絶対可憐チルドレン ANOTHER ESPER   作:naogran

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ある日薫は実家に帰ってた。

薫「ただいまー!」

しかし家には誰も居なかった。

薫「って2人共居ないのかよ・・・週末帰るって言っておいたのに・・・」

リビングで漫画を読もうとするとインターホンが鳴った。

薫「ん?帰って来たのか?」

ドアを開けると、見知らぬ男2人組が押し寄せて来た。

薫「な!何だお前らーー!!!」

男2人にサイコキネシスをぶちまけた。そして大爆発が起こった。


MISSION13「ドタバタ!ゴクラク大作戦!!」

急いでバベルのトレーラーとバイクと車で急行した。

 

斗真「うへぇ〜、家が微塵切れ状態になってるな〜。」

 

隊員「現状鎮圧。明石秋江、好美。両名の熱烈な追っ掛けの模様。」

 

敦「これ酷いな・・・」

 

大河「家の原型無えなもう・・・」

 

美里「薫は何処?」

 

幸菜「あ!彼処に居た!」

 

皆本・葵「薫!」

 

紫穂「薫ちゃん!」

 

薫「うぐ!?皆本・・・」

 

皆本「一体何があった!?」

 

薫「えへへ・・・ほら、作文の宿題があったじゃん。家族ってテーマで。」

 

 

 

 

 

 

数日前にやまべ先生からある宿題が出された。

 

やまべ先生「宿題を出しまーす!」

 

しかしクラスは嫌がるばかり。

 

やまべ先生「作文を書いて来て下さい。テーマは家族です。来週のこの時間に発表して貰いまーす!」

 

しかし薫は浮かない顔をした。そして放課後。

 

ちさと「ねえ東野君。作文の宿題一緒にやらない?」

 

将「あ、ああ・・・良いぜ?」

 

2人は互いに赤面した。そこに薫がぐるぐるメガネを掛けてニヤニヤして見てる。

 

薫「君達は未来の家族なのかな〜?ニシシシシシ!」

 

ちさと「ななな!何言ってるの!?」

 

将「ばば!バカ!ど、どうして俺が此奴と・・・」

 

 

 

 

 

 

その後家に帰って作文を書こうとするが、薫は悩んでばかり。

 

葵「出来た!」

 

紫穂「私も!」

 

薫「見せて!写させて!」

 

葵「作文を写してどないすんねん!」

 

紫穂「自分で書かないと意味無いでしょ?」

 

薫「・・・どんな事書いたのさ?」

 

葵「ちゃんと家族の事書いたで。ま、ちょっと脚色はしたけどな。」

 

紫穂「本当の事を書く訳にはいかないからね。嘘も方便よ。」

 

薫「嘘も・・・方便・・・嘘も・・・」

 

すると真横から電撃を喰らった。

 

薫「そうか!見えたー!!」

 

思い付いた事を物凄いスピードで書き始めた。そして自分の頭の中で妄想をする。

 

薫『私大きくなったら、お兄ちゃんのお嫁さんになるの。』

 

皆本『ああ妹よ、君が大きくなるのを、待っているよ。』

 

薫「皆本は待ち続けた。下の目ずりして〜!」

 

すると誰かが薫の頭にゲンコツした。皆本だった。

 

皆本「何を書いている!」

 

斗真「一体何してるんだ?」

 

葵「家族ってテーマの作文。」

 

皆本「え!?それが何処の作文だ!!君は僕を社会的に抹殺するつもりか!!」

 

薫「ごめんなさい・・・お兄ちゃん・・・」

 

斗真「俺ぶりっ子苦手・・・」

 

皆本「誰がお兄ちゃんだ!」

 

薫「お兄たんは。」

 

皆本「そう言う問題じゃない!!薫の家族はちゃんと居るんだから!!」

 

テレビを指すと、薫の母である女優、明石秋江が映ってた。

 

秋江『これが伝説のナイルの星。』

 

