絶対可憐チルドレン ANOTHER ESPER   作:naogran

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とある温泉旅館。その近くの崖の上に立っている謎の人物「メアリー・フォード」と「ケン・マクガイア」が旅館を見ていた。

ケン「あれが山の奥温泉デース。」

メアリー「獲物が彼処に。」






そしてその頃のバベルでは、突然の知らせが舞い降りて来た。

桐壺局長「バベル!特務エスパー慰安旅行IN山の奥温泉!開催決定だよー!」

チルドレン「特務エスパー慰安旅行!?」

皆本「突然どうしたんですか?」

斗真「重大任務かと思ったら旅行ですか?」

桐壺局長「うむ。ここの所皆頑張っていたからね。ちょっとしたご褒美だよ。」

皆本「チルドレンとファイブセブンへのご褒美がどうして慰安旅行になるんですか?」

桐壺局長「だってそりゃあ折角だから皆で行った方が賑やかで楽しいじゃないか。ね?ね?」

チルドレン「・・・はい!局長と一緒だと楽しいです!」

桐壺局長「あ〜なんて社交辞令全開!でも良いんだよ?君達と温泉に行けるだけで幸せだよ!」

柏木「局長、そろそろ出発のお時間です。」

皆本「え!?もしかして今から!?」

斗真「聞いてないですよ!?」

桐壺局長「いざしゅっぱーつ!!」

チルドレン「わーい!温泉!!」

皆本『この時は、まさか楽しい筈の慰安旅行があんな事になるなんて、誰も想像すらしていなかった。』

斗真「じゃあ大河達にも連絡して置くか。」


MISSION11「湯けむりに光る目」

そして慰安旅行に出発した。一行を乗せたバスが温泉に向かう。

 

ほたる「慰安旅行なんてバベルに入って初めてね。」

 

奈津子「温泉も久し振り!」

 

敦の隣に美里が座る。

 

美里「温泉かぁ。本当何時振りなんだろうね。」

 

敦「多分ここ3年行ってなかったな。」

 

そして大河の隣に幸菜が座ってる。

 

大河「なあ幸菜、慰安旅行初めてか?」

 

幸菜「うん!初めてだよ!楽しみ!」

 

そして谷崎は外を見ていた。

 

谷崎「なあ、ナオミ。」

 

ナオミ「はい。主任。」

 

谷崎「隣に座っても良いんだよ?」

 

ナオミ「遠慮します。」

 

斗真「ナオミさん、俺の隣で良いの?」

 

ナオミ「ここだと落ち着くので。」

 

斗真「そ、そう?」

 

谷崎の隣に座らず、ナオミが斗真の隣に座ってる。谷崎は斗真を見て不機嫌になってる。

 

賢木「温泉でアバンチュール!期待してると堪らねえぜ!」

 

皆本「あはは・・・」

 

柏木「皆さん喜んでるようで良かったですね局長。」

 

桐壺局長「うんうん。企画した甲斐があったと言う物だよ。」

 

薫「はぁ〜楽しみだな〜温泉!」

 

葵「そんなに楽しみなんか?」

 

薫「こんなに綺麗所が沢山揃ってるんだから!グヘへへへへ!」

 

紫穂「親父ね。」

 

桐壺局長「さあ皆一緒に!!!」

 

全員「イエイ!最大!!大胆!!」

 

 

 

 

 

 

そしてバスは目的地である山の奥温泉に到着した。そして旅館からは、メアリーとケンが不敵な笑みを浮かべていた。

 

女将達「いらっしゃいませバベル御一行様!ようこそ!山の奥温泉へ!」

 

葵「中々良え所やんかー!」

 

紫穂「流石親方日の丸ね!」

 

賢木「そんな言葉良く知ってるな!」

 

仲居「お客さん?言っときますけど、当旅館のエスパー対策は万全です。超能力で女湯を覗くのは不可能ですよ?」

 

賢木「いや俺にそんな能力は・・・って!て言うか何故俺に言う!?」

 

皆本「覗きそうに見えるんだろ?」

 

賢木「な!?」

 

斗真「なら安心だな。」

 

店主「また男湯で浴衣が無くなったよ。」

 

受付「え?またですか?」

 

店主「代わりの浴衣を出して置いたが、これで何着目だ?」

 

大河「敦、浴衣が無くなったって聞いたか?」

 

敦「ああ。犯罪者が潜んでる可能性があるな。大河、透視で捜索出来るか?」

 

大河「いや無理だ。エスパー対策万全だからな。それに女湯を覗く事は永遠に不可能だ。」

 

敦「そうだったな。」

 

