絶対可憐チルドレン ANOTHER ESPER   作:naogran

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ある夜のアメリカ在日の基地に警報が鳴り響いた。

看守「た、大佐!そのファイルは持ち出し禁止です!」

大佐「武器を置きなさい。私にそれは効かないのは知っているだろ?」

看守「大佐!」

すると窓ガラスが破壊された。大佐と名乗る男が一瞬にして逃げ去ってしまった。

看守「大佐!グリシャム大佐!!」






そして日本では、ある人物からバベルに依頼を申し込んだ。依頼主は以前に葵に任務を依頼した首相だった。

首相「や!わざわざ来てくれてすまんね。」

桐壺局長「緊急のご用件との事ですが・・・」

首相「うむ!緊急かつ極秘だ。アメリカのエスパーチームからバベルに合同任務の要請が入った。我が国の安全保障に関わる可能性のある任務だ。」

桐壺局長「え?」

首相「詳しい内容はアメリカ側の担当者から説明して貰う。日本国総理として命じる!政府特務機関超能力支援局バベルは最優先でこの事態に対処する事!」

桐壺局長「了解しました!」






その頃ナオミが通ってる女子校では、ナオミと特別講師をしている斗真のリミッターに緊急出動の音が鳴り出した。

ナオミ(あ!)

斗真(緊急出動?)






そして久具津が居る工作室でも。

モガ「私モガちゃん!緊急出動よ!私モガちゃん!」






そしてバベルの受付でも。

ほたる「はい受付です。え?今すぐ2人揃ってですか?」






そしてその頃賢木は看護婦にナンパ中だった。

賢木「おお!なんて美しいんだ!君の美しさこそまさに超能力!」

柏木『賢木先生。至急支援室までお越し下さい。大至急支援室へお越し下さい。』

賢木「って急用かよ・・・」






同じ頃大河と敦達のリミッターにも緊急出動の音が鳴り響いた。

大河「おっと?緊急の要請か?」

敦「何かあるのか?」

美里「行きましょう!」

幸菜「了解!」






その頃薫達が通ってる小学校では、薫が黒板の問題を見て固まってた。

やまべ先生「落ち着いて。簡単な問題だぞ。」

すると薫と紫穂と葵のリミッターが発光した。

紫穂「先生!急にお腹が痛くなって!」

葵「うち!保健室へ連れて行きます!」

やまべ先生「え?」

薫「私トイレ!」

そう言って廊下に出て急いでバベルへ向かった。


MISSION15「逃げちゃダメ!!」

B.A.B.E.Lに集合した。

 

桐壺局長「26時間前、アメリカの在日エスパーチームの一員が無断で隊を離れた。脱走だ!諸君らの任務はアメリカ側と協力し、脱走したエスパーを捕まえる事だ。」

 

ナオミ「エスパーの脱走ですか!?」

 

奈津子「穏やかじゃないわね。」

 

ほたる「でもアメリカのエスパーだったら本来なら・・・」

 

賢木「アメリカ人が解決するのは筋だな。」

 

桐壺局長「無論アメリカ側も動いてる。だが・・・」

 

 

 

 

 

 

ケン「その先は私が説明しまショーウ!」

 

 

 

 

 

 

その時メアリーとケンが入って来た。

 

皆本「ケン!メアリー!」

 

斗真「おお!久し振りだな!」

 

薫「彼奴ら!確か温泉で会った!」

 

チルドレン「アメリカのエスパー!」

 

それは以前に起こった山の奥温泉の事件の時に出会った。ケンとメアリーの目的はチルドレンと対峙するのでは無く、侵入した国際犯罪者の確保だった。

 

桐壺局長「諸君らも知っているだろ!アメリカ在日エスパーチーム、ケン・マクガイア中尉とメアリー・フォード中尉だ。」

 

久具津「誰?」

 

するとケンとメアリーの後ろのモニターに1人の男性が映し出された。

 

ケン「脱走したのは、JDグリシャム大佐。私達の上司デス。」

 

全員「え!?」

 

柏木「在日エスパーチームの指揮官よ。」

 

ケン「バベルに協力を要請した理由は3つありマース。1つ!これが日本国内で起こった事件である事!日本の事は皆さんの方が詳しいデスから!2つ!大佐は指揮官として我々の能力も性格も知り抜いてマス!我々だけでは裏を掛かれる可能性が高いデス!3つ!大佐は亡命する意思がありマース!そうなると彼が知り得た様々な情報を、例えば同盟国である日本の機密情報も他国に漏れる可能性がありマース!」