アナウンサー『人気女優、明石秋江さん。新作「紅蜥蜴」の舞台稽古の合間を縫って、取材にドラマにと大忙し!』

 

そして今度は薫の姉であるグラビアアイドル、明石良美も映った。

 

好美『世の中!お金が全てよ!』

 

アナウンサー『一方、秋江さんの長女好美さんも、グラビアアイドルとして人気急上昇!初めてのCM撮影に挑戦!』

 

好美『生き返る美味しさ!大丈夫!死んでも生き返れます!』

 

葵「でか〜。」

 

紫穂「2人共良いスタイルね〜。」

 

斗真「秋江さんと好美さんか〜、でもでかいバストも俺苦手・・・」

 

薫「母ちゃん・・・姉ちゃん・・・」

 

皆本「週末は実家に帰ったらどうだい?しばらく帰ってないだろ?」

 

薫「ふん!私の家はここだよ!」

 

皆本「薫。」

 

斗真「家族が悲しむぞ?」

 

薫「ああもう分かったよ!帰れば良いんだろ!帰れば!」

 

 

 

 

 

 

そして現在では、薫がバベルで事情を話す。

 

薫「仕方無く帰ってみたら、2人は留守だわ、熱烈ファンが押し掛けて来るわ。」

 

皆本「追い払う為だとしても、やり過ぎだ!」

 

斗真「また俺が修復する羽目になっちまったじゃねえか!」

 

薫「芸能人の住所を売ったりするタチの悪い奴が居るんだよな!」

 

皆本「やっつける前に警察か僕らに連絡しろよ!」

 

斗真「俺だったら先に皆本さんに連絡するけどな。」

 

するとオペレーターがドアを開けた。

 

オペレーター「こちらです。」

 

???「どうもありがとう!」

 

お客が入って来た。そのお客の正体は、薫の姉の好美だった。

 

皆本「え!?」

 

斗真「明石好美さん!?」

 

薫「好美姉ちゃん!?何だよその格好!?」

 

自分の格好を見ると、水着姿になってた。コートも着てる。

 

好美「グラビアの撮影スタジオから飛んで来たじゃないの!何時も妹がご迷惑をお掛けします。皆本さん。」

 

すると好美は皆本の腕を握った。皆本は混乱して、薫は呆れた。

 

斗真(好美さん、まさかの皆本さん好み?)

 

皆本「何と言うか・・・僕はあの・・・」

 

薫「落ち着け。」

 

皆本「今回は相手が悪い訳ですし・・・ご心配無く!と、兎に角スタジオに戻ってですね・・・お仕事の続きを・・・」

 

すると好美は自分の胸を皆本に当てた。皆本は絶叫した。

 

好美「大丈夫です。撮影を終えて来ましたから。」

 

薫「じゃあ服着て来いよ!姉ちゃん!私の事に託けて皆本に会いに来たな!?」

 

好美「適齢期な女が男を捕まえて何が悪い!!皆本さんはね!エリートなの!合コンしたってこんな上玉滅多に転がってないんだからねー!!」

 

姉妹の一触即発が始まったその瞬間。

 

 

 

 

 

 

???「何が合コンですか!!」

 

 

 

 

 

 

そこに現れたのは、薫の母の秋江だった。

 

斗真「明石秋江さん!?」

 

薫「母ちゃん!?」

 

秋江「そんな事ばかりやってるから何時までもグラビアから先に進まないんです!」

 

好美「母さんこそ何よその格好!」

 

秋江「紅蜥蜴の舞台から慌てて飛んで来ました。」

 

すると皆本にハートを飛ばした。顔すれすれで砕けた。

 

薫(2人共、私が心配で飛んで来たんじゃねえのかよ・・・)

 

秋江「何時も娘がご迷惑お掛けします。皆本さん。」

 

しかし秋江の手を握ったのは局長だった。

 

桐壺局長「そう。私は宝石を盗みました。でも心の中ではあなたは泥棒で私は探偵。」

 

