絶対可憐チルドレン ANOTHER ESPER   作:naogran

40 / 48
ある日の日本種子島宇宙センター。

クルー「キャロライン大尉。5日後には、我々はもう宇宙ですね。」

キャロライン「ええ。(遂に叶うんだわ。子供の頃からの夢が。後はこの地上から離れて、精一杯任務を果たすだけ。)」

心の中で意気込む。しかしその時。

???『ダメ!まだ行っちゃ!だって、この国に居るんでしょ!?光一!』

1人の女性の声が聞こえた。

キャロライン(だ、誰か居る・・・?私の中に・・・)


MISSION37「キャロライン、運命の再会」

その頃斗真達は宇宙空間に居た。

 

皆本『慎重にやってくれ。』

 

薫「了解!」

 

斗真「OK!」

 

皆本『ザ・チルドレン!解禁!』

 

ファイブセブン「クロノ解禁!!」

 

零慈「サイコファイヤー解禁!」

 

 

 

 

 

 

薫「何処から見ても超可愛い!」

 

葵「スペースオペラの主役もOK!」

 

紫穂「危機一髪も救っちゃう!」

 

チルドレン「スターダストウォールズ!絶対可憐!チルドレン!」

 

 

 

 

 

 

斗真「神楽斗真!」

 

幸菜「幸菜!」

 

大河「大河!」

 

美里「美里!」

 

敦「敦!」

 

零慈「零慈!」

 

セブンスターズ「セブンスターズ!!」

 

 

 

 

 

 

皆本『これは、宇宙空間を想定した訓練だ。』

 

しかしここは宇宙空間ではなく、バベル内で、宇宙空間を想定したシミュレーションだった。

 

皆本『まずはシャトルのカーゴがある。薫、斗真君、敦君、君達のサイコキネシスで衛星を離脱させてくれ。』

 

目の前に3つのシャトルとカーゴがある。

 

敦「了解。」

 

斗真「早く切り離すか。」

 

薫「女の子を扱うように、優しくって事だね?」

 

皆本「例えがおっさん臭いけど・・・まぁそうだ・・・」

 

敦「グラビティ!」

 

斗真「PKフライング!」

 

サイコキネシスとパイロキネシスでカーゴを慎重に浮遊させてシャトルから離した。

 

斗真「よしOK。」

 

敦「皆本さん、これで良いか?」

 

皆本「OKだ。じゃあ薫、やってみろ。」

 

薫「よっしゃ!サイキック!お許し下さいお殿様ー!」

 

カーゴを浮遊させてお代官プレイをした。

 

皆本「優しくねえじゃねえか!セクハラじゃねえか!」

 

柏木「まぁまぁ・・・」

 

零慈「何故お代官プレイ?」

 

薫「これってそう言うプレイだろ?」

 

葵「そうなん?」

 

紫穂「明らかに自分で回ってるものね。」

 

大河・皆本「いや、どうでもいいし。」

 

葵「薫を攻めたらあかんよ皆本はん。」

 

紫穂「私達普段女の子扱いされてないから分からないのよ。」

 

薫「そうそう!特に直接の女子には。日々成長して大分女らしく成長してると思うんだけどな〜。」

 

紫穂「ふむ、2センチ。」

 

葵「マジで!?」

 

斗真「何処読んでんだよ!」

 

桐壺局長「うむ、君達も1歩ずつ、大人のガラスの階段を上って行くのだね。」

 

柏木「ええ。H2Oの中だけに・・・」

 

皆本「集中しろよ!!!!」

 

 

 

 

 

 

その後シミュレーションは終了した。葵が目薬を注す。

 

葵「キター!!」

 

紫穂「やだ、髪傷んでる。」

 

薫「何だってこんな訓練やらなきゃならねえんだ?」

 

美里「日米合同プロジェクトの為よ。聞いてなかったの?」

 

薫「日本とアメリカの?」

 

そこに皆本が来た。

 

皆本「そうさ。いよいよ、国際月ステーションの建設が開始されるからね。」

 

幸菜「遂に人類が月へ旅立つ日が来たんですね?」

 

皆本「ああ。」

 

