絶対可憐チルドレン ANOTHER ESPER   作:naogran

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ある日、薫と紫穂と葵は学校から下校中。紫穂と葵はジュースを飲んでる。

薫「何だ2人共?妙な物飲んでるな〜。やっぱこれぐらい飲んでおかないと、長い夜が持たないぞ〜!」

お気に入りのコブラドリンクを飲もうと蓋を開けた瞬間、カラスにコブラドリンクを鳶に油揚げをさらわれるかの如く盗まれてしまった。薫の顔にドリンクが溢れてしまった。

紫穂「大丈夫?」

葵「何やっとんねん。」

すると後ろから何者かがハンカチを渡してくれた。

???「ダメだよ?気を付けないと。可愛い顔が台無しだ。」

その人物の正体は兵部京介だった。すると薫が京介を見て顔を赤くした。

紫穂「あなた何!?ロリコン!?」

葵「残念ながらうちらにはハニーが居るで?」

京介「それは残念。でも人間の心は変わる物じゃないのかな?」

そして紫穂は京介を読み取ろうとするが。

紫穂(読めない!?)

すると京介が突風を巻き起こしてこの場から去って行った。

薫(今の人・・・)






そして京介はバベル本部に入った。

ほたる「は?財務省に田中様が2人?」

ダブルフェイスの奈津子とほたるは、田中を透視する。

奈津子「えっと、3日程下着を替えてないと思われてる田中様ですが。」

ほたる「賢木先生に秘めた思いを・・・」

田中「言うなーー!!」

奈津子「あ!ご用件を承ります。ん?」

京介を発見したのだが誰も居なかった。

ほたる「どうしたの?奈津子。」

奈津子「誰か入って来た気がしたんだけど・・・」

京介は既に奥に進んでいた。






その頃斗真と大河は、3人のエスパーの訓練を見学していた。男性1人と女性2人のエスパー達の訓練。

斗真「局長が言ってた3人のエスパーか。」

大河「どんな感じか楽しみだな。」

訓練が始まった。的から光弾が連射され、金髪の女性が2人とテレポートして上空に浮遊した。

男性「フレイムシューティング!!」

右手から炎を放ち、的を一気に消滅させた。そしてピンク髪の女性が透視する。

女性「彼処!」

男性「よし!フレイムガン!!」

壁と壁の隙間にサイコキネシスを放ち、隠れてる的を消滅させた。訓練終了。

斗真「やるな〜。」

大河「良いチームプレイだな。」






その頃皆本は、射撃訓練をしていた。

皆本(これからも・・・あんな事が起こるかも知れない・・・僕の力で、ザ・チルドレンを守り切れるだろうか・・・)

あの事件を思い出しながら訓練していた。すると皆本の隣にある人物が射撃訓練をした。全弾ど真ん中に命中した。

皆本(凄い腕・・・)

???「ダメだな。しばらく撃ってないと、体が生意気ってるよ。」

その人物は京介だった。

京介「君の腕も悪く無いが、心許ないね。そんな事じゃチルドレンは守れないよ?」

皆本「君は?」

京介「桐壺君にでも聞いてみたら?きっと色々と教えてくれる。」

すると京介がテレポートした。

皆本「テレポート!?彼奴エスパーか!?」


MISSION8「あ、出ちゃったの?」

そしてある場所では。

 

マッスル大鎌(私の名前はマッスル大鎌。今日もお肌の大敵紫外線と戦いながら、農作業に従事しているわ。ちょっぴり高い塀の中でね。)

 

久々に登場したマッスル大鎌は農作業に励んでいる。

 

京介「性が出るね。」

 

そこに京介が姿を現した。

 

マッスル大鎌「きゃーー!!少佐!!お久し振り!!」

 

看守A「何やってるんだ彼奴?」

 

看守B「ああ、彼奴たまに独り言言う癖があるんだ。気にするな。」

 

しかしマッスル大鎌以外の周りからは京介の姿は見えない。

 

マッスル大鎌「最近さっぱり会いに来てくれないんですもの!マッスル寂しかった〜!」

 

京介「彼は?」

 

