絶対可憐チルドレン ANOTHER ESPER   作:naogran

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ザ・ハウンドの3人がバベルの医務室で眠ってる。

オペレーター「セブンスターズ、未だ所在不明。通信も繋がりません!」

桐壺局長「柏木君!そちらの状況は?」

柏木「はい!スタンバイに入りました!」

賢木「やれやれ、まさかこんな形であなたと添い寝する羽目になるとは。」

蕾見「イヤン!不二子恥ずかしい〜!」

2人の間に、記憶喪失になってる谷崎が寝ていた。

柏木「では開始します!」

蕾見「サイコダーイブ!」

サイコダイブで谷崎の中に入る。


MISSION42「オーバー・ザ・フューチャー〜サイキック・サイ・サイ・サイコ〜」

その頃小学校では。

 

薫「あ、あれ?可笑しいな・・・確かに入れた筈なのに・・・」

 

澪「きゃはは!教科書忘れる女子なんか生きてる価値無いわよね〜!萌え度0!」

 

薫「何だと!?」

 

ちさと「どうしよう・・・」

 

将「もしかしてお前も?」

 

どうやらちさとも忘れたらしい。

 

将「じゃあこれ使え。落書きだらけだけど。」

 

ランドセルから国語の教科書を貸した。

 

ちさと「でも、それじゃ東野君が・・・」

 

将「大丈夫。隣の奴に見せてもらうから。」

 

ちさと「え?」

 

喧嘩してる薫と澪に話し掛けた。

 

将「俺も忘れた。次の授業席くっ付けて見せてくんね?」

 

澪「い、良いけど・・・あんたわざとじゃないでしょうね?私にくっ付きたいたいばっかりに・・・」

 

将「違えぇよ。っつかお前誰だっけ?」

 

密かに嫉妬の炎を燃やしてるちさとが居た。

 

薫「おお!そっか!」

 

そして授業が始まった。

 

マッスル大鎌「じゃあ次、最後の行の勇者が赤面した。勇者ってのは誰で、赤面したのは何故でしょう?」

 

皆本少年「あの・・・ちょっとくっ付き過ぎ・・・ちゃんと読めるでしょ・・・?」

 

薫が皆本少年にくっ付いてる。葵と紫穂が嫉妬している。

 

薫「なぁ皆本、同級生って楽しいね!」

 

皆本少年「う、うん・・・」

 

薫(何か新鮮!今まで皆本をこんな近くで感じた事ないな〜!これが京介の作った幻でも、何か裏があるんだとしても、私は・・・)

 

皆本少年と薫を睨んでる少年姿の京介も居た。

 

 

 

 

 

 

そして谷崎の心の中では、禍々しい雰囲気が漂っていた。

 

賢木「ここが谷崎さんの心の1番深い部分・・・」

 

蕾見「時間が無いわ。始めましょう。」

 

すると地響きが聞こえた。それと同時に、目の前に巨大な手が現れた。

 

賢木「まさか、此奴が敵の能力!?」

 

蕾見「遂にご対面って訳ね!」

 

 

 

 

 

 

小学校では、薫達のクラスがグラウンドで体育の授業をしていた。

 

久具津「さぁ張り切って行ってみよう!!」

 

 

 

 

 

 

その頃ユーリは、森の中でセブンスターズと交戦していた。

 

斗真「PKフラッシュ!!」

 

敦「ブレイズバスター!!」

 

零慈「バスターシュート!!」

 

ユーリ「フッ!」

 

バリアで3つの超能力を防いだ。

 

大河「透視星!ボディブーメラン!」

 

 

 

 

 

 

ナレーション『透視星・ボディブーメランとは、体を目にも止まらなぬ速さで回転し、敵を貫く栗栖大河の必殺技である。』

 

 

 

 

 

 

自分の体を高速回転させて、ユーリに突進する。しかしバリアで防がれた。

 

ユーリ「無駄よ。そんな程度で私に敵うとでも?」

 