薫「国際月ステーション?」

 

皆本「知らないのか?もうすぐその為のシャトルが打ち上げられるのに。」

 

斗真「だから俺達は宇宙訓練のシミュレーションをやったんだ。」

 

薫「んな事興味無えっての。」

 

零慈「興味無しかい。」

 

サイコキネシスでテレビを点ける。タイミング良くシャトルのニュースが流れた。

 

葵「お!噂をすれば。」

 

テレビには、キャロラインが映ってた。

 

皆本「キャロライン・・・」

 

斗真「知り合い?」

 

皆本「いやぁ・・・」

 

すると薫達が睨んだ。再びテレビを見て、キャロラインを観察する。

 

薫「バストバッチリ。」

 

葵「そこそこ美人やけど。」

 

紫穂「知り合い?」

 

皆本「いや、そう言うのとは・・・ちょっと違う・・・」

 

薫「誤魔化すなーー!!」

 

紫穂「この浮気者ーー!!」

 

葵「不潔ーーー!!!」

 

皆本「子供には関係無いの!!」

 

チルドレン「子供ーーー!?」

 

すると敦が3人にゲンコツした。

 

チルドレン「ぐえっ!」

 

薫「何すんだよ敦!」

 

敦「お前らいい加減にしろ!些細な事で怒んなよ!」

 

薫「これが些細!?」

 

紫穂「皆本さんが浮気しても構わないって事!?」

 

葵「敦はんも不潔!!」

 

敦「シャトル発射が楽しみだな。」

 

零慈「生で見届けてぇな。」

 

チルドレン「スルー!?」

 

 

 

 

 

 

するとその時、でかい轟音が響いた。

 

 

 

 

 

 

皆本「な、何だ!?」

 

斗真「祭りか?」

 

1階のエントランスが破壊されてしまってる。

 

ほたる「こちらダブルフェイス!エントランスが大破!何者かが侵入した模様です!」

 

奈津子「侵入者はエスパーの可能性大!警戒に当たって下さい!」

 

皆本「侵入者はエスパー!?」

 

斗真「普通の人々じゃねえのか!?」

 

するとドアが破壊された。

 

敦「誰だ!!」

 

そこに立っていたのは、ピンク色の髪の女性だった。

 

斗真「彼奴は・・・?」

 

大河「まさか・・・!」

 

零慈「テレビの・・・?」

 

 

 

 

 

 

その女性は、テレビに映ってるキャロラインと酷似していた。

 

 

 

 

 

 

女性「光一!」

 

皆本「キャロライン・・・!」

 

紫穂「あの人!」

 

葵「さっきのお姉はん?」

 

薫「何でここに?」

 

するとキャロラインが皆本に歩み寄って、抱き付いた。

 

チルドレン「!?」

 

美里「え?」

 

皆本は固まったまま、リミッター解除装置を落とした。

 

葵「み、皆本はん・・・」

 

紫穂「ただ事じゃない雰囲気ね。」

 

斗真「急に怒んなよ!」

 

幸菜「あの人、強力の能力を持ってるわ。」

 

敦「何の能力だ?」

 

幸菜「・・・これって!!」

 

薫「いきなし人ん家で・・・テメェ!良い度胸だ!」

 

幸菜「薫ちゃんダメ!」

 

サイコキネシスをキャロラインに向けて放った。するとキャロラインの両目が光ったその時。

 

 

 

 

 

 

キャロライン「ーーーーーーーーーー!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

突然鼓膜が破れるような叫び声を上げて思念波を放った。

 

葵「何やこれ・・・!!!」

 

紫穂「強力な思念波だわ・・・・!!!!」

 

斗真「思念波!?」

 

すると周り物が次々と破壊されていく。

 

葵「さっきテレビでレベル2のエスパーって言うてたのに・・・!!!」

 

紫穂「レベル6・・・いや7まであるわ・・・!!!」

 

大河「キャロラインに酷似した存在なのか・・・!?」

 

皆本「まさか・・・君は!?」

 

キャロラインを見た皆本が気付いた。

 

 

 

 

 

 

皆本「止めるんだ!キャリー!」

 