 

全員「え!?」

 

ケン「日本も無関係ではありまセーン!ご理解頂けマシタか?」

 

斗真「こりゃあ残業並みの大忙しになりそうだな。」

 

桐壺局長「では任務分担を発表する!」

 

メアリー「ちょっと待って下さ〜い!もしかして、合同任務に参加するメンバーはこれだけですか?」

 

柏木「サポート要員も居ますが、基本的には・・・」

 

桐壺局長「バベルの精鋭を招集したのだが、何か問題でもあるのかね?」

 

メアリー「OH NO!これが精鋭!?」

 

薫「何が言いたい!?」

 

メアリー「私てっきり下っ端エスパーだと思ってました。特にそこのYOU!温泉で見せて貰ったが、とてもレベル7とは思えません!」

 

薫「何だと!?」

 

皆本「薫!」

 

メアリー「今回の任務はとても危険なのです。あなた達は足手纏いになるだけです。」

 

大河「おお言ってくれるね〜。」

 

薫「だったら!私らがその・・・えと・・・グリグリ大佐を!」

 

紫穂・葵「グリシャム。」

 

薫「・・・その栗干し大佐を!」

 

紫穂・葵「グリシャム。」

 

薫「そのグリズリー大佐を捕まえるぞー!!」

 

斗真「お前記憶障害患ってんの?」

 

メアリー「出来るものならね〜。」

 

薫「くそ腹立つ!ちょっと乳がデカイからって良い気になんな!!」

 

メアリー「ツルペタに言われたくありませんね!!」

 

薫「言わせて置けば・・・あの時だってリミッターさえ無ければ!」

 

皆本「よせ薫!」

 

紫穂「薫ちゃんの言う通りよ!」

 

葵「言わしたったら良えねん!」

 

皆本「嗾けるな!喧嘩してる場合じゃない!これは彼女の言う通り危険な任務なんだ!ただし、最高のエスパーが必要なら、僕は迷わずこの子達と組む!エスパーを見た目で判断すると後悔するぞ!」

 

メアリー「はっ!」

 

斗真「そうだな。人は誰でも見た目で決める物じゃねえ。勝負なら外見じゃなく質で勝負するって物だ。」

 

メアリー「フゥ〜。そう言えばあなたはロリコンでしたね。」

 

皆本「おいコラ!!訴えてやる!!」

 

チルドレン「まぁまぁ・・・」

 

 

 

 

 

 

全員が出撃開始する。ナオミと奈津子とほたるがピンクカラーのバベル1に乗り込んだ。

 

ナオミ「ワイルドキャット!出動します!」

 

奈津子・ほたる「ダブルフェイス!出動!」

 

谷崎「待つんだナオミーー!!」

 

奈津子(大佐は何処?)

 

ほたる(亡命意思がある人間が何処かに居る筈・・・)

 

久具津「さあ皆出番だよ!」

 

モガ達「はい!ご主人様!」

 

そして賢木も車で出撃する。

 

賢木「必ず何処かに手掛かりがある!この手で探し出して見せるぜ!」

 

 

 

 

 

 

その頃チルドレンとファイブセブンは本部待機している。

 

薫「皆本!何で私らだけ本部待機なんだよ!!」

 

皆本「局長の話を聞いていなかったのか!?」

 

敦「今本部にあるプレコグシグマでグリシャム大佐の出現予定地を特定中なんだ。」

 

美里「そうよ。予知が特定したら私達がそこへ向かう。その為の本部待機よ。」

 

桐壺局長「君達はバベルの切り札だからね。」

 

葵「何時予知が出るの?」

 

柏木「そこまでは分からないわ・・・」

 

紫穂「予知が出るまでは、ここであの人達と大人しくしてなきゃいけないのね。」

 

待機してるのはチルドレンとファイブセブンの他にメアリーとケンも待機していた。

 

メアリー「こっちだってガキのお守りなんかしたくありません!」

 

薫「何!?」

 

メアリー「命令だから仕方無くここに居るんです!」

 

幸菜「何だか仲良さそうだね2人共。」

 

薫・メアリー「仲良くない!(ありません!)」

 

斗真「はぁ・・・犬猿の仲がまた現れたな。」

 