1人の男性に目を付けた。

 

マッスル大鎌「確か1ヶ月くらい前に入って来た人ね〜。名前は軍事だったかしら?相当危険な男だって噂。だからほら、労働時間にもああやって専用に看守が張り付いてるって訳。」

 

看守C「2時間後、迎えが来る。その少し前に監視システムが故障する。」

 

しかしこの看守少し違和感がある。京介が指で来いとジェスチャーする。するとキャベツを食べてた桃太郎が肩に乗った。

 

桃太郎「飯ぐらいゆっくり食わせろよ。」

 

マッスル大鎌「あらもうおかえり?」

 

京介「お客さんが来るのでね。」

 

そう言ってテレポートで去った。

 

 

 

 

 

 

海上上空にバベル1が居た。バベル1はある場所に向かっていた。

 

皆本「あれですか!?」

 

桐壺局長「そうだ!あれがエスパー専用刑務所。通称イーストエデンだ。」

 

海上にある島「イーストエデン」を発見した。マッスル大鎌が農作業してた刑務所だ。

 

桐壺局長「島のありと凡ゆる場所にECM、超能力妨害装置が設置され、更に全ての囚人に特別製リミッターを装着。超能力は使用出来ない。外部との連絡口はこのヘリポートだけ。入場の際も各ブロックを移動する際も、厳重なセキュリティチェックがある。」

 

セキュリティをロックしてイーストエデンに入る。

 

桐壺局長「無論、建物は全て対ESP仕様。特に刑務所の周囲を取り巻く外壁はミサイルの直撃にも耐える。エスパーに犯罪者が居る事は非常に残念で仕方が無い。そしてエスパー犯罪者を収容するにはどうしても、こう言うシステムが必要なのだ。」

 

そしてエレベーターに乗って地下へ降りる。

 

桐壺局長「ここの地下500mの特殊監房に、エスパー史上最悪の犯罪者が収容されている。」

 

地下500mに到着して特殊監房が目の前にあった。

 

皆本「これは!!」

 

周りにはECMが大量に設置されてある。

 

???「やあ!」

 

収容されてる人物が声を掛けた。

 

京介「また会ったね。」

 

あの兵部京介だった。

 

皆本「あ!君はさっきの!!」

 

桐壺局長「やはり貴様だったか!兵部京介少佐!」

 

京介「何の事だい?桐壺君。」

 

桐壺局長「とぼけるな!ここを抜け出して、バベル本部に侵入したのだろう!」

 

京介「嫌だな〜、出られる訳ないだろ?地上で最も超能力対策の厳しい部屋だろ?」

 

桐壺局長「今皆本に挨拶しただろ!」

 

京介「そうだったかな〜?最近てっきり記憶力が落ちちゃって。寄る年波には勝てないね。君もそうなんじゃないかな?桐壺君?」

 

皆本「君、幾つなの?」

 

桐壺局長「もうとっくに80歳を超えている。」

 

皆本「80ですって!?」

 

兵部京介の外見は若いがもう80歳を超えている。

 

桐壺局長「彼は老獪遺伝子をコントロールして、老化を免れているのだ。超能力でね。」

 

 

 

 

 

 

そして監視室では。

 

看守C「お疲れ様です。交代の時間です。」

 

看守D「あれ?俺の次は確か・・・」

 

看守C「ああ、局長が急にいらっしゃったので、シフトが変更になりまして。」

 

すると看守は先輩看守にスタンガンで気絶させた。そして他の看守にもスタンガンで気絶させた。

 

看守C「監視は必要無しとなりました。」

 

 

 

 

 

 

その頃特殊監房では。

 

桐壺局長「他にもサイコキネシス、テレポーテーションなど、様々な能力を備え、おまけに奴はECMが効かない。」

 

皆本「ECMが!?」

 

桃太郎「うぜえ親父だな!あのブサイクなヒゲ引っこ抜いて黙らせちゃえば良いのに!」

 

皆本「刑務所にペット!?」

 

桐壺局長「ペット?」

 