 

 

 

 

 

薫「キャリー・・・?」

 

するとキャリーが皆本の顔を触った。

 

キャリー「光一・・・」

 

薫「皆本・・・離れろ!!」

 

斗真「よせ薫!」

 

するとキャリーが思念波を増幅させた。するとチルドレンが眠り始めた。

 

斗真「薫!葵!紫穂!!」

 

大河「思念波で眠らせたのか・・・!!」

 

そして壁を破壊して皆本と共に何処かへ飛び去った。

 

斗真「皆本さん!!皆行くぞ!」

 

5人「OK!!!」

 

飛び去った方向へ向かった。そして、その様子を見ていたある3人の姿があった。グリシャム大佐とケン・マクガイアとメアリーフォードだった。

 

 

 

 

 

 

薫「皆本・・・誰だよその女・・・こっち向いてくれよ・・・皆本!!」

 

 

 

 

 

 

眠ってた薫が目を覚ました。

 

賢木「薫ちゃん、気が付いたか。」

 

薫「ここは・・・?」

 

横を見ると、葵と紫穂が眠ってた。

 

薫「葵!紫穂!」

 

賢木「まだ大人しく寝てろ。まぁ、3人共取り立てて体に異常は無い。」

 

薫「皆本・・・皆本は!?」

 

 

 

 

 

 

オペレーターA「Aチームより報告!逃走した女性エスパーの足取り、未だ掴めず!」

 

オペレーターB「Bチームも同じく!」

 

オペレーターC「Cチームもです!」

 

オペレーターD「セブンスターズの消息は未だ不明です!」

 

 

 

 

 

 

桐壺局長「分からん・・・皆本を何故・・・それにセブンスターズは何処へ行ったんだ・・・」

 

柏木「コメリカ大使館より返答です。キャロライン大尉は宇宙センターでプロジェクトに問題無く従事中の事。」

 

蕾見「どうやらアメリカは私達に隠したい事があるようね?」

 

桐壺局長「そのようですな・・・」

 

 

 

 

 

 

そして眠ってた紫穂と葵も目を覚ました。

 

紫穂「皆本さん・・・」

 

葵「うちらが付いて居ながら・・・」

 

薫「それに斗真達まで・・・」

 

賢木「けどレベル7の君らをこんな目に合わすなんて・・・犯人はどんな奴なんだ?」

 

薫の思考を読み取る。

 

 

 

 

 

 

キャリー『光一!』

 

 

 

 

 

 

すると賢木が驚いた。

 

薫「賢木先生、何か知ってるのか?」

 

賢木「あ、あぁ・・・」

 

紫穂「そう、あの人やっぱり。」

 

隙を付いて賢木が読み取った思考を読み取った。

 

賢木「あ!お前!」

 

紫穂「リミッターは解禁状態よ。」

 

薫「んな事より、やっぱりってどう言う事だよ!?」

 

葵「そうやそうや!」

 

紫穂「ほら。」

 

以前、蕾見と賢木が話してたアメリカ時代の女を思い出す。

 

薫「あのキャリーって女がそうなのか?」

 

賢木「ん!?キャリーだと!?本当にそう言ったのか!?薫ちゃん!」

 

薫「あ・・・うん・・・」

 

賢木「どう言う事だ・・・?」

 

葵「賢木先生!」

 

紫穂「何か知ってるなら、教えて頂戴?」

 

賢木「・・・分かった。」

 

 

 

 

 

 

局長室で話す。

 

桐壺局長「キャリー?どう言う事だね賢木君?彼女は、キャロライン・マッギー大尉では?」

 

賢木「話は、コメリカの留学時代に遡ります。」

 

葵「えっと、確か先生と皆本はんは・・・」

 

紫穂「あっちの大学で親しくなったのよね?」

 

賢木「ああ。」

 

 

 

 

 

 

嘗て賢木は大学時代は乱暴者だった。しかし皆本のお陰で親友同士になった。

 

時は、皆本を殴った後の出来事だった。

 

皆本「ん・・・」

 

気絶してた皆本が目を覚ました。

 

賢木「気が付いたか?」

 

