チートでポケモンのトレーナーらしい   作:楯樰

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適当設定多々有りです。


じいちゃんらしい

記憶が戻って半年が過ぎた。

 

半年の間、何をしていたかというと、自主勉強と、超能力が使えるように成る為のスプーン曲げ等に挑戦していた。

自分の目的はポケモントレーナーになって自分のポケモンと旅をする事。

あと、超能力者……主にナツメちゃんに心を読まれないように、自分が超能力で防ごうとするためだ。

 

ちなみにナツメちゃんとは初めて会った時以来会っていない。

あんな約束しておいてという状況だが、まぁ致し方ない事だと今度会った時本人には謝っておこう。

 

今超能力は机に置いたスプーン宙に少しだけ浮くようになり、少しずつだが曲がるようにまで成長した。

そして肝心の心を読まれないようにするための技術は、すこしだけ出来るようになった……と思う。

コレばっかりはどうしても確認しようが無い。

なんせ心が読める人間は、今会う事が出来ないナツメちゃんぐらいしかいないのだから。

……見ず知らずの超能力者にお願いなんてできないし。

 

自主勉強の方は……まぁトレーナーズスクールで飛び級してやろうだとか考えてたりする。

目論見としては飛び級し、いち早くトレーナーになるため。そのためには(前世)嫌いだった勉強も利用してやろうという意図だ。

 

目標はタマムシ大学へ跳び級して入るぞ!

 

と、ある日までは思っていた。

 

 

本来トレーナーズスクールというものは六歳になる年度から入学できる。

それから四年間、一般教養は勿論の事、ポケモンの知識、社会規範、バトルでの心構えと礼節などのトレーナーとしてやっていくために最低限の事を覚えさせられる。

 

一応、元トレーナーだったと言うお父さんに、予備知識のためトレーナーズスクールでの話を聞いたところ、始めの二年間は四則計算と国語力……全国共通語として日本語、その他の国では+それぞれの地域での言語が学ばされる。

 

そして最後の二年間でポケモンの基礎知識や社会規範などをみっちりと教えられるらしい。

 

ただ、トレーナーと認められるためのトレーナーカードは、十歳になれば申請でき、ポケモン協会と言う所から発行されるとのことだ。

 

つまり十歳まではどんな事があろうとトレーナーにはなれないという事。

そもそもスクールと言うものはコミュ力や基本学力を得るために通うもので、強制的……と言うわけでは無いらしい。

ただスクールに行っていないトレーナーは大成することがほとんど無いらしく、周りからの評価も薄くなる。

 

つまり勉強して飛び級できたとしても。

又、スクールに通わぬままだとしても。

 

ようするに、お父さんから聞いた話では最低でも十歳以下の子供は、トレーナーとして旅に出れないという事だった。

 

 

この後のことは良く覚えていないのだが、お父さん曰く俺は大泣きしたらしい。

その様子はと言うと、床で手足をじたばたとさせながら、年相応に駄々をこねていたとの事。

気がついた時にはベッドの上で寝ていて、改めて両親に聞いて大泣きしたことがわかったのだ。

 

また泣きそうになったが、ポケモンを一匹捕まえに行ける事になった。

思わずガッツポーズをした俺は悪くないと思う。

そんな様子を見られて、トレーナーとして旅をすることはできないけど、ポケモンを持つ事はできるから、とお母さんに微笑まれながら頭を撫でられた。

 

ちょっと恥ずかしかった…!

 

そして初めてのポケモン。せっかくだからと言う理由の元、どんなポケモンがいいか聞かれたので「ピカチュウ」と答えたら、苦笑いされてトキワの森に行く事になった。

 

……が、何が狂ったのか、お父さんのポケモンのピジョットでそらをとぶをして着いたのは……オーキド研究所。

 

なぜかと理由を聞けば、父に息子の顔を見せるためだと言われた。

 

あぁ、この研究所で働く研究員なんだな、と思っているとどうやら違うらしく。

研究所内に入るとオーキド・ユキナリと名乗る我がお爺様とご対面。

 

「父さん、コレが家の息子です」

「ほー……こんにちは、トウカのお爺ちゃんじゃよー」

 

つまり俺のお父さんの親父さん(お爺ちゃん)は、オーキド博士だったのだ!

 

-------------------------

 

初めての顔合わせも済み、再びピジョットに乗りトキワの森に着いた。

 

「ずっと固まってたけど、大丈夫か?」

「うん。ちょっと驚いただけ……」

 

ちょっとどころか驚愕ものですー。

 

それにしても自分の苗字がオーキドじゃなかったから思いもしなかった。

 

苗字はオーキドではなかったのはお父さんがお母さんの姓を名乗っているからだろう。

理由に関しては多分、マスメディアとかがプライベートに踏み込んでこないようにするためだと予想。

 

……当事者に聞けば一発なんだろうけど。

 

 

考えながら森の中に入り、ポケモンを探す。

しかし出会うのは、我先にと逃げ出す寸前のむしタイプのポケモンばかり。

 

あのポケモン界のねずみさんは出てきすらしなかった。

 

それでもしばらく森の中を探索し、エンカウントしてバトルにすらならず。歩きっぱなしだったので、少しばかり休憩する事にした。

 

「お父さん、おしっこしてくる」

「……一人で大丈夫か?」

「うん、大丈夫。じゃ、行ってくるね~」

 

切り株の上に腰をかけているお父さんに手を振りながら、踏み均された自然の道路から、茂みに入り尿を足す。

 

「ふぅ……見つかんないなぁ……」

 

やっぱりゲームみたくうまく行かない。

ゲームじゃなくて現実だから当たり前と言えば当たり前だけど。

うーん、まぁゲームみたくポンポンと伝説のポケモンや幻のポケモンが、出てくることがおかしいんだろうけど。

 

土を少し蹴って、立ちションの上に掛け、その場を離れて少し散策する。

 

あー……ホントにどうしよう。

今、手持ちにあるモンスターボールは三個。

ちなみに一個二千円もする。

スーパーボールなんかじゃなく唯のモンスターボールで、だ。

 

どうやらゲームで二百円で買えていたのは、トレーナー価格のようだ。

ちなみにハイパーボールなんかになると一個12000円するらしい。

 

うん、高い。

 

伝説のポケモン捕まえるのに、ハイパーボール50個も使ってたかつての自分が恐ろしい。

 

 

さて、そろそろ現実逃避はやめよう。

 

「……グスン」

 

迷子になっちゃった(涙)

 

 




実際あると恐ろしい設定に。
自分の作品自体息抜き&拙作なので大目に見てくださいまし。

修正:一年間~→半年の間~
   トキワの森のくだりで諸々を変更。

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