後、独自解釈と独自設定のタグ追加しました。
この話に関して批判、疑問、指摘等は無しの方向でお願いします。
多機能フォームで特殊をはじめて使いました。
ルイオスとの交渉?も終わり私たちは”サウザンドアイズ“の店の前にいます。ルイオス?さっさと帰りましたよ。
あの顔は自分の勝ちを疑っていないひとの顔でしたのでろくな準備もしないのでしょう。
「十六夜、お膳立てはしたのでちゃんと勝って下さいね」
「任せてくれていいぜ、まあ今回はチームプレー必須のゲームだからお嬢様達も頑張ってもらわないといけないけどな」
十六夜は今回のゲームは一人では攻略が出来ない内容なため飛鳥達の参加を認めた。出来れば一人でやりたかったらしく少し不満そうではあったが。
「ですがさつきさんまで”サウザンドアイズ“に残らずとも良かったのでは?」
黒ウサギが”サウザンドアイズ“に残る事になったさつきを引き留める。
「レティシアさんを一人で白夜叉の所に一週間も居させるわけにはいかないから、それに私も白夜叉に用があるし」
「なるほど元々そのつもりだったってことか」
「・・・しかし」
「それぐらいにしてやれよ黒ウサギ、孫姫には孫姫の考えがあるみたいだし。ほれさっさと帰えるぞ、お嬢様達に話をしないといけないしな」
十六夜は黒ウサギを促す。
「待って十六夜、これを飛鳥に渡して貰える?」
私はギフトカードからガルドの所から持ってきた銀剣を直接触らないようにして十六夜に渡す。
「剣か?・・材質は銀だな・・・ああ、お嬢様の護身用か。わかった、ちゃんとお嬢様には渡しておく」
十六夜は銀剣をギフトカードにしまうと今度こそ”ノーネーム“のホームに帰っていった。
****
十六夜達を見送った後、私は話し合いをした客間に戻って白夜叉の対面に座った。
「まさかおんしまで残ると言い出すとはの。いくら此度のゲームに参加しないとはいえ策を考えてやる事位はできるだろうに」
白夜叉は フゥ と息を吐くと少し真面目な目付きになった。
「それで?私に聞きたいことがあるのだろう。気にせずゆうてみよ」
「あれ、やっぱり分かりますか?それじゃあ遠慮なく。さっきの話で出た二桁とか”タイプ・ムーン“って嘘ですよね」
私は先程のルイオスとの交渉時に白夜叉が言っていた事について聞いた。
「ほぉ、よくわかったな、ルイオスの奴は気づかなかったというのにな」
やはりさつきの予想通り二桁と”タイプ・ムーン“は白夜叉の嘘だった。
「まあ正しくはかつてはになるがの。黎明期の頃は全ての自然衛星=月とした膨大な霊格を持っておっての。今は15に別れておる月の主権は元々あやつが持っておったのを別けたものだ。しかし何を思ったのかあのあやつは箱庭の開闢時に箱庭から出ていってしまっての。
かつては観光気分夢気分で世界を滅ぼそうとしたり、陸地を砕きピンボールをしようとしたり。・・・今の三桁上位以上の者が止めねばどうなっていたことか。・・・だが何故かみな止めはしても封印や討伐はせんかった。あれも一つの人望というやつだな。だがいくら外界に出たとはいえよもやあやつを倒す事のできる者がおるとはの」
白夜叉の話が長くなってきたうえに話が脱線しだした。これだから年寄りは。
「むっ。今、私の事を年寄りと考えなんだか?」
ちっオマケに勘も良い。
「考えてないですよ~。それにしてもこっちでもあっちでもやってる事は変わらないんですね。それに知りませんでした。あの人元々箱庭の出だったんですね」
箱庭は何でもありですか。というか私の知ってる原作と違う。私が弓塚さつきとして生きてきた世界を否定するつもりは無いけど、まさか箱庭の世界と繋がりがあるなんて・・・・あれ?そういえば私ギフトカードを貰った時なんで箱庭にブリュンスタッドの名前があることを疑問に思わなかったんだろう?
まぁいいか箱庭だし。気にしたら負け、うんそうしよう。でも全ての自然衛星=月なんて出鱈目な解釈あり?
等と思いながらさつきは背中に冷汗をながしていると。
「なるほど。道理で表面的な情報ばかりだったわけだ」
レティシアは何か納得したのか何度も頷いた。
えっ。突っこみとか疑問なし!そおゆうもの!?
私がおかしいの?
