絶対可憐チルドレン ANOTHER ESPER 作:naogran
皆本「君達の課題は、僕の指揮でチルドレンの3人が持ってるぬいぐるみを奪う事だ。」
チルドレンの3人の腰にうさぎのぬいぐるみが括り付けられてる。
斗真「ぬいぐるみかぁ。土産話には丁度良いかもな。」
皆本「手加減はしないから覚悟しろ!」
薫「それはこっちのセリフだ!裏切り者!」
葵「薄情者!」
紫穂「浮気者!」
敦「見事な言葉の連携だな。」
薫「ちょっと可愛いからって何だよ・・・」
皆本「え?」
薫「五月蝿い!真剣勝負で行くからな!!バーカ!!フン!」
大河「素直じゃねえなほんまに。」
斗真「じゃあ皆!行くぞ!」
4人「おう!」
ファイブセブン「爆竜解禁!」
皆本「ザ・チルドレン解禁。」
薫「飛んで火に入る夏の虫!」
葵「もしくは年貢の納め時!」
紫穂「教えてあげるわ力の差!」
チルドレン「絶対可憐!チルドレン!」
斗真「念動莫大!神楽斗真!」
大河「透視爆発!栗栖大河!」
幸菜「精神で爆進!篠崎幸菜!」
美里「無敵の瞬間魂!赤坂美里!」
敦「ときめきの火炎!芝浦敦!」
斗真「荒ぶるサイコガッツ!」
ファイブセブン「特務エスパー!ファイブセブン!」
薫「じゃあ待ってるぜ!」
葵「ホイっと!」
3人はテレポートして姿を消した。少年と少女は不安になったが、皆本が2人を励ます。
皆本「心配する事は無い。君達ならきっと勝てる!」
敦「そうだ。俺達が全力でサポートしてやるからな。」
斗真「頼りにしてるぜ。後輩。」
2人は激励されて笑顔を見せた。何故皆本とファイブセブンがこの2人を指揮してチルドレンと模擬戦をする事になったのか、それは数日前に遡った。
数日前、バベルで局長が皆本とファイブセブンにある話をしていた。
皆本「バベルの特務エスパー候補生?」
桐壺局長「うむ。柏木君。」
柏木「はい。こちらが先日の採用試験の記録になります。」
モニターを映し出す。映し出されたのは少年と少女だった。
柏木「宿木明15歳。犬神初音14歳。」
すると初音が四速歩行で走ってると狼に変身した。
柏木「彼女の能力はメタモルフォシス。狼に姿を変える事が出来ます。」
美里「へぇ〜。凄い能力ね。」
柏木「そして、彼の能力はリプレイス。」
すると明が空を飛んでる鳥に乗り移って自由自在に飛び回った。
柏木「近くに居る生物と意識を入れ替える事が出来ます。」
斗真「成る程、彼本体の意識は鳥になったって事か。」
皆本「合成能力者ですね?」
柏木「ええ。2人はチルドレンとファイブセブンのように1つの能力に秀でた高レベルエスパーではありません。ですが、低レベルとは言え、幾つかの能力を無意識に組み合わせる事で。」
皆本「高レベルな超能力として発動させる事が出来る?」
次にモニターに映し出されたのは、狼に変身した初音が久具津の作ったおもちゃの兵士達に立ち向かっている映像だった。
久具津『行っけー!僕の作った1/1スケールジェーンジョーン!!』
するとジョーン達がアサルトライフルを一斉発射した。しかし初音がそれを華麗に避けて高くジャンプした。そして鋭い爪でジョーン達を一網打尽にした。
久具津『僕の作った1/1スケールジェーンジョーンが・・・』
皆本「凄い・・・!」
幸菜「格好良い〜!私感動しちゃった〜!」
斗真「人形達が天国へ旅立ったな。」
桐壺局長「非常に才能がる2人なのだが・・・採用試験の度に後1歩の所で不合格になっておる。」
皆本「これだけの実力がありながら?」
敦「もしかして罠に掛かってしまったとか?」
桐壺局長「観たまえ。」
モニターに映し出されたのは久具津の作ったジョーン達を片付いた後の様子だった。全てを一網打尽にしたと思ったが、茂みの中に最後の1体が隠れてた。茂みの中から初音をスナイパーライフルで狙撃しようとしてる。するとそこに鳥に乗り移っている明が気付いた。
