルドレンを拘束してたロープが解かれてしまってた。

 

葵「ただし、行く先はこっちで指定させて貰うで?」

 

 

 

 

 

 

早速強盗を皆本の部屋へテレポートさせた。斗真も一緒に。

 

エスパー強盗「何だ!?ここは!」

 

葵「うちが3人連れてテレポート出来る範囲で、1番安全な場所や。」

 

斗真「確かに安全な場所だな!」

 

エスパー強盗「安全って?」

 

薫「こう言う事が思いっ切り出来るって事!!」

 

すると薫がサイコキネシスで強盗を壁に押した。

 

エスパー強盗「お、お前ら・・・一体・・・!?」

 

葵「うちら?うちらはな〜。」

 

紫穂「バベルの特務エスパーチーム。」

 

薫「ザ・チルドレン!」

 

斗真「そして俺は特務エスパー!神楽斗真!!」

 

エスパー強盗「特務エスパーだと・・・!?ハメやがったな・・・!!!」

 

すると強盗は自分のサイコキネシスで押し返した。

 

葵「押し返しよった。」

 

紫穂「流石レベル4ね。」

 

薫「けどレベル7の敵じゃない!」

 

またサイコキネシスで強盗を押し出す。

 

エスパー強盗「この化け物が!!!」

 

化け物と言われた薫がしょげた。強盗はすぐに脱出しようとするがガラスは割れない。

 

エスパー強盗「何だ・・・!?このガラスは・・・!?」

 

紫穂「この部屋はつい最近。」

 

葵「今朝や今朝。」

 

紫穂「対ESP補強工事をしたばかりなの。」

 

斗真「と言ってもお前らが勝手に申し込んだだけだけどな。」

 

紫穂「レベル4程度の力じゃ壁やガラスを破壊するのは無理ね。」

 

斗真「さぁて強盗さん、お兄さんがお仕置きしてあげるね。」

 

エスパー強盗「な、ま、待て!なあお前、レベルは何ぼだ?」

 

斗真「レベル7。」

 

エスパー強盗「な!?」

 

斗真「さあ、お前の罪を数えろ!PKスパークストーン!!」

 

強盗を電撃を掴んで外へテレポートして降り回す。

 

斗真「空のメリーゴーランドをご堪能あれーー!!」

 

エスパー強盗「止めてくれーーー!!!俺が悪かったーーーーー!!!」

 

葵『そう言う訳で皆本はん、後の手配宜しくたのむで。』

 

皆本「分かった。ご苦労。」

 

 

 

 

 

 

そしてその後警察が到着して強盗を逮捕した。強盗は顔を真っ青にしながら素直にパトカーに入った。

 

斗真「ふぅ〜、成敗完了。」

 

紫穂「これで一件落着ね。」

 

薫「ああ!」

 

葵「ほな戻るか。よう考えたらうちら徹夜やん?流石に眠いわ・・・」

 

薫「そうだな。とっとと引き上げよう・・・」

 

皆本「何処へ行くんだ3人共。」

 

薫「何処って。」

 

紫穂「家に帰るの。」

 

皆本「君達の家はここだろ?」

 

斗真「え?皆本さん?」

 

皆本「さっさと散らかった部屋を片付けて自分の寝る場所を作るんだ!」

 

薫「って事は・・・」

 

皆本「これ以上外をウロウロされて、また事件に巻き込まれたりしたら敵わないからな。」

 

薫「皆本!!」

 

葵「やった!!」

 

紫穂「これで任務の無い時もずっと一緒ね!!」

 

斗真「皆本さん、良いのか?」

 

皆本「僕はこの子達の主任だからね。この子達は僕が守らないとね。」

 

斗真「皆本さん。」

 

皆本「斗真君、君もこの子達を守ってね。」

 

斗真「了解!」

 

薫「なぁ、皆本、斗真。」

 

皆本「ん?」

 

斗真「どした?」

 

薫「その・・・ごめん・・・私達何も知らないで・・・」

 

皆本「僕の方こそ、怒ってごめんな?」

 

斗真「辛い事は水に流そうぜ?」

 

薫「・・・そうだな!」

 

皆本「さあ!僕達の家へ帰るぞ!」

 

チルドレン「はーい!!」

 

こうしてザ・チルドレンは皆本の家で同居する事となった。薫と紫穂と葵は、皆本のアルバムを勝手に見た事を反省したのだった。

 

「NEXT」




         キャスト

      神楽斗真:松下優也

       明石薫:平野綾
      三宮紫穂:戸松遥
       野上葵:白石涼子
      皆本光一:中村悠一

      桐壺帝三:小杉十郎太
       柏木朧:浅野真澄
      賢木修二:谷山紀章
     常盤奈津子:中尾衣里
     野分ほたる:佐藤利奈
        犯人:野島裕史
    アナウンサー:金光宣明
        隊長:四宮豪
        隊員:大原崇
       桃太郎:釘宮理恵
      皆本の母:大原さやか
    オペレーター:後藤沙緒里

      兵部京介:遊佐浩二

次回「いけいけ❤️プリティ女子高生」

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