敦「先が思いやられそうだ。」

 

斗真と敦がサイコキネシスで生成したボールでサッカーをしていた。

 

皆本「ケン、グリシャム大佐の詳しい能力を教えてくれないか?」

 

ケン「実は良く知らないのデス。」

 

皆本「え!?」

 

チルドレン「え!?」

 

大河「何でだ?あんたらの上司だろ?」

 

メアリー「上司と言っても赴任して来たのは2週間前。しかも自分の能力については殆ど話してくれませんでした。」

 

ケン「非常にレベルの高いテレパスらしいと言う事は聞いていマス。詳しくは分かりまセン。」

 

幸菜「テレパスって、私と同じ能力じゃん!」

 

ケン「現在本国に問い合わせておりマスが、エスパー情報はどの国でもTOP SECRETで中々返事が貰えまセン。」

 

皆本「・・・そうか。」

 

メアリー「大体最初からあの大佐は怪しいと思っていたのです。」

 

桐壺局長「それはどう言う事かね?」

 

メアリー「大佐が日本に赴任したのは本人の強い希望があったからです。」

 

斗真「強い希望だと?」

 

ケン「大佐は日本好きだからネ。」

 

メアリー「だったら旅行で来れば良いだけです!普通なら引退してる歳です!わざわざ仕事で来る事はありません!」

 

葵「確かにせやな!」

 

斗真「何か秘密があるのか?」

 

メアリー「きっと大佐は前から亡命の意思があったのに違いありません!自分を少しでも高く売る為に日本に来て、日本の情報を手に入れたのに違いありません!」

 

オペレーター『予知ルームから連絡!グリシャム大佐の予知が出たようです!』

 

全員「!?」

 

桐壺局長「モニターに出せ!」

 

テレビの画面が切り替わる。

 

オペレーター『予知確率82%!今から2時間後の映像です!5佐!プラスマイナス15分!』

 

するとテレビに1人の男が映し出された。

 

メアリー「グリシャム大佐です!間違いありません!」

 

斗真「此奴がグリシャム大佐か。いかにも厳つい雰囲気を持ってるみたいな男だな。」

 

桐壺局長「誰かを待っているようだな。」

 

ケン「恐らく亡命先の国のAGENTでショウ!」

 

薫「場所は何処だよ!?」

 

葵「河原の土手みたいや!」

 

紫穂「かなり大きいわね!」

 

皆本「これ程の規模なら何処かに標識がある筈。」

 

斗真「あ!画面右の標識にアップしてくれ!!」

 

画面右にある標識にズームする。標識に多摩川と書かれてた。

 

桐壺局長「多摩川か!?」

 

斗真「よし皆!レッツ解禁だ!」

 

4人「おう!」

 

皆本「よし!特務エスパー!ザ・チルドレン!解禁!」

 

ファイブセブン「チェンジ解禁!」

 

 

 

 

 

 

薫「たった1つの真実を見抜く!」

 

葵「見た目は子供!中身はレディ!」

 

紫穂「迷宮無しの名エスパー!」

 

チルドレン「絶対可憐!チルドレン!」

 

 

 

 

 

 

メアリー「はっ!ケン!」

 

ケン「ん?え!?」

 

メアリー「英雄の鐘が鳴り響き!」

 

ケン「正義の力が悪を砕く!」

 

メアリー「子供なんかに負けません!ザ・リバティベルズ!」

 

 

 

 

 

 

斗真「神楽斗真!」

 

敦「芝浦敦!」

 

大河「栗栖大河!」

 

幸菜「篠崎幸菜!」

 

美里「赤坂美里!」

 

斗真「特務エスパー!」

 

ファイブセブン「ファイブセブン!」

 

 

 

 

 

 

皆本「バベル1!テイクオフ!」

 

チルドレン達がバベル1で出撃し、斗真達はバイクと車に乗って出撃する。

 

桐壺局長「作戦を説明する!ファイブセブン聞こえてるかね?」

 

斗真『聞こえてます。』

 

大河『こっちもOKです。』

 

敦『大丈夫です。』

 

美里『何時でもどうぞ。』

 

幸菜『はいはーい!』

 

薫「作戦たって、要するにあのグリちゃん大佐・・・」

 

紫穂・葵・ファイブセブン「グリシャム。」

 