秋江「あら・・・局長さん・・・」

 

斗真「局長何時の間に・・・」

 

桐壺局長「だってあなたは、私の心を盗んでしまったのですから。」

 

柏木「局長はまだ事後処理の途中です!!」

 

そこに柏木が来て局長を連れて行く。

 

桐壺局長「でも・・・女優の明石秋江さんなんだよ・・・」

 

柏木「局長!!」

 

桐壺局長「私ファン・・・」

 

斗真「はぁ・・・PKヘルプ。」

 

サイコキネシスで局長を仕事場へ戻した。

 

柏木「どうも。」

 

そしてドアを閉めた。

 

斗真「全く局長は・・・」

 

好美「衣装はそのままでも、メイクはナチュラルだよ。母さん?」

 

秋江「それが何?」

 

好美「片っ端から若い男優にちょっかい出して癖に皆本さんまで!」

 

秋江「父さんと別れて5年!そろそろ母さんだって!」

 

娘と母の一触即発が始まった。すると2人は皆本に目を付けた。

 

秋江「新しいパパ欲しくない?薫。」

 

好美「兄でも良いじゃん?」

 

薫「皆本が汚されていく・・・」

 

斗真「元気だせよ薫。」

 

秋江「斗真君も結構イケてるわね。」

 

斗真「お、俺ですか?」

 

秋江「もし良かったら、俳優にならない?」

 

斗真「スカウトですか?いえ、俺は結構です。」

 

 

 

 

 

 

その頃バベルのブリーフィングルームでは。

 

ナオミ「すみません!遅れました!」

 

遅れたナオミが到着した。他にもダブルフェイスと谷崎、更に大河、敦、美里、幸菜、久具津も居た。

 

桐壺局長「極秘任務だ。」

 

大河「極秘任務ですか?」

 

 

 

 

 

 

桐壺局長「明石家の引越し任務だ!誰もが引越しがバレないようにこっそりとね!」

 

 

 

 

 

 

敦「それだけですか・・・」

 

桐壺局長「秋江さんの!お役に立つんだよー!!」

 

しかし全員は興味無いように出て行った。

 

 

 

 

 

 

そして引越しが始まった。引越しトレーラーに皆本、薫、紫穂、葵が乗ってる。トレーラーの前にはCBR1000RRに乗った斗真と、NSXに乗った大河と幸菜と、メルセデス・ベンツに乗った敦と美里が居た。

 

紫穂「ふぅ〜ん。それでそんなに不機嫌なの?薫ちゃん、皆本さんだっていしれて来てる訳じゃないんだから。あの2人に誘惑されたら前屈みにくらいなるよ。」

 

葵「何やそれ?」

 

皆本「五月蝿いな!もう良いだろ!!」

 

薫「あの2人は良い女だと思うけどさ、姉ちゃん21でピチピチさし、母ちゃん子持ちに見えない魔性の女だし・・・一緒に風呂とか入った日には、あっちもこっちも・・・スッゲーとって思うもん!マジで!金払わなきゃみたいな!」

 

皆本「じゃあ何故僕を責める!」

 

薫「いや・・・何か当然の反応をするのがムカつくっつうか・・・」

 

紫穂「あ、分かる・・・」

 

チルドレン「此奴もただの男か・・・みたいな?」

 

皆本「勝手な事ばかり言うな!心配しなくてもただからかわれてるだけだよ!薫の家族なんだから!」

 

斗真『お前ら変な事発言するな!それに俺、秋江さんにスカウトされちまったんだぞ。』

 

大河『え?マジか!?お前ついてるな!』

 

幸菜『お笑い芸人目指したいの?』

 

斗真『何故お笑い!?普通に俳優としてスカウトされたんだよ。』

 

敦『んで、結局どうしたんだ?』

 

斗真『普通に断ったよ。俺特務エスパーだしな。』

 

美里『やっぱりそうなるよね。』

 

チルドレン(それはどうだか・・・)

 

皆本「それは兎も角、もうあんな真似はしないでくれよ?」

 