明『初音!まだ居るぞ!』
声を聞いた初音が隠れてるジョーンに近寄ろうとすると、そこに1羽のうさぎが現れた。すると初音がうさぎを見付けて涎を垂らした。
初音『ご飯!!』
うさぎを見付けた初音がジョーンそっちのけで茂みに隠れたうさぎを襲った。
明『初音!ダメ!!』
そして茂みの中からうさぎを咥えた人間姿の初音が出て来た。するとジョーンがスナイパーライフルをで初音を狙撃した。撃たれた初音は仰向けに倒れて泣いてしまった。
柏木「初音さんは、空腹になればなる程獣としての能力が上昇します。その為メタモルフォシスの際、一定の空腹レベルをキープしている必要があるのですが・・・」
皆本「空腹に負けて任務を・・・?」
柏木「ええ、忘れてしまうんです。」
大河「あの子は空腹をエネルギーとして使ってるんですね。」
斗真「それは災難な事・・・」
桐壺局長「そこで皆本君とファイブセブン!君達の任務なのだが!」
皆本「はい!」
斗真「任務ですか?」
桐壺局長「君達の指揮でこの2人を採用試験に合格させて欲しいのだ!」
皆本「ええ!?」
大河「俺達が試験官ですか!?」
その日の夜、皆本と斗真が宿木明と犬神初音を調べていた。
皆本「初音君の実家、犬神家は、代々メタモルフォシスを使う家系で、明君の実家、宿木家によって大昔から支えられて来たのか。」
斗真「結構歴史ある家庭で育てられたんだな。」
その頃初音は家で夜空をボーッと眺めていた。
明「初音ー!お待たせー!」
初音「ご飯!!」
ご飯の時間になると、すぐに反応して四速歩行で台所へ向かった。台所に着いた途端。
明「ダメ!歩く時は立って!手は使うなって何時も言ってるだろ!」
両手には特大なステーキがあった。
初音「ご飯!!」
ステーキに飛び付いたが、明が避けた。
明「ご飯の前に言う事は?」
すると初音が舌を出した。
明「舌は出さない!」
不機嫌になりながら舌を仕舞う。
明「ご飯の前に言う事は!?」
初音「う〜ん・・・あ!ご馳走様!!」
明「はぁ・・・」
そしてご飯を頂く事になった。初音が丸齧りしようとすると。
明「食べる時は手を使う!」
横に置いてある箸でステーキを指して豪快に齧り付いた。そして明のご飯は、白米と味噌汁と小ちゃい柳葉魚1匹と言う悲しい献立だった。
明「頂きます・・・」
皆本「2人は幼馴染みにして、先祖代々の子。コンビネーションに関しては問題無い。やはり初音君の弱点の克服が合格の鍵か・・・」
斗真「一層の事試験会場に居る動物達を撤去したらどうだ?」
皆本「いや、それだと明君の能力が使えなくなる。」
斗真「そうだよな。だったら克服出来る方法を考えなくちゃな。」
薫「皆本ー!斗真ー!ご飯まだー!?」
皆本「ごめーん!ピザでも取ってくれー!急ぎの仕事があるんだー!」
斗真「ピザでも食ってリラックスしてなーー!!!」
3人の部屋。
薫「何だよ皆本と斗真の奴・・・」
そしてその翌日。皆本とファイブセブンが明と初音と対面した。
明「皆本さんとファイブセブンが俺達の指揮を!?」
皆本「宜しく。」
斗真「宜しくな。後輩。」
明「俺感動です!」
皆本「感動ってどうして?」
明「だって、皆本さんと斗ファイブセブンは誰も扱い切れなかった最悪のチームザ・チルドレンを唯一纏め上げる事に成功した天才指揮官とエスパーチームなんでしょ!?」
皆本「そ、それはただの噂だよ。」
斗真「それにチルドレンは最悪のチームなんかじゃ・・・」
明「そんな人達に指揮して貰えるなんて俺・・・俺・・・俺〜〜〜!!!」
嬉し泣きしてしまった。
大河「おいおい落ち着けよ。」
そして初音にも挨拶をする。
皆本「宜しく。」
すると初音が皆本の手を丸齧りした。
皆本「ギャアアアアアアアアア!!!!!!」
明「こら初音!!!ダメ!!!」