 

 

 

 

 

そして薫達は女湯へ向かう。

 

薫「温泉〜温泉〜!」

 

ナオミ「薫ちゃん生き生きしてるわね。」

 

薫「当ったり前じゃん温泉だよ!?きっとブリンブリンな姉ちゃんばっかりだぜ!?」

 

美里「全く薫は親父なんだから。」

 

紫穂「ん?」

 

すると紫穂が女湯から出て行った女性を発見した。

 

紫穂「あ、あの人胸大きい。」

 

薫「どれ!?」

 

その女性の胸がかなりデカかった。

 

薫「おおー!本当にでっけー!!」

 

その女性はメアリーだった。

 

メアリー(これがレベル7のザ・チルドレン。)

 

幸菜(あれ?あの人から何か違う感覚が・・・)

 

薫「湯上りにホテル肌!もう少し早ければ一緒に風呂に入れたのに!!」

 

紫穂「また後でチャンスがあるわよ。」

 

薫「巨乳姉ちゃんとの出会い!これも温泉のお約束の1つ!」

 

ナオミ「お約束?他にはどんな物があるの?」

 

 

 

 

 

 

早速6人が露天温泉に入る。

 

薫「温泉のお約束!必ず露天風呂がある!」

 

葵「良え気持ちや〜!」

 

薫「眼鏡っ娘はメガネを着けたまま入るのがポイント!」

 

紫穂「あ〜、気持ち良い〜。」

 

薫「ツンツンなあの子も浸かれば心も開放!そして!必要以上にイチャイチャする女性達!お姉さん胸大きいね。ちょっとだけ触らせて?」

 

そう言ってナオミの胸に飛び込んだ。

 

薫「いやん!もうエッチ!」

 

そして離れる。

 

薫「ちょっとだけだよ良いじゃない。減るもんじゃあるまいし。」

 

そしてまた飛び込む。

 

薫「仕方無いわね。ちょっとだけだよ?」

 

そしてまた離れる。

 

薫「じゃあ遠慮無く〜。」

 

そして本当に飛び込んだ。

 

紫穂「楽しそうね。」

 

葵「流石親父小学生やな。」

 

薫「なのに!!何故お前達はそんなにまったりしてる!?テンション上げろ!イチャイチャしろー!!」

 

離れた所では、美里と幸菜と柏木と奈津子とほたるがまったり湯に浸かってる。

 

柏木「そんな事言っても・・・」

 

ほたる「イチャイチャなんてしないわよ?」

 

奈津子「折角温泉に来たんだからまったりしてても良いじゃない。」

 

幸菜「そうだよそうだよ。本当に気持ち良いよ〜美里さ〜ん。」

 

美里「確かに。久し振りに入る温泉は気持ち良いわね〜。」

 

柏木「他のお客さんの迷惑にならないようにしなさいね?」

 

薫「温泉のお約束が・・・えーい力付くでもイチャイチャさせてやるーー!!!」

 

 

 

 

 

 

そして隣の男湯の露天風呂では、斗真と大河と敦と皆本が来た。

 

皆本「ん?」

 

女湯ではしゃいでる声を聞いた。

 

皆本「何やってんだ?薫の奴。」

 

敦「明石は一体何をやってるんだ?」

 

斗真「多分イチャイチャしてんだろ。まあ彼奴の事だからな。」

 

大河「そんな事より早く入ろうぜ!」

 

ケン「ア〜ハ〜!温泉とは!お風呂に入るのと泳ぐのが同時に出来ーテ!1Stone2Birdデース!」

 

皆本「一石二鳥か?」

 

斗真「何だあの男は・・・」

 

皆本「て言うか!いくら広くてもお風呂で泳いでちゃいけないよ!?」

 

ケン「Oh!失礼しマシタ!ごゆっくりドーゾ!」

 

素直に返事をして露天風呂から出た。

 

賢木「ほんじゃ局長、お先に。」

 

桐壺局長「ああ。」

 

露天風呂に向かう途中にケンとぶつかった。

 

賢木「ああ、失礼。」

 

ケン「いえ。こちらコソ〜。」

 

賢木「今の男・・・」

 

皆本「どうした?」

 

斗真「何か感じたか?」

 

賢木「エスパーだな。それに強力な能力を持ってる。どうしてこんな山奥に?」

 

谷崎「私達と同じ慰安旅行じゃないのかね?」

 

敦「だと良いんですが。」

 

その頃ケンは浴衣に着替えてた。

 

ケン「女湯の方は賑やかデスネ〜。何をしてるんデスカネ〜?」

 

するとケンは何かを企んだ。

 