京介「あれ?此奴が見えるの?君はあんまり催眠が効かない体質みたいだね。本気を出しておくべきだったかな?」

 

桐壺局長「催眠!?催眠能力、ヒュプノか!!貴様ヒュプノを隠し持っていたのか!!それでか!!」

 

すると京介の後ろの家具が現れた。

 

桐壺局長「何!?この豪華な家具!?な!?最新の電化製品ろオーディオ!何時から!?」

 

すると収容所では非常事態が起こっていた。囚人の軍事が監視システムが停止されてる事を確認して、パンチで壁を壊した。そして中からESPリミッターを取り出した。

 

軍事「超能力さえ使えればこっちの物だ。」

 

他にも様々な武器も隠し持っていた。

 

桐壺局長「何故皆本の前に現れた!」

 

皆本「ザ・チルドレンに用があるのか!」

 

京介「興味があるのさ。可愛い子達だからね。将来僕の花嫁にしたい。って言ったらどうする?」

 

皆本「花嫁って局長!!」

 

桐壺局長「故に事を書いてこのジジイ!!」

 

 

 

 

 

 

そしてその頃薫は下校中にくしゃみをした。

 

葵「何や?風邪でも引いたんか?」

 

紫穂「私も何か寒気が・・・」

 

斗真「おーい!お前らー!」

 

3人「ん?」

 

そこに斗真と大河が薫達を呼んだ。その後ろにあの3人が立っていた。

 

 

 

 

 

 

そしてその頃監房では。

 

桐壺局長「許さん!わしは許さんぞ!!」

 

花嫁の言葉を聞いて局長が激怒して壁を叩く。

 

皆本「局長!ちょっと落ち着いて!!」

 

京介「まあまあお義父さん。」

 

桐壺局長「誰がお義父さんだ!!このジジイ!!」

 

 

 

 

 

 

そして収容所では、軍事が檻を破壊して脱走脱走を始めた。サイコキノが使えるようになってる。マッスル大鎌は大便を出そうと必死だった。すると檻が壊された。

 

軍事「東の海岸に俺の仲間が迎えに来てる!!ここから逃げたい奴はそこまで走れ!!」

 

何と軍事が収容所に囚われてる囚人達を解放したのだった。そして一斉に脱走を謀る。

 

監視官「止まれ!!止まらんと撃つぞ!!」

 

しかし囚人がグレネードを投げてドアを破壊した。

 

囚人「東の海岸だ!!急げ!!」

 

監視官は急いで警告ボタンを押した。するとイーストエデンに警報が鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 

皆本「何の警報だ!?」

 

監視官「局長!!局長!!集団脱獄です!!上で受刑者達が暴れています!!」

 

桐壺局長「何!?貴様の差し金か!?兵部少佐!!」

 

京介「まさか、僕とは無関係だよ。」

 

桐壺局長「行くぞ!皆本君!」

 

皆本「はい!」

 

急いで外に向かう。

 

京介(今回の相手はこれまでのようにじゃないぞ?あのお坊ちゃんで守り切れるかな?)

 

監視官『囚人達は東の農場に出ました!!』

 

桐壺局長「すぐに特務エスパーを向かわせる!」

 

皆本「局長?」

 

桐壺局長「兵部と会うとなれば、何が起こるか分からん。近くに待機させて置いたんだよ。急いで東側の農場に!」

 

皆本「待って下さい!局長!」

 

桐壺局長「ん?」

 

 

 

 

 

 

その頃軍事は、監視官に変装して制御室に移動している。しかしその途中。

 

ナオミ「そこまでです!」

 

そこにナオミと谷崎が現れた。

 

谷崎「他の囚人を陽動にして、自分だけ脱獄する気だろうが、そうは行かぬぞ。軍事ヤスオ!」

 

軍事「チッ!」

 

谷崎「ECCMオン!ECM起動!行け私のナオミ!私が育てた!私のワイルドキャットの力!見せてやる!」

 

ナオミ「私のとかうぜえから言うな!!サイキック!!スタンサブジェクション!!」

 

しかし軍事はESPリミッターを装備してた。サイコキネシスでバリアを張る。

 