皆本「さ、賢木さん・・・」

 

賢木「賢木で良いよ。」

 

 

 

 

 

 

必要な課程を終えて帰国を控えていた頃の出来事。

 

賢木「皆本!皆本頼むよ!お前が一緒なら、アメリアもモンリーも、ジョディもクリスも、クシャナの来るって!」

 

皆本「何ですか!その下心バリバリの多国籍メンバーは!!」

 

賢木「当然だろ〜?最後の女なんだぜ?」

 

この頃から女好きだと言う賢木。

 

皆本「僕はまだ未成年なんですよ!?そんなにハメ外せません!」

 

賢木「固い事言うなよ。ここはアメリカだよ〜?そんくらい個人の自由なんだ。俺達で頑張ってさ、シャイの日本人のイメージを塗り替えようや〜。」

 

皆本「あんた色に・・・?」

 

賢木「だってお前、折角男に生まれたからには・・・」

 

するとそこに1人の女学生が走ってる。腕時計を見るのに夢中になって、目の前に立ってる皆本にぶつかってしまった。

 

女学生「いたた・・・ちょっと危ないじゃない!道の真ん中で!」

 

皆本「あ・・・すみません・・・」

 

賢木「すまんキャロライン!何ならお詫びに今度付き合おうか?」

 

キャロライン「あらシュウジ。はは〜ん?とか言って、また女の子達誘う計画でもしてたんでしょ?」

 

賢木「ゲッ!?」

 

皆本「とっくに学内に知れ渡ってるな。あんたのシャイじゃないイメージは。」

 

キャロライン「彼は?」

 

皆本「皆本光一です。日本人ですが、彼とは一緒にしないで下さい。」

 

賢木「ほっとけ!」

 

キャロライン「宜しく。キャロラインよ。」

 

2人は握手をした。

 

皆本「宜しく。」

 

これが2人の初めての出会いだった。

 

賢木「で、どうよ?今晩。」

 

キャロライン「ごめん。これからウォーレンス教授の手伝いなの。」

 

賢木「教授の・・・そう言えば君、確かレベル2のサイコキノだったよな?」

 

皆本「え?そうなんですか?」

 

キャロライン「流石シュウジ。女子のデータは皆把握済みって訳ね。」

 

賢木「茶化すなキャロライン!君はひょっとして例の実験を・・・」

 

キャロライン「デマよそんなの。教授には、ただ進路の事で相談に乗って貰ってるだけ。」

 

皆本「進路って?」

 

キャロライン「将来、宇宙に出て働きたいの。子供の頃からの夢だったから。」

 

皆本「へぇ〜。」

 

キャロライン「あ!しまった時間が・・・じゃあね!」

 

急いで教授の元へ向かった。

 

皆本「賢木、例の実験ってのは?」

 

賢木「ああ。飽く迄噂だが、ESP研究家のウォーレンス教授が、低レベルのエスパーの脳に害的な刺激を与えて、強制的にレベルを引き上げていると。」

 

皆本「え・・・!?まさか彼女!」

 

 

 

 

 

 

その日の夜、大学敷地内にあるESP実験棟に巨大な爆発が起こった。

 

皆本「ん?」

 

賢木「ESP実験棟だ!」

 

2人は急いで実験棟へ駆け付ける。

 

皆本「あ!」

 

 

 

 

 

 

上を見ると、謎の女性が宙に浮いてた。その姿はキャロラインと酷似していた。すると女性が両目を光らせてサイコキネシスを放った。

 

 

 

 

 

 

賢木「ぐあああああ!!」

 

皆本「うわああああ!!」

 

サイコキネシスで飛ばされてしまった。

 

賢木「皆本!!え!?」

 

何かに驚いた賢木。キャロラインと酷似した女性が皆本を見て笑顔を見せていたからだった。

 

皆本「キャロライン・・・?」

 

 

 

 

 

 

キャロライン「あーあーあーふー。」

 

しかしキャロラインが赤ん坊のような声で話した。

 

 

 

 

 

 

翌日、皆本と賢木がウォーレンス教授に訳を聞きに行った。

 