薫「でもあれは・・・」

 

皆本「理由があった事は分かってるさ。だけど、君は全ての事を超能力で片付けようとしてやり過ぎた。」

 

斗真『皆本さんの言う通りだ。使い過ぎると自分自信を暴走してしまうぞ。』

 

皆本「そうだ。でも、良い家族だな。」

 

チルドレン「え?」

 

皆本「君のした事を、責めたり叱ったりしないんだから。」

 

薫(分かってねえな皆本・・・叱らないのは、私を・・・)

 

 

 

 

 

 

そして一行は明石家の新居に到着した。

 

葵「はー!豪邸やなー!」

 

紫穂「軟塀あるのかしらねー!」

 

大河「ヒョッヒョー!此奴は良い物件だな!」

 

幸菜「良いな〜!私もああ言う家に住んでみたいな〜!」

 

美里「私達はバベルの宿泊施設で良いでしょ?」

 

敦「でも幸菜の気持ちも分かる。斗真は皆本さんの家に居るよな?」

 

斗真「まあな。俺は今の所が良いや。」

 

久具津「気を付けて運ぶんだよ〜!」

 

モガA「はい!ご主人様!」

 

モガB「お任せ下さい!ご主人様!」

 

久具津「良いよ君達!とっても役に立ってるよ!」

 

敦「何だろう・・・この不信感・・・」

 

 

 

 

 

 

そして新居内では。

 

秋江「皆さんが手伝ってくれて本当に助かります。」

 

ほたる「これくらいお安いご用ですよ。あら?この箱・・・何も書いて無いよ?」

 

奈津子「どれ?任せて。」

 

不審なダンボールの中を透視すると。

 

奈津子「ひも・・・スケスケ・・・貝?凄いのばっかりね・・・お姉さんの?それとも薫ちゃんのコレクションかしら?」

 

秋江「あ!その箱は私の部屋にお願いね?」

 

奈津子・ほたる「はぁ〜い・・・」

 

ナオミ「タンスは上の部屋ね。」

 

斗真「洗濯機が通りますよー!」

 

敦「この荷物は好美さんの部屋だな。」

 

 

 

 

 

 

しかし薫は手伝いもしないで不機嫌な顔をしていた。

 

谷崎「全く、引越しの手伝いなどと・・・これはお姉さんの部屋か。」

 

すると不機嫌になってる薫を見付けた。

 

谷崎「君の部屋は何処だい?」

 

薫「・・・私の部屋はここには無い!皆本ん家だよ!」

 

谷崎「ああ・・・そうか。すまない・・・超能力を持つと言うのは、辛い事もある。だが悲しむ事は無い。何時か君の全てを理解して、受け入れてくれる人が現れるさ。」

 

薫「全てを?」

 

谷崎「そうだ!私とナオミが家族を超えて深い愛で!固く!強く!熱く結ばれてるように!!ふんが!?」

 

真上からオルガンが落ちて谷崎にジャストミートした。

 

ナオミ「すみません谷崎主任。手が滑っちゃいました〜。」

 

斗真「ナオミさーん、こっち手伝ってくれる?」

 

ナオミ「はーい!」

 

しかしその引越しを見た謎の人物が身近に居た。

 

???「見〜付けた。何処へ行っても僕からは逃げられないよ?」

 

 

 

 

 

 

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今回のしりとり。

 

秋江『訳ありです。何か?』

 

好美『片っ端からいただきます。』

 

しりとり終了。

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皆本「ふぅ〜。引越し完了だな。」

 

斗真「綺麗に片付けたな。」

 

紫穂「引っ越し蕎麦取ります?」

 

秋江「そうね、どうせだから外で何か美味しい物食べて行かない?」

 

好美「おー!流石大女優!」

 

大河「外食ですか!」

 

薫「母ちゃん姉ちゃん!久し振りに家族が揃ったんだからさ、3人で・・・」

 