ナオミ「ESPバリア!?どうして!?」

 

そしてサイコキネシスでナオミを吹き飛ばした。

 

谷崎「な、ナオミ!!バカな・・・!何故ここで超能力が!?」

 

すると右上のリミッターを発見した。

 

谷崎「まさか・・・あれは!!」

 

 

 

 

 

 

その頃局長と皆本は。

 

桐壺局長「携帯型ECCMを持っているだと!?あれはまだ試作段階の筈だぞ!」

 

皆本「何らかの手段で入手したと考えるべきでしょうね。そんな事が出来るのは反エスパー組織普通の人々!」

 

桐壺局長「うむ。軍事は外に出れば再び犯罪を犯すだろう。それを大きく取り上げエスパーは危険だと言う世論を作り出す気だ。絶対に逃がしてはならん!皆本君!ザ・チルドレンと斗真君と大河君に出動だ!」

 

皆本「はい!ザ・チルドレン!解禁!!」

 

 

 

 

 

 

その頃チルドレンは、家でテレビを見ていた。斗真と大河と他3人のエスパーも来ている。

 

薫「え!?もうCM!?」

 

紫穂「主役、殆ど出なかったね。」

 

葵「これでほんまに良えんか?」

 

斗真(呑気だなおい。)

 

男性(あの子達大丈夫なんか?)

 

大河(まあ本気を出せばやばいけどな。)

 

ピンク髪の女性(でも可愛いねあの子達!)

 

金髪の女性(そうかしら?)

 

この3人の名前は、男性は芝浦敦、金髪の女性は赤坂美里、ピンク髪の女性は篠崎幸菜。

 

皆本『良いから早く来い!!』

 

 

 

 

 

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今回のしりとり。

 

京介『類似品に注意!』

桃太郎『何の?』

 

マッスル大鎌『ノーサンライトスープレックス!!』

 

しりとり終了。

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桐壺局長「農場へ逃げた連中どうにもならない!全員軍事を追え!!」

 

 

 

 

 

 

その頃軍事は脱走中。しかし見付かってしまった。

 

軍事「チッ!来やがった!だがここまで来れば、後は一気に外に飛び出すだけだ。あばよ!」

 

すると超能力を使って自ら浮遊させて脱獄する。しかしバベルのヘリがルートを塞いだ。

 

皆本「ECCMオン!犯人はESPで西側の外壁を越えようとしている。頼む!」

 

軍事「邪魔なんだよ!落ちろ!!」

 

隠し持っていたロープでヘリを捕えた。

 

皆本「サイコキノ!?」

 

そしてサイコキネシスでバベル1を墜落させた。しかしすれすれでバベル1が着陸された。

 

 

 

 

 

 

薫「香る朝は真っ赤な正義!」

 

葵「野に吹く風は青い友情!」

 

紫穂「混じり合う紫は高貴な心!」

 

チルドレン「絶対可憐!チルドレン!!」

 

 

 

 

 

 

ようやくチルドレンが駆け付けた。

 

京介「ようやくのお出ましか。」

 

軍事「聞いた事があるぜ。確かに日本に3人しか居ないレベル7だったな。だが、良く見ればただのガキじゃねえか。俺に勝てると本気で思ってるのか?」

 

薫「じゃあ見せてやるよ!私の本気を!」

 

皆本「待て!薫!」

 

薫「サイキック!!アイアンハンマー!!」

 

軍事にサイコキネシスを放つ。しかしその時葵に何かが走った。

 

薫「どうだ!!」

 

軍事「流石レベル7、大した威力だ。」

 

薫「全力でかましたのに、何で壁だけ壊れて彼奴が平気なの・・・!?」

 

紫穂「体勢を低くして、狭い範囲でバリアで集中させたのよ。」

 

軍事「だがラッキーだったぜ!ここの強化壁までぶち壊してくれるとはな!お陰で飛び越えて行ける手間が省けたぜ!」

 

桐壺局長「奴は以前、軍の特殊能力部隊に所属していた事があるんだよ。」

 

皆本『ESP戦のプロじゃないですか!?そう言う事は先に言って下さい!!』

 

