絶対可憐チルドレン ANOTHER ESPER   作:naogran

3 / 48
MISSION0「斗真の活動報告書」

神楽斗真。政府特務機関超能力支援研究局B.A.B.E.Lの特務エスパーの青年。彼は生まれ付きエスパーであった。能力はサイコキノ、最初のレベルは2。超能力を持ちながらも幼稚園、小学校、中学校、高等学校まで通っていた。

 

幼稚園の頃、彼の両親が事故で亡くなってしまった。原因は追突事故。犯人はその場から逃走したが、すぐに逮捕された。

 

その後斗真はバベルに引き取られた。

 

 

 

 

バベル局長室。

 

桐壺局長「斗真君、両親が亡くなった事はとても辛いだろうけど、困った事や頼みたい事があったら何でも言ってくれ。」

 

斗真「はい。局長、柏木さん、俺は今後何処に住めば良いんですか?」

 

柏木「バベルには宿泊施設があるわ。そこで自由に使ってね。」

 

斗真「ありがとうございます。」

 

彼はバベルの宿泊施設に住む事となった。

 

 

 

 

 

 

そして小学3年生になったある日。斗真が局長室に来た。この時レベル3。

 

斗真「局長、1つ頼みたい事があるんです。」

 

桐壺局長「何かね?」

 

斗真「俺を、特務エスパーに配属してくれませんか?」

 

桐壺局長「特務エスパーに?」

 

斗真「はい。俺にも何かバベルに役立つ事がしたいんです。だから、お願いします。」

 

桐壺局長「そうか・・・よし。特務エスパーの配属を認めよう。」

 

斗真「ありがとうございます!」

 

桐壺局長「だが、特務エスパーは厳しい特訓も付き物だ。」

 

斗真「承知しています。」

 

こうして斗真は特務エスパーに配属された。様々な訓練や任務を遂行してゆく。

 

 

 

 

 

 

中学生になり、斗真はある危険な特訓をする事になった。この時レベル4。

 

斗真「先生!出して良いぞ!」

 

バベルの訓練施設に立ってる斗真に、ある物が現れた。スズメバチの大群だった。

 

斗真「PKハリケーン!」

 

竜巻を起こしてスズメバチの大群に刺激を与えた。

 

 

 

 

賢木「斗真、かなり成長してるみたいですよ。」

 

桐壺局長「あぁ。」

 

 

 

 

斗真「今だ!PKコールド!」

 

サイコキネシスでスズメバチを大人しくさせた。スズメバチは通って来た穴に向かって帰って行った。

 

斗真「こんなもんかな?」

 

 

 

 

 

 

15歳の時。斗真がある3人とすれ違った。

 

斗真「ん?」

 

すれ違ったのは、3人の少女だった。少女達はそのまま歩き去って行った。

 

斗真「あの子達は一体?」

 

賢木「よう。どうした斗真?」

 

そこに賢木が斗真を見付けて声を掛けた。

 

斗真「賢木先生、あの3人の子達は?」

 

賢木「ん?・・・ああ、あの子達はこのバベルに引き取られた子達だ。彼女達は生まれ付き強い超能力を持ってるんだ。」

 

斗真「どれくらいなんだ?」

 

賢木「あの子達は今、レベル7だ。」

 

斗真「レベル7!?最高レベルじゃねえか!生まれ付きにも程があるぞ!?」

 

賢木「それが切っ掛けで、幼稚園にも行けないんだ。」

 

斗真「もしかして、学校にも行けねえのか?」

 

賢木「そうなるかも、知れない。」

 

斗真「やはりエスパーってのは、俺みたいな幸せ者じゃなく、辛い事もあるもんだな・・・」

 

あの3人の少女は後に、特務エスパー『ザ・チルドレン』を結成する事になる。

 

 

 

 

 

 

そして彼が高校に入学して、16歳になった時。この時レベル5。

 

柏木「斗真君、ちょっと良いかしら?」

 

斗真「何ですか?」

 

柏木「局長から、至急局長室に来てくれと。」

 

斗真「分かりました。」

 

 

 

 

局長室に行くと、1人の男性と、1人の少女が待っていた。

 

斗真「局長、柏木さん、この2人は?」

 

桐壺局長「斗真君、紹介しよう。彼女は今回から特務エスパーに配属される梅枝ナオミ君だ。」

 