薫「そのグリ何とか大佐を取っ捕まえるだけだろ・・・?」

 

皆本「いや!こう言う亡命事件の場合、背後関係を明らかにしておく必要があるんだ。」

 

紫穂「どう言う事?」

 

皆本「つまり大佐は多摩川土手で、他国のエージェントと接触する筈だ。」

 

チルドレン「え!?」

 

皆本「出来れば、そのエージェントも捕まえたい!」

 

メアリー「お安い御用です!バベルの力を借りなくても私1人で捕まえてみせます!」

 

大河『お!やる気だなメアリーさんよ!』

 

薫「こっちこそ!アメリカの力なんか借りなくても捕まえてみせるよ!」

 

皆本「はいそこ離れて!」

 

斗真『PKコールド!』

 

それと同時に2人が強制的に大人しくなった。

 

薫「何すんだよ斗真!」

 

斗真『お前ら喧嘩したらタイムロストするぞ。今はミッションに集中しろ。』

 

 

 

 

 

 

その頃グリシャム大佐はダムに来ていた。

 

グリシャム「サヤ・・・」

 

そして腕時計で時間を見る。

 

グリシャム「そろそろか。」

 

車に乗ってダムを後にした。

 

 

 

 

 

 

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今回のしりとり。

 

首相『改装して民営から!バベルも!』

 

グリシャム『もう1杯おかわり。』

 

しりとり終了。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

そしてとあるビルで京介が真木と通信会話をしていた。

 

京介「アメリカのエスパーチーム?それがどうした?」

 

真木『バベルとの合同任務にあたってるようですが。』

 

京介「ああその事か。」

 

真木『いかがいたします?』

 

京介「取り敢えず監視だけで良い。何か目星い動きがあったら教えてくれ。」

 

真木『了解しました。』

 

桃太郎「京介おかわり!」

 

京介「自分で取って来いよ。」

 

桃太郎「良いから出せーー!!」

 

超能力を京介に向けて放とうとするが、京介が桃太郎を焦らず机の上に抑え込んだ。

 

京介「誰に向かって物を言ってるんだ?齧歯類。」

 

桃太郎「てめえこの!」

 

京介「そうだな、自分で足を運んでみるか。」

 

そう言ってテレポートした。

 

 

 

 

 

 

その頃斗真達は、多摩川に到着して監視している。茂みの中から皆本が双眼鏡、大河が透視して監視する。

 

皆本「現れませんね・・・」

 

大河「本当に居るんでしょうか?」

 

柏木「本部予知課からの連絡では、出現確率は更に上昇して96%。ほぼ確実です。」

 

ケン「近くの駅や幹線道路はアメリカのエスパーチームが監視してマース。まだ何の連絡もありまセーン。」

 

敦「しかし何処に居るんだ?」

 

斗真「もしかしたらトイレ行ってんじゃねえのか?」

 

薫「あ!」

 

突然薫が何かを見て声を出した。

 

葵「どなんしたん?」

 

薫「あれ!」

 

向かい側の土手の上を指差した。そこにあの男が立っていた。

 

 

 

 

 

 

グリシャム大佐だ。

 

 

 

 

 

 

全員「グリシャム大佐!!」

 

桐壺局長「バカな!?何時の間に!?」

 

皆本「間違いない!でもどうやって!?」

 

大河「急に現れてどうした!?」

 

ケン「Sorry!こちらの監視網に穴があったのかも知れまセン!今は大佐を捕まえる事だけを考えまショウ!」

 

 

 

 

 

 

その後も監視は続き、夕方になった。予知が発表した時刻になった。しかし他国のエージェントが来る気配が無い。

 

桐壺局長「遅い!相手のエージェントはまだ現れないのか!?」

 

ケン「我らに気付いて引き返したのかも知れまセン!」

 

皆本「もしくは最初から誰かと待ち合わせしてなどしていなかった。」

 

全員「え!?」

 

葵「ほんなら、ここでずっと待っといても無駄なんちゃうの!?」

 

皆本「だから確かめる必要がある!」

 

 

 

 

 

 

そこである作戦に出た。紫穂と幸菜が自転車に乗ってる女の子の役を演じてグリシャムに近寄る。

 

 

 

 

 

 

皆本「どんな手を使っても良い!大佐に接触して彼の考えを読み取るんだ!もしここで誰とも待ち合わせしていなければ即刻大佐を捕える行動に移る!」

 

斗真「紫穂、幸菜。頼んだぜ。」

 

 

 

 

そして紫穂と幸菜がグリシャムの近くに来たと同時に、紫穂がわざとグリシャムの方へ倒れた。するとグリシャムが紫穂を支えた。幸菜が自転車から降りる。

 

幸菜「すみません!うちの妹を助けてくれて。」

 

グリシャム「いえいえ。」

 

幸菜・紫穂(今だ!)