ウォーレンス教授「理解して貰いたいが、彼女もリスクを承知の上で実験に参加してくれたのだ。」

 

賢木「卒業後の進路を餌にしてか?教育機関が聞いて呆れるぜウォーレンス教授!」

 

皆本「それにしても、何があったんです?彼女。」

 

女性は皆本の髪を弄ってる。

 

皆本「丸で赤ん坊じゃないですか。」

 

キャロライン「えすぱ〜。」

 

皆本「痛い痛い止めて・・・」

 

キャロライン「やめれ?」

 

ウォーレンス教授「実験の結果、彼女は高レベルエスパー。それも複合能力者となった。が、記憶も人格も失ってしまった。」

 

皆本「何故そんな事が!?」

 

そこで賢木が、キャロラインを読み取る。

 

賢木「これ厄介だなぁ・・・超能力中枢が新しく活動を始める時に、新しい人格を発生させたんだ。」

 

皆本「じゃあ、キャロラインはもう!?」

 

ウォーレンス教授「君確か皆本君だったな!?」

 

皆本「あ、はい・・・」

 

キャロラインが皆本の髪を弄る。

 

ウォーレンス教授「・・・滅茶苦茶懐かれてるね〜。」

 

皆本「いや、そんな事はありませんが・・・」

 

親指でキャロラインと遊ぶ。

 

賢木「皆本・・・子守をする為に生まれて来たような奴・・・」

 

ウォーレンス教授「どうだろう?彼女を元に戻す為我々を手伝ってくれないか?」

 

皆本「方法があるんですか!?」

 

ウォーレンス教授「2つの人格を1つに出来れば・・・つまり、脳機能を統合出来れば、新しい人格は以前の人格と1つになれる!」

 

皆本「いや、だったら僕じゃなくても・・・」

 

ウォーレンス教授「いや、我々には無理だ・・・」

 

皆本「え?」

 

ウォーレンス教授「彼女は・・・」

 

そう言ってキャロラインに近寄ると。

 

 

 

 

 

 

キャロライン「ーーーーーーーーー!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

突然叫び声を上げてウォーレンス教授を吹き飛ばした。

 

教員A「人見知りが激しくてね、我々が気に食わないらしい。先日の爆発も、そのせいだったんだ。」

 

教員B「頼む!これ以上大学を壊したくない!」

 

皆本「・・・」

 

するとキャロラインは皆本の頭をポンポン叩く。

 

皆本「それ痛いから止めてくれないか?キャロライン。」

 

キャロライン「きゃろらいん?」

 

皆本「(そうか、彼女自分の名前も・・・)キャロラインだよ?」

 

キャロライン「きゃろらいん?」

 

皆本「キャロラインだよ!」

 

キャロライン「きゃりー?」

 

皆本「キャロライン!」

 

キャロライン「キャリー!」

 

どうやらキャリーと言う名前が気に入ったらしい。

 

皆本「取り敢えずキャリーで良いか。分かりました!お手伝いします!」

 

ウォーレンス教授「おおお!」

 

皆本「ただし、条件があります!」

 

ウォーレンス教授「条件?」

 

皆本「2度とこのような事が起きないように、高レベルを開発実験を中止していただきたい!」

 

ウォーレンス教授「・・・約束しよう。」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回のしりとり。

 

賢木『絶対彼奴でかいって。』

皆本『アメリカだもんな。』

 

キャロライン『中村悠一君は、暑がりだもんね?』

 

しりとり終了。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

あの日以来、皆本がキャロラインを助ける為に奮闘するのだった。

 

ある部屋で、キャリーがおもちゃで遊んでる。そこに皆本と賢木が入って来た。

 

キャリー「あ!こういち!あそぼあそぼあそぼー!」

 

嬉しくなって皆本に抱き付く。

 

皆本「こ、こら。今日は本を読む約束だろ?」

 

キャリー「ほん、いや!あそぶの!どっじぼーる!」

 

サイコキネシスでボウリングの球を浮かせた。

 

皆本「え!?そのボールで!?」

 

キャリー「こうやるの!えい!」

 

そしてボウリングの球を飛ばした。皆本と賢木が間一髪避けた。

 

