ザ・ウォーキング・デッド in Japan   作:永遠の二番煎じ

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斉藤・・・冷静女キャラ
東岡・・・熱血男キャラ
大島・・・リーダー男キャラ
坂下・・・小悪魔(若干ぶりっ子)

今回も青井や中田には触れていません。

ZDAY二日目・・・
前回昼前自衛隊のETCの検問所で感染者の群れが××県国道県境から押し寄せ、三等陸曹に逃がしてもらった場面の少しあとから始まる。



弓使いの斉藤加奈2

四人は県外脱出に失敗し、□□県□□市に取り残された。

 

四人は自衛隊のジープに乗り、国道で□□市に戻っていた。

 

三等陸曹はジープと言っていたが、防弾ガラスの軽装甲機動車である。

四人乗り(機銃手を入れたら五人乗れる)であるが、座席と荷台はつながっており、意外と広かった。

また荷台のトランクはドア式のトランクで、後部座席のボンネットはハッチ式で開けれる。

 

大島は運転しながら聞いた。

「どうする、これから?」

坂下「兵士さんたち大丈夫かな?」

東岡「分からないが、装甲車の上に機関銃が備えてあった。それにいざとなれば装甲車で突破して防衛線を崩して撤退すればいい。」

(多分あの感じだと救助が来ない限り死ぬまで戦い続けるだろうな・・・)

斉藤「まず、食料確保にガソリンも確保しましょう。」

 

大島「いや、ガソリンは当分大丈夫だ。」

 

大島は助手席の前に書いてあったジープの所属駐屯地の文字を見てガソリンの減り具合を計算した。

給油メモリはあと四分の三くらいあった。

分かりにくい表現だが最低でも東京から愛知までは走れる燃料分あった。

 

坂下「ねえ。加奈うしろに銃があるけど、本物だよね?」

斉藤「そうね、でも私たちは使わない方がいいし、使えない。」

 

荷台には64式小銃二丁が自衛隊の予備銃として置いてあった。

他にもジャケット・ヘルメット・リュックなど積んであった。

 

東岡「斉藤の言う通りだ。誤射の心配にその難しそうな銃(64式小銃)は訓練しないと誰も使えないだろう。」

東岡は坂下と斉藤の会話が聞こえ会話に割り込んできた。

大島はたまにいる感染者をよけて走るのに気をとられていて誰の話も聞かずに運転に集中していた。

 

斉藤「他にも使えるものがあるか見てみる。」

斉藤は荷台に行き、使えそうなものをあさった。

 

東岡「俺も手伝うよ!」

東岡が助手席から荷台に行った瞬間、坂下は助手席に後部座席から変わり座った。

坂下は大島を一番頼りにしていたためにまた安心するためにも横の助手席に座った。

 

斉藤は銃剣や手榴弾を手にして見ていた。

斉藤は手榴弾を左手に持ち、右手で安全ピンを抜こうとした。

東岡「待て。」

東岡が斉藤の右手を左手で握り斉藤が手榴弾の安全ピンを抜くのを阻止した。

 

東岡「それは俺に任せろ。俺はゲームの知識だけど、こういうミリタリー系は任せとけ。」

東岡は額に汗を流して真剣な顔で言った。

 

斉藤「分かった。じゃあ何すれば?」

東岡「斉藤さんは後部座席に座ってて。」

東岡はその後、荷台をあさり拳銃を数丁見つけた。

(アサルトライフルや拳銃は練習しないと使えないな・・・)

 

大島は国道を出たところで感染者が周りにいないことを確認してエンジンを切って駐車した。

大島「で?本当にこれからどうするんだ。」

大島は久しぶりの運転かつ感染者をよけて走ったために疲れていた。

 

東岡「大島、とりあえずこれ食うか?」

東岡は大島に向かって乾パンの入った袋を投げた。

大島「ありがとう、朝から何も食ってなかったからな。」

東岡「チキンはどうだ?」

坂下「私は肉は食べる気しないわ・・・」

坂下はえづいた。

今日起きた光景が坂下の頭の中でフラッシュバックしたのだろう。

 

坂下は大島と一緒に乾パンを食べていた。

東岡「みんな足元に金属バットあるか?」

他の三人はあると答えた。

 

斉藤「はい、これあなたのバットでしょ?」

斉藤は荷台にいる東岡にバットを渡そうとした。

 

