絶対可憐チルドレン ANOTHER ESPER   作:naogran

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ある夜の海上で、海上保安庁を乗せた船が密売人達を乗せた船を追跡している。

隊員「停船しなさい!繰り返す!停船しなさい!」

ボス「うるせー!折角買い付けた品物を!むざむざ渡すより使い切ってやる!!」

そしてロケットランチャーを撃って脅した。

ボス「どっからでも掛かって来やがれ!」

高笑いしてるその時、2人の影が現れた。斗真とナオミだった。

ナオミ「無駄な抵抗は止めて下さい!」

斗真「お前達を武器密売の現行犯でデリートしてやるぜ!」

密売人A「じ、女子高生と兄ちゃん?」

ボス「バカ!此奴らは特務エスパーだ!」

ロケットランチャーを2人に撃った。

斗真「サイマグネット!」

しかしサイマグネットで簡単に防がれてしまった。

斗真「特務エスパー斗真!」

ナオミ「コードネーム、ワイルドキャット!」

斗真「任務遂行させていただくぜ!」
ナオミ「任務遂行させていただきます!」

ボス「くそ!やっちまえ!」

斗真「PKウォーターハリケーン!」

ナオミ「サイキック!スタン・サブジェクション!」

斗真がウォーターハリケーンで密売人達に水を浴びせ、ナオミのスタン・サブジェクションで密売人達を感電させた。

ナオミ「任務完了!」

斗真「ゲームクリア!」

谷崎「よーし!良くやったナオミ!」

上空のバベル1から谷崎が声を掛けた。

谷崎「さあ戻って来い!私の胸に!カモーン!マイフェアリーレディー!」

斗真「本当抜け目無えな谷崎主任は・・・ナオミさんどうする?」

するとナオミは、谷崎と絡む事なくその場を飛び去ってしまった。

斗真「え?ナオミさん?」

谷崎「ん?どうしたと言うんだナオミ?」

毎回サイコキネシスで谷崎をお仕置きしてる筈だが今日は違ってた。

谷崎「何時もの熱い触れ合いが無いじゃないか・・・ナオミー!カムバーック!」

斗真「ナオミさんどうしたんだ?」

ナオミ「・・・・」


MISSION18「ウチのナオミにかぎって・・・!」

その後斗真と谷崎は、バベルの男湯で気持ち良さそうにシャワーを浴びてる。

 

斗真「ふぃ〜。」

 

谷崎「ああ・・・ナオミ・・・私のナオミよ・・・」

 

明「皆本さん!飲み物どうぞ!」

 

そこに明が皆本に牛乳を差し出した。

 

皆本「あ、ありがとう。」

 

明「いえ。」

 

大河「皆本さんの事になると人格変わるな〜明は。」

 

敦「まあ良いじゃねえか。明の憧れは皆本さんなんだから。」

 

皆本「それで、重大な話って一体何ですか?谷崎主任。」

 

賢木「いやちょっと待て!何これ!?何で!?何だこのシャワーシーン!?」

 

斗真「何処指摘してんだよ。」

 

谷崎「ここならナオミに聞かれる心配は無いからな。」

 

皆本「ナオミちゃんに聞かれちゃマズイ事なんですか?」

 

谷崎「話と言うのは他でも無い。私の大切なナオミについてだ。先日ふと気付いたのだよ!ナオミの態度が冷たいとね。何か上手く行ってない感じなのだ!」

 

皆本「ふと気付いたって今更・・・」

 

斗真「ナオミさんが冷たいって何時もの事でしょ・・・?」

 

賢木「いやいやそんな事より読者が望むのは!」

 

大河「いきなりメタだな先生。」

 

谷崎「これを見てくれ。」

 

見せたのはノートパソコンだった。画面にはナオミの画像ばかりだった。

 

谷崎「私の個人的ナオミの成長記録コレクションだ!」

 

賢木「きも・・・」

 

敦「何で梅枝だらけなんだ・・・?」

 

皆本「担当エスパーを隠し撮り・・・」

 

賢木「良いのかよ!?」

 

大河「犯罪ですよ谷崎主任!!」

 