皆本「いやそれ一緒に出来ないし、きっと僕ら死んでるから・・・まずは本を。」

 

白雪姫の本をキャリーに渡す。しかしキャリーがポイっと弾いた。

 

キャリー「やだやだや!あそぶのー!」

 

皆本「君の脳機能を統合するには、言語を発達させるのが近道なんだそうだから。」

 

キャリー「あたまよくなったらキャリーきえちゃうでしょ?」

 

皆本「いや、消えるんじゃなくて、本来の人格に統合されるんだ。つまり、元に戻るだけ。サイコキネシスは残るし、今ここでこうしてる事を忘れたりはしない筈だ。」

 

キャリー「でも、それキャリーちがう!キャリーじゃない!」

 

皆本「え?」

 

キャリー「キャリーきえたくないもん!」

 

皆本「キャリー、良いかいキャリー?人間は成長するし、成長とは変わるって事なんだ。普通はゆっくりだから気付かないけど、誰だって毎日別人に変わっていくんだよ。心も体もね。それに君がそのままだと、キャロラインはどうなる?」

 

キャリー「こういちはキャロラインがすき?キャリーよりキャロラインがすきなの?キャリーのことがきらい?」

 

皆本「え?そうじゃないんだ!僕は、ただ・・・」

 

賢木「皆本を困らせちゃダメだキャリー。此奴は君に、大人になって貰いたいんだ。それが皆の為なんだよ。」

 

キャリー「じゃあ、おとなになったら、もっとせいちょうしたら、けっこんしてくれる!?」

 

皆本「え!?」

 

突然告白された。賢木は口笛吹いた。

 

皆本「あ、いやそれはその時になってみないと・・・」

 

キャリー「じゃあキャリーせいちょうする!せいちょうしたら、きっとこういちはキャリーのことをすきになる!そんで、キャロラインにもどるなんていわなくなるから!」

 

これが皆本とキャリーとの出来事だった。

 

 

 

 

 

 

そして現実に戻ると、賢木の横からどす黒いオーラが出ていた。

 

紫穂「少し話が見えてきたわね〜。」

 

葵「見えてきたな〜。」

 

紫穂「で?そのちょっと後で皆本さん、付き合っちゃったのね〜?」

 

葵「皆本はん不潔や!!面倒見てた事を!うちらには手出さへん癖に!」

 

蕾見「ね?不公平よね?でも不二子ちょっと皆本君見直しちゃったな〜。」

 

桐壺局長「って!面白がらんで下さい!」

 

柏木「管理官・・・」

 

薫「どうなったの・・・?キャリーはどうなったの・・・?」

 

葵「薫?」

紫穂「薫ちゃん?」

 

賢木「キャリーの精神が肉体に追い付くのは予想以上に早かった。そう、あれは一月たった時の事だ。」

 

 

 

 

 

 

その頃皆本はと言うと。

 

皆本「はっ!」

 

何処かのヘリポートで目が覚めた。

 

皆本「ここは・・・」

 

???「気が付いた?光一?」

 

そこにキャリーが現れた。

 

皆本「君は・・・キャリー、なのか?」

 

キャリー「うん!光一!会いたかった〜!」

 

嬉しくなったキャリーが皆本に抱き付いた。

 

皆本(間違い無い・・・キャリーだ!けどそんなバカな・・・彼女はあの時・・・)

 

 

 

 

 

 

大学時代の頃、キャリーが木陰で本を読んでいた。

 

皆本『キャリー!』

 

そこに皆本が来た。

 

キャリー『今日はドイツ語が読めるようになったわ。明日はフランス語。』

 

皆本『そうか。』

 

キャリー『でも、私が覚えたんじゃないって気がするの。全部、キャロラインの知識なんじゃないかしら?』

 

皆本『キャリー・・・』

 

キャリー『時々、知らない人の顔や場所まで思い浮かぶの。私、もうすぐ居なくなっちゃうのね・・・』

 

皆本『何度も言うけど、君は消えて無くなる訳じゃない・・・ただ・・・』

 