美里「瞬間星!ストーンランナー!」

 

 

 

 

 

 

ナレーション『瞬間星・ストーンランナーとは、周りの石を高速テレポートさせ、敵に通常よりの打撃ダメージを与える赤坂美里の必殺技である。』

 

 

 

 

 

 

周りの石を高速テレポートさせてユーリにぶつけた。しかしバリアで全て防がれた。

 

ユーリ「そんな程度でやっても無駄ですよ。」

 

幸菜「どうかな?」

 

ユーリ「ん?」

 

幸菜「精神星!能力操作!」

 

 

 

 

 

 

ナレーション『精神星・能力操作とは、テレパシーで相手のエスパーの能力を増幅及び低下させる篠崎幸菜の必殺技である。』

 

 

 

 

 

 

幸菜が美里の能力を操作する。すると美里の周りの地面が凹んだ。そして離れた場所にある石もユーリの方へテレポートされた。

 

ユーリ「何!?」

 

無数の石がユーリのバリアを破壊して、大河のボディブーメランが直撃した。ユーリが後ろに飛ばされた。

 

大河「どうだ!」

 

ユーリ「中々やりますわね。今回はここまでにしておきましょう。では、御機嫌よう。」

 

そう言い残してテレポートで去って行った。

 

敦「逃したか・・・」

 

零慈「けど手応えのある奴だったな。」

 

斗真「ああ。また何処からか現れるか分からねえからな。戻ろう。」

 

5人が頷く。

 

 

 

 

 

 

その頃小学校では、皆本少年が鼻血を出してしまって保健室へ行ってた。その後、美術、理科、音楽などの授業を楽しくやっていた。そしてコレミツは、用務員の仕事をしていた。時間が過ぎて給食の時間。

 

皆本少年「うわぁ、ピーマンだ・・・」

 

薫「あれ?嫌いなの?」

 

葵「何時もうちらには好き嫌いすんなって言うてるし。」

 

皆本少年「え?」

 

薫「大丈夫!大人の皆本は平気なんだから頑張って!紫穂に何時も言ってるじゃん!こうやって好きな物と一緒に。」

 

紫穂「んで、可愛い私がこう。はい、あーん。」

 

皆本少年「え!?」

 

葵「ズルい!代われ紫穂!」

 

薫「じゃあ私は口移しで〜!」

 

皆本少年「いやいいから!自分で食べるから!!」

 

ピーマンを肉で包み、勇気を出して食べた。

 

葵「皆本はん偉い!!」

 

そして将は給食をガツガツ食っていた。

 

将「あ〜食った食った〜!」

 

ちさと「東野君また。」

 

ハンカチで将の口を拭く。

 

将「良いってば・・・」

 

クラスメイト「何このクラス・・・?」

 

将「皆本!早く片付けてグラウンドへ行こうぜ!」

 

皆本少年「うん!っ!?」

 

すると皆本少年が何かを感じた。

 

 

 

 

 

 

ふと目を開けると、真っ白な空間が広がっていた。

 

皆本少年「な、何だここ・・・?」

 

???「もう戻ろう。」

 

後ろに振り向くと、大人姿の皆本が立っていた。

 

皆本「僕達が居るべき場所は、ここじゃないよ。ここは君のクラスじゃない。」

 

皆本少年「わ、分かってるけど・・・仕方無いじゃん!今日1日だけ!」

 

???「そうとも。」

 

今度は大人姿の兵部京介が現れた。

 

京介「元に戻っても、待っているのは特別教育プログラムに進んだ未来だろ?」

 

皆本少年「誰?」

 

皆本「ダメだ!此奴の言葉に耳を貸すな!」

 

京介「君が心から望めば、これを幻ではなく本物にしてあげる事も出来る。君の記憶を完全に削除して、その体を僕が本当の子供にしてあげるよ。」

 

皆本「兵部!何を!!」

 

京介「僕の生命エネルギーを全て使えば不可能じゃない。」

 

皆本少年「本当に?」

 