東岡「ありがとう、後部座席の俺の席の足元に置いといてくれ。」

東岡は後部座席に戻って座った。

 

大島は乾パンを食べ終わり、エンジンをかけようとした。

大島「お前らは食べなくいいのか?」

東岡「俺はそんな気分じゃない、今日はな・・・」

斉藤「私はちゃんと朝食べたから、夜食べる。」

 

坂下「そういえば、加奈が昼ご飯食べるの数回しか見たことない!」

斉藤「ええ、基本一日二食だから。」

東岡「じゃあ、もし朝飯抜きで朝の出来事見てても昼食えたのか?」

東岡は驚いたように質問した。

斉藤「・・・まあ。」

(ワゴンが事故って夫が妻を食べてるの見た時だけ吐きそうになったけど・・・)

 

東岡「俺以外みんなすげーな!この状況でなにか食べれるなんて!」

東岡は素直に感心していた。

 

大島「じゃあ食料をこれから集めに行くぞ。」

大島はエンジンをかけて、再び□□市内にジープで戻った。

 

東岡「斉藤さん・坂下さん、荷台のものは触るなよ?」

坂下「じゃあ拳銃とかも?」

東岡「ああ、俺たちは多分だれも拳銃を撃ったことないだろ?誤射で死にたくはないだろ。」

東岡はみんなに重火器を使わないようにけん制した。

 

斉藤「東岡君の言う通りだわ。荷台には近づかない。」

坂下「分かったよ~。」

坂下もしぶしぶ了解した。

 

大島はコンビニから50メートル先にジープを止めた。

大島「コンビニに行って食料を探してくる。」

大島は運転席からバットを左手に持ち、右手でドアのぶをつかんだ。

大島は自分が戻らなかった時のために車内にジープの鍵を刺しっぱなしにした。

東岡「待て!!計画してちゃんと備えて行こう。」

大島「だが、もたもたしてたら死者が寄ってくる。」

 

すると東岡は空っぽの緑の迷彩色のリュックを大島に渡した。

東岡「そこに詰めるんだ。俺も行く。二人は残っててくれ。」

東岡もリュックを背負い、金属バットを持って車外に出ようとした。

坂下「大島君!大丈夫?」

坂下は今日一番の心配な顔をした。

 

大島「俺たちは剣道部だ。任せろ!!」

大島と東岡はリュックを背負い片手にバットを持って車を降り、速やかにコンビニに入った。

レジには血の付いた包丁を持った店員がいた。

 

店員「なんだ!また強盗か!!」

店員は大声を出して威嚇してきた。

 

店員はまだ悲惨な現状を受け止めきれず混乱していた。

店員「お前らも殺してやるぞ!!」

店員は少しレジから乗り出そうとしていた。

すると店員の後ろから腹部を刺された感染者が立ち上がった。

 

大島と東岡は見計らった。

大島「分かったから、落ち着け。」

二人はあきらめたふりをして後ろにゆっくり下がった。

 

感染者はゆっくり後ろから近づき店員の右肩を噛みちぎった。

店員「あああああああ!!!」

 

大島「今だ、東岡!」

大島と東岡は店員と感染者の頭蓋骨を叩き割った。

 

坂下「今すごい悲鳴聞こえなかった?」

坂下はコンビニから聞こえた大きな悲鳴に驚いた。

坂下「加奈、大島君たち大丈夫かな?」

斉藤「・・・どうかな。」

 

すると感染者4体がコンビニに向かって歩いて行った。

斉藤「やばいかもね。」

斉藤と坂下は遠くからジープの中で様子を見ていた。

坂下は助手席から荷台に拳銃を取りに行こうとしたが斉藤が後部座席で止めた。

斉藤「彼らを信じましょう。」

 

大島「急いで食料と生活用品をリュックに入れるぞ。」

東岡「大島!食料を頼む!俺は生活用品を探す!!」

 

二人は缶詰・酒・タオル・清涼飲料・お菓子など飲食種類関係なく詰めた。

しかし、県外脱出を試みた人や家に立てこもった人が事前に買いあさっててほとんど飲食もの生活用品は残ってなかった。

 

大島「東岡、行くぞ!!」

東岡「待て!レジのお金持ってくよ!!」

大島「金なんて役に立たないだろ!!」

大島は感染者が来るリスクを避けたかったために東岡を急かした。

 