キャリー『変化するだけ・・・そうだったわね。でも分かるの。私は消える。私にとってあなたは世界の全てだから・・・光一を愛してるのは、私だから・・・』

 

皆本『っ!』

 

キャリー『キャロラインが戻って来たら、こんな風にはもう愛せない・・・私と違って、あなた以外の過去や思い出もあるんだもの・・・もっとも、彼女も光一が可愛いって思ってる筈よ?でも彼女は、自分が宇宙へ行く夢が一番大事だと思ってるの。だから私は、キャロラインと交われない・・・ううん・・・交わりたくない・・・この気持ちを、自分だけの物として生きて行きたい・・・光一お願い、最後に思い出をくれる?』

 

皆本『え?』

 

キャリー『さようなら・・・』

 

すると皆本にキスした。これがキャリーの最後の思い出だった。

 

 

 

 

 

 

皆本「(あの時キャリーは、自分の意思で自分を封印し、眠りに付いた筈なのに・・・)どうして君が?」

 

キャリー「分からない。でも、会いたかったよ!光一!」

 

皆本(キャリーの記憶が、全部戻った訳じゃないのか?)

 

 

 

 

 

 

???「良い話だなぁ。」

 

 

 

 

 

 

皆本「え?」

 

そこにセブンスターズが現れた。

 

斗真「皆本さんを誘拐した理由はこれだったのか。」

 

キャリー「あなた達は?」

 

大河「俺達はセブンスターズ。バベルの特務エスパーチームだ。」

 

キャリー「もしかして、光一を連れ戻しに来たの?」

 

敦「そうとは言わない。」

 

美里「何故皆本さんを誘拐したのかを確かめに来たの。」

 

幸菜「そしたら泣ける話だったよ〜!」

 

零慈「幸菜泣いてるな。」

 

斗真「皆本さん、怪我は?」

 

皆本「大丈夫だ。」

 

斗真「キャリーは一体何者なんだ?」

 

皆本「実は・・・」

 

キャリーの事を全て話した。

 

斗真「そんな事があったなんて・・・」

 

大河「あのウォーレンス教授って奴の仕業だったのか。」

 

 

 

 

 

 

上空から京介が見物していた。

 

京介「全く、どんなエスパーが目覚めたから来て見たら、またあの坊や絡みか。面白いじゃないか。」

 

するとプロペラ音が聞こえた。京介が自分を透明にした。

 

 

 

 

 

 

その頃局長室では。

 

薫「そうか・・・キャリーは自分から・・・」

 

賢木「ああ・・・」

 

オペレーターA『局長!Bチームより緊急連絡です!皆本二尉、セブンスターズ、及びキャロライン大尉を発見!』

 

 

 

 

 

 

バベル1が皆本とキャリーとセブンスターズを発見した。搭乗してる奈津子とほたるが読み取る。

 

ほたる「違う、この意識・・・キャロラインじゃなくてキャリーって・・・」

 

奈津子「はぁ?どう言う事よ?」

 

ほたる「兎に角、皆本さんとセブンスターズは無事です!負傷してる様子もありません!」

 

薫「葵!」

 

葵「ほい来た!」

 

急いでテレポートした。

 

桐壺局長「あ!こら君達!」

 

蕾見「追うわよ!」

 

すると電話が鳴った。

 

柏木「はい。局長室。・・・え!?管理官!」

 

 

 

 

 

 

その頃ヘリポートでは。

 

斗真「お!バベル1のお出ましか。」

 

ほたる(皆本さん、野分です。その場を動かず。)

 

皆本(あ、ああ・・・)

 

ほたる(セブンスターズの皆も動かないで。)

 

斗真(ほたるさん?)