谷崎「ナオミに何かがあると思って何時もより念入りに追跡をしたのだ。」

 

人口衛星のカメラでナオミを撮影をしていたのだった。

 

賢木「こんな奴特務エスパーの主任をクビにした方が良いんじゃねえのか・・・?」

 

斗真「それは同意だな。」

 

谷崎「で、つい先程撮れた写真がこれだ。」

 

 

 

 

 

 

次に見せたのは他校の男子生徒に恐喝と、本を万引きしてる瞬間を撮った画像だった。

 

 

 

 

 

 

皆本「こ、これは!?」

 

斗真「ナオミさんが!?」

 

薫「恐喝!?」

 

紫穂「万引き!?」

 

葵「あのナオミはんが!?」

 

初音「決定的瞬間・・・!」

 

何処からか4人が沸いて来た。

 

薫「嘘だよね!?何かの間違いだよね!?」

 

紫穂「そうよ!ナオミさんが!」

 

葵「うちらを信じてあげな!」

 

初音「友情!女の!」

 

皆本「君達!?何故ここに居る!?何時からだ!?」

 

薫「まあまあ!初めてって言う訳でもあるまいし!」

 

斗真「どう言う事やねん!」

 

紫穂「問題無いわ。私は平気よ。」

 

大河「いやだから!」

 

葵は携帯で写メを撮った。

 

敦「おい写メ撮んな!」

 

斗真「ここは男湯だぞ!出て行け!!」

 

チルドレン「きゃー!」

 

谷崎「この際だ!君らも力になってくれ!私の体で何でも良ければ見せるさかい!!」

 

葵「キャーーーー!!!」

 

紫穂「変質者ーーーーー!!!」

 

斗真「PKスタン!」

 

サイコキネシスで谷崎を痺れさせた。

 

谷崎「がががががががが!!!」

 

斗真「告訴しますよ谷崎主任!」

 

谷崎「わ、悪かった!許してくれ!」

 

皆本「それで、僕達にどうしろと?」

 

谷崎「ナオミは、非行に走り掛けてるかも知れん。」

 

皆本「非行って・・・」

 

谷崎「ナオミを構成させるのに力を貸して欲しいんだ。君達はナオミに間違いを犯さないように監視してて欲しい!私は写真の少年を探して聞き出してみせる!頼む!この通りだ!」

 

土下座して依頼をする。

 

薫「皆本。ここまで言うんだから協力してやったらどうだ?」

 

葵「谷崎はんが、本気でナオミはんを心配してるのは間違い無いんやし。」

 

紫穂「私達だって心配してるんだしね。」

 

斗真「皆本さん、俺も薫達に賛同する。これ以上ナオミさんが犯罪を犯したら偉い事になるぞ。」

 

大河「俺もナオミちゃんを助ける。」

 

敦「そうだな。俺も協力するぜ。」

 

皆本「分かった。(何か前にもこんな事があったな〜・・・)」

 

 

 

 

 

 

早速ナオミの監視任務を開始する。

 

薫「バベル女子寮呉竹寮!再び!」

 

賢木「いや〜!血が騒ぐな〜!」

 

葵「前にも同じ事言うとったで?」

 

美里「ナオミが非行へ走ってるね〜、何かあるのかしら?」

 

幸菜「でもナオミちゃんが犯罪者になったら私達悲しいよー!」

 

皆本「君達は学校に行っとけって言っただろ!」

 

大河「何故来たんだよ!」

 

薫「学校所じゃねえだろ!」

 

紫穂「そうよ!特務エスパーが万引きだなんて大スキャンダルよ!もし本当なら反エスパー団体普通の人々が大喜びね!」

 

葵「これはうちらエスパー全体の問題やで?」

 

敦「全くだな此奴らは・・・」

 

皆本「斗真君、支度は終わったか?」

 

そこにメガネを掛けた斗真が入って来た。

 

斗真「スタンバイOK!何時でも行けるぜ!」

 

すると皆本は、キャリーバックの中を全員に見せた。キャリーバックに入っていたのは小さなハムスターだった。

 

全員「可愛いーーーー!!!」

 

皆本「警備厳重な女子寮に潜入するのに、明君の力を借りようと思ってね。」

 