監視官「局長!!あれを!!」

 

桐壺局長「奴の仲間か!!」

 

海上に潜水艦が現れた。

 

皆本「葵!テレポートで奴を止めるんだ!!」

 

葵「そ、それが・・・さっきから頭がクラクラしてて・・・」

 

すると葵は倒れてしまった。

 

薫「葵!!」

 

紫穂「脳震盪を起こしてる。頭蓋骨を揺さぶったのね!」

 

軍事「これ以上邪魔すると容赦しない!ガキは家で大人しくしてろ!」

 

薫「な、何だとこのヤロー!!」

 

軍事「バカな奴だ!悪く思うなよ!!」

 

皆本「薫!!後ろだ!!」

 

サイコキネシスで後ろにあった岩で薫にぶつけようとしていた。しかし薫が間一髪防いだ。

 

薫「こんな物!!」

 

軍事「こっちが下すようになってるぜ!!」

 

 

 

 

 

 

するとその時、地上に軍事の仲間が乗った潜水艦がテレポートされた。

 

薫「え!?」

 

軍事「何!?迎えの船が!!テレポートのガキは倒れてるのに何故だ!?」

 

???「皆!行くぞ!」

 

4人「おう!」

 

5人「解禁!」

 

何処からか男女の声が聞こえた。

 

軍事「何処だ!!何処に居る!!」

 

???「ここだよ!!」

 

上を見ると、5人の人影が立っていた。その5人はジャンプして軍事の前に立った。

 

薫「彼奴ら!」

 

紫穂「やっと来たわね!」

 

 

 

 

 

 

斗真「神楽斗真!」

 

大河「栗栖大河!」

 

美里「赤坂美里!」

 

幸菜「篠崎幸菜!」

 

敦「芝浦敦!」

 

斗真「5人揃って!!」

 

ファイブセブン「ファイブセブン!!」

 

 

 

 

 

 

軍事「な!?貴様らも特務エスパーか!!」

 

斗真「そうだ。それにレベルは俺達全員7だ。」

 

軍事「何だと!?日本のレベル7はあのガキだけじゃなかったのかよ!!」

 

斗真「俺も日本のレベル7でな、他の4人は今まで海外で活躍してたからな。」

 

大河「そう言う事だ。」

 

敦「さっさとこの異物を排除するか。」

 

美里「さっきの潜水艦は私がテレポートさせたからね。」

 

幸菜「う〜ん、こんなのありかよって内心思ってるわ。」

 

皆本「あの3人は一体・・・」

 

桐壺局長『皆本君、あの3人は斗真君と大河君に教えた特務エスパーチーム「スリーセブン」だよ。3人はチームになって海外で活躍した日本のエスパーだよ。』

 

軍事「巫山戯やがって!!こんなのありかよ!!」

 

斗真「ありだよ!」

 

ESPジャッジを身に付けてる右腕を前に伸ばした。

 

斗真「軍事康夫!イーストエデン脱獄未遂の罪で!PKジャッジメント!!」

 

ESPジャッジからモニターが出て、左右の『RELEASE』と『ARREST』が交互に発光する。

 

 

 

ナレーション『エスパー犯罪者に対しては、特務エスパーの要請により、東京都内某所にあるESP最高裁判所から判決が下される。』

 

 

 

そして結果は『ARREST』になった。

 

軍事「何!!」

 

斗真「アレスト許可!」

 

4人「ロジャー!」

 

斗真「PKサイコネット!!」

 

敦「フレイムワイヤー!!」

 

斗真と敦がサイコキネシスとパイロキネシスで軍事を捕まえた。

 

軍事「ぐあ!!クソ・・・!!」

 

そして幸菜がテレパスで透視する。

 

幸菜「美里さん!拳銃隠し持ってるわ!」

 

美里「ありがとね!」

 

そして美里がテレポートで軍事が持ってる拳銃を自分の手元に渡った。

 

軍事「おい!!仲間はどうした!!何故来ないんだ!!」

 

大河「残念でした〜!お友達はもう連行と言う名の旅に出掛けました〜!」

 