しかし秋江と好美は薫の言葉など聞いてなく、皆本に夢中だった。

 

秋江「皆本さんが何が好き?」

 

皆本「あ、僕は・・・」

 

好美「何なら、私を食べても良いのよ?」

 

薫「あのさ・・・」

 

秋江「いっそホテルのスイートを取って皆で泊まる?」

 

葵「スイート?」

 

好美「食事はルームサービスにして。」

 

秋江「ジャグジーなお部屋にしてお風呂に入ろっか!」

 

紫穂「お風呂ですか?」

 

敦「でも良いんですか?俺達まで。」

 

好美「ええ。」

 

皆本「あの・・・そう言う事なら、僕はこれで・・・」

 

好美「水着着れば皆本さんも一緒に良いでしょ?きっと楽しいわよ!」

 

斗真「皆本さん!危ない!」

 

皆本「え?ええ!?」

 

 

 

 

 

 

薫「サイキック!家庭内暴力!!」

 

洗濯機をサイコキネシスで持ち上げて皆本にぶつける。

 

 

 

 

 

 

斗真「サイマグネット!」

 

しかし斗真のサイマグネットで防がれた。

 

葵「薫!?」

 

紫穂「薫ちゃん!?」

 

幸菜「どうしたの薫ちゃん!?」

 

薫「母ちゃんも姉ちゃんも・・・いい加減にしろよ!」

 

遂に薫の怒りが爆発した。

 

秋江「薫・・・」

 

薫「皆本をダシに使ってないで!本当の事を言えば良いじゃないか!外で飯食おうとか皆で泊まろうとか!そんな事ばっかり言ってるけど・・・要するに・・・この家に私と居たって面白くもないからだろ!!」

 

皆本「な!」

 

薫「何時だってそうだ!偶に私が帰って来ても仕事だのと合コンだのて、家を空けてばっかりで・・・そんなに私と居たくないならそうはっきり言えば良いじゃないか!!!!」

 

秋江・好美「薫・・・」

 

薫「私の力にビビって何しても叱る事すら出来ないじゃないか!!そんなの家族じゃない!!」

 

 

 

 

 

 

すると皆本が薫の頬を平手打ちした。

 

 

 

 

 

 

皆本「言い過ぎだ。バカ。」

 

薫「皆本も・・・バカ!」

 

更に怒ってサイコキネシスで皆本を吹き飛ばした。怒った薫は家を出て行った。

 

全員「薫!(薫ちゃん!)」

 

皆本「皆!薫を追うぞ!」

 

秋江「皆本さん、あの子の事をお願いします。」

 

皆本「え?」

 

紫穂「おばさん?」

 

秋江「知ってるでしょ?幾ら家族でもあの子と本気の喧嘩なんて出来ないもの・・・」

 

葵「そんな!」

 

美里「そうですね。秋江さんの言う通り、超能力を持った子供と喧嘩したら危ないですものね・・・」

 

秋江「分かってるけど、簡単じゃないの・・・」

 

皆本「・・・行くぞ!」

 

薫を追い掛けに向かう。

 

 

 

 

 

 

その頃局長は、バベル3に乗って急いでた。

 

桐壺局長「もっと速く!速ーく!」

 

柏木「もう引越しが終わったと言う連絡が入っておりますが・・・」

 

桐壺局長「それでもね、手伝いに来たと繊維を見せる事で秋江さんがグッと来たりする事もあるんじゃないのかね?所で何で賢木君も付いて来てるのかね?」

 

賢木「生き返る美味しさ!死んでも生き返りまーす!」

 

柏木「お前もか!!」

 

 

 

 

 

 

一方その頃薫は電波塔の上で孤独になってた。昔の事を思い出した。

 

秋江『薫ちゃん、あなたの力は強過ぎるのよ。他の子を守る為には仕方無いの。』

 

薫『他の子を?じゃあ私の事は・・・?私はどうでも良いの・・・?』

 

 

 

 

 

 

思い出したせいでまたいじけてしまった。

 