 

接触したと同時に、幸菜と紫穂がテレパスとサイコメトリーでグリシャムを読み取る。しかし。

 

紫穂(全然読めない!?この人の思考、完全にブロックされてる!?)

 

幸菜(全く読めない!!もしかしたら思考がロックされてる!?)

 

グリシャム「君達は日本のエスパーだね?」

 

紫穂「え!?」

 

幸菜「そんな!?」

 

グリシャム「三宮紫穂。レベル7のサイコメトラー。」

 

紫穂「あ!!(私の思考が逆に読まれてる!?)」

 

グリシャム「そして篠崎幸菜。レベル7のテレパス。」

 

幸菜「嘘!?(この人怖い!!)」

 

グリシャム「君達もいい加減待ち草臥れただろ!バベルの諸君!」

 

全員「え!?」

 

何と監視してる事を全てお見通しされてしまってた。

 

ナオミ「そんな・・・」

 

谷崎「一体何時から!?」

 

斗真「そうか!あのモニターに映ってるグリシャム大佐が待っていたのは、エージェントじゃなく俺達が出るの待ってたんだ!」

 

奈津子「でも、これだけのエスパーに太刀打ち出来るかしら?」

 

ほたる「大人しく捕まって下さい!」

 

グリシャム「生憎だがまだ捕まる訳にはいかないんでね。」

 

皆本「始まった!!」

 

久具津「ならプレイボールと行きますか!滅多打ちにしてやるんだ!」

 

モガ達「畏まりました!ご主人様!」

 

グリシャム「人形遣いか。」

 

するとサイコキネシスを放った。

 

久具津「突撃ー!!うわ!?」

 

しかしモガ達はグリシャムに操られてしまった。

 

久具津「ぼ!僕を滅多打ちにしてどうする!?」

 

大河「サイコキネシスで自分の操り人形にしたのか!」

 

斗真「ならば!行くぞ敦!」

 

敦「おう!」

 

 

 

 

 

 

斗真と敦がテレポートした。

 

ナオミ「サイキック!スタンサブジェクション!」

 

斗真「PKファイヤーボール!」

 

敦「フレイムボルト!」

 

3つのサイコキネシスとパイロキネシスを放ったが、グリシャムが全て防いだ。

 

グリシャム「サイコキノとパイロキネシスか。面白い使い方をする。」

 

谷崎「バカな!テレパスの筈なのに!?」

 

敦「まさか合成能力者か!?」

 

グリシャム「お返しだ!」

 

サイコキネシスで電撃を放つ。

 

斗真「サイマグネット!」

 

サイマグネットを展開したが、砕かれてしまった。

 

斗真「何だと!?ぐああああ!!」

 

谷崎「うわあああ!!」

 

ナオミ「きゃあああ!!」

 

そして後ろにも電撃を放つ。

 

敦「ファイヤーシールド!」

 

しかしシールドが砕かれてしまった。

 

敦「何!?ぐああああ!!!」

 

奈津子・ほたる「きゃああああ!!!」

 

そして下に居る賢木にも電撃を放った。

 

賢木「な!?ぐああ!!!」

 

 

 

 

 

 

そこに薫と葵がテレポートして紫穂の前に立った。

 

薫「大丈夫か紫穂!?よくも皆を!」

 

葵「服持って来たで!」

 

メアリー「待ちなさーい!抜け駆けは許しませーん!ウォータードラゴーン!!」

 

川の水を使ってウォータードラゴンを生み出してグリシャムを上空へ押し出した。しかし。

 

グリシャム「フォード中尉!」

 

メアリー「え!?」

 

グリシャム「君の能力は十分に把握している!無駄だよ!」

 

するとメアリーの目の前にグリシャムが生成したウォータードラゴンが現れた。そしてメアリーを川の底に沈めた。

 

敦「メアリー!」

 

紫穂「あれは、ウォータードラゴン!?」

 