京介「不二子さんとヤブ医者とセブンスターズは犯人に迫りつつある。君を元に戻すのも時間の問題だ。だがもし望むなら、屋上においで?僕もそこに居る。」

 

そう言い残して姿を消した。

 

皆本少年「ずっと、このままで居られる・・・」

 

皆本「そんな馬鹿げた話を信じるな!」

 

皆本少年「何でさ!!あんた知ってるだろ!?僕は普通の子供で居たかったんだ!こんな風に、同い年の子供と一緒に仲良くなりたかったんだ!!」

 

皆本「知ってるよ。でも、無駄な過去なんか無いんだ。あの時悲しかったから、僕達は薫達の力になってあげてるんだ。」

 

皆本少年「けど!!っ!?」

 

大人の皆本が消え去ってしまった。

 

皆本少年「おい!待て!!」

 

 

 

 

 

 

そしてふと目を開けると、現実に戻った。

 

将「どうした皆本?」

 

皆本少年「いや・・・」

 

薫「もしかして記憶が戻って来た?」

 

葵「そっか!」

 

そこで紫穂が皆本少年を読み取る。

 

紫穂「かなり修復が進んでる。治療するってのは本当だったみたいね。」

 

澪「ふん、少佐は嘘なんか、たまにしか・・・いや付かないわよ!」

 

薫「良かったぁ。」

 

葵「ほな夜には戻るんやな?」

 

紫穂「安心したわね〜。」

 

薫・葵「うん!」

 

皆本少年「何で・・・僕が同い年で・・・同じクラスで・・・嬉しいって言ってたじゃないか!」

 

チルドレン「え!?」

 

薫「いや、それはそうだけど・・・」

 

葵「けど・・・」

 

皆本少年「僕は・・・元に戻りたくなんかない!!」

 

激怒して出て行ってしまった。

 

葵「皆本はん!!」

 

薫「どうしたんだよ!?」

 

廊下を全速力で走る。

 

皆本少年(そうだ・・・今自分で選べるなら・・・)

 

 

 

 

 

 

屋上に行くと、子供姿の京介が待っていた。

 

京介少年「やぁ、よく来てくれたね。待っていたよ。皆本君。」

 

手を差し伸べる。

 

皆本少年(本物の未来なんか・・・僕は!!)

 

 

 

 

 

 

外からセブンスターズがその光景を目にしていた。

 

大河「ヤベエぞ!皆本さんが!」

 

零慈「知らせるしかねえな!」

 

斗真「くそ!ESPデバイスがユーリの攻撃で故障してる!」

 

敦「どうすんだ!?」

 

斗真「そうだ!PKリプレイス!」

 

見付けたスズメにリプレイスして、意識を奪った。そしてバベルへ向かった。斗真本体は仁王立ちした。

 

 

 

 

 

 

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今回のしりとり。

 

京介少年『存分に楽しんでくれたかな?』

 

薫『何かアルバム出るらしいよ!』

葵『ほんまに!?』

紫穂『買う買う!』

 

しりとり終了。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

その頃バベルでは。

 

柏木「遅過ぎるわ・・・幾らなんでも・・・中で一体何が起こってるの?」

 

谷崎の心の中では、2人が無数の手に苦戦していた。

 

賢木「キリがねえな!管理官!まだっすか!?」

 

蕾見「待って!もうちょい!っ!?」

 

巨大な手を読み取った。その正体は、嘗てバレットやティムやパティに取り憑いた悪魔の手だった。

 

蕾見「(此奴ブラック・ファントムの洗脳を担当している!?)ブーストよ!」

 

賢木「え!?」

 

蕾見「チルドレンとセブンスターズのブーストなら、此奴らを!」

 

賢木「なんとかここから脱出して薫ちゃん達や斗真達に知らせないと!」

 

蕾見「でも、そうそう簡単に行かせてくれそうにないわね!」

 

 

 

 

 

 

そして司令室では。

 

桐壺局長「成る程。つまり先日逮捕した連中と。」

 