「しかしこうして縁者であるさつきに会うことができて不謹慎と判ってはいるが嬉しく思っているんだ」
「嬉しくですか?言ってはなんですが私はブリュンスタッドの名前はありますが名前だけですよ?直接的な血縁関係は無いですし」
「ん。おんし昨日は孫みたいな者と言っておろう。どうゆう事だ?」
「嫁と姑みたいな物と察して下さい」
私がそう言うと白夜叉とレティシアさんは眼を背けた。どうやら何か記憶に触れるものがあったらしい。
(なるほど実際の孫ではなく血の繋がらない親戚みたいなものか。いや少しは混じっているのだろうがしかし孫と言いながら嫁と姑みたいなものとはいったいどんな関係だ?。いや人の関係をとやかくいうのは良くないか)
「そうじゃ!そういえばおんしのギフトカードを見せて貰っていなかったな。良ければ見せて貰ってもいいか?」
白夜叉はこのままこの話題が続くのはダメだと判断し、話を無理矢理さつきのギフトカードの話にかえた。
「ギフトカードですか?・・・確かに見て貰ってなかったですし聞きたいこともありますが」
元々そのつもりだったので白夜叉にギフトカードを渡した。
白夜叉は私のギフトカードを見て徐々に表情を険しくしていく。
「吸血鬼でありブリュンスタッドの名前を持っているおんしが
「これは一時的に預かっているだけで本当にただ持っているだけのものなので気にしないでください。私だってできるならすぐに返したいんです、私には負担が大きすぎてこれを持っているだけで身体能力が下がりますし・・・。
なので預かってください、私が持っているより白夜叉が持っていたほうがいざというとき安全ですし」
実際重いんですよ。使えないのに封印のせいで負担がかかって身体能力は下がるし。なんか狙われそうな気がしますし。
「あやつが預けただけでも凄い事だが。それに預かって欲しいということだが、すまんがそれはできん。それはおんしがどうにかせねばならん」
「・・そうですか、なら仕方ないですね」
自分でどうにかしろですか。流石に甘やかしてはくれませんね。
「主権についてもまあ・・・まあよいだろう。だがこの
「これは・・・その。私の心とゆうかなんとゆうか。・・・白夜叉は固有結界って知ってますか?」
世界を自己の心象風景で塗り替えるって言って良いのかな?
「なるほど固有結界か。確か自分の心象世界を侵食させることで、一定範囲内を現実世界とは異なる法則の支配する異界に変えるだったな。ならばこれを使えばおんしの心象世界が見れるという訳か」
あっ知ってたんだ。とゆうか見たいのか。
「あまり人の心の底を覗くようなまねはするものじゃないですよ。それに私の
あれは他人に見せるものじゃないから。私だってできるだけ使いたく無いの・・・お腹すくし。
「むっ、そうか。見てみたかったが残念だ」
やっぱり見たかったの!?いや白夜叉なら大丈夫そうですけど!っていやいやそんなどうしようもないことは脇に置いておいて聞きたいことを聞いておかないと。
「そんなことよりもギフトで気になる事があるんですけど。ギフトって世界が変わると内容も変わるものなんですか?」
「ギフトが変わるだと?いやそんなことは聞いたことがないが。どのギフトだ?」
そう言って白夜叉がギフトカードをさつきに渡す。
私は白夜叉からギフトカードを受け取るとギフトカードからゲイ・ボルクを取り出して白夜叉に渡す。
「槍か。少し禍禍しいが魔槍の類いでは下位のものか。してこれのギフトが変わったと?してどのように変わったのだ」
「元々は因果を逆転させる力を持っていたんだけどそれが変わったみたいなんです」
「まて!因果を逆転させる力を持つだと!?おんし、いやさつき。いったいこれをどこで手にした!因果を逆転させる武具など箱庭でも存在しないのだぞ‼」
白夜叉はギフトが変わったことを忘れたかのように食い付く。
「あぁ、無いんですね。・・・・いや、となると立証が出来ないからなくなった?。箱庭に製作できる人がいない?でも私の世界では材料と製作者ははっきりしている。なら何故?いや待て、必勝と必殺のギフトはあるのに。いやあれはあれは因果の操作は関係無いし確定させるには放つ必要性が・・・
「おい、さつき」
・・・確か私の世界と箱庭ではメデューサに大きな差異があったはず。変光星であるアルゴルの解釈は私の世界にはなかったし、いやそもそも箱庭のメデューサはアルゴールと名前が変わってるから。ああ!こんなことならちゃんと神話とか読んでおくんだった。
「さつき、聞こえておるか?」
となるとゲイ・ボルクの製作者にも箱庭との違いが・・・白夜叉!」
私は白夜叉に自分の予想を聞くことにした。これが合っていればギフトが変わったことも納得することができる。
「なっなんだ。人が呼んでも気づかずぶつぶつ言いだしたと思ったら突然」
「白夜叉。すいませんが箱庭の世界にスカサハはいますか?」
「スカサハだと?いやスカサハではなくスカハサなら居るが。
「スカサハではなくスカハサ?。名前が違う?アルゴールと同じ理屈だとすれば・・・
「おいさつき。・・・はぁまたか」
なら名前が違うことで霊基、いや箱庭なら霊格が違うならスカサハのゲイ・ボルクのギフトをスカハサの霊格に当てられた結果変わったのなら理屈は通る?」
うん。実際に立証ができるかはともかく納得はできた。まあ元々使えたとしてもマトモに中らないけどね‼
「ありがとうございます。おかげで納得することができました。」
「そ、そうか?それなら良いが」