明「はい!頑張ります!皆本主任!」

 

すると初音が皆本の足に噛み付いた。

 

皆本「ぎゃああああああ!!!」

 

薫「私の皆本に何すんだ!!お手!」

 

初音「はい!姐さん!」

 

素直に応じた。

 

薫「よしよしよし。」

 

皆本「じゃあ明君、頼むよ。」

 

明「はい!お任せ下さい!リプレイス!」

 

ハムスターと意識を交換した。

 

皆本「よし!ナオミちゃんの監視を始めるぞ!」

 

チルドレン・賢木・初音・幸菜「オーーーーーー!!」

 

美里「元気ねこの子達・・・」

 

 

 

 

 

 

早速監視任務を開始する。ハムスターに乗り移った明が屋根裏を走る。そして明本体は回し車で遊んでる。

 

初音「この辺りでしょうか?」

 

皆本「排気口の隙間から侵入出来る筈だ。」

 

排気口の中からある部屋を覗く。

 

明『何だ?』

 

それは浴室だった。ほたるがシャワーを浴びてる。

 

葵「ほたるはんや!」

 

紫穂「朝シャンね!」

 

薫「いやー!此奴は朝から縁起が良いー!」

 

賢木「おおおーーーー!!」

 

皆本「おい!」

 

斗真と大河と敦は逸らしてる。するとほたるが周りをキョロキョロした。

 

薫「やばい!見付かった!」

 

賢木「早く移動するんだ!」

 

明『は、はい!』

 

速やかに退散した。

 

ほたる「良からぬ視線を感じ取ったけど・・・気のせいかしらね?」

 

薫「ふぅ〜、危ない危ない・・・」

 

葵「流石レベル5のテレパスやな・・・」

 

皆本「君達、真面目にやれ。」

 

 

 

 

 

 

今度は屋根裏から奈津子を監視する。

 

明『ナオミさんの部屋はここでしょうか?』

 

初音「明、部屋に降りて。」

 

紫穂『誰か分からないわね。』

 

薫『シーツの中に入ってみて!』

 

皆本『おい薫!』

 

薫『誰の部屋か確かめるだけだよ!』

 

大河『それ嘘だろ。』

 

紫穂『暗くて良く見えないわね。』

 

美里『真っ暗だわ。』

 

すると明が何かに押し潰された。

 

葵「どないした!?明はん!」

 

初音「苦しいです。でも柔らかい。」

 

明は奈津子の胸に押し潰されてたのだった。

 

幸菜『ここは奈津子さんの部屋ね。』

 

薫『くはー!ハムスターになりてー!』

 

敦『言ってる場合か!』

 

大河『おい明!移動開始だ!』

 

明『弾力があって動けません・・・!』

 

斗真「あれま。」

 

賢木「あれ!?ナオミちゃん!」

 

すると制服姿のナオミが学校へ向かってた。その頃明は何とか脱出成功した。

 

皆本『明君、戻って来て。』

 

明『はい・・・』

 

そして斗真は外に出て、CBR1000RRに跨ってエンジンを噴かす。

 

皆本「じゃあ斗真君、頼むぞ。」

 

斗真「了解!」

 

アクセルを捻って学校へ向かう。

 

 

 

 

 

 

そしてナオミは何時ものように授業に励んでる。斗真も特別教師として励んでる。見えない所から明が監視中。

 

紫穂「特に変わった所は無いわね。」

 

葵「何時も通りの優等生やな。」

 

薫「いや何か裏の顔がある筈だ!」

 

初音「女、恐ろしい。」

 

 

 

 

 

 

次の授業は水泳。

 

薫「良えのー!若い女の汗は良えのー!」

 

 

 

 

 

 

そして昼休憩に入って、食堂でカレーうどんを食べる。

 

ナオミ「袖捲りOK!エプロン装着!準備万端!」

 

友人2人「ナオミちゃん頑張って!」

 

斗真「梅枝さん、無理しないでね?」

 

ナオミ「勝負!」

 

しかし、襟の所にカレーが付いてしまった。

 

斗真「梅枝さん!襟が!」

 

ナオミ「あ!もうカレーうどん食べない・・・」

 