斗真「止めろーーー!!!人肉はダメだーーーー!!!」
敦「丸齧りは握手の代わりか?」
美里「ただ面倒臭いだけでしょ?」
その後バベルの訓練室で初音の空腹を克服される訓練を始めた。初音の周りには豪華な料理が置かれている。初音はそれを我慢する。
初音「初音・・・もう無理・・・」
明「頑張るんだ!初音!」
皆本「初音君!我慢してくれ!」
幸菜「頑張って初音ちゃん!」
初音「初音・・・我慢・・・無理・・・!」
大河「ヤベえ、俺も腹減ってきた。」
美里「止めなさい。これ全部あれだもの。」
我慢に限界が来た初音が料理に飛び付いたが、周りの景色と料理が消えてしまった。これは立体映像だった。
美里「立体映像だもの。」
初音「痛い・・・」
その後も訓練を続ける。皆本がタイムを計る。初音は我慢を続ける。
明「よし!良いぞ!」
敦「その調子だ!」
その途中で皆本に噛み付いたりもした。訓練は続き、タイムはどんどん進んで行く。そしてタイムは1時間を切った。最初の訓練は成功した。その褒美として初音に骨付き肉をプレゼントした。初音は美味しそうにガツガツ食べる。
幸菜「これで大丈夫みたいだね。」
斗真「まだだ。本当の訓練はこれからだ。」
その夜、斗真と皆本が部屋で寝る。斗真は床に寝ている。寝てる2人を薫達がこっそり見ている。
紫穂「これで何日目?」
葵「えっと、1・・・2・・・3・・・」
薫「・・・」
そして翌日、訓練は第2段階へ移行した。
皆本「今日から第2段階へ移行する!大河君、あれを。」
大河「了解!初音ちゃん、誘惑に負けんなよ?」
すると初音の周りに美味しそうな匂いが漂って来た。
明「初音!我慢だぞ!我慢!」
初音「我慢!」
我慢する初音の前には、バーベキューがあった。大河と明が初音に向けてうちわで扇ぐ。
皆本「始めて下さい!」
ほたる「分かりました!」
斗真「幸菜も始めてくれ。」
幸菜「OKよ。」
そして幸菜とほたるがテレパシーで初音の精神を透視する。すると初音がはぁはぁと息を漏らす。
明「何をしているんです?」
皆本「彼女達はテレパス。ああやって、初音君の食欲を唆るイメージを送り込んで貰ってるんだ。」
斗真「ガチ美味い料理のイメージが初音の頭の中に大量に溢れ中だ。」
美里「この試験を合格出来ればあの子もきっと・・・ん?」
すると初音が苦しみ出した。
初音「初音・・・もう無理・・・」
明「無理違う!!我慢だ!!」
初音「我慢・・・・・・無理・・・・」
ほたる「ひぃっ!」
幸菜「え!?」
すると初音から黒いオーラが現れて、幸菜とほたるがテレパシーを止めた。次の瞬間初音が狼に変身した。
幸菜「変身しちゃったよ!!」
ほたる「私そんな美味しくない・・・わよね?奈津子?」
奈津子「私よりは、ほたるの方が美味しいと思うんだけど・・・」
大河「何争ってるんですか!!」
狼に変身した初音が徐々に近寄る。
皆本「いけない!今の初音君は食欲を満たすだけの本物の獣!訓練中止だ!」
訓練が中止しても初音の姿が元に戻らない。そして奈津子とほたるに襲い掛かった。
奈津子・ほたる「いやーーーーーー!!!」
明「初音!!」
斗真「止めろ!!!」
皆本「くそ!!」
すると初音が奈津子とほたるを庇った皆本を捉えて外へ走り出した。
明「皆本さん!!」
斗真「追うぞ!」
全員が初音をと皆本を追う。途中に皆本が持ってたタイマーを見付けた。
大河「皆本さんのタイマー。何処だ?」
明「初音、まさか皆本さんを・・・」
大河「いや大丈夫だ!こっちだ!」
居場所を見付けた大河が走り出す。その場所へ行くと皆がホッとした。皆本は食われたのではなく、土の中に埋められてしまってた。
皆本「出して・・・」
初音「初音、一生懸命我慢した!」
斗真「ありゃま、ここ掘れワンワンだなこりゃ。」
その後訓練は再開して、幸菜とほたるがテレパシーで料理のイメージを送る。斗真と大河がバーベキューの匂いを漂わせる。