警部「ええ。ブラック・ファントムと繋がりがありそうです。奴らエスパーに密入国を金で請け負っていたようで、つい先日、何者かが手引きしたと思う形跡が。」

 

桐壺局長「ふむ・・・皆本君達が襲われたのは、バレットやティム達の報復なのか?」

 

奈津子「局長!!!」

 

そこに奈津子とほたるが駆け付けた。

 

桐壺局長「何事かね?常盤君、野分君。」

 

奈津子「つい今さっきロビーに。」

 

1羽のスズメが奈津子の手の上に乗ってる。

 

ほたる「テレパシーで、中継します。」

 

 

 

 

 

 

斗真『局長!斗真です!聞こえますか!?』

 

 

 

 

 

 

桐壺局長「斗真君!?今まで何処に!?」

 

斗真『すみません、ブラック・ファントムのユーリと交戦していました。けど、逃げられてしましました。』

 

桐壺局長「そうか、今何処に?」

 

斗真『薫達の学校に居ます!兵部京介が皆本さんを勧誘しています!急いで下さい!』

 

桐壺局長「分かった!すぐに出動させる!」

 

するとスズメの意識が戻り、飛び去って行った。

 

桐壺局長「緊急出動!近くに居るチームを小学校へ向かわせろ!」

 

 

 

 

 

 

その頃斗真本体に意識が戻った。

 

幸菜「どうだった?」

 

斗真「局長に伝えた。すぐにこっちに部隊を向かわせると。」

 

大河「そうか。」

 

 

 

 

 

 

薫「皆本ーー!!おーーい!」

 

その頃チルドレンは、皆本少年を探してた。

 

薫「ったく何処へ行っちまったんだ?」

 

すると横の教室から謎の手が伸びて、薫を捕まえた。

 

薫「な、何だ!?」

 

ユーリ『明石薫。あなたの記憶を覗かせていただきます。』

 

薫「うわあああ!!!」

 

そこにユーリが現れて、薫の記憶を覗く。

 

ユーリ「変ですね。この記憶。本人は今まで忘れていた?」

 

そして薫は、大人になった自分を見ていた。

 

薫「な、何だこれ・・・?これってまさか私・・・?何で大人に・・・?何で・・・?何で皆本が・・・?」

 

斗真「薫!しっかりしろ!」

 

ユーリ「これがクイーン・・・この子が私達エスパーの、未来?」

 

 

 

 

 

 

その頃紫穂は皆本少年を探してた。途中で葵と合流した。

 

葵「紫穂ーー!!」

 

紫穂「そっちは!?」

 

葵「おらへん!どないなっとんのや?皆本はんも薫も何処かへ消えてしまうなんて!」

 

 

 

 

 

 

早速教室に戻って澪に尋ねる。

 

葵「澪ー!」

 

将「はぁ?誰?」

 

紫穂「さっきまでこの席に居た女よ!凄く馬鹿そうな子!」

 

ちさと「そんな子知らないわ?ここ空席じゃない。」

 

葵・紫穂「え!?」

 

紫穂「あの人達、何か始めたんだわ!」

 

葵「どないしよ!」

 

 

 

 

 

 

その頃皆本少年は、京介少年と屋上に居た。

 

皆本少年「君は?」

 

京介少年「兵部君で良いよ。」

 

皆本少年「さっきの話、本当なのか?そこまでして何故僕を?」

 

京介少年「そうだなぁ・・・今の君になら話してやろう。僕はザ・チルドレンが好きなんだ。取り分け薫ちゃんをね。愛してると言っても良い。ん?」

 

皆本少年「子供の癖に何言ってんだ・・・?この変態!!」

 

京介少年「な!?子供じゃないさ・・・」

 

 

 

 

 

 

???「皆本君の正論だな!」

 

 

 

 

 

 

そこにセブンスターズが現れた。

 

斗真「子供になってもお前はロリコンだな。」

 

京介少年「だから子供じゃない!それにそう言う意味じゃない。」

 