斗真「また拭いてあげるよ。」

 

ナオミ「神楽先生・・・」

 

 

 

 

 

 

一方その頃薫達は怒ってた。

 

薫「前にも同じ事言ってただろ!!」

 

紫穂「親父キラーぶりも健在ね。」

 

葵「相変わらず天然やな。」

 

美里「でも、何時ものナオミで良いじゃない。」

 

初音「萌え。」

 

 

 

 

 

 

そして放課後になってナオミが急ごうとする。

 

ナオミ「それじゃあまた明日!」

 

友人A「どうしたの?そんなに急いで。」

 

ナオミ「ちょっと用事があって!」

 

友人2人「ふ〜ん。」

 

斗真「梅枝さんもう帰ったの?」

 

友人B「はい。何か用事があるって言って帰りました。」

 

斗真「そうか。君達気を付けて帰ってね。じゃあ。」

 

 

 

 

 

 

そして斗真と明が追跡しようとするが、見失ってしまった。

 

斗真「皆本さん、見失ってしまった。」

 

 

 

 

 

 

一旦トレーラーに戻った。

 

薫「怪しい。絶対何かある!」

 

そして初音はナオミのシューズの匂いを嗅ぐ。

 

初音「ナオミの匂い覚えた!」

 

皆本「よし!頼んだぞ初音君!」

 

初音「初音、メタモルフォシス!」

 

メタモルフォシスで狼に変身した。一行はナオミの追跡を開始した。

 

 

 

 

 

 

その頃ナオミは街中を歩いてた。するとバイクに乗った集団を発見した。

 

ナオミ(見付けた!)

 

賢木「繁華街、かなりガラの悪い場所へ向かったんだな。ナオミちゃん何しに行ったんだ?」

 

 

 

 

 

 

そして初音は人気の無い場所に止まった。

 

初音「ナオミ、匂いここ!」

 

明『よし!後は俺が!』

 

 

 

 

 

 

ナオミ「触んじゃねえ!!」

 

 

 

 

 

 

斗真「うお!?ナオミさんの声が!?」

 

映像を見ると、ナオミが1人の男を突き飛ばしていた。

 

ナオミ「嫌らしい手で触んじゃねえ!こっちはそう言うのにストレス溜まってんだよ!!」

 

賢木「やっぱり来たーーーー!!!」

 

薫「裏の顔来たーーー!!」

 

葵「思った通りやで!」

 

紫穂「ふふん?」

 

斗真「何時ものナオミさんに戻ったな。」

 

皆本「信じてあげてって言ったよね・・・?」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回のしりとり。

 

幸菜『ででーん!幸菜ちゃん参上ー!』

 

美里『美しい美里よ。そんなに見たらメ。』

 

しりとり終了。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

その頃谷崎は、目的の男子生徒を捜索している。

 

谷崎「此奴でもない・・・此奴も違う・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃ナオミは男をサイコキネシスで金縛りにしてる。

 

男C「こ、この女・・・」

 

男D「エスパーだ!」

 

ナオミ「あ!ごめんなさい!日頃からおじさんがベタベタして来るのにはストレス溜まってるものでつい・・・」

 

リーダー「舐めやがって・・・おい!!!」

 

すると男達は一斉にナオミを襲う。

 

ナオミ「きゃあ!」

 

1人の男Cが持ってるパイプをサイコキネシスで折り曲げた。

 

男C「ゲッ!此奴、そこらのエスパーとはレベルが違う・・・」

 

ナオミ「あの、私は話をしに来たので。ここは穏やかに・・・大人しく応じていただけませんか?ね?」

 

サイコキネシスで重そうなオルガンを持ち上げてその場で木っ端微塵にした。男達は唖然としてる。

 

ナオミ「お願いします。」

 

リーダー「こ、怖くね?此奴・・・」

 

男D「能力がどうかとか言うより、何か危ねえよ!」

 

皆本「マズイ!止めよう!準備して!」

 

斗真「了解!行くぞ!」

 

チルドレン「えー?」

 

薫「これからが面白くなりそうなのに〜。」

 

初音「わくわく!」

 

大河「呑気に面白がってる場合かよ!!」

 