 

 

 

 

 

その頃斗真達は露天風呂でゆったりしていた。

 

桐壺局長「寛ぐの〜。」

 

谷崎「ですな〜。」

 

皆本「ですね〜。」

 

斗真「確かに。日頃の疲れが溶けて行く〜。」

 

敦「本当に久し振りだな〜温泉は〜。」

 

大河「あ〜極楽極楽〜。」

 

賢木「そうだ!!本当にエスパー対策が万全か確認してみよう!!」

 

サイコメトラーを使って女湯を覗く。しかし。

 

賢木「ダメだ!いや!対策は完璧だ!大河!お前の透視能力で万全か確かめてくれ!」

 

大河「何故俺に頼む?さっきやったんだが対策万全だぞ。諦めな。」

 

皆本「女将さんの人を目を見るは正しかったって事だな。」

 

桐壺局長「女性客も安心だね!流石山の奥温泉だ!」

 

敦「もし万全じゃなかったら完全に犯罪者扱いにされるからな。」

 

薫「皆本!」

 

声がした方を見ると、何と薫が上から男湯を覗いてた。

 

皆本「薫!?お前何やってんだ!?」

 

薫「覗きも温泉のお約束だよ!」

 

皆本「そんなお約束はいらん!戻れ!!」

 

斗真「ナチュラルに覗くな!!」

 

賢木「そうか!超能力で覗けなくても普通の覗きは可能なのか!!」

 

谷崎「関心する所か?」

 

大河「兎に角俺達は覗き反対派だ。」

 

敦「俺も。」

 

斗真「同じく。」

 

薫「まあまあ、皆本も少しくらいは覗いても良いんだぜ?何時ものように。」

 

桐壺局長「え?何時ものように?」

 

斗真「あ、嘘言った。」

 

皆本「人聞きの悪い事言うなーーー!!!」

 

桐壺局長「皆本君!君は何時もそんな真似をしてるのかね?」

 

皆本「い!いや誤解です!!僕はそんな真似はしてません!!」

 

桐壺局長「問答無用じゃーーー!!!」

 

怒った局長が皆本を扱きまくる。

 

柏木「他のお客様の迷惑にならないようにしましょうね局長!」

 

すると草木の中に何かが居た。

 

奈津子・ほたる「え!?きゃーーーーー!!!」

 

薫「おお!奈津子ちゃんほたるちゃんグッジョブ!!驚いたら何故立ち上がる!それも温泉のお約束!!」

 

葵「お約束は兎も角、どないしたんや?」

 

ほたる「誰かの視線を感じて・・・」

 

奈津子「何か光ったような・・・」

 

薫「覗きか!?」

 

ナオミ「私達以外居ないみたいだけど。」

 

柏木「エスパー対策してあるから、外からは覗けないですよ?」

 

幸菜「・・・」

 

美里「幸菜、どうしたの?」

 

幸菜「私も何か感じたの。分からないけど・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃男湯では、斗真達が風呂から上がった。

 

賢木「いやー!良い湯だったなー!」

 

皆本「いやいや、僕は余計疲れたよ・・・」

 

斗真「全くだ。薫の嘘で誤解されたな。」

 

風呂から上がった斗真達は着替えた。斗真と大河はもう1着の私服に着替え、他は浴衣に着替える。すると皆本は不思議な光景を目にした。メアリーが男湯から出て行く所を見た。

 

皆本(男湯なのに間違えたのかな?)

 

桐壺局長「あああああ!!!」

 

皆本「どうしたんですか!?」

 

桐壺局長「わしの・・・わしの浴衣が無い!!」

 

谷崎「あやや!!私もだ!!」

 

敦「何!?俺の浴衣も無えぞ!?」

 

3人の浴衣が無くなっていた。

 

皆本「もしかしてさっきの・・・」

 

賢木「どうした?」

 

皆本「いや、代わりの浴衣を貰って来ます!」

 

 

 

 

 

 

その後、全員が合流した。薫がコーヒー牛乳を飲んでる。

 

薫「ぷはーーー!!生き返るーーー!!」

 

葵「親父臭いで薫。」

 

そして3人は代わりの浴衣を着てる。かなり露出が多い。

 

谷崎「しかし、浴衣なんか持って行ってどうしようって言うんだ?まさか!ナオミ、私の浴衣が欲しいんなら直接言えば良いもの。」

 

ナオミ「んな訳あるか!!」

 

敦「第一、梅枝が男湯の更衣室に入って盗むと思ってるんですか?」

 

薫「浴衣は誰か間違えたのかな?」

 