葵「あの姉ちゃん以外にも使いこなせる奴が居ったんか!?」

 

薫「お前は私が捕まえるんだ!!サイキック!水切りアタック!!」

 

近くに落ちてあったローラーを浮かせて水切りのように飛ばしてグリシャムに命中した。グリシャムはローラーの重みに押されて川に落とされた。

 

薫「何処行った!?」

 

サイコキネシスで川の水を切る。そこにグリシャムが何事も無いように立っている。

 

薫「居た!」

 

斗真「頑丈だな彼奴!丸で無敵マリオだ!」

 

グリシャム「こんな話を知っているかね?」

 

薫「え?」

 

グリシャム「ある非常にレベルの高いテレパスは、相手の心を読むだけでなく、相手の能力を自分の物にする力があると言う事を。」

 

薫「何訳の分かんない事言ってんだよ!」

 

グリシャム「君の能力は素晴らしい。」

 

薫「な!?」

 

するとグリシャムが全員をテレポートさせた。

 

 

 

 

 

 

目を開けると全員が鉄道橋の柱に埋まっていた。

 

 

 

 

 

 

美里「何これ!?まさかテレポーターの力!?」

 

幸菜「いや〜!壁に埋まっちゃってるよー!出してー!」

 

グリシャム「私は近くに居るエスパーの能力を自分の物に出来るのだ。」

 

全員「え!?」

 

グリシャム「エスパーキラーと言う所以だよ。」

 

皆本「え!?何!?聞こえない!」

 

葵「そうか!これうちの得意技!!」

 

斗真「この野郎!」

 

するとグリシャムが葵と美里にESPロックを掛けた。

 

皆本「ESPロック!?」

 

美里「テレポートが使えない!!」

 

グリシャム「チームワークのないハイレベルのエスパー集団など、私には格好な餌食なのだよ。日本とコメリカのエスパーが協力し合えば私を捕えたのかも知れないが。」

 

大河「このジジイが!」

 

メアリー「大佐!国への忠誠と義務を捨ててまで何を!?」

 

グリシャム「悪く思うなメアリー。」

 

薫「舐めんじゃねえ!!」

 

すると薫がサイコキネシスを使って壁から脱出した。

 

斗真「その手があったか!敦!俺達も!」

 

敦「よっしゃ!」

 

そして斗真と敦もサイコキネシスで壁から抜け出した。

 

斗真「PKウォールブレイク!」

 

敦「サイコ!エスケープ!」

 

斗真と敦がサイコキネシスで壁に埋まった全員を救った。

 

薫「ブツブツ言ってねえで大人しく捕まれ我儘ジジイ!!」

 

グリシャム「無駄だよお嬢ちゃん。君の能力は私にも使える。」

 

薫「それがどうだっつうのさ!?エスパーってのはな!気合でパワーアップするもんなんだよ!!」

 

気合でサイコキネシスのパワーを上昇させてグリシャムを柱に減り込ませた。

 

 

 

 

 

 

その様子を上空から監視してる人物が居た。京介と桃太郎だった。

 

桃太郎「今度は喉乾いた。ジュース寄越せ。」

 

するとジュースが桃太郎の背中に落ちた。

 

京介「あの爺さん、何処かで会った事が・・・」

 

桃太郎「知り合いか・・・?」

 

京介「そう言えばあの時の・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃薫はグリシャムを減り込ませ中。

 

グリシャム『流石レベル7のサイコキノだ。だがこんな話を知っているかね?』

 

薫「え!?」

 

皆本「ああ!テレパシーで直接心に!!」

 

グリシャム『昔、日本とアメリカは戦争をしていたのだよ。』

 

薫「え!?本当!?」

 

斗真「あの野郎、第二次世界大戦の話をする気か!?」

 

グリシャム『次第に日本は劣勢となり、コメリカ爆撃攻撃を受けたのだ。』

 

薫「な!?」

 

グリシャム『日本の軍隊はこう思った「爆撃で檻が壊れて動物が逃げ出したら危険だ」と。』

 

するとその話を聞いた薫が唖然とした。

 

皆本「マズイ!この話は!」

 

大河「薫!耳を塞げ!!」

 

グリシャム「そして、3頭の象が処分される事になったのだ!!!」

 

薫「象が!?」

 

グリシャム「利口な象は毒入りの餌は食べません。仕方無く餌を与えずに餓死させる事になったのですが、象達は一生懸命芸をして飼育係に餌を強請ります!」

 