バベル3が、校門前に到着した。

 

京介少年「無粋な奴らだ。人が折角一世一代の決意をしたって言うのに。」

 

バベル3から、ナオミと特殊部隊が駆け付ける。しかし。

 

久具津「ここから先は通さないよ!」

 

ナオミ「久具津さん!」

 

久具津「やぁ梅枝君久し振り。谷崎主任と最近どう?」

 

ナオミ「意地でも通してもらいます!サイキック!!」

 

???「そうはいかないわよ〜〜〜!!!」

 

上空からビッグマグナムが迫った。地面に直撃して、特殊部隊を吹き飛ばした。

 

マッスル大鎌「校内でのスタン・サブジェクションは禁止されてます。」

 

 

 

 

 

 

敦「ゴールデンスマッシュ!!」

 

 

 

 

 

 

気付いた敦がマッスル大鎌の大事な所に強烈キックした。

 

マッスル大鎌「ぐふぉああああああああ!!!!」

 

敦「梅枝!大丈夫か!?」

 

ナオミ「敦さん!」

 

 

 

 

 

 

京介少年「薫はね、昔の僕なんだよ。傷を負う以前のね。彼女は何れは、僕とよく似た道を進む運命なのさ。それで僕と違う未来を作りたいと思ってる。けど僕は、僕を裏切った奴を許さない。地球上からノーマルを根絶やしにしてやる!その未来だけは変えさせない!」

 

大河「それが此奴の目的か!」

 

皆本少年「それが僕と薫ちゃんに何の関係が!?」

 

すると京介少年が皆本少年の首を絞めた。

 

京介少年「僕はね、何度君を殺そうと思ってたか知れやしない。今でもそうだ。」

 

斗真「止めろ京介!」

 

京介少年「簡単な事だ。だが君を殺せばクイーンは生きてはいない。そして君が生きていても彼女は死ぬ!」

 

皆本少年「何を!?」

 

京介少年「そう言う運命なんだよ。この時空では復讐と彼女の幸福は難しいらしいのさ。」

 

 

 

 

 

 

その頃薫は、まだ大人になった自分の記憶を見ていた。ユーリは殺そうとせずに何故か薫に惚れていた。

 

ユーリ「クイーン・・・私・・・」

 

ブラック・ファントム『何をしているユーリ。早くとどめを刺しなさい。エスパーを束ねる者は我々ブラック・ファントム以外いらぬ!』

 

ユーリ「お父様!ですが、この子は!」

 

 

 

 

???「ファイヤーブラスター!!」

 

ユーリ「きゃああ!!!」

 

 

 

 

後ろから炎の光弾を喰らった。後ろには敦とナオミが立っていた。

 

ナオミ「薫ちゃんから離れなさい!」

 

敦「死にたくなければな!!」

 

ユーリは悔しながらも退散した。

 

敦「明石!大丈夫か?」

 

ナオミ「薫ちゃん、怪我は無い?」

 

薫「ナオミちゃん・・・敦・・・はっ!」

 

ナオミ「お願い、主任を、あなた達の皆本さんをどうか・・・」

 

しかしナオミが金属になってしまった。

 

敦「梅枝!!」

 

薫「ナオミちゃん!!」

 

 

 

 

 

 

その頃葵と紫穂は廊下に居た。

 

葵「紫穂、どないや?」

 

紫穂「任せて!微かでも良い。気配が分かれば。・・・見付けたわ!」

 

 

 

 

 

 

そして屋上では。

 

皆本少年「よく分からないけど、僕が子供のままなら!」

 

京介少年「そう。全て上手く行くって事さ。今なら君を完全にフォーマット出来そうなんだよ。こんなチャンスは2度とないって訳だ。」

 

零慈「させるか!フレイムバスター!!」

 

しかし京介少年がバリアで防いだ。

 

京介少年「邪魔しないでくれるかな?」

 

そして桃太郎をテレポートで呼び寄せ、皆本少年に渡した。

 