皆本「いや、それならその人の浴衣が残ってる筈だ。」

 

斗真「となると、誰かがわざと持って行った方に考えるべきだろう。」

 

すると皆本はメアリーが男湯から出て行く光景を思い出した。

 

皆本「女湯では視線を感じたんですね?」

 

ほたる「私達は光る物を見たんです。」

 

奈津子「あれはメガネ・・・いや、サングラスかしら?」

 

美里「その事なんですけど、さっき幸菜も何かを感じたって言ってました。」

 

幸菜「そうなんです。あれは何だったんだろう・・・」

 

皆本「サングラス・・・」

 

するとケンの事を思い出した。

 

 

 

 

 

 

ケン『ごゆっくりドーゾ!』

 

 

 

 

 

 

皆本「サングラスの男と外国人女性・・・念の為調べてみよう。皆が安心してお風呂に入れるようにね!」

 

女性陣「はーい!」

 

賢木・谷崎・桐壺局長「はーい!」

 

斗真「皆本さん、俺も手伝うぜ。」

 

大河「俺も手伝おう。」

 

敦「覗き野郎を見過ごす訳にはいかねえしな。」

 

美里「敦、私もやるわ。」

 

幸菜「私も!犯人なんてコテンパンにしてやる〜!」

 

皆本「ありがとう。それと君達、勝手な事はするなよ?見付けたら、すぐ僕達に知らせるんだぞ?」

 

チルドレン「はーい!」

 

 

 

 

 

 

そしてその頃、バベルの温泉では、久具津が風呂に入ってた。

 

久具津「熱くないかい?モガちゃん。」

 

モガ「私モガちゃん。パパはIT企業の社長なの。」

 

久具津「皆今頃、温泉に入ってるのかな?慰安旅行か〜。僕だけは誘われもしなかった・・・」

 

桃太郎「それは切ないな。」

 

そこに風呂に浸かってる京介と桃太郎が居た。

 

桃太郎「お前友達居ないだろ?」

 

久具津「良く出来た人形ですね。手作りですか?」

 

桃太郎「人形じゃねえよ!」

 

京介「君もかなり作り込んでいるようだね。」

 

久具津「分かりますか!?」

 

モガ「私モガちゃん。パパはIT企業の社長なの。」

 

京介「ああ。魂が篭ってる。とても素晴らしい物だよ。」

 

久具津「本当に、本当にそう思いますか!?これは限定生産品に手を加えた物で、完成度には自信があって。」

 

京介「凄いね。なのに君の素晴らしさを理解する者はあまりに少ない。本当の仲間とはお互いをもっと尊敬していなければ。僕なら慰安旅行に、必ず誘うよ。」

 

久具津「あ・・・あなたは!何て優しい人なんだ!!!」

 

京介「いやいやそれ程でも。」

 

桃太郎「僕は此奴嫌いだな。」

 

 

 

 

 

 

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今回のしりとり。

 

ケン『隙間から何かが!』

 

メアリー『学級委員になりたいデース!』

 

しりとり終了。

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そして山の奥温泉では、不審な事件の調査が行われてた。浴衣を盗んだ犯人と、女湯を覗いた犯人を捜す為にバベル一行が動き出す。

 

賢木「お?」

 

すると賢木が、歩いてるケンを発見した。

 

賢木「居たぞ。」

 

ケンを発見した斗真と大河と敦が皆本と賢木が、こっそり後を追う。

 

 

 

 

 

 

そしてチルドレンはメアリーを尾行する。

 

紫穂「居たわよ。」

 

薫「巨乳姉ちゃん!」

 

葵「またお風呂に入るんやろうか?」

 

美里「余程風呂が好きなのかしら?」

 

幸菜「やっぱり特別な気配を感じるわ。」

 

薫「付いて行ってもう1回入ろ〜。」

 

葵「うちも。」

 

美里「ちょっと2人共。」

 

紫穂「皆本さんに知らせないと!」

 

薫「巨乳を堪能してからでも良いじゃん!」

 

幸菜「ダメだよ!」

 

紫穂「じゃあ私も。」

 

幸菜「あー紫穂ちゃんまで!」

 

美里「仕方無い。行くよ幸菜。」

 

幸菜「了解。」

 

 

 

 

 

 

尾行は続く。しかしメアリーは気付いてた。

 

メアリー(日本のレベル7はほんのガキ。私の敵じゃないね。)

 

 

 

 

 

 

その頃ケンはそば処に来店した。

 

店主「らっしゃい!」

 

斗真「そば屋か。」

 

大河「何か企んでるな?」

 

 

 

 

 

 

その頃メアリーは再び女湯に入る。

 

薫「ヤッホー!露天風呂で巨乳姉ちゃんと混浴!」

 

葵「いやいや、混浴ちゃうやろ!」

 

 

 

 

 

 

その頃そば屋では、ケンにざるそばが来た。

 

店員「お待ちー!」

 

 

 

 

 

 

そして薫達が女湯に入ったが、メアリーの姿が無かった。

 

薫「あれ?あの姉ちゃん居ないぞ?あのでかい乳で何処隠れた!」

 

葵「トイレか何かちゃうの?」

 

紫穂「お風呂で待ってれば来るよ。」

 

幸菜(う〜ん・・・)

 

美里(どうしたの?)