薫「バカ・・・」

 

 

 

 

その頃明石家の新居にインターホンが鳴った。そこに謎の集団が居た。

 

 

 

まだ薫は黄昏てた。するとそこに。

 

???「良い眺めだね。」

 

兵部京介が姿を現した。

 

薫「兵部さん!?」

 

京介「僕達は良く似ている。居場所なんか何処にも無い。エスパーはエスパーとしか分かり合えない。例えそれが、親兄弟でもね。君の事は何時も見てるよ。」

 

桃太郎「ロリコンだからな。」

 

薫「そ、そうなの・・・?」

 

京介「誤解されるような事を言うなよ!!」

 

桃太郎「何が誤解だ!!」

 

掴まれた桃太郎が噛み付きで反撃した。

 

京介「痛え!!離せ!この!!」

 

皆本「薫!そこから離れろ!!」

 

下に皆本達が居た。

 

薫「皆本!!」

 

葵「薫!」

 

紫穂「薫ちゃん!」

 

京介「やあ。元気そうだね皆本君。」

 

皆本「黙れ!この犯罪者!」

 

斗真「よう京介ー!良い景色見れたかー?」

 

京介「そうだね。今日は良い夕焼けが見れて都合が良いよ。」

 

敦「お前急にフレンド気分になってるな。」

 

斗真「でも彼奴とはライバルさ。」

 

京介「今日の所はこれで失礼するよ。だけど、もし居場所が無くなったら・・・」

 

桃太郎「妹にしてやっても良いぞ!」

 

皆本「耳を貸すな薫!」

 

すると皆本の銃が水鉄砲に変わった。

 

皆本「また水鉄砲!?このワンパターン野郎がー!」

 

京介「忘れないで?僕は何時でも君を歓迎するから。その坊やと居るより、よっぽど楽しいぜ?」

 

そう言い残してテレポートで去った。その後全員が電波塔の上にテレポートして薫を説得する。

 

皆本「帰ろう薫。皆、お母さんやお姉さんも心配してるよ?」

 

薫「誰が彼奴らの家に帰るもんか・・・」

 

皆本「薫・・・」

 

するとコールが鳴った。

 

皆本「はい!・・・ええ!?」

 

非常事態が起こった。秋江と好美が誘拐されたのだった。

 

 

 

 

柏木「秋江さんと好美さんの姿が無いんです!」

 

賢木「ちくしょう!俺の好美ちゃんを!!俺の好美ちゃんを何処へやった!?」

 

柏木「賢木先生がサイコメトリーで、数人の男に連れ攫われたと判明しました。」

 

桐壺局長「こうしてはおれん!出動だ!」

 

 

 

 

薫「母ちゃんと姉ちゃんが!?」

 

皆本「行くぞ!薫!」

 

薫「うん!」

 

 

 

そして賢木がサイコメトリーで現在地を特定した。

 

賢木「黒のワンボックス、海岸、倉庫。」

 

桐壺局長「海岸の倉庫をチェックだよ!」

 

オペレーターA「衛生画像出ます!」

 

 

 

 

 

 

チルドレンとファイブセブンが現場へ急行する。

 

 

 

 

 

 

オペレーターB「発見しました!座標送ります!」

 

オペレーターC「ザ・チルドレン、ファイブセブン。現場に到着。」

 

桐壺局長「突入せよ!」

 

皆本「ザ・チルドレン!解禁!」

 

薫「行くぞーーー!!!」

 

テレポートで倉庫に侵入する。

 

 

 

 

 

 

薫「私の家族に手を出すなんてちょっと悪さが過ぎたようだな!」

 

葵「美人でセクシー!絶対可憐なうちらが!」

 

紫穂「極楽に行かせてあげるわ!」

 

チルドレン「特務エスパー!ザ・チルドレン!参上!」

 

 

 

 

 

 

すると男達の歓声が響き渡った。

 

秋江・好美「薫?」

 

薫「母ちゃん!?姉ちゃん!?」

 

