はい、ウサギに呼ばれたようです。
私の名前は弓塚さつき、そう月姫の弓塚さつきなのだ。例え今年で217であり死徒二十七祖の第十位になって庭園の二つ名を付けられようとも私は弓塚さつきなのだから。
例えば世界一周修行中に今の時代には存在しないはずの影の国にいつのまにか迷い込んでいて
他にはコーンウォールで迷子になっていたら誰かに呼ばれた気がして、気のせいと思ったらいつのまにかアヴァロンにいたり。そこに
まさか二人とも決定打が決まらず意地になって地形を変えるほどの攻撃になっていてシロウ君に二人して正座で説教を受けました。
長時間の正座なんて子供の頃以来なので足が痺れて涙目になったりしましたよ。
私がアヴァロンを出るとき
フランスでは湖の貴婦人に会ってアルトリアさんの話で盛り上がりました。最近暇だったらしく話相手になってくれて尚且つアルトリアさんの近状を教えてくれたお礼にと私にも使えるように調整してくれた
さてなぜ私がこのようなことを言っているかというとたぶん上空4000㍍ほどをぜっさんパラ無しスカイダイビング中でありつまりは現実逃避です。と現実逃避している間に残り500㍍まで迫る湖、そう湖だ、昔の修行と契約、そして
湖が残り200㍍まで迫ってきたところで私は七つ道具の1つであるテーブルクロスを胸の谷間から取りだしパラの替わりにします。
大きな胸に何かしら挟んだりしまったりする描写が一部の作品にはありますが私のはネギまの龍宮さんがやっていたのを教えてもらい私なりにアレンジして修得した技術です。すごく便利で重宝してます。
私は湖を避け陸地に着陸しました、私より先に落ちていった三人の人間の子も湖からあがってきたところで私は三人を見て顔が少し痙攣した気がした。だってこの三人絶対問題児に出てくる逆廻十六夜、久遠飛鳥、春日部耀でしょ。
拝啓アルクェイドさん。
私弓塚さつきはどうやら箱庭に呼ばれてしまったようです。
「し、信じられないわ!まさか問答無用で引き摺りこんだ挙げ句空に放り出すなんて!」
飛鳥が空に放り出された事に文句を言い出す。
「右に同じだクソッタレ、場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ、石の中に呼び出された方がまだ親切だ。」
十六夜の文句は少しずれてるけど私も同意かな?
「・・・・いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」
「俺は問題ない」
「私も湖に落ちるよりは石の中の方がましかな?」
「そう、身勝手ね。」
三人は服の端を絞りはじめる。
「あら、あなたは濡れていないのね。」
「それは陸地に降りたからかな。」
「陸地に?だけど貴女陸地に落ちたにしてはどこもケガをしているようには見えないけど。」
飛鳥の視線が私の全身を見つめる、見つめられるとちょっと恥ずかしいな。
「ケガはしてないよ、あれぐらいでケガをするほど柔じゃないつもり、あとあまり見つめないでほしいかな、恥ずかしい。」
「あら、ごめんなさいね、それより貴女の服もしかしてメイド服?」
飛鳥が私の服について聞いてきた、確か飛鳥はメイドに憧れがあったっけ、あれ?金髪の使用人だっけ?
「確かに私の仕事にはメイドも含まれるけど。」
どちらかというと私の仕事は戦闘方面寄りかな?たまに襲撃されるし。
「此処・・・どこだろう?」
耀のつぶやきに私と飛鳥の会話が途切れる。
「さあな。まあ、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねえか?」
耀のつぶやきに十六夜が応えながら髪を掻きあげ。
「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」
「そうだけど、まずは“オマエ”って呼び方を訂正して。ーーー私は久遠飛鳥よ。以後は気を付けて。それでそこの猫を抱きかかえている貴女は?」
飛鳥が耀に訊ねる。
「 ・・・・春日部耀。以下同文。」
耀が面倒そうに応える。
「そう、よろしく春日部さん。次に野蛮で凶暴そうな貴方は?」
飛鳥は十六夜に自己紹介を求めた。
「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です、粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様。」
十六夜が高らかに皮肉を混ぜて自己紹介をする。
「そう、取り扱い説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」
飛鳥も飛鳥で十六夜の皮肉に皮肉で返す。
「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」
二人とも負けず嫌いだな~。
「最後に貴女の名前を教えてもらえるかしら?」
「私は弓塚さつきっていいます。」
私は名前だけを名乗ることにした。
(うわぁ・・・なんか問題児ばっかりみたいですねえ・・・しかもメイド服の方からは不思議な感じするのですよ。)
物陰から観ていて彼らが協力する姿が想像できないとともにさつきに何かしら感じとった黒ウサギは重くタメ息を吐いた。
「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねえんだよ。この状況だと招待状に書かれていた箱庭とかいうものの説明をする人間が現れるもんじゃねえのか?」
「そうね、なんの説明もないままでは動きようがないもの。」
「・・・・。この状況に対して落ち着き過ぎているのもどうかと思うけど」
(全くです)
黒ウサギはこっそりツッコミを入れた。
(まあ、悩んでいても仕方がないデス。これ以上不満が出る前にお腹を括りますか)
さつき以外が罵詈雑言を浴びせている様を見ると怖じけづきそうになるが、此処は我慢である。
「だったらそこで隠れている人に聞けばいいんじゃないかな?」
突然のさつきの言葉に物陰に隠れていた黒ウサギは心臓を掴まれたように飛びはねる。
四人の視線が黒ウサギに向けられる。
「あら、貴女も気づいていたの?」
「気づいていたというよりも、上から丸見えだったから。」
「ま、丸見えだったのですか!、あ、あと御三方様、そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは1つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「ウサギって実は孤独じゃ死なないらしいけど?」
「あっは、取りつくシマもない・・・ってそれは本当でございますか!?」
黒ウサギはさつきの言葉に驚愕しながらも四人を冷静に値踏みしていた。
(肝っ玉は及第点、この状況でNOと言える勝ち気は買いです。)
などと黒ウサギが考えていると、耀が黒ウサギの隣まで接近し黒ウサギのウサミミを
「えい」
「フギャ!」
力いっぱい引っ張った。
「ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」
ウサミミを引っ張られた黒ウサギが抗議のこえをあげる。
「好奇心の為せる業」
「自由にもほどがあります!」
「へえ?このウサ耳って本物なのか?」
十六夜が反対側から黒ウサギの耳を引っ張った。
「・・・・。じゃあ私も」
飛鳥も左から引っ張る。
「ごめんなさい、私も耳触ってもいいかな?」
私も黒ウサギの素敵耳触ってみたい、最近は白レンも触らせてくれないし。
***
「ーーーあ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらえるために小一時間も消費してしまうとは。」
「いいからさっさとと進めろ。」
「ゴホン、それではいいですか、御四人様。定例文で言いますよ?言いますよ?さあ、言います!「早く言え。」ごめんなさい!」
黒ウサギに十六夜が話を進めろと催促する。
「では、ようこそ、“箱庭の世界”へ!我々は御四人様にギフトを与えられた者達だけが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をと思い召喚いたしました!」
「ギフトゲーム?」
「そうです!既に気づいていらっしゃるでしょうが御四人様は皆、普通の人間ではごさいません!その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。『ギフトゲーム』はその“恩恵”を用いて競いあう為のゲーム。そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活できる為に造られたステージなのでございますよ!」
黒ウサギが箱庭について、コミュニティついて等説明をする、黒ウサギの説明が終わり十六夜が一言、
「この世界は
「YES。『ギフトゲーム』は人を超えた者達だけが参加できる神魔の遊技。箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギが保証いたします♪」