皆本少年「何?」

 

京介少年「そいつの額のネジに触れるんだ。そうすれば君は。」

 

 

 

 

 

 

???「待って!!」

 

 

 

 

 

 

そこに薫と敦が駆け付けた。

 

皆本少年「薫ちゃん?」

 

京介少年「クイーン?」

 

斗真「敦!」

 

薫「京介、なの?止めてお願いだから!皆本をそのままになんか!!」

 

京介少年「だって彼がそう望んでるんだよ?クイーン。別に彼が居なくなる訳じゃない。子供に戻るだけじゃないか。」

 

薫「でも・・・だって!!」

 

京介少年「皆本君の細胞は若返るだけでなく、僕の能力の影響で弱い超能力を得る可能性がある。」

 

薫「っ!?」

 

京介少年「君達は同じ世代の同胞として生きて行けるんだ。悪くない未来だろ?」

 

そこに葵と紫穂が駆け付けた。

 

葵「そんな事!」

 

紫穂「出来る訳ないわ!!」

 

薫「葵!紫穂!」

 

美里「チルドレンが揃ったわね!」

 

京介少年「舐めてもらっちゃ困る。本当に出来るとも。僕が本気を出せばね。」

 

 

 

 

 

 

遠くにあるビルから、パンドラのメンバー達が見ていた。

 

澪「えっと、本気出すってどう言う?」

 

真木「自分の生命エネルギーを全て使う気だ。」

 

全員「え!?」

 

葉「マジで!?」

 

紅葉「止めなきゃ!!」

 

澪「え?何で?生命エネルギー全部使うと何かマズイ?・・・・・・・・・あ!!死んじゃう!!!」

 

真木「ダメだ。命令だ。手出しは許さない。」

 

葉「でも!」

 

真木「心配するな。少佐の事だ。すぐに気が変わる。(そうに決まってる。)」

 

 

 

 

 

 

薫「ダメだよ!そりゃあ楽しかったけど・・・」

 

紫穂「皆本さんと一緒で嬉しかったけど!」

 

葵「せや!こんなのあかん!」

 

皆本少年「僕は・・・僕の気持ちは無視かよ!」

 

薫「皆本・・・!?」

 

皆本少年「もう1度やり直せば、今日みたいな日が続けていける!大人に戻ったら君達とだってあんな風に友達じゃないじゃん!!」

 

チルドレン「・・・」

 

セブンスターズ「・・・」

 

皆本少年「君達がそれで良くても、僕は!!」

 

薫「皆本!!皆本が子供にならなくても、私達が大人になって追い付くから!」

 

皆本少年「薫ちゃん・・・葵ちゃん・・・紫穂ちゃん・・・」

 

薫「だって、まだ聞かせてもらってないだろ?あの時の返事を!」

 

それは、黒巻によって眠らされたあの時の言葉を。

 

 

 

 

 

 

皆本『その答えは、本物の君に会えた時に言うよ。』

 

 

 

 

 

 

薫「あれ?今私何を?」

 

皆本少年「僕は・・・」

 

 

 

 

 

 

そしてユーリは、フラフラになりながら校内を歩いてた。

 

ユーリ「させないわよ・・・邪魔なのよ・・・お前!!!」

 

両目を黒く光らせて、悪魔の手を出現させた。

 

 

 

 

その悪魔の手が皆本少年を拘束した。

 

皆本少年「うわああああああああ!!!!」

 

葵「な、何や!?」

 

大河「悪魔の手!?」

 

紫穂「これは!」

 

京介少年「ブラック・ファントム!?」

 

薫「皆本!!皆本は皆本だもん!ノーマルで、10個年上で、私達の事子供扱いばっかりして、バカで優しくて、皆本!お願い!」

 

葵「うちらを!!」

 

紫穂「私達を信じて!!」

 

京介少年「・・・どうするんだ!皆本!!」

 

皆本少年「僕は忘れちゃいけなかったんだ・・・一緒だったんだ。僕らはずっと・・・そして、言い続けていたんだ。薫!葵!紫穂!君達のこの言葉を!!」

 