 

幸菜(何処にも居ないよ〜。)

 

 

 

 

 

 

その頃そば屋では、ケンがそばを凝視している。するとケンが透視能力でそばつゆを透視する。

 

ケン「Oh!ソースデスネー!」

 

賢木「透視か。て事は、女湯を覗いていたのは。」

 

斗真「あの男に違い無いな。」

 

大河「しかも俺と同じクレヤボヤンスか。」

 

敦「徹底的に尋問してやるか。」

 

皆本「どうだろう?この温泉は超能力で外から覗けないように対策されてる。」

 

賢木「そりゃそうだが・・・」

 

ケン「ワーオ!!ソースが皿を擦り抜けてイクー!Oh my god!」

 

つゆをざるそばに掛けてた。

 

皆本「ああそれは!そばの方をソースに一度付けてから食べるんだよ?」

 

ケン「Oh・・・」

 

早速言われた通りにやってそばを食べる。

 

ケン「Oh!Delicious!これが日本の心ワビサビ!感動してツーンと来マスネ!」

 

賢木「わさびか?」

 

皆本「あながち間違いでは無いけどな。」

 

斗真「この男意外とおもろいな。」

 

するとケンが皆本を睨み始めた。斗真と大河と敦が構える。

 

 

 

 

 

 

その頃女湯の更衣室では。

 

薫「いや〜楽しみだよな〜!あの巨乳!」

 

すると幸菜が何かを察知した。

 

幸菜(美里さん!避けて!)

 

美里(うわ!?)

 

幸菜が美里に体当たりした。それと同時にドライヤーが紫穂と葵を縛って、更にタオルで口封じした。そのまま上へ攫われて行った。

 

薫「あれ?葵?紫穂?美里ちゃん幸菜ちゃん、2人は何処行ったの?」

 

美里「実は・・・」

 

幸菜「あ!薫ちゃん!上!」

 

薫「え?」

 

上を見ると大量の桶が降って来た。

 

薫「ハッ!」

 

しかし薫がサイコキネシスで受け止めた。すると薫が何かに引っ張られてしまった。

 

薫(サイコキネシス!?)

 

美里「薫!!」

 

幸菜「薫ちゃん!!」

 

すると美里と幸菜が金縛りにされてしまった。

 

薫「っつーか誰だ!!」

 

そして霧が立ち篭った露天風呂に立った。そこに現れたのはメアリーだった。

 

メアリー「ハァイ!」

 

薫「エスパー!」

 

メアリー「お友達の援護は無いですよ?2人共超能力をLockしました。」

 

幸菜「あ!彼奴の後ろ見て!」

 

メアリーの後ろには囚われた紫穂と葵が居た。

 

薫「てめ・・・服着て風呂に入るとは・・・マナーを守れバカ!!」

 

葵(そっちか!!)

 

美里「そんな事言ってる場合なの!?」

 

メアリー「Oops。これは失礼。でも。」

 

薫「私とやる気か!!良い根性してんじゃん!!」

 

メアリー「出でよ!Water Dragon!!」

 

するとサイコキネシスを使って、温泉の湯でドラゴンを生み出した。そして薫に向けて放つ。すると薫が水の中に閉じ込められてしまった。

 

美里「薫!!」

 

幸菜「薫ちゃん!!」

 

メアリー「マナーを守れと言いましたね?そう言うあなたも着物を着て浸かってマース!」

 

薫(くそ!リミッターさえ無ければ!)

 

紫穂・葵(『薫!』薫ちゃん!!)

 

薫(やっぱり皆本に・・・知らせれば・・・良かった・・・)

 

限界が迫って来た。

 

 

 

 

 

 

斗真「PKスイングタブ!!」

 

すると遠くから桶が吹っ飛んで来た。その桶がメアリーの顔に直撃した。

 

斗真「ビンゴ!!」

 

そこに皆本達とケンが駆け付けた。

 

皆本「うちのチルドレンに何をするんだ!!」

 

薫(皆本!)