ファンA「そこの眼鏡っ娘!こっち向いて!」

 

葵「え!?うち!?」

 

ファンB「僕はこっちの大人しそうな子が良い!」

 

紫穂「え?私?」

 

皆本「何だ?撮影?」

 

ファンC「おじさんはどいてー!」

 

皆本「おじさん・・・」

 

ファンD「そっちの活発そうな子も中々。」

 

この男達はチルドレンをカメラ撮影をしている。

 

薫「って!何やってんだ!!」

 

秋江「無理矢理連れて来られたとは言え。」

 

好美「ファンを大切にしなきゃ。」

 

葵「どうなっとるんや!?」

 

そこにファイブセブンが倉庫の中にテレポートした。

 

斗真「何じゃこりゃ?皆行くぞ!」

 

4人「おう!」

 

斗真「滾れ!念動の力!」

 

幸菜「煌めけ!精神の光!」

 

美里「瞬け!瞬間の速度!」

 

敦「燃えろ!火炎の情熱!」

 

大河「研ぎ澄ませ!透視の刃!」

 

ファイブセブン「ビースト解禁!」

 

解禁した5人がステージに立つ。

 

 

 

 

 

 

斗真「身体に漲る念動の力!アンブレイカブルサイコキノ・神楽斗真!」

 

幸菜「日々是精神、心を磨く!オネストテレパス・篠崎幸菜!」

 

美里「技が彩る瞬間の花!ファンタスティックテレポーター・赤坂美里!」

 

敦「黒激気(こくげき)、俺流、我が火炎を尽くす!アイアンパイロキネシス・芝浦敦!」

 

大河「透視を磨いて、己の未来を切り拓く!アメイジングクレヤボヤンス・栗栖大河!」

 

ファイブセブン「燃え立つ能力は、正義の証!特務エスパー!ファイブセブン!」

 

 

 

 

 

 

男達「おおーーー!!!」

 

ファンA「そこのピンクの子!こっち向いて!」

 

幸菜「はいはーい!」

 

ファンB「僕はこっちの金髪の子が好みだ!」

 

美里「私?」

 

ファンC「イケメン達は退いてー!」

 

敦「俺達は除け者扱いか。」

 

斗真「幸菜、透視しろ。」

 

幸菜「OK!・・・ふむふむ、追跡能力を持ったエスパーが、芸能人の住所を調べて、本を売ったり無理矢理連れて来て撮影したりって言ってるよ?」

 

葵「成る程、大本が居るって事か!」

 

皆本「偽造販売屋か!そいつは今何処に!?」

 

大河「お!発見!」

 

こっそり逃げようとする男を発見した。

 

薫「お前が元凶か!」

 

斗真「偽造販売目的で逮捕する!!」

 

男「捕まえれるもんなら捕まえてみろ!」

 

斗真「逃がすか!PKカウボーイ!」

 

サイコキネシスで男を宙に浮かす。

 

男「離せ!離せ!」

 

斗真「バカな事やってるお兄さんにはちょいとお仕置きが必要だ。」

 

薫「よくも私の家族を・・・全力で反省してろ!!!」

 

斗真「ちょ!?」

 

薫がサイコキネシスで横取りして男を天井や壁に連続でぶつけた。それを見たファンの男達はゾッとした。

 

葵「ちょ!ちょっと薫!」

 

紫穂「薫ちゃん!」

 

皆本「もうよせ!薫!」

 

大ダメージを負った男が皆本の前にぶっ倒れた。

 

男「ご、ごめんなさい・・・」

 

犯人は容疑を認めて倒れ、ファンの男達はぞ〜とした。すると後ろの扉が開いた。

 

賢木「好美ちゃんは無事か!?」

桐壺局長「秋江さんは無事かね!?」

 

柏木「全員確保!フィルムは没収!データは完全消去!守秘義務と罰則を説明の上署名!きつくお灸をおすえて下さい!」

 