チルドレン「皆本!!!」

 

セブンスターズ「皆本さん!!」

 

斗真「皆行くぜ!」

 

5人「おう!」

 

皆本少年「特務エスパー!ザ・チルドレン!トリプルブースト!完全解禁!!」

 

セブンスターズ「超能力よ!我らにサイコキネシスの力を!バースト解禁!サイキック・サイ・サイ・サイコ!!」

 

 

 

 

 

 

紫穂「あなたと過ごした必然の日々!」

 

葵「絆は幻なんかやない!」

 

薫「強く凛々しく羽ばたいて!」

 

 

 

 

 

 

敦「燃える火炎のエレメント!黒のパイロキネシス!芝浦敦!」

 

美里「瞬く瞬間のエレメント!黄色のテレポーター!赤坂美里!」

 

幸菜「煌めく精神のエレメント!桃色のテレパス!篠崎幸菜!」

 

大河「視える透視のエレメント!青のクレヤボヤンス!栗栖大河!」

 

斗真「滾る念動のエレメント!赤のサイコキノ!神楽斗真!」

 

零慈「集う合成のエレメント!ミックスアビリティ!和泉零慈!」

 

セブンスターズ「溢れる能力を希望に変える!特務エスパー!セブンスターズ!」

 

 

 

 

 

 

薫「戻って来て皆本。元の皆本と、あの時の皆本と、一緒に居たいの!!」

 

斗真「行くぜ!!」

 

チルドレン「了解!」

 

5人「おう!!」

 

セブンスターズ・チルドレン「PKエスパーレジェンドフィニッシュ!!」

 

するとセブンスターズとチルドレンが光った。

 

 

 

 

 

 

その頃谷崎の心の中に居る悪魔の手が一気に消滅した。

 

賢木「何だ!?」

 

蕾見「これは・・・薫ちゃん!?」

 

そして黒い景色が一気に光り始めた。

 

蕾見「これが・・・未来を救う力・・・」

 

そして遂に谷崎が目を開けた。

 

 

 

 

 

 

同じ頃、金属化されたナオミも元に戻った。

 

ナオミ「薫ちゃん!?」

 

ユーリ「綺麗・・・」

 

セブンスターズ・チルドレン「チェックメイト!!」

 

コールと同時に皆本少年を拘束している悪魔の手が消滅した。

 

皆本少年「うわああああああ!!」

 

薫「皆本!!」

 

落ちていく皆本少年を救った。薫は皆本を優しく抱き締めた。

 

 

 

 

 

 

そして遂に、皆本少年が大人の姿に戻った。

 

薫「大丈夫?」

 

皆本「あ、ああ・・・ただいま、皆。その・・・ありがとう。心配掛けたね。」

 

そして少年姿の京介が大人の姿に戻った。

 

京介「皆本、貴様は・・・!」

 

そして京介に近付いて、高出力ブラスターを差し出した。

 

チルドレン「皆本!!」

 

セブンスターズ「皆本さん!!」

 

皆本「撃ちたければ僕を撃て。それでお前の憎しみが消せるのならな。」

 

京介「君こそ僕を撃ったらどうだ?チャンスだぞ?」

 

皆本「その手には乗らない。それに・・・お前には、僕と斗真君達とこの子達が作る未来を見届けてもらわなくちゃ困る。死ぬな兵部。勝負はまたの機会までお預けだ。掛け替えのない1日をくれた事だけは礼を言う。」

 

そしてチルドレンとセブンスターズと一緒に屋上を後にした。

 

 

 

 

 

 

京介「やれやれだな。また失敗だよ。僕は、そんなに人を誘惑するのが下手かな?真木、紅葉、葉。」

 

真木「冗談ではありませんよ。抵抗されちゃ困ります。」

 

葉「そうっすよ!俺にパンドラを任せて居なくなるだなんて!!!」

 

京介「いや、それは言ってない・・・」

 