皆本「3、2、1!ジャスト!60分!」
目標タイムの60分を達成した。我慢した初音が疲れるように倒れた。
初音「初音・・・我慢した・・・」
明「偉いぞ!!初音ーー!!」
すると皆本が初音の頭を撫でた。
皆本「良く頑張ったな!初音君!」
初音「・・・ご飯・・・」
皆本「ああ・・・」
訓練を終了して初音に料理をプレゼントした。初音は料理をガツガツ食べる。
美里「本当に良く食べるわねこの子、お腹痛くならないのかしら?」
幸菜「私こんなに食べれないよ〜。」
明「箸を使え!箸を!!」
皆本「経費で請求出来るのかな・・・?」
斗真「俺も払ってやるよ。」
皆本「ああ、ありがと・・・」
明「でも凄いです皆本さん。初音が俺以外の誰かにこんなに懐いたの初めてです。此奴、家計のせいもあってこんなでしょ?だから普通に接してくれるノーマルの人って昔から滅多に居なくて。」
皆本「僕はもっと凄いのと接しているから。」
明「やっぱ天才指揮官ですね皆本さん!」
皆本「よしてくれよ〜。」
明「いやぁ憧れちゃいます!」
斗真「天才と天災の2つを併せ持ってるしな。」
皆本「おいおい斗真君。」
そんな皆本達を、薫達チルドレンが不機嫌そうに見詰めていた。
その夜、薫達が皆本と斗真に話をしに行った。
薫「お前らまさか、彼奴らの指揮官になる気じゃないよな?」
皆本「ん?」
斗真「彼奴らって誰だ?」
薫「とぼけんな!ここん所狼女の姉ちゃん達と係りっきりじゃねえか!」
葵「どう言う事なん!?」
紫穂「納得いくように説明して!」
皆本「ひょっとしてヤキモチか?」
斗真「嫉妬か?」
薫「んな訳無えだろ!!別に私はお前なんかいらねえんだ!お前らが彼奴らの指揮官やりてえって言うんなら!!」
斗真・皆本「それ名案だな!!」
チルドレン「え?」
皆本「あの2人と戦ってみてくれないか?」
紫穂「戦うって?」
葵「どう言う事やんの?」
皆本「あの2人は僕達が指揮する。」
薫「分かったよ!相手してやりゃ良いんだろ!?」
斗真「頼むぜ〜。」
そして翌日。昨日の提案を局長に話す。
桐壺局長「ザ・チルドレンとの模擬戦!?」
斗真「そうです。局長どうですか?」
桐壺局長「でもそれはハードルが高過ぎやしないかね?」
皆本「高いハードルをクリアしてこそ、2人の特務エスパーとしての適正は実証される筈です!」
柏木「皆本さんの言われる通りですね!」
桐壺局長「う〜ん・・・よし!良いだろう!」
こうして模擬戦が開始される事になったのだ。
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今回のしりとり。
初音『キス欲しい!』
明『犬を飼っている訳で。』
しりとり終了。
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そして現在に戻ってバベル富士総合研究所では模擬戦が開始された。チルドレンは森の木の上に居た。
葵「レベル7のうちらがあんな見習いに負ける訳無いやん?」
紫穂「2人共レベル4なんでしょ?」
薫「楽勝だぜ!」
???「油断してはいかんよ?お若いの。」
そこにローブを被った謎の老人がチルドレンに話し掛けて来た。しかしチルドレンは。
葵「局長!」
紫穂「こんにちは!」
薫「何やってんの?」
老人「わ、わしは局長などではない!通りすがりの謎の老賢者じゃ!依怙贔屓して味方したなどとバレたら柏木君が怒るから変装してる訳では無いのよ!」
この老人の正体は局長だった。チルドレンは声だけで正体を見抜いたのだった。老人の秘密がもろバレてしまってる。
上空では鳥に乗り移った明とステルスしてる斗真が飛んでた。これは異変が起こった時の備えだと皆本が提案した物だった。
斗真(さぁて何処だ何処だ?)