ナオミ「梅枝ナオミです。宜しくお願いします。」

 

谷崎「そして私は、ナオミの主任の谷崎一郎だ。神楽君宜しく頼む。」

 

斗真「新しい特務エスパーですか。年齢は?」

 

谷崎「ナオミは12歳だ。レベルは4だ。」

 

斗真「12歳でレベル4か。」

 

桐壺局長「斗真君は今後、彼女の支援エスパーとしても活動してくれたまえ。」

 

斗真「了解しました。ナオミさん、俺は神楽斗真。宜しくね。」

 

ナオミ「はい。宜しくお願いします。」

 

満面な笑顔を見た斗真が少し顔を赤くした。

 

ナオミ「どうかしたんですか?」

 

斗真「いや、何でもない・・・(ヤベェ・・・可愛い・・・)」

 

彼は、ナオミに惚れている。

 

 

 

 

 

 

数日後。斗真のESPデバイスに連絡が入った。

 

桐壺局長『斗真君、ナオミ君が苦戦している。すぐに救援へ向かってくれ。』

 

斗真「了解!直ちに向かいます!」

 

テレポートで現場へ向かった。

 

 

 

 

 

 

その頃ナオミは、エスパー犯罪者と戦っていた。

 

ナオミ「きゃあああああ!!」

 

しかし相手のサイコキネシスで飛ばされてしまった。

 

谷崎「ナオミ!!」

 

犯罪者「こんなガキなんかに遊んでる暇なんかねえよ。お嬢ちゃんにはお仕置きが必要だな。」

 

谷崎「待て!ナオミには指一本触れさせんぞ!」

 

犯罪者「邪魔だ。」

 

谷崎「ぐあああああああ!!!」

 

電撃を喰らって倒れてしまった。

 

ナオミ「谷崎主任!」

 

犯罪者「さぁて、どう弄んでやろうかな?」

 

ナオミ「っ・・・・」

 

涙を流して諦め掛けたその時。

 

???「PKスモーク!!」

 

上空から煙幕が降って来た。

 

犯罪者「くっ・・・!!何だ!?」

 

煙幕が晴れると、斗真が立っていた。

 

犯罪者「何だ貴様は!?」

 

ナオミ「斗真さん・・・?」

 

斗真「ナオミさん、君はよく頑張った。ここで休んでて。」

 

ナオミ「は、はい。」

 

斗真「女の子を襲うなんて、あんたあれか。ロリコンか。」

 

犯罪者「誰がロリコンだ!!貴様こそ何なんだ!!」

 

斗真「解禁!」

 

右のブレスレットを発光させた。

 

斗真「特務エスパー!神楽斗真!」

 

犯罪者「何!?貴様も特務エスパーか!?」

 

斗真「そうだ。さぁて、あんたをどう弄んでやろうかな?」

 

犯罪者「ほざけ!貴様から殺してやる!」

 

サイコキネシスを放つ。

 

斗真「遅い。」

 

右手でサイコキネシスを払い除けた。

 

犯罪者「何だと!?」

 

斗真「PKスパーク!」

 

犯罪者「ががががががががが!!!」

 

電撃で犯罪者を痺れさせた。

 

斗真「確保!」

 

痺れてる隙にESPロックで確保した。

 

斗真「さぁて、あんたを刑務所に招待してやるよ。」

 

その後犯罪者は連行された。

 

ナオミ「あの、斗真さん。」

 

斗真「何?ナオミさん。」

 

ナオミ「その・・・助けてくれて、ありがとうございます。」

 

斗真「いえいえ。特務エスパーは助け合うのも仕事だから気にする事ないよ。」

 

 

 

 

 

 

この日から斗真は、ナオミの救援を何度も駆け付けて共闘したりもした。

 

斗真「PKウォーター!」

 

犯罪者「うわっ!」

 

斗真「ナオミさん!」

 

ナオミ「はい!サイキック!スタン・サブジェクション!」

 

犯罪者「がががががががが!!!」

 

 

 

 

その後犯罪者は連行された。

 

斗真「ふぃ〜、今回もミッションクリア。」

 

ナオミ「・・・・・」

 

だがナオミは暗い顔をしていた。

 

斗真「ナオミさん?どうした?」

 

ナオミ「斗真さん、私・・・皆さんの足手纏いなんでしょうか・・・?」

 

斗真「何で?」

 

