ザ・ウォーキング・デッド in Japan 作:永遠の二番煎じ
斉藤は青井と中田を敵視し、弓矢で撃ち殺そうとしていた。
中田「お前は人を殺したことあるのか?」
斉藤「ないけど、殺せなくわない。」
斉藤は弦を後ろに引っ張り、矢を中田に放とうとした。
俺「人を殺せばゾンビと一緒だぞ。斉藤加奈、君は人間であってゾンビじゃない。」
俺は生きるため、必死に斉藤を説得した。
斉藤は迷ったが俺の説得でやめた。
斉藤は弓の構えをやめた。
俺「ありがとう、殺さないでくれて。」
中田「俺たちはすぐにお前から姿を消すから安心しろ。」
すると出入り口から感染者の群れが入って来た。
俺「やばい!ゾンビの大群だ!!」
三人は店の奥に逃げた。
俺は脚立を見つけ商品棚の上に上れるように置いた。
中田「ほら!斉藤先行け!!」
斉藤はあせって上ったために脚立がぐらついた。
俺はとっさにぐらついた脚立を支えた。
中田は数体の強歩の感染者をリュックから取り出した警棒で足止めしてた。
俺も急いで脚立を上った。
俺「中田!」
中田も脚立を登る途中に感染者が脚立に到達し、中田が脚立から落ちそうになったが俺と斉藤で中田を引っ張り上げた。
その際に脚立は倒れた。
商品棚の上は2メートルの高さはあったが感染者に囲まれ、四面楚歌になっていた。
俺「とりあえず1分生き延びたな。」
中田「だが、この高い棚、もつか?」
俺「金属バットで群がってるゾンビの脳天叩き割るか?」
斉藤「いえ、しばらく静かにして様子を見ましょ。」
(こいつら信用できるか?)
一時間後・・・
商品棚の上で感染者が減るのを待っていた。
中田「半分ぐらいどっかいったぞ。」
俺「俺達にもゾンビの匂いが移ったのかもな。」
斉藤「さっきから聞いてると、あんたたち、ゾンビって呼んでるの?」
斉藤は無表情に質問した。
中田「ゾンビじゃないのか?」
斉藤「仲間の間では死者(死人)と呼んでた。」
俺「あいつらに正式名称がつく時代が再び来るといいな。」
斉藤「警察の人もゾンビって言ってたから、ゾンビって私も呼ぶわ。」
斉藤は数的不利であったために青井と中田に従うフリをした。
中田「別にどんな呼び方をしてもいい。とりあえず今この状況を考えよう。」
中田は面倒くさそうに言った。
俺「ところで、斉藤。あんたは何人仲間がいるんだ?」
斉藤「今はゼロよ。二人は爆死で、一人は意図的に別れた。」
俺「じゃあ、ここらをたまたま通りかかっただけか?」
斉藤「・・・そうよ。長居すると危険だから。」
中田「いや、嘘だ。なんで俺たちと違って荷物がそんなに軽そうなんだ?」
中田は斉藤の軽装を見て、斉藤の嘘を見破った。
斉藤「あなたたちは信用できない。」
斉藤ははっきり言った。
俺「おいおい、さっき真っ先に脚立を上らせたじゃないか!それに一緒に脚立から落ちそうな中田を助けただろ。」
中田「そうだ、俺達ふたりなら今からでもお前をここから落として奴らのエサにしてる間に逃げることも出来るんだぜ?」
斉藤は危険を感じ、包丁入れに手を伸ばした。
中田は頭に血がのぼり威圧するように斉藤に寄った。
俺「待て、中田それは言いすぎだ。俺たちは人間だろ?」
俺は中田と斉藤の間に入り、仲介した。
中田「和成、そうだったな。たしかに言い過ぎた。」
中田は冷静でなかったことに反省した。
俺「それに俺たちは姿を消すと言った。言ったことの責任は男として守ろう。」
中田「ありがとう、和成。もうすぐで野蛮になるとこだったぜ。」
俺「悪いな、斉藤。ホームセンターを出るまで一緒にいるの我慢してくれ。」
斉藤「・・・」
(まだ信用できるか分からない。)
さらに二時間後・・・
野良猫が入って来た。
すると群がっている感染者たちは三人が籠城している商品棚から野良猫を出入り口に追いかけて行った。
中田「今ならいけそうだな。」
感染者は二体だけ三人を見上げてた。
俺「ゾンビは人間だけしか襲わないんじゃないのか?」