賢木「まあ待て。下手すると、ザ・チルドレンとワイルドキャットのESO市街戦になりかねないぞ?」

 

大河「確かにそうだな。そうだったら普通の人々が元気いっぱいになりそうだな。」

 

敦「今は控えて置くか。」

 

皆本「でも市街戦なんてそこまでは・・・」

 

賢木「いや〜?女が怒ると怖いぞ〜?」

 

紫穂「見て。ナオミさんが・・・」

 

 

 

 

 

 

リーダー「中学生?」

 

ナオミ「はい。この中に中学生を脅してお金を巻き上げてる人が居るんです。昨日、偶然万引きしている男の子を見付けて。話を聞いたら、盗んだ物を売ってあなた方に払うお金に当てている事でした。商品はこっそり返して置きましたが。」

 

 

 

 

 

 

皆本「そう言う事か。」

 

美里「万引きは誤解だったって事ね。」

 

薫「やっぱりねー!私はナオミちゃんを信じてたよ!」

 

紫穂「私も!」

 

葵「うちも!」

 

初音「うん!」

 

幸菜「それって今原因分かってて言った事だよね?」

 

 

 

 

 

 

ナオミ「と言う事で、二度とそんな事しなと約束して貰いたいのです!」

 

リーダー「ちょっと待て。そいつの言った事が本当だって何で分かる?俺達は硬派な走り屋だぜ?カツアゲなんてしねえよ。そいつの狂言か、俺達レッドの名前を語ってる奴が居るんじゃねえのか?」

 

ナオミ「はっ!」

 

するとナオミが涙を流して泣いてしまった。

 

リーダー「お、おいおい何だよ!?泣くなよー!」

 

ナオミ「私・・・聞いた話を鵜呑みにして・・・そう言われれば・・・証拠も無いのに・・・ごめんなさーーーーい!!!うわあああああああああん!!!」

 

遂に号泣してしまった。

 

リーダー「うわあ!!困った姉ちゃんだ・・・」

 

男達は「うわ〜」と声を出した。

 

ナオミ「皆さんの事悪人って決め付けて・・・最低です・・・」

 

リーダー「いや・・・ほら俺らだって誤解されやすい所もあるから、片付けようとしてくれたんだろ・・・?」

 

男D「取り敢えず飲んで落ち着け!ジュース!」

 

ジュースをナオミに差し出す。ナオミは差し出されたジュースを飲む。

 

ナオミ「美味しい。」

 

すると男達はナオミの笑顔を見てキュンとした。

 

ナオミ「皆さん、優しいんですね。」

 

今度はナオミの笑顔を見て心が打たれてしまった。

 

ナオミ「疑ったりして本当にごめんなさい。こんな優しい皆さんがそんな事する筈が無いですものね。」

 

リーダー「ま、まあ、分かってくれたならそれで良い。」

 

男D「お、おかわり飲むか?」

 

ナオミ「はい。いただきます。」

 

男D「おい!おかわりだー!」

 

リーダー「ケーキも持って来い!」

 

男E「い、芋羊羹ならありますぜ!」

 

男B「豆大福もあるぜ!」

 

リーダー「バカヤロ!もっと色気のあるの持って来ねえか!」

 

 

 

 

 

 

斗真「結局彼奴ら良い奴じゃねえか。」

 

大河「外見怖い奴らでも優しい心を持ってるんだな。」

 

薫「何だこれ・・・」

 

紫穂「何だか凄く・・・」

 

葵「気に入らへんな・・・」

 

賢木「流石ナオミちゃんだな・・・」

 

皆本「大事にならなさそうで良かったよ。」

 

 

 

 

 

 

その後ナオミと男達は仲良くなった。ケーキを食べたり、ロックバンドのライブを見たりなどと楽しい時間を過ごした。すると1台のバイクが壁を壊して入って来た。

 

???「おりゃーーー!!!」

 

男達「!!??」

 

谷崎「全員逮捕だーーー!!!」

 

バイクに乗っていたのは谷崎と1人の男子学生だった。

 

谷崎「この生きてる価値の無いクズどもめーーー!!」

 

リーダー「今度は何だー!?」

 