軍事「こんの化け物共が!!」

 

斗真「そう!俺達は悪を退治する正義の化け物だ!」

 

軍事「っ!!」

 

大河「それに、そう言ってるお前も今は化け物同然だろ?」

 

軍事「黙れ!お前達と一緒にするな!」

 

敦「反省が足りんようだな。」

 

すると軍事が持ってた銃が振動し始めた。

 

美里「え?」

 

大河「どうした美里?」

 

美里「この銃、何か可笑しい!」

 

敦「可笑しいだと?どう言う事だ?」

 

するとその時。

 

美里「きゃあ!!」

 

突然拳銃が暴発した。

 

敦「暴発だと!?」

 

斗真「はっ!!薫!!」

 

薫「え!?」

 

暴発した銃弾は薫に向かって行った。銃弾は薫に直撃寸前。

 

薫(しまった!)

 

 

 

 

 

 

京介(大丈夫。正面で受けずに斜めで弾くんだ。)

 

突然京介の声が聞こえた。その言葉通りにバリアで斜めに弾いた。

 

斗真「え!?」

 

京介「ほら。出来たじゃないか。」

 

薫「だ、誰・・・?」

 

後ろに京介が現れた。

 

皆本「兵部!?」

 

桐壺局長「彼奴また抜け出したのか!!」

 

敦「誰だ彼奴?斗真達の友達か?」

 

斗真「いや、初めて見た。」

 

京介「次は攻撃だ。力は小さく、1点に集中するのが基本だ。絞り込んだ君の力を防げる者はこの世に存在しない。君は、もっと強くなれる。」

 

薫「葵の仇だ!サイキック!!ピンポイントシュート!」

 

指先から光の弾丸を放った。

 

斗真「おわ!?」

 

敦「マズイ!!」

 

斗真と敦が軍事を解放して避けた。軍事はギリギリ避けた。壁に小さな穴が空いた。

 

軍事「じ、冗談だろ!?あんなの俺の力で防げる訳が・・・!!」

 

薫「こら!!逃げんな!!」

 

連発するが、軍事は避けるばかりだった。薫は息切れをしていた。

 

敦「明石の奴やべえぞ!」

 

皆本「もう止めるんだ!薫!!」

 

京介「止める必要は無い。ただ次は、もう少し威力を抑えてみよう。」

 

薫「力を小さく1点に集中・・・威力を抑えて・・・」

 

そしてまたピンポイントシュートを放つ。軍事は避けて怖じ気付いた。

 

軍事「ま・・・参りました!!」

 

皆本「止めろー!!薫ーー!!」

 

止めに行こうとするが、京介に邪魔された。

 

京介「彼女は、ようやく超能力で攻撃方法を身に付けようとしているんだ。寧ろ、今まで教えて来なかった君達がどうかしてる。」

 

幸菜「どうしようどうしよう!薫ちゃんが自分を忘れてる!!」

 

美里「あの男なんて奴なの!?」

 

薫「小さく集中・・・抑えて・・・」

 

京介「君達が必要以上の事を彼女に教えないのは、普通の人々と同じようにエスパーが危険だと考えてるからだろ?」

 

皆本「いや!違う!僕達は彼女達の精神と肉体の発達に応じて教育を施してる!横からいきなり現れて人の教育方針にケチを付けるな!今あんたがやってる事は分数の計算にようやく出来る小学生に、いきなり理文積文の問題をやらせているようなもんだ!!」

 

薫「集中・・・集中・・・」

 

皆本「こんな無理を続けさせてると!!」

 

薫「集中・・・集中・・・」

 

すると薫が光り出した。

 

皆本「はっ!マズイ!!」

 

斗真「薫が!!」

 

紫穂「葵ちゃん起きて!早く!!」

 

ようやく葵が目を覚ました。

 

薫「うわああああああああ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

葵と美里はすぐに全員をテレポートさせた。そして軍事も一緒に。

 

斗真「さてお前をまた収容所で学習させてやる。」

 

皆本「皆!無事か!」

 

紫穂「間一髪だったけどね。」

 

皆本「問題はあっちだな。」

 

