バカとテストと雪の華    作:千葉乃矢旗
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第一八問 直前の喧騒。

    清涼祭アンケート

学園祭の出し物を決める為のアンケートに御協力ください。
『喫茶店を経営する場合、制服はどんなものが良いですか?』


姫路瑞希の答え
『家庭用の可愛いエプロン』



教師のコメント
いかにも学園祭らしいですね。コストかからないですしいい考えです。


土屋静香の答え
『スカートは膝上15センチ、胸元はエプロンドレスのように若干の強調をしながらも品を保つ。色は白を基調とした薄い青望ましい。トレイは輝く銀で照り返しが得られるくらいのものを用意し裏にはロゴを入れる。靴は5センチ程度のヒールをー(略)もしくは雪乃の女装が似合うようなもの。』


教師のコメント
裏面までびっしりと書き込まなくても。
そういえば水月君がよんでいましたよ。


吉井明久
『ブラジャー』


教師のコメント
ブレザーの間違いだと信じています。


水月雪乃の答え
『女装するハメにならないもの』


教師のコメント
君は過去になにかあったんですか?
先生が相談にのりますよ?


根本恭子、霧島翔子の答え
『雪乃(君)に色仕掛けして効果があるようなもの』


教師のコメント
お互い合意のを上でしてください。
それと色仕掛けで落ちるほど水月君の精神や理性は脆くないです。






「いつもはただのバカに見えるけど、坂本の統率力は凄いわね」

「ホント、いつもはただのバカなのにね」

「アキ、お前はどうがんばってもいつもただのバカだぞ」

「雪乃!?それはどういう事なのかな!?僕が救いようのないバカとでもいいたいの!?」

「そうね、アキは救いようのないバカね。」

「美波まで!?酷いや…」

清涼祭初日の朝。
俺達の教室は中華風の喫茶店に姿を変えていた。
元々クラスの設備はCクラス相当の物でテーブルも椅子も綺麗な物で正直楽だ。
まずFクラスの設備じゃ無理だっただろうな。
学園祭のレベルとしては装飾の完成度は高いだろう。
これなら客も沢山来るだろう。

「………飲茶(ヤムチャ)も完璧」

 ミナは絶壁

「おわっ」
いきなり後ろから響く静香の声におどろくアキ。
…こいついつもどうやって存在感をこんなにも巧く消せるんだ?
できればご教授願いたい。
………後ろから不穏な気配!?

「ユキ、今失礼な事考えてなかった?」

「そ、そんなことないですよ?ええ、神に誓って失礼な事を考ていなかったと宣言しましょう。」
女子ってこえええ……

「飲茶は完璧」

「ミナはぜっべ…関節がおれるぅぅぅぅぅう!?やめて!サブミッションはやめいだだだだだ!」
クソッはめられた!ミナめやりおる…
須川の「ざまぁ」の一言が呟かれると同時 バキッ という不穏な音が聴こえ俺の意識はそこで途絶えた。






「静香、厨房の方の方もオーケー?」
「……………味見用」

そういい、静香がだしたのは、木のお盆。上には陶器のティーセットと胡麻団子が乗っていた

「………これに、雪乃の料理もメニューに加える」

と「雪乃の料理」で美波はすこし苦い顔になる
女子のプライドを打ち砕かれたのだ無理はない。
がしかし胡麻団子をみて表情が元に戻る。
一般的に女子というものはこういうのにめがないのである。

「わぁ…美味しそう…」

「静香、これウチらが食べてちゃっていいの?」

「…………(コクリ」

「では、遠慮無く頂こうかの。」

瑞希、美波、秀吉の三人が手を伸ばし、作りたてで温かい胡麻団子を勢いよくたべる。


「お…美味しいです!」

「本当!表面はカリカリで中はモチモチで食感もいいし!」

「甘すぎないところも良いのう」

と大絶賛、須川と静香の意外なスキルである。

「お茶もおいしいです。幸せ…」

「本当ね~…」

と雪乃に甘えている時位トロンとした表情をうかべトリップする二人。
学園祭だとトリップしてしまう程の物は中々のできだろう。
どこかの男子高では三教室ぶちぬきでお化け屋敷をつくったクラスもあるそうだ。
そこまでいくとやりすぎではないかと思うが。