谷崎「この腐ったロリコン共めーーー!!」

 

アクセル全開にしてナオミの前に停まった。

 

谷崎「甘い蜜に群がるハエ共めーーー!!」

 

ナオミ「谷崎主任!?」

 

谷崎「お前らはカツアゲの1つや2つ!やっておるに決まってるわーーー!!!話は全てこの少年に聞いたぞナオミ。しかし、流石は私のナオミ。社会のクズを1人で退治するとは。だがお前をこんなクズと・・・」

 

ナオミ「クズは・・・・・・・お前だーーーーーー!!!!」

 

サイコキネシスで谷崎を床に減り込ませた。

 

谷崎(待ってたぞ〜この熱い触れ合いを〜!)

 

ナオミ「そそっかしい私の事をこの人達が許してくれたばっかりなのに、頭から何だよその物言いは!!」

 

谷崎「い、いやしかし・・・お前は他人を疑う事しか知らんから・・・わ、私が教えてなかったからだ・・・」

 

ナオミ「信じて悪いか!人を信じる事は悪い事か!あんたは最低な上司だけど、私をそんな風に育ててくれた事だけは感謝してたのに!」

 

谷崎「な、ナオミ・・・」

 

男子学生「あの・・・」

 

声を掛けられてサイコキネシスを止めた。

 

ナオミ「あ!昨日の・・・」

 

男子学生「あの人がお金を・・・」

 

指差してる方を見ると、1人の男がこっそり逃げ出そうとしてる。

 

リーダー「え?お前まさか・・・」

 

すると男は脱走した。

 

ナオミ「そんな・・・」

 

谷崎「ほら見ろ!やっぱり!おっと、追うぞナオミ!・・・ナオミ!」

 

ナオミ「あ!はい!」

 

 

 

 

 

 

皆本「よし!僕達も追うぞ!」

 

斗真「よっしゃ!」

 

 

 

 

 

 

逃げ出した犯人の追跡任務を始めた。

 

初音「犯人!こっち逃げた!」

 

斗真「OK!一気に行くぜ!」

 

 

 

 

 

 

その頃薫達はナオミを悲しい顔で見てる。

 

薫「ショックだったよね・・・」

 

葵「信じてたのに裏切られたんや・・・」

 

紫穂「傷付いたでそしょうね・・・」

 

大河「ナオミちゃんの気持ちが分かったような気がするな。」

 

全員「ん?」

 

 

 

 

 

 

すると後ろからバイクの駆動音が聞こえた。あの男達だった。

 

リーダー「待ってくれー!!」

 

谷崎「何だお前達ー!何をしに来たー!」

 

リーダー「ナオミちゃん!聞いてくれー!」

 

男C「俺達は本当に知らなかったんだーー!!」

 

男D「二度とこんな事は起こさねえ!許してくれー!」

 

男B「誰かを困らせるような事はしない!」

 

男A「迷惑になるような事はしねえ!!」

 

ナオミ「皆さん・・・」

 

リーダー「彼奴はナオミちゃんと俺達の顔に泥を塗った!警察に突き出して罪を償わせる!」

 

男C「嘘を付く事も騙すつもりも無かった!」

 

男A「信じてくれーーー!!!」

 

ナオミ「・・・・・・はい!!」

 

天使のような笑顔を見た男達全員がキュンとした。

 

斗真「彼奴ら、面白い奴らだ。」

 

初音「見付けた!彼処!」

 

遂に犯人のヤスを発見した。

 

リーダー「行くぞ!必ず捕まえて落とし前を付ける!ナオミちゃんの想いを無駄にしない為にも!」

 

男達「オーーーーー!!!!」

 

 

 

 

 

 

リーダー「テメェー!走り屋集団レッドの面汚しがーー!!!」

 

ヤス「このままじゃ追い付かれる!はっ!!」

 

すると目の前のガードレールを壊して落ちてしまった。

 

リーダー「ヤスー!!!」

 

皆本「マズイ!ザ・チルドレン解禁!」

 

ファイブセブン「激走!アクセル解禁!」

 

 

 

 

 

 

薫「万引きは犯罪!見付け次第警察に通報します!」

 