 

水が破裂して薫を解放した。

 

皆本「大丈夫か!?薫!」

 

薫「ゴホ!ゴホ!」

 

そして紫穂と葵も解放された。

 

葵「薫!!」

 

紫穂「薫ちゃん!!」

 

敦「ブレイズ!」

 

そして敦が炎で美里と幸菜を解放させた。

 

美里「助かったわ敦。」

 

幸菜「ありがとー敦さん!!」

 

メアリー「レディの顔に何するですか!!」

 

斗真「悪者に言われてな!!」

 

薫「この・・・ちょっと乳がでかいからって良い気になんなよ!」

 

皆本「止めるんだ薫!」

 

薫「でも此奴は・・・」

 

皆本「力試しをしたからっていくら何でもやり過ぎだ!」

 

薫「皆本・・・」

 

メアリー「フン!」

 

賢木「止めるんだ!」

 

 

 

 

 

 

ケン「Stopデース!メアリー!同盟国とこれ以上問題を起こすのは良く無いネー!」

 

 

 

 

 

 

メアリー「ケン!?」

 

紫穂「同盟国!?」

 

ケン「皆本ートモダチネー!」

 

メアリー「トモダチ?」

 

ケン「君が戦ってる間に、トモダチにナッタネー!」

 

 

 

 

あの時ケンが睨んだ後に、皆本に握手を求めた。

 

ケン『アメリカ人が忘れてる見知らぬ人への思いやり。さらっと他人に親切ネー。』

 

そして皆本がケンと握手した。

 

皆本『あ、いや、そんな事は・・・』

 

ケン『初めましてー。バベルのザ・チルドレンと神楽斗真の現場運用主任の皆本さんデスネ?』

 

これが友達になった切っ掛けだった。

 

 

 

 

紫穂「一体、どう言う事?」

 

葵「あんたら何者や?」

 

ケン「私は在日アメリカエスパーチーム所属「ケン・マクガイア」デス。」

 

メアリー「同じく「メアリー・フォード」中尉。」

 

ケン「ここでは仕事で来たのデスが、偶然ザ・チルドレンを見掛けて。」

 

メアリー「日本のエスパー、私の敵じゃないです。」

 

薫「リミッターが無ければ!解禁状態ならてめえなんか!」

 

皆本「止めろ薫!」

 

大河「落ち着け落ち着け落ち着け!」

 

紫穂「薫ちゃんの言う通りよ!」

 

葵「言わしたったら良えねん!」

 

皆本「嗾けるな!」

 

チルドレン「でも・・・」

 

皆本「この子達は最高のエスパーだ!見縊ると後で後悔するよ!」

 

メアリー「・・・フゥー。日本人ロリコン多いの本当ですね〜。」

 

皆本「おい!告訴するぞ!」

 

斗真「そして俺達も彼女達と同じ特務エスパーだ!見縊ると痛い目見るぞ?」

 

メアリー「ホウ?」

 

紫穂「で、仕事って?」

 

ケン「犯罪者を追って来たのデス。」

 

葵「犯罪者?」

 

ケン「国際手配されてる、アメリカ国籍の犯罪者の追跡任務なのデス。」

 

不機嫌の薫が桶を蹴った。すると桶が岩場に潜んでる何かに当たった。

 

薫「ん?」

 

岩場を見ると、何かが霞んで見えた。

 

紫穂「擬態!?」

 

大河「カモフラージュ!?」

 

葵「エスパーか!?」

 

敦「あんな所に!?」

 

薫「覗きか!?」

 

斗真「姿を現せ!!」

 

???「に、ニャーン。」

 

しかし猫の鳴き真似をした。

 

ファイブセブン・チルドレン「何だ。猫か。」

 

薫「って!んな訳あるかーーーー!!!!」

 

大量の桶を岩場に投げ込む。

 

男「痛!痛痛!いった!!」

 

ケン「私達が追ってるのはそいつデース!」

 

メアリー「逃がしません!!」

 

サイコキネシスを発動させて、男に温泉をぶつける。するとそこにメアリーと酷似した女がテレポートして現れた。

 

女「ムトー!逃げるでちゅ!」

 

薫「巨乳外国人姉ちゃんのもう1人!?」

 

斗真「メアリーとケンに酷似した犯罪者か!」

 

賢木「マズイ!テレポートする気だ!!」

 

2人がテレポートで逃げるが、ちょっとずつ逃げて行く。

 

紫穂「仲良く逃げて行ってるわね。」

 

葵「せいぜいレベル3やな。」

 