葉「そんなにあのガキが大事なんすか・・・?」

 

紅葉「ほら、さっさと行くよ?」

 

葉「ちょ!俺はまだ!!」

 

強制的にテレポートされた。

 

京介「悪かったよ。君らのお陰で最近楽しくて、つい未練が出て来たのさ。ここが引き際かと思ってたんだ。フラれちゃしょうがない。次の機会まで、せいぜい長生きするよ。」

 

真木「クイーンを無傷で手に入れる方法は、我々も考えます。以後、こう言う真似は謹んで下さい。でないと、あなたに付いて行くと決めた我々が・・・バカみたいに思われませんか。」

 

京介「そうだな。心しておくよ。」

 

 

 

 

 

 

バベルでは、賢木が谷崎を読み取ってる。

 

谷崎「私は今まで何を・・・」

 

賢木「どうやら元に戻ったっぽいな。」

 

蕾見「って事は、きっと皆本君も!」

 

そこにナオミが入って来た。

 

ナオミ「谷崎主任!!元に戻ったんですね!?」

 

そして谷崎に抱き付いた。

 

ナオミ「谷崎主任!!私が誰だか分かりますか・・・?」

 

谷崎「なっ!?・・・・こ、これは夢だ!!そんな筈はなかとよ!!」

 

夢だと思った谷崎が走り去ってしまった。

 

柏木「こちら柏木。ミッション完了。全て問題無しです!」

 

桐壺局長「うむ!ご苦労!こちらもだ。」

 

モニターを見ると、セブンスターズとチルドレンと皆本が一緒に歩いていた。

 

 

 

 

 

 

斗真「いやぁ〜皆本さんが戻って良かった。」

 

零慈「薫達が居なかったら、一生子供のままになってたな。」

 

葵「けど、ちょっとだけ残念やな。」

 

紫穂「本当。小ちゃい皆本さん可愛かったのに。」

 

皆本「こらこら!大人をからかうんじゃない!」

 

薫「ほら!また子供扱いして!言っておくけど私達!」

 

皆本「うん。初めて会った時よりも、ちょっと大人になったな。」

 

チルドレン「え!?」

 

薫「本当かよ!じゃあさ!誰が一番色気!?」

 

紫穂「私よね?」

 

葵「うちやろ?」

 

皆本「あははは!だから調子に乗るなよ!ほら帰るぞ!」

 

敦「皆が待ってるぞ!」

 

幸菜「早く帰って休みたいな〜。」

 

チルドレン「ちょっとーーー!!!」

 

こうして皆本を元に戻す事に成功したのだった。

 

「NEXT」




         キャスト

      神楽斗真:松下優也
      栗栖大河:花江夏樹
       芝浦敦:佐野岳
      赤坂美里:大久保桜子
      篠崎幸菜:矢野優花
      和泉零慈:甲斐翔真

       明石薫:平野綾
      三宮紫穂:戸松遥
       野上葵:白石涼子
      皆本光一:中村悠一

     蕾見不二子:ゆかな
      桐壺帝三:小杉十郎太
       柏木朧:浅野真澄
      賢木修二:谷山紀章
     常盤奈津子:中尾衣里
     野分ほたる:佐藤利奈
     梅枝ナオミ:藤村歩
      谷崎一郎:家中宏
       宿木明:大浦冬華
      犬神初音:清水愛
      小鹿圭子:中島沙樹
     花井ちさと:福原香織
       東野将:佐藤利奈
    オペレーター:後藤沙緒里

      皆本少年:釘宮理恵
      京介少年:平野綾

         澪:釘宮理恵
      真木司郎:落合弘治
    マッスル大鎌:三宅健太
       藤浦葉:羽多野渉
      加納紅葉:千葉紗子
      久具津隆:相馬幸人
       桃太郎:釘宮理恵

ブラック・ファントム:立木文彦
       ユーリ:井上麻里奈

      兵部京介:遊佐浩二

次回「じゃあまたね」

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