明『居たぞ!!』
上空からチルドレンと老人(局長)を発見して初音に知らせた。初音がその場所に向かって走る。
薫「マズイ!見付かった!」
紫穂「一旦逃げましょ!」
葵「緊急テレポート!」
桐壺局長「待ってわしも!」
4人がテレポートして逃げた。初音が変身を解いた。
初音「初音、逃がした。」
明『心配無い!テレポート先は3時の方向だ!』
テレポートした場所を特定した。初音が再び狼に変身してチルドレン達の方へ走り出す。
その頃明本体は鳥の意識に乗っ取られていた。
敦「凄くシュールなんだが・・・」
するとすぐに明が意識を戻した。
大河「お、どうしたんだ?」
明「皆本さん、大河さん、どう言う訳か局長もチルドレンと一緒でしたよ。」
皆本「な!?」
すぐに大河が透視する。
大河「ビンゴした!老人に化けてやがる。」
皆本「姿が見えないと思ったら!あのおっさん!!」
柏木「はぁ、全く・・・」
皆本「いや、返って好都合か。」
美里「そう言う事?」
皆本「局長は当然、君達の能力の事をチルドレンにアドバイスしているだろう。と言う事は、その裏をかけば良いんだ!」
その頃森の中では、紫穂がサイコメトリーで地面を読み取る。
紫穂「来たわ!あの蛇!」
そこに1匹の蛇が現れた。
薫「サイキック!固結び!」
サイコキネシスで蛇を結んだ。気絶した蛇を持つ。
薫「この蛇の中に、明って奴の意識が入ってるのか?」
桐壺局長「いや、もう別の何かに意識を移した後のようだ。」
葵「ん?」
すると葵が下を見た。そこに頬を赤くしてる蛇が居た。
葵「へ、蛇!!いやーーーーー!!!」
怖くなった葵が全員と一緒にテレポートした。
明『よし。』
斗真(凄いな。)
その頃明本体は蛇のようにクネクネしていた。
大河「もう笑いが止まんね・・・・」
するとすぐに明の意識が戻った。
明「掛かった!皆本さんの狙い通り、蛇を嫌って無意識に逆方向へ飛びました!」
皆本「葵は爬虫類が苦手だからね。」
その頃初音はチルドレン達を探してた。すると目の前にチルドレン達が現れた。
薫「待ち伏せだと!?」
桐壺局長「上だ!上空へ一時退避!」
薫「サイキック!急上昇!」
サイコキネシスで上昇した。
桐壺局長「初音君は空まで追って来ない!」
薫「よーし!ここで体制を立て直して!」
するとそこに謎の影が上空に現れた。
それは鷹と一体化した初音だった。
葵「飛んどるやん!!」
紫穂「話が違うじゃない!」
桐壺局長「皆本君の指示か!?」
そこに皆本達が走って来た。
明「やった!」
幸菜「計画通りだね!」
皆本「要はイメージすれば良いんだ!メタモルフォシスは狼にしかなれる能力じゃない!短時間なら飛ぶ事が可能だし!」
サイコキネシスで更に上昇する。しかし初音がそれを読んでチルドレン達の裏へ飛んだ。葵がテレポートで逃げようとするが。
皆本「4人でのテレポートとなると、移動距離も限られる!」
そして一瞬にしてチルドレン達を追い詰めた。
斗真(ヒョー!やるね〜!)