暴走している薫を見る。

 

敦「幸菜、明石はどうなってる?」

 

再びテレパスで薫を読み取る。

 

幸菜「ダメ、読み取れない。」

 

葵「こらアカン・・・完全に暴走しとる・・・」

 

紫穂「本人も無事では済ないわよ・・・」

 

大河「何か手段は無えのか?」

 

するとそこに京介もテレポートした。

 

京介「成る程、確かにこれはマズイな。(僕とすた事が、ちょっと急ぎ過ぎたな。彼女は僕が思っているより子供だな。)」

 

皆本「暴走時の彼奴にECMは効かない!どうしてくれるんだ!」

 

京介「1つ考えがある。近くに最も超能力対策が施されてる場所がある。」

 

斗真「そしてその場所に移動させるのか。」

 

皆本「成る程、正気に戻るまで薫をそこに閉じ込めようと言う訳か。」

 

京介「ただ、問題は1つある。いくら僕でも、あれに耐えるだけのバリアを張りながらテレポート出来るかどうか自信が無い。」

 

葵「テレポートの方はうちが受け持ったる!」

 

皆本「葵・・・」

 

紫穂「私も行くわ!この人が裏切らないようにね。」

 

斗真「バリアなら俺も引き受けるぜ。」

 

皆本「紫穂・・・斗真君・・・僕も行こう!君達を守る責任がある!」

 

桐壺局長「では私も!」

 

斗真・葵・紫穂・皆本「局長はいいです!」

 

桐壺局長「ガーーーン!!」

 

斗真「大河、敦、美里、幸菜、軍事の見張りを頼むぜ。」

 

大河「任せとけって!」

 

葵「ほな行くで!バリアの準備は良えか?」

 

京介「ああ。」

 

斗真「OKだ。」

 

葵「テレポート!!」

 

 

 

 

 

 

5人が薫の方へテレポートした。

 

斗真「サイマグネット!!」

 

2人がバリアを張る。しかし暴走の力に押し出される。

 

京介「これ程までとはね・・・!」

 

斗真「結構厳しいな・・・!」

 

葵「アカン!もう少し接近せねば!」

 

京介「分かってる!」

 

斗真「上等!!」

 

接近しようとするが、押されるままだった。すると皆本と紫穂と葵が2人を支える。

 

斗真「皆本さん・・・紫穂、葵・・・」

 

紫穂「薫ちゃんを・・・助ける為よ・・・!」

 

京介「ああ!分かってる!」

 

斗真「よっしゃ!!」

 

すると少しずつだが、接近出来てる。そして薫に接近出来たが、薫の周りは強力なバリアが張られてた。だが5人はそれに負けないように接近する。葵が手を伸ばす。

 

葵「もうちょい・・・!もうちょいや・・・!」

 

そして遂に薫の肩に触れた。

 

葵「よっしゃ!テレポート!!」

 

そして地下の監房へテレポートした。

 

大河「やったか!」

 

 

 

 

 

 

地下では桃太郎が寝ていた。すると衝撃音が聞こえて起きた。

 

桃太郎「な!何だ!?」

 

桐壺局長『超能力の嵐が治った!成功だ!』

 

敦『それとあの監視官も連行されたからもう大丈夫だ。』

 

幸菜『一件落着ね!』

 

皆本「やった!」

 

紫穂・葵「イエーイ!」

 

斗真「おっしゃ!」

 

皆本「紫穂!葵!斗真君!そいつから離れろ!その男は凶悪犯だ!」

 

3人が京介から離れる。

 

紫穂・葵「凶悪犯・・・?」

 

斗真「この兄ちゃんが?」

 

皆本「ただ、さっき危ない所を救ってくれた事と、ここを思い付いてくれた事には礼を言っておく。此奴を守ってくれて、感謝する。」

 

すると薫が目を覚ました。

 

薫「ん?・・・皆本・・・?私、もっと強くなれるって・・・」

 

皆本「そんな事は、僕にだって分かってる。でも、ゆっくりで良いんだ。僕はちゃんと待っててやるから。」

 