葵「恐喝も犯罪!イジメ格好悪い!」

 

紫穂「交通違反も犯罪!ヘルメットを被りましょう!」

 

ナオミ「友達に誘われてもきっぱり断る勇気も!」

 

斗真「犯罪撲滅!神楽斗真!」

 

大河「虐待壊滅!栗栖大河!」

 

敦「密売全滅!芝浦敦!」

 

美里「詐欺追跡!赤坂美里!」

 

幸菜「転売崩壊!篠崎幸菜!」

 

ファイブセブン・チルドレン・ナオミ「戦う犯罪防止!特務エスパー!バベルセブン参上!!」

 

 

 

 

 

 

ヤス「助けてーーーーーー!!!!」

 

名乗ってる間にヤスが落下中。

 

薫「サイキック!空中ストップ!!」

 

斗真「PKスカイネット!!」

 

ナオミ「サイキック!反省会!」

 

敦「火炎星!時間返し!」

 

4つのサイコキネシスとパイロキネシスでヤスを救った。男達はヤスを見て赤目を光らせた。

 

ヤス「すみません!すみません!!」

 

リーダー「ヤス!!」

 

ヤス「はい!」

 

するとリーダーがヤスに対して怒ろうとするが、逆に泣いてヤスを抱いた。

 

リーダー「良かった!助かって!良かったーーー!!!」

 

ヤス「リーダー・・・すんません!」

 

こうしてカツアゲと恐喝の罪でヤスは逮捕された。

 

リーダー「ナオミちゃん。」

 

ナオミ「はい?」

 

リーダー「俺達を信じてくれて嬉しかった。ありがとう!」

 

男達「ありがとう!」

 

ナオミ「皆さん・・・」

 

 

 

 

 

 

葵「あれだけの男達を笑顔で手懐けるとは。」

 

紫穂「恐るべし親父キラー。」

 

幸菜「良かったねナオミちゃん・・・私嬉しいよ〜・・・」

 

斗真「良かったなナオミさん。」

 

薫「ったく!男はすぐこれだ!!」

 

大河「良いじゃねえか。歴史的和解を見れて俺感動だぜ。」

 

美里「そうね。」

 

敦「そして梅枝の誤解が解けたな。」

 

賢木「治って良かったな。」

 

皆本「そうだな。」

 

谷崎「ああ・・・良かった・・・ナオミが非行に走ってなくて・・・熱い触れ合いが戻って来てくれて・・・本当に良かった!」

 

斗真「本当抜け目ねえなこのおっちゃんは。」

 

初音「いっぱい走ってお腹空いた・・・」

 

明『や、止めろ!』

 

空腹の初音が明の意識があるハムスターに噛み付いた。

 

明『ぎゃあああああああああ!!!!』

 

 

 

 

 

 

そしてその数日後。

 

ナオミ「特務エスパー!ワイルドキャット!出動します!」

 

男達「ナオミちゃーーん!!!頑張ってーーーー!!!」

 

何とあの男達がナオミを応援しに来たのだった。ナオミは笑顔で手を振った。男達はキュンとした。

 

谷崎「走り屋集団レッド改め、ナオミ親衛隊か。ああうるせ・・・」

 

こうして男達は走り屋を止めてナオミ親衛隊となり、社会の為に生きて行く事を誓ったのだった。

 

「NEXT」




         キャスト

      神楽斗真:松下優也
      栗栖大河:花江夏樹
       芝浦敦:佐野岳
      赤坂美里:大久保桜子
      篠崎幸菜:矢野優花

       明石薫:平野綾
      三宮紫穂:戸松遥
       野上葵:白石涼子
      皆本光一:中村悠一

      賢木修二:谷山紀章
     梅枝ナオミ:藤村歩
      谷崎一郎:家中宏
     常盤奈津子:中尾衣里
     野分ほたる:佐藤利奈
       宿木明:大浦冬華
      犬神初音:清水愛
      リーダー:斉藤次郎
        ヤス:川田伸二
       たける:代永翼
         男:酒巻光宏
           秋吉徹
           小笠原淳
        女子:後藤沙緒里

次回「時にはケダモノのように・・・」

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