初音(初音、チルドレン追い詰めてる!初音、勝てる!皆本凄い・・・初音、皆本好き!)
テレポートで逃しても、すぐに追い詰めた。
薫「葵!もう良い!」
すると薫は3人を地上へ降ろした。薫は初音とタイマンバトルを始めた。
紫穂「薫ちゃん!」
薫「お前何かに私が負けるかよ!!サイキック!!鎌鼬!!」
しかし初音が一瞬にして避けた。初音が薫から高速で逃げる。薫が追い掛ける。
薫「待ちやがれ!!!」
すると初音が笑みを浮かべて、少し下に降りて逃げる。薫が追い掛けるが、張られたネットに掛かってしまい、跳ね返ってしまい、地上へ落とされてしまった。
薫「くそ!皆本の罠か!」
すると明が薫の頭を鷲掴みにした。
薫「テメェ!!!」
明「フッ!」
薫「サイキック!・・・ってあれ!?」
サイコキネシスを放とうとするが、超能力が何故か使えない。
皆本「無駄だよ!超能力はもう使えない筈だ!何故なら、それはお前の体じゃないからな。」
敦「その証拠に自分の体を見てみろよ。」
明(薫)「え?あれ!?」
薫(明)「俺の能力は人間にも有効なんだ!」
明(薫)「あ、私!?」
先程明が放った能力で薫と明の体が入れ替わってしまったのだった。
薫(明)「つまり意識が入れ替わった訳。」
そして薫本体に括り付けてあるうさぎのぬいぐるみを奪った。
薫(明)「1匹目ゲット!」
明(薫)「そ、そんな・・・」
大河「これで薫がアウトになったな。」
皆本「君には、僕の相手はまだ早いって事さ。」
そこに初音が地上に降りた。
薫(明)「じゃあ後は作戦通りに!」
皆本「ああ。距離が離れ過ぎないよう注意しとくよ。」
薫(明)「はい!お願いします!」
次の作戦を実行しに行った。すると怒った明(薫)が皆本に乗って髪を耳を強く弄る。
明(薫)「テメェ!私達の指揮官だろ!!わざと負けるくらいの優しさは無いのか!?」
皆本「勝手な我儘を言うなよーー!!」
敦「止めろ明石!訓練だから仕方無いだろ!」
薫(明)「何だよ!お前らも優しさは無いのかよ!!」
美里「それだったら子供をあやしてるみたいじゃない。」
薫(明)「子供扱いすんなーーー!!!」
初音(いや、皆本、仲良くしちゃ・・・)
すると初音は皆本が薫と仲睦まじいイメージを浮かべてしまった。
初音(皆本・・・私の物・・・)
すると初音から黒いオーラが溢れ出た。
皆本「初音君?」
大河「どうした?腹減ったのか?」
初音「私の・・・!」
すると初音が狼に変身して皆本を連れ去ってしまった。
幸菜「ああーー!!皆本さんがーーー!!!」
明(薫)「み、皆本!!待ちやがれ!!」
敦「俺達も追うぞ!」
5人が初音と皆本を追う。
その頃薫に乗り移った明が葵と紫穂の元へ戻って来た。
葵「薫!」
紫穂「薫ちゃん!」
桐壺局長「おお!無事だったかね!?」
すると薫(明)が葵のぬいぐるみを奪った。
葵「ああ!何すんねん!?」
薫(明)「2匹目ゲット!」
桐壺局長「な!?まさか・・・宿木君か!?」
薫(明)「へへ!残り1人。この勝負いただき!」
桐壺局長「そうはいかん!このわしの拳で!」
紫穂を庇って攻撃しようとするが、幾ら明でも肉体は薫そのもの。薫(明)があざとい顔を局長に見せた。
桐壺局長「卑怯者!これでは戦う事が出来んでは無いか!」