斗真「それに、力に溺れると我を忘れて暴走するからな。」

 

すると薫が安堵の表情を浮かべてまた眠った。

 

京介「今日の所はクイーンは君に譲るよ。」

 

皆本「え?」

 

紫穂・葵「クイーン?」

 

斗真「クイーンだと?」

 

京介「邪魔者は退散するとしよう。あ、それからこの部屋はもう閉鎖するとしよう。桐壺君に伝えおいてくれ。外に良い部屋が見付かったんでね。そっちに引っ越す事にしたから。それじゃ。」

 

テレポートで去った。

 

皆本「外に引っ越し・・・はっ!彼奴!!脱獄しやがった!!」

 

斗真「何てこった!!!ん?」

 

 

 

 

 

 

すると斗真の頭の中に京介の声が聞こえた。

 

京介(それにしても、君は面白い男だね。神楽斗真君。)

 

斗真(お前か。俺を知ってるなんて光栄だな。面白いってどう言う事だ?)

 

京介(言葉通りさ。僕は兵部京介。またいずれ来るよ。)

 

斗真(京介か。俺、あんたが気に入ったぜ。今度バトルでもしたいな。)

 

京介(良いだろう。またね。)

 

 

 

 

 

 

皆本の言葉通り、京介はいとも簡単に脱獄した。

 

桃太郎「くふふふふふ!」

 

京介「何だよ?」

 

桃太郎「京介、無理してるだろ?脱走は一定より早いものね。今日は彼奴に1本取られたな。」

 

京介「別にそんな事は無いさ。待つのにはもう飽きた。あの子が、あんまり可愛かったからね。(僕のクイーン、早く大人になり。)」

 

桃太郎「ん?所でさ、何か忘れてないか?」

 

京介「そうかな?何だっけ?」

 

桃太郎「う〜ん、まあいっか!そんなに大事な物じゃないって気がする。」

 

京介「お互い長生きしてるしな。」

 

忘れてるのはあの男だった。

 

マッスル大鎌(私の名前はマッスル大鎌・・・)

 

 

 

 

 

 

忘れてたのはマッスル大鎌だった。農場の畑で埋められていた。頭だけ出して。

 

マッスル大鎌「どうして私だけこんな目に・・・早く助けに来て!!少佐ーーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

その頃斗真達は、バベル本部の局長室に居た。

 

敦「芝浦敦。レベル7のパイロキネシスだ。宜しく。」

 

美里「赤坂美里。同じくレベル7のテレポーターよ。宜しくね。」

 

幸菜「はいはーい!私は篠崎幸菜でーす!同じくレベル7のテレパスでーす!」

 

皆本「この3人がスリーセブンですか。」

 

桐壺局長「そうだ。先日に帰国して、今日からバベルの特務エスパーになるのだ。斗真君、大河君、この3人の事宜しくね。」

 

斗真「はい!改めて宜しくな。神楽斗真だ。」

 

大河「栗栖大河だ。」

 

敦「ああ。宜しくな。」

 

美里「こちらこそ。」

 

幸菜「宜しくお願いしまーす!」

 

こうしてバベルに新たな特務エスパー3人が加わった。そして斗真と大河がスリーセブンの一員となり、チーム名をファイブセブンと変わった。

 

「NEXT」




         キャスト

      神楽斗真:松下優也
      栗栖大河:花江夏樹
       芝浦敦:佐野岳
      赤坂美里:大久保桜子
      篠崎幸菜:矢野優花

       明石薫:平野綾
      三宮紫穂:戸松遥
       野上葵:白石涼子
      皆本光一:中村悠一

      桐壺帝三:小杉十郎太
     梅枝ナオミ:藤村歩
      谷崎一郎:家中宏
     常盤奈津子:中尾衣里
     野分ほたる:佐藤利奈
       桃太郎:釘宮理恵
    マッスル大鎌:三宅健太
      軍事康夫:小山剛志
        田中:四宮豪

        看守:相馬幸人
           金光宣明
           堂坂晃三
           金野潤

      兵部京介:遊佐浩二

次回「あたしたちが大人に!?」

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