薫「逃げるなーーー!!!」

 

そして薫が桶を2人に投げ付けた。すると女に当たり、浴衣から男性用の浴衣が出て来た。

 

女「大切な親父と兄ちゃんの使用済み浴衣が!!」

 

薫「親父と兄ちゃんの使用済み浴衣マニア!?」

 

葵「そんな世界があんの!?」

 

紫穂「男湯で浴衣が無くなってたのはそう言う訳だったのね。」

 

敦「あの野郎!!」

 

男「今は逃げるんだ!!」

 

ちょっとずつテレポートしながら逃げる。

 

皆本「チルドレン解禁。」

 

ファイブセブン「レッツ、解禁。」

 

リミッター解除装置でチルドレンを解禁させた。

 

薫「ここは寛ぎ別世界!」

 

葵「平和を乱す犯罪者共は!」

 

紫穂「社会的に終わらせてあげる!」

 

チルドレン「絶対可憐!チルドレン!」

 

 

 

 

 

 

メアリー・ケン「特務エスパー!ザ・リバティーベル!!」

 

 

 

 

 

 

斗真「神楽斗真!」

 

敦「芝浦敦!」

 

美里「赤坂美里!」

 

大河「栗栖大河!」

 

幸菜「篠崎幸菜!」

 

斗真「特務エスパー!」

 

ファイブセブン「ファイブセブン!!」

 

 

 

 

 

 

男「俺達はお互い乗り合いが最高のパートナー!」

 

女「捕まる訳にはいきません!!」

 

斗真「逃がすか!皆行くぞ!」

 

4人「おう!」

 

チルドレン「了解!」

 

リバティーベル「YES!」

 

斗真「ファイブセブン!ザ・チルドレン!ザ・リバティーベル!レディー・・・・」

 

全員「ゴー!!」

 

メアリー「ウォータードラゴン!!」

 

薫「サイキック!犯罪撲滅アタック!!」

 

斗真「PKサンダー!!」

 

敦「ファイヤーシュート!!」

 

3つのサイコキネシスと1つのパイロキネシスが1つになり、犯罪者2人にアタックする。

 

女「イヤー!!」

 

2人「止めてー!!!」

 

メアリー「君達には黙秘権がありまーす!」

 

ケン「権利はアメリカの憲法に従って保護されてマース!」

 

 

 

 

 

 

そして夕方になり、犯罪者2人が無事逮捕して警察が連行する。

 

斗真「これで一件落着だな。」

 

敦「やっと浴衣が戻って来たぜ。」

 

賢木「ああ言うエスパーが居るから覗き対策が大変なんだよなー!」

 

皆本「お前が言うな。」

 

ナオミ「皆さーん!お食事の準備が出来たみたいですよー!」

 

桐壺局長「おお!そうか!君達も一緒にどうだね?」

 

ケン「お言葉に甘えマース!」

 

 

 

 

 

 

そして宴会場で夕食を頂く。

 

桐壺局長「それでは!バベルとケン君メアリー君の出会いを祝して!カンパーイ!」

 

全員「カンパーイ!!」

 

女将「変態エスパーを捕まえて下さったお礼です!遠慮無く食べて下さいね!」

 

全員「はーーーーい!!!」

 

そして豪華料理を堪能する。

 

斗真「あ〜美味え!!仕事の後の飯は美味えな〜!」

 

大河「確かにな!あの変態野郎を捕まえた後の飯は格別だぜ!」

 

敦「今日のビールが美味過ぎるぜ。」

 

幸菜「ふぇ〜、私酔っちゃった〜。」

 

美里「もう幸菜ったら、ジュースで酔っちゃったわね。」

 

そしてメアリーが賢木にお代官プレイをした。

 

メアリー「お代官様プレイね!お許し下さい!そちも悪よのー!」

 

薫「甘い!本当のお代官プレイとはこうだ!!」

 

そして皆本をコマのように回した。

 

皆本「止めろーーー薫ーーーー!!!」

 

メアリー「おお!見事ですね!!!」

 

ケン「所で、迎車は何処デスか?」

 

桐壺局長「迎車?」

 

ケン「日本の宴会では、迎車がBase ballすると聞いてマース!」

 

薫「野球拳!?やろうぜ皆本!!」

 

皆本「止ーめーろー!!」

 

薫「良いじゃねえか減るもんじゃないし!!」

 

葵「なあ、野球拳って何や?」

 

紫穂「さあね?」

 

谷崎「ナオミ。」

 

ナオミ「はい?」

 

谷崎「私達は主任とエスパーの枠を超えて、強い絆で結ばれてる。謂わば家族みたいな物。そう思わないか?」

 