ナオミ「私、まだまだ未熟で・・・何時も斗真さんに助けられてばかり・・・私って、やっぱりダメなんでしょうか・・・うっ・・・ううっ・・・」

 

彼女は顔を下に向けて泣いてしまった。斗真が笑顔になってナオミの頭を撫でる。

 

ナオミ「え・・・?」

 

斗真「そんな事ないよ。ナオミさんは何時も一生懸命やってくれてる。足手纏いなんて誰も思ってないから。自分に自身を持てば、勇気が湧いてくるから元気出して。」

 

ナオミ「・・・はい!これからも頑張って行きます!」

 

斗真「期待してるよ。」

 

 

 

 

 

 

あれから月日が流れ、高校を卒業した斗真は本格的に特務エスパー活動する事とになり、バベルの運転技術試験を最短5日で合格して大型二輪免許を取得し、局長からCBR1000RRを託された。

 

 

 

 

 

 

そして斗真が20歳の時。この時最高レベル7。

 

桐壺局長「斗真君、紹介しよう。彼が君の主任を務める事になった皆本光一君だ。」

 

斗真「おっ!遂に俺にも主任が付きましたか!」

 

桐壺局長「何時も単独でやらせてしまってすまないね。」

 

斗真「いえ。単独も良い勉強ですよ。」

 

桐壺局長「じゃあ皆本君、彼を宜しく頼むぞ。」

 

皆本「はい。宜しく斗真君。」

 

斗真「此方こそ宜しく。皆本さん。」

 

桐壺局長「それと皆本君は、研究員で今は特務課の研修をやっているんだ。」

 

斗真「両立って事ですか?」

 

桐壺局長「うむ。」

 

皆本「まだ仮主任だけど、宜しくね。」

 

斗真「ああ。」

 

 

 

 

 

 

その後、皆本が開発したベルト型のESPリミッター・リミットドライバーを受け取った。腰に巻いてサイコキネシスで隠した。以前まで使ってたブレスレット型のリミッターはバベルに返した。

 

 

 

 

 

 

そして、斗真は皆本の家で同居する事となった。皆本が斗真に部屋を案内する。

 

斗真「おお!良い感じだな。」

 

皆本「自由に使って良いよ。」

 

斗真「でも良いのか?皆本さんと同居しちゃって。」

 

皆本「局長からの命令でね。それに僕、君の事もっと知りたいしね。」

 

斗真「そうか。」

 

 

 

 

 

 

翌日、斗真と皆本が家でゆったりしていた。

 

皆本「斗真君は、何時から特務エスパーになったんだ?」

 

斗真「10歳の頃からだな。バベルで何か役に立ちたいと思って志願したんだ。多くの任務や訓練を積み重ねて来たんだ。」

 

皆本「そうか。」

 

斗真「皆本さんも、バベルに入った切欠って何?」

 

皆本「・・・それは・・・」

 

斗真「どうした?言えなかったら別に話さなくても。」

 

皆本「いや話すよ。僕は子供の頃から天才過ぎる頭脳を持ってたんだ。」

 

斗真「天才過ぎる頭脳?」

 

皆本「そう。小学5年生の時、先生達から教育プログラムに進むよう勧められたんだ。それで小学校から離れてしまったんだ。」

 

小学時代のアルバムを見せた。集合写真には、皆本の個人写真があった。

 

斗真「そんな過去が。」

 

皆本「そして18歳の時、アメリカの大学に留学して、医学部ESP研究科に入ったんだ。そして帰国した後にバベルの研究施設で研究員になったんだ。」

 

斗真「成る程ねぇ。皆本さんも大変だったんだな。俺、皆本さんの気持ち凄え分かる。」

 

皆本「ごめんな。こんな話をしちゃって。」

 

斗真「いやいや、寧ろ皆本さんの事が分かった。これからは過去に縛られずに、未来に向かって人生を送ろうぜ。」

 

皆本「ありがとう。君は優しいんだね。」

 

斗真「ああ。俺は優しいしジョーク好きだから。」

 

「NEXT」




         キャスト

      神楽斗真:松下優也

      皆本光一:中村悠一
      桐壺帝三:小杉十郎太
       柏木朧:浅野真澄
      賢木修二:谷山紀章
     梅枝ナオミ:藤村歩
      谷崎一郎:家中宏

   エスパー犯罪者:四宮豪

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。