すると斉藤が商品棚の上から感染者二体に向けて矢を放った。
見事頭に命中した。
中田「今だ、斉藤・和成降りるぞ。」
俺「え!今か?」
俺は絶望的な状況に逃げるタイミングが分からなかった。
斉藤は素早く飛び降り、二体の頭から矢を抜き鞘に入れた。
中田も降り、落とした金属バットを拾い右手に構えた。
俺「分かったよ・・・」
俺はもう少し様子を見たかったがしぶしぶ降りた。
中田「あそこに非常口があるぞ!」
三人で非常口に行ったが非常口には鍵がかかっていた。
中田「俺がドアノブを叩き壊すから、二人は奴らを頼む。」
中田は商品として置いてあったハンマーを振り上げてドアノブを壊し始めた。
すると破壊音につられて感染者たちが集まって来た。
斉藤は商品として置いてあったバールを持ち、感染者の頭を突き刺した。
俺はリュックから金属バットを取り出し、頭を叩き割った。
だんだん感染者が寄ってくる数が増えてきて、俺はあせった。
俺「中田!!、まだか?」
すると中田はドアノブを壊し、ドアを開けた。
俺「ナイス!中田!!斉藤先に行け!!!」
中田は非常口を最初に出て向かってきた感染者一体をハンマーで頭部を砕き駆逐して安全を確保しハンマーを投げ捨てた。
斉藤もバールを捨て非常口を出て、最後に俺が出た。
三人は走って急いで通りに向かった。
三人は非常口から通りに出ると、無数の感染者が通りにいた。
中田「さっきホームセンターに入る前はこんなにいなかったぞ!」
俺「逃げ切るのは無理だ!!どっか家に立てこもろう。」
斉藤「ついてきて!」
斉藤は走り出した。
俺と中田は斉藤を追いかけ雨戸で締め切った家に入った。
斉藤は拠点に中田と俺を案内し、助けてくれた。
中田「斉藤の実家か?」
斉藤「いえ、三日前に引っ越してきた。」
俺「じゃあ新居だな。」
斉藤は玄関にあったろうそくに着火マンで火をつけ、リビングに案内した。
斉藤は家の中の見回りをしている間、俺と中田はテーブルの前に座った。
斉藤「死者の侵入はなかったわ。」
斉藤が奥の通路から戻ってきた。
俺「侵入してくるのか?」
斉藤「いえ、まだ三日住んでるけど、人間も死者もまだ侵入を許したことはない。」
中田「斉藤、助かったよ。」
俺「そうだ!まだ礼を言ってなかったな。ありがとう。」
斉藤「外の死人が少なくなれば出て行くんでしょ?」
中田「ああ、それまでは居させてくれ。」
俺「斉藤、聞きたいんだが。」
斉藤「何?」
俺「自衛隊か警察隊見なかったか?」
斉藤「見たけど政府武装組織は助けてくれないわ。」
中田「それは知ってる。だがもう一か月だ。どこかにゾンビから守る要塞があってもおかしくないだろ?」
斉藤「見たのは二日目か三日目の自衛隊が最後だった。」
俺「そうか・・・」
中田「この状況だと和成の村長も絶望的だな。」
俺「これからどうすればいい・・・」
世界各地は約一か月前から地獄で絶望的であったが俺は今希望を失い絶望した。
中田「和成、嘆いても仕方はない。」
俺「中田・・・じゃあこれからの計画があるのか?」
中田「地道だが全国を周って安全地帯を見つけよう。」
中田は俺をまた勇気づけた。
斉藤「そんなものはないわ。脳を破壊しない限り、死んでも歩き続ける。そう警察に言われた。」
俺「そんな・・・」
俺はまた落ち込んだ。
中田「なら死ななければいい。安全地帯は絶対ある!」
俺と中田は感染者が道路からそれぞれの民家に侵入し少なくなった時、二階建の隣家に拠点を移した。
隣家の中には五体の感染者がいたがすべて駆逐した。
その後素早く俺と中田は斉藤みたいに一応一階の窓や裏口の鍵をかけ雨戸で外の景色を遮った。
駆逐した五体は二階の窓から投げ捨てた。
俺は押し入れにある布団を見つけた。
俺「中田!今日は布団で寝れるぞ?」
中田「本当だな、明日に備えてゆっくり睡眠取ろうぜ。」
そして夜を迎え翌朝××県を目指すことにした。