ナオミ「はぁ、家族・・・そうですね・・・まあそう言えなくもないかも知れませんが。」

 

谷崎「そう!家族だ!ナオミ・・・家族風呂に一緒に入ろう!!」

 

ナオミ「消えろ!!この酔っ払い親父が!!」

 

サイコキネシスで谷崎を地面に捩じ伏せた。

 

ケン「オオー!これが日本名物ツンデレデスネ!!」

 

柏木「違います。」

 

 

 

 

 

 

そして宴会は夜まで続き、局長、賢木、ケン、メアリー、谷崎が宴会場で寝ていた。

 

その頃ほたるが客室の前に立ってテレパスを発動させた。

 

ほたる(皆本さん?皆本さんいらっしゃいますか?一緒に少し散歩、あ!)

 

奈津子「皆本さんなら中に居ないわよ?」

 

横を見ると、奈津子が客室の中を透視してた。

 

ほたる「奈津子!?」

 

奈津子「抜け駆けは無しって言ったでしょ!」

 

ほたる「あ、あら〜何の事かしら?」

 

奈津子「全く!あんたは油断も隙も無いわね!」

 

それにカチンと来たほたるが、奈津子の精神を読み取る。

 

ほたる「あら、そう言う奈津子は自分が先回り出来なかった悔しさでいっぱいでしょ?」

 

奈津子「何を!?」

 

ほたる「何よ!!」

 

奈津子・ほたる「・・・あ!でも皆本さんは何処へ行ったのかしら?」

 

 

 

 

 

 

そんな皆本は露天風呂に浸かってた。斗真も一緒だった。

 

皆本「はぁ〜。やっとゆっくり出来る〜。」

 

斗真「そうだな〜。昔の穏やかな自宅生活に戻って来たみたいだ〜。」

 

しかしゆっくり出来たのは少しだけだった。女風呂から何者かが男湯の露天風呂に入って来た。薫達だった。

 

皆本「何だ君達か、脅かすなよ。」

 

斗真「っつーかここ男湯だぞ!!早く女風呂に戻れ!!」

 

薫「ケチケチすんなよ〜。一緒に入ろうぜ?」

 

葵「ここには誰も居らへんからな〜。」

 

紫穂「遠慮しなくても良いのよ?」

 

斗真「お前らな・・・」

 

皆本「全く・・・」

 

薫「いや〜生き返るな〜。」

 

葵「薫、親父臭いで?」

 

紫穂「あ!見て!綺麗よ!」

 

空には綺麗な月が現れた。

 

皆本(ま、たまにはこう言うのも良いかもな。なあ斗真君。)

 

斗真(う〜ん、まあそうだな。)

 

紫穂「タオルが邪魔だって思ってる。」

 

皆本「おい紫穂!!」

 

斗真「ナチュラルにすんな!!」

 

葵「皆本はんいやらしい!!不潔!!」

 

斗真「お前らな!!!」

 

薫「何だ皆本?見たいならそう言えば良いのに〜。」

 

皆本「待て!!止せ!!ってか!人の気持ちを捏造するのは止めろ!!」

 

すると皆本の腰のタオルが解いて落ちてしまった。

 

皆本「あ・・・」

 

しかし斗真がすぐに桶で大事な所を隠した。

 

斗真「皆本さん!早く浸かって!」

 

すぐに皆本が浸かる。

 

薫「へぇ〜皆本〜意外と〜。これも温泉のお約束〜。イーシシシシシシ。」

 

斗真「こんなお約束破棄してぇ・・・」

 

こうして大変で楽しい慰安旅行が幕を閉じたのであった。

 

「NEXT」




         キャスト

      神楽斗真:松下優也
      栗栖大河:花江夏樹
       芝浦敦:佐野岳
      赤坂美里:大久保桜子
      篠崎幸菜:矢野優花

       明石薫:平野綾
      三宮紫穂:戸松遥
       野上葵:白石涼子
      皆本光一:中村悠一

      桐壺帝三:小杉十郎太
       柏木朧:浅野真澄
      賢木修二:谷山紀章
     梅枝ナオミ:藤村歩
      谷崎一郎:家中宏
     常盤奈津子:中尾衣里
     野分ほたる:佐藤利奈
      久具津隆:相馬幸人
 メアリー・フォード:千葉妙子
  ケン・マクガイア:羽多野渉
        ムト:加藤将之
      ルージュ:伊藤静
        女将:加藤優子

       桃太郎:釘宮理恵
      兵部京介:遊佐浩二

次回「日本の未来をテレポート!」

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