薫(明)「これで俺達も特務エスパーの仲間入りだな。」
これで勝ったと明が確信した。
しかしその時、薫(明)に異変が起こった。
薫(明)「あ、あれ?体が・・・」
後1歩の所で意識が戻されてしまった。薫の肉体は気を失って倒れたが、紫穂が支えた。
葵「ど、どないしたん!?」
紫穂「本体が遠くへ離れたんだわ。念波が不安定になってる。」
葵「え!?」
紫穂「人格を交換してる訳じゃなくて、合成能力で身体感覚を送受信してるだけだから。有効範囲から離れちゃうと。」
すると薫が目を覚ました。
薫「はっ!ここは!?」
紫穂「元の薫ちゃんに戻るって訳。」
薫「こうしちゃ居れない!皆本が!!」
3人「え!?」
斗真(皆本さんが!?)
その頃明の意識は、元の肉体に戻っていた。明は初音の尻尾に掴まってた。
明「皆本さん!これどう言う事なんです!?初音は空腹を克服出来るようになったんじゃ!?」
皆本「いや!食欲じゃない!今の初音君は、食欲以外の欲求に突き動かされてるとしか思えない!」
明「食欲以外の欲求!?」
初音「皆本、私の物!」
すると初音が明を振り落とした。
明「初音・・・」
大河「明ーー!!」
明「大河さん!敦さん!美里さん!幸菜さん!」
美里「初音は何処へ行ったの!?」
明「この先真っ直ぐへ走って行きました。」
幸菜「初音ちゃんどうかしちゃったの?」
明「食欲以外の欲求に動かされてるみたいなんです。」
敦「もしかしたら、皆本さんを自分の物にしようとしてるかも。」
明「どう言う事です?」
敦「さっき明が行った後に明石が皆本さんに乗っかったんだ。それを見ていた犬神が仲睦まじいイメージを浮かべて嫉妬してしまったんだ。」
明「そんな事が・・・」
大河「兎に角行くぞ!」
その頃初音は遠く離れた場所で皆本を離した。
皆本「どうしたって言うんだ初音君・・・!」
???「おっと!そこまでだ!」
すると茂みの中から斗真が現れた。
皆本「斗真君!」
斗真「待たせてすまない皆本さん。後は俺に任せろ。」
そして初音の前に立つ。
斗真「初音!そんなに皆本さんを欲しいならを俺と一緒にデートでもするか?」
初音「皆本、初音の物!」
斗真「(皆本さんに恋してるのか。)完全に己を忘れてやがるな。どうだ?俺とランデブーするか〜?」
そんな言葉を無視した初音が斗真に突進する。
斗真「よっと!PKウォーター!」
突進から避けて右手から水を噴射させた。初音に直撃したが効果無かった。
斗真「酔い覚めしてないようだな。おっと未成年の飲酒は犯罪だったな。」
薫「皆本を返せ!!」
するとそこにチルドレンが駆け付けた。
斗真「やっと来たか!」
初音「いや!皆本、私の物!」
するとチルドレンから怒りマークが出て来た。
薫「ざけんじゃねえ!何がお前の物だ!皆本は私らの物だーーーーー!!!!」
獣のような顔で初音に激怒した。すると初音と斗真と皆本が何かを感じた。そして初音が一瞬にして大人しくなり、皆本を咥えて、チルドレンの前に置いて変身を解いた。
初音「お前ボス!これお前の物!」
チルドレン「え?」
斗真「ほえ?」
皆本(初音君は、薫の殺気に気圧されて自分より上位と認めたのか。じゃあ初音君を突き動かしていた食欲以外の欲求って、何だったんだ・・・?)