薫「悲しくて力が抜けてく〜・・・」

 

皆本「聞くな薫ーー!!」

 

大河「耳を塞げーーー!!」

 

しかし薫は涙を大量に流してる。

 

皆本「薫ーーーー!!!!」

 

グリシャム「そしてとうとう3頭の象が・・・力尽きて天国へ旅立ったのです!!」

 

泣き過ぎて力が抜いてしまった薫が川に落ちてしまった。

 

 

 

 

 

 

空は夜になった。結局グリシャムを逃がしてしまった。

 

桐壺局長「完敗だ!能力も凄いがエスパーの戦い方を知り尽くしている!!」

 

薫「後話も上手い・・・!」

 

葵「聞いてるうちも泣いてしもうた・・・」

 

紫穂「私も・・・」

 

幸菜「美里さぁ〜ん!私悲しいよ〜・・・」

 

美里「よしよし。」

 

メアリー「戦争良くないです・・・」

 

斗真「結局グリシャムをすたこらさっさーさせてしまったな。」

 

大河「けどこれからどうすんだ?」

 

ケン「たった今本国から連絡が入りマシタ!グリシャム大佐はレベル7のテレパス!更に近くに居るエスパーの能力を自分の物に出来るそうデス!」

 

皆本「何だって!?」

 

敦「マジなのか!?」

 

ケン「その能力故、大佐はエスパーキラーと言われ、恐れられいるそうデス!」

 

敦「って事は、相手の能力を自分の物に出来るコピー能力を持っているのか。」

 

斗真「丸でカービィだな。」

 

桐壺局長「それをもっと早く分かっていれば他に手の打ちがあったのに・・・!」

 

ケン「Oh!それ講義デスか!?でもこれ不可抗力ネ!私達悪くないヨ!」

 

 

 

 

 

 

そして京介はまだ監視していた。桃太郎はジュースと共にフワフワ浮かんでた。

 

京介「やはりそうか。あれ程のエスパーに成長していたとは。」

 

桃太郎「ゲプ!面白そうじゃないか。」

 

 

 

 

 

 

ケン「間違いありまセン!大佐の携帯デス!」

 

川の底に携帯が沈んであった。

 

ケン「メアリー!引き上げれマスか!?」

 

メアリー「Alright!」

 

サイコキネシスでグリシャムの携帯を引き上げた。

 

メアリー「エスパーチームに支給された物ではありません!大佐の私物です!」

 

全員「え!?」

 

そこで紫穂がサイコメトリーで読み取る。

 

紫穂「大佐の思念が残ってる!時間と、場所の変更・・・明日の朝・・・これは!!」

 

斗真「どうした紫穂!?」

 

紫穂「湖?いえ!湖と言うよりダムね!イメージも具体的だわ!何度か行った事あるみたい!」

 

桐壺局長「ダムか!?」

 

柏木「この中にそのダムはある!?」

 

ノートパソコンでダムを探す。すると。

 

紫穂「ここよ!間違い無いわ!」

 

桐壺局長「よーし出来した!すぐに行動開始だ!」

 

皆本(可笑しい・・・どうも引っ掛かる・・・丸でわざと手掛かりを残してるような・・・)

 

一体グリシャムは何を考えてるのか。

 

「NEXT」




         キャスト

      神楽斗真:松下優也
      栗栖大河:花江夏樹
       芝浦敦:佐野岳
      赤坂美里:大久保桜子
      篠崎幸菜:矢野優花

       明石薫:平野綾
      三宮紫穂:戸松遥
       野上葵:白石涼子
      皆本光一:中村悠一

      桐壺帝三:小杉十郎太
       柏木朧:浅野真澄
      賢木修二:谷山紀章
     梅枝ナオミ:藤村歩
      谷崎一郎:家中宏
     常盤奈津子:中尾衣里
     野分ほたる:佐藤利奈
      久具津隆:相馬幸人
     やまべ先生:大竹みゆ
    オペレーター:後藤沙緒里
 メアリー・フォード:千葉妙子
  ケン・マクガイア:羽多野渉
   JDグリシャム:菅生隆之
        首相:四宮豪

      真木司郎:落合弘治
       桃太郎:釘宮理恵
      兵部京介:遊佐浩二

次回「遠い日の思い出・・・」

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