好美「皆〜!一生懸命応援してくれるのは嬉しいけど!」

 

秋江「家族の時間は大切にしたいの!分かってくれる?」

 

男達「ハーイ!」

 

斗真「物分かり良い・・・」

 

 

 

 

 

 

そして事件は無事解決した。

 

秋江「ありがとう薫。お陰で助かったわ。」

 

好美「凄いのね。相変わらず。」

 

薫「その・・・さっきは悪かったよ・・・」

 

秋江「良いのよ。普段一緒に居られなくてごめんなさい。この前だって、もっと早く帰れる筈だったんだけど。」

 

薫「別に平気!良いんだ。気にしなくて。皆本!私らの家に帰ろうぜ!」

 

葵・紫穂「薫・・・(薫ちゃん・・・)」

 

皆本「薫。君には、超能力がある。それも世界最強の力だ。誰だってそれは怖いんだよ。僕だってそうさ。」

 

薫「皆本・・・」

 

皆本「でも、僕が君を嫌いだと思うか?」

 

薫「ううん・・・」

 

皆本「それだけの事だよ。ほんの少し大人になれば、それで済む事じゃないか。普通の人の弱さも分かってやってくれ。」

 

薫「普通の人の弱さ・・・」

 

斗真「そうだ。例えエスパーでも、普通の人の気持ちを理解すれば相手が安心する。」

 

薫「・・・皆本、斗真、今日は向こうで泊まるから。」

 

皆本(薫、家族の繋がりは、お母さんとお姉さんとの特別な絆は、どんな超能力でも壊せやしないんだ。)

 

薫「ねえ!帰って一緒にお風呂入ろうよ!」

 

秋江「良いわよ!勿論!」

 

好美「スッゲー!金払わなきゃって思うよ?」

 

 

 

 

 

 

そして数日後の作文の発表会。薫が作文を読む。

 

薫「お母さんお姉ちゃんとは、色々と問題があるけれど、きっと乗り越える事が出来ると思います。だってやっぱり、大切な家族だから。私には他にも家族が居ます。時々は喧嘩もするけど、大切な家族です。それに、皆本と言う20歳の男も居ます。皆本は・・・」

 

皆本『ほんの少し、大人になればそれで済む事じゃないか。』

 

薫「皆本は、私が大人になって、お母さんやお姉ちゃんのように、ピチピチボイーンってなるのを今か今かと首を長くして・・・」

 

やまべ先生(皆本って人の事、何処かに通報した方が良いのかしら・・・?)

 

 

 

 

 

 

そしてそんな皆本は。

 

皆本「ヴェックション!!」

 

でかいくしゃみをしていた。

 

斗真「皆本さん大丈夫か?」

 

皆本「ああ・・・誰か僕の事を噂してるのか・・・?」

 

斗真(多分薫じゃね?)

 

そして薫は作文を読み終えた。こうして薫は家族との絆を深めたのであった。

 

「NEXT」




         キャスト

      神楽斗真:松下優也
      栗栖大河:花江夏樹
       芝浦敦:佐野岳
      赤坂美里:大久保桜子
      篠崎幸菜:矢野優花

       明石薫:平野綾
      三宮紫穂:戸松遥
       野上葵:白石涼子
      皆本光一:中村悠一

      桐壺帝三:小杉十郎太
       柏木朧:浅野真澄
      賢木修二:谷山紀章
     梅枝ナオミ:藤村歩
      谷崎一郎:家中宏
     常盤奈津子:中尾衣里
     野分ほたる:佐藤利奈
      久具津隆:相馬幸人
       東野将:佐藤利奈
     花井ちさと:福原香織
     やまべ先生:大竹みゆ
      明石秋江:鶴ひろみ
      明石好美:國府田マリ子
        出町:坪井智浩
    オペレーター:後藤沙緒里
     バベル隊員:四宮豪

       ファン:椎名高志

       桃太郎:釘宮理恵
      兵部京介:遊佐浩二

次回「チルドレンはメイ探偵」

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