それは恋だと皆本は気付いていない。
明「初音ーー!!」
大河「斗真ーーー!!」
そこに明と大河達が走って来た。
皆本「あ!明君!今だ!」
斗真「チャンスだ!」
明「はっ!」
理解した明が、紫穂のぬいぐるみを見事奪った。
明「3匹目ゲットー!」
紫穂「もー!!」
皆本「油断は禁物だ!」
明「やりました!皆本さーん!」
しかし初音が明を滑らせた。
初音「ダメ!皆本、姐さんの物!」
明「え?」
大河「どうしたんだ?」
斗真「さっき薫の放った殺気で自分より上位だと思ってしまったんだ。」
敦「つまり明石は犬神のボスって事になったのか。」
皆本「あはは・・・合格ですよね?局長?」
そして局長は柏木に耳を引っ張られていた。
桐壺局長「わ、わしはただの通りすがりの老賢者であって・・・」
柏木「局長!」
桐壺局長「は、はい!」
柏木「合格ですよね?」
桐壺局長「う、うむ・・・」
明「それじゃあ!」
一方初音は薫に懐いていた。
そして一行はバベルに戻った。
皆本「宜しく。ザ・ハウンド。」
明「ザ・ハウンド?」
紫穂「それがあなた達の。」
葵「チーム名やで!」
薫「良かったな!」
そして初音は薫の猫じゃらしで遊んでる。
明「チーム名が貰えるって事は・・・」
桐壺局長「うむ!バベルは君達を特務エスパーとして採用する!」
明「やったな!初音!」
すると初音が何かの匂いを嗅いだ。そして全速力で外へ向かった。
明「おい初音!!」
薫「私らも行こうぜ!」
明「え?」
外へ行くと、ファイブセブンとダブルフェイスと久具津がバーベキューの準備をしていた。
明「これは・・・」
奈津子「あなた達の歓迎パーティよ!」
ほたる「ようこそバベルへ!」
久具津「僕らも協力した甲斐があったよ!」
大河「今日はガツガツ食おうぜ!」
敦「良い焼き加減だ。」
美里「おめでとう明、初音。」
幸菜「おめでとう2人共!」
斗真「俺達と一緒に頑張ろうぜ!」
明(良かった・・・バベルに正式採用されるって事は・・・初音の食費をバベルに負担して貰えるって事だ!これで我が家の家計も安泰だ・・・!)
葵「泣いてはるで明はん。」
紫穂「それだけ特務エスパーになりたかったって訳じゃないの?」
幸菜(いや、食費をバベルが負担して貰えるって喜んでるだけだわ。)
大河(ナチュラルに透視するなよ。まあでも明に救いの女神が舞い降りたな。)
薫「皆本。」
皆本「ん?」
薫「お前、本当にハウンドの指揮官をやらないんだよな?」
皆本「・・・彼ら指揮官は選考中だよ。それに僕には無理だから。」
薫「え?何でだ?」
皆本「僕は君らの物なんだろ?」
薫「な!・・・勝手にしろ!」
久具津「あ!こら!まだ焼けてないのに!」
突然初音が、勝手に肉を咥えて薫の元へ走った。
初音「姐さん!これから宜しく!」
こうして明と初音が正式に合格し、初音に強いボスが付いて、明は食費が安泰されたと嬉し泣きしたのだった。
「NEXT」
キャスト
神楽斗真:松下優也
栗栖大河:花江夏樹
芝浦敦:佐野岳
赤坂美里:大久保桜子
篠崎幸菜:矢野優花
明石薫:平野綾
三宮紫穂:戸松遥
野上葵:白石涼子
皆本光一:中村悠一
桐壺帝三:小杉十郎太
柏木朧:浅野真澄
常盤奈津子:中尾衣里
野分ほたる:佐藤利奈
宿木明:大浦冬華
犬神初音:清水愛
久具津隆:相馬幸人
次回「ウチのナオミにかぎって・・・!」