「それじゃ僕も貰おうかな」

「………(コクコク」

静香がのこった一つを明久に差し出す。
この作品では瑞希の料理をする描写はなかったが原作どうようである。
つまり…

「ふむふむ、表面はゴリゴリでありながら中はネバネバ。甘すぎず辛すぎる味わいがなんとも……ンゴパッ」

こうなるのである。
明久の口からありえない音が出る。
そして明久の目に写る十六年間の軌跡。

「それはさっき、瑞希がつくったものじゃな」

「………(グイグイ」

「し、静香!どうしてそんな怯えた様子で胡麻団子を僕の口に押し込もうとするの!?無理だって!食べられないよ!」

静香が団子の残り半分を明久の口に押し込もうとする。
この飲茶はは特殊な飲茶。
走馬灯を簡単にみることができる飲茶である。
到底一般人には出せるものでもない。

とバイオ兵器を押し込まんとする静香と全力でバイオ兵器の使用を阻止せんとする明久で争っていると

「うっーす、戻ってきたぞ」

「おかえり、雄二。」

雄二が戻ってきた

「ん?なんだ美味しそうじゃないか。どれどれ?」

躊躇いなくバイオ兵器をつまみ食べる雄二。

「たいした男じゃ…」

「雄二…君は今世界で一番輝いてるよ…」

「ん?お前らがなにをいってるのかわからんが…ふむふむ。表面はゴリゴリでありながら中はネバネバ。甘すぎず辛すぎる味わいがなんともーんゴパっ」
なんというデジャブ。

「あー、雄二、とっても美味しかったよね?」
床に倒れ伏した雄二に笑いながら聞く明久。
この男、鬼である。

「ふっ、何の問題もない。

あの川を渡ればいいんだろう?」

「それはきっと三途の川だっ!」

「あれ雄二、なんでここにいるんだ?」

意識が途絶えていた雪乃のほうから声が聴こえる。
復活したかと思いきや雄二と同様生死境にいた

「雄二っ、雪乃!その川は渡っちゃだめだ!」
明久と秀吉と静香が蘇生に入る。

「なに?六万だと?渡し賃は六文だと相場が…はッ!」
雄二の蘇生に成功。
一つの尊い命が救われた

「なんでここにいるんですか玲姉さん!なに?六千万!?それか結婚しろ!?あなたは弟襲ってればいいじゃないですか!」

明久とって不穏な事口走った雪乃。
その後雪乃は無事意識を取り戻した。



ふぅ…ひどい目にあった。
俺は無事に生還した、生きてるって…すばらしい!

「雄二、足がつったんだよね?」
ん?なにかあったのか?


「雄二が瑞希のつくった胡麻団子をたべて生死の境をさまよったのじゃ」
と小声で秀吉に教えてもらった。
成る程だからあそこ(三途の川)にいたのか。
アキのあの悪意のこもった鬼みたいな質問は余計な事をいわせないためか。

「足がつった?バカいえあれははどう考えても…」

「「もう一つ団子食わせるぞ(ボソッ)」」
と俺とアキは小声で脅す。
雄二、今度瑞希に料理教えるわ。

「足がつったんだ、最近運動不足でな」
うん、雄二俺は頭がいいやつは嫌いじゃない。
流石の俺とアキでも幼馴染みを殺すのは忍びない。

(明久、雪乃、いつかキサマらを殺す)
((上等だ、やられる前にやってやる))
笑顔を貼り付けて小声でこんなやりとり。
こんな俺達は仲良しトリオ。

「ふーん?坂本ってよく足がつるのね。」
マズいな以前かかれてはいないがBクラス戦前ど同じような状況だからかミナが怪しんでる…


ここでアキが口を開く
「ほら、雄二って余計な脂肪ついてないでしょ?そういう体ってつりやすいんだよ。ほら美波だって胸がよくつるからわかる『スパーン』ヘブッ!」
アキの失言から一秒もたたずハリセンをとりだしアキの頭を思いっきりはたくミナ。
実に見事な流れるような動きだ。洗練されている。
雄二が手をくだすまでなかった。
それじゃあ…

「雄二…やるか」

「上等だ」

俺と雄二の問題ならないていどの喧嘩がはじまった。




ちなみに俺の圧勝、色々やりこんでたからな、負ける道理がない。
清涼祭直前の話である。