 

 

 

 

 

 

???「彼女を渡して下サイ!」

 

 

 

 

 

 

そこに聞き覚えのある声が聞こえた。

 

皆本「ケン!?」

 

零慈「メアリー!」

 

敦「グリシャム大佐まで!」

 

するとケンが銃を構えた。

 

皆本「何の真似だ!?」

 

斗真「一体何を!?」

 

ケン「心配ご無用ネー!危害を加えるつもりはアリマセン!」

 

皆本「まさか・・・アメリカは高レベルエスパーの開発実験を再開していたのか!?」

 

グリシャム「詳細は機密事項だが、これは国益に関わる自体で、日本を了承している!悪く思わないでくれ!」

 

 

 

 

 

 

するとチルドレンがテレポートで現れた。

 

薫「待ちやがれ!」

 

斗真「薫!紫穂!葵!」

 

葵「何で銃なんて!」

 

紫穂「一体どう言う事なの!?」

 

ケン「Oh!スミマセーン!私達は軍人なので、命令には逆らえないのデース!」

 

メアリー「私達ともDATね!でも逆らうの許しまセン!お前の物はミナモノ!ミナモノの物はミナモノ!」

 

薫「そんな一方的な友達が居るか!」

 

大河「ジャイアニズムか!」

 

キャリー「光一!」

 

チルドレンが一斉に睨んだ。キャリーが皆本に抱き付いてる。チルドレンが怒った。

 

零慈「怒んなよ!」

 

 

 

 

 

 

するとキャリーが思念波を発した。

 

 

 

 

 

 

チルドレン「っ!?」

 

斗真「マズイ!」

 

薫「まただ・・・!!」

 

ケンが銃を上に向けて発砲した。するとキャリーの思念波が更に増幅した。

 

斗真「くそ!!え・・・?」

 

大河「どうした斗真?」

 

斗真「体が・・・!」

 

 

 

 

 

 

そしてキャリーが、皆本と斗真と共に何処かへテレポートした

 

 

 

 

 

 

大河「斗真!!!」

 

美里「消えた!?」

 

グリシャム「テレポートか!?」

 

3人がテレポートしようとする。

 

薫「待て!」

 

サイコキネシスを放とうとしたが。

 

 

 

 

 

 

葵「リミッターが!」

 

紫穂「オンにされた!?」

 

そこに蕾見が現れた。

 

蕾見「そこまでよ!チルドレン!セブンスターズ!」

 

薫「ばあちゃん!」

 

大河「管理官!」

 

蕾見「たった今総理から電話があったの。この件は全てコメリカに任せるようにって。」

 

美里「総理から!?」

 

グリシャム「ご協力感謝する。」

 

3人がテレポートでこの場を去った。

 

薫「ばあちゃん!何で邪魔するんだよ!!」

 

幸菜「何か理由があるんですか!?」

 

蕾見「この件に介入すれば、例えあなた達と言えど、国際法違反に問われて逮捕される事になるわ。」

 

葵「逮捕やて!?」

 

敦「なら、すぐに管理官に従いましょう。」

 

紫穂「まさか、私達が!?」

 

蕾見「実力行使しないと分からないみたいね。」

 

サイコキネシスで生成したロープで、チルドレンを拘束させた。

 

葵「何やこれ・・・!!」

 

紫穂「どう言う事・・・!?」

 

薫「何すんだよばあちゃん!!!ばあちゃん!!!」

 

大河「斗真・・・皆本さん・・・何処へ行ったんだ・・・?」

 

キャリーに連れ去られた皆本と斗真。更にバベルが介入すれば国際法違反で逮捕されると総理からの電話。一体どうなってるのか。

 

「NEXT」




         キャスト

      神楽斗真:松下優也
      栗栖大河:花江夏樹
       芝浦敦:佐野岳
      赤坂美里:大久保桜子
      篠崎幸菜:矢野優花
      和泉零慈:甲斐翔真

       明石薫:平野綾
      三宮紫穂:戸松遥
       野上葵:白石涼子
      皆本光一:中村悠一

     蕾見不二子:ゆかな
      桐壺帝三:小杉十郎太
       柏木朧:浅野真澄
      賢木修二:谷山紀章
     常盤奈津子:中尾衣里
     野分ほたる:佐藤利奈
    オペレーター:後藤沙緒里
           三宅華也

       クルー:四宮豪
 メアリー・フォード:千葉妙子
  ケン・マクガイア:羽多野渉
   JDグリシャム:菅生隆之

      キャリー:名塚佳織
  ウォーレンス教授:坂口候一

      兵部京介:遊佐浩二

次回「永遠の別れ」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。