東岡「いや、自販機にガソリン給油のことを考えればいる!!」

東岡はレジから銀行券に小銭をありったけリュックに乱暴に入れた。

 

大島と東岡はコンビニから出るとジープまで視界に感染者10体は見えた。

大島は一瞬で状況を判断し東岡に言った。

大島「接触する可能性は二体だ。俺は右を。左援護頼むぞ!!」

東岡「分かったよ、主将。」

 

二人は全力で50メートル先のジープに感染者を避けながら向かって走った。

東岡「大島、夕日がこんなにきれいに感じたのは初めてだ。」

大島「ならいっそ、写真部に入ったらよかったんじゃないか?」

走ってる途中に右から突然強歩で感染者が大島に襲いかかってきた。

大島「畜生!」

大島は金属バットを右手に剣道の突きで感染者が衝撃で尻もちをついた。

 

二人は無事ジープに乗り込んだ。

大島「はあ、はあ、剣道しといて・・・よかったぜ。」

大島は息を切らしていた。

 

ジープは10体の感染者に囲まれガラスを触ったり、ガラスに顔を押し付けてジープの中を見てきた。

坂下「きゃあああ!!!」

東岡「大丈夫だ、防弾ガラスだから多少大きな石で攻撃されても割れない。車体は鋼鉄だしな。」

東岡は冷静に言った。

 

斉藤「そんなこと分かるの?」

東岡「ああ、推測だが、荷台をあさった時にアラビア語がヘルメットに書いてあった。つまりイラクに行ったジープだ。イラクに行ってるなら当然防弾ガラスのはずだ。」

大島「とりあえず、君が悪いからどっか静かな場所に移動しようよ。」

大島はジープに差しっぱなしだった鍵でエンジンをかけて市外を目指した。

 

夜頃市外の□□町のはずれの畑地にジープを駐車した。

東岡「感染者がいるがこっちに気づかないな。」

大島「静かにしておけば大丈夫だろ。このジープは防弾ガラスだから普通の車よりも外への防音性能は高いだろ。」

感染者は数体歩いてきたが通り去った。

 

坂下「暗いんだけど、懐中電灯ない?」

斉藤「懐中電灯あるけど・・・どうなの東岡君?」

東岡「窓にカーテンをつければ大丈夫だろ。」

東岡は遠まわしに明かりはダメだと伝えた。

 

大島「寝よう、明日起きればきっと自分の寝室で目が覚める。」

大島はブラックジョークを最後に運転席で寝た。

 

ZDAY三日目・・・

大島は朝一に目覚めて、車のラジオでニュースを聴いていた。

「見てください。ここが××県××郡の最前線です。自衛隊が必死に封じ込めようとしています。」

「危ないから下がって、避難してください。もうすぐ米軍が空爆に来ますから。」

「!!!」

最後は大きな雑音を境にラジオが聴けなくなった。

 

大きな雑音で他の三人が目覚めた。

大島「ラジオが聴けなくなった・・・」

大島はラジオチャンネルや周波数も変えたがどれも雑音しか聴こえない。

 

東岡「どんな内容だったんだ?」

大島「○○県・□□県・××県は封鎖されてるらしい。そんで××県で空爆があるらしい。」

斉藤「それって、もう空爆されたんじゃない?」

東岡「空爆でラジオが聴けなくなるのか?」

 

斉藤「ええ、電波塔か放送局が爆破されたなら途絶える。」

するとヘリコプターのホバリング音が聞こえた。

 

□□市内に向かってヘリコプター3機が飛んで行った。

坂下「追って行けば、救助してくれるんじゃない!!」

坂下は希望を持ったように言った。

 

東岡「いや、空爆だろ・・・だって○○県が一番死人が多いのに××県で空爆してるんだぞ?」

大島「だが死者が○○県から□□県を大移動して××県に到達して一番多いから空爆してるのかもしれない。」

斉藤「とりあえず、しばらくは都市を避けて町や村を移動しましょ。」

坂下「しばらくって!!いつまで?奴らになるまで?」

坂下は半泣きになりながら斉藤に対して怒った。

 

大島は運転席から助手席の坂下を抱きしめ、この悲惨な状況から乗り切れると励ました。

 

ZDAY四日目・・・

東岡「なあ・・・俺隠してたことあるんだ。」

東岡が真剣な顔で打ち明けてきた。

 

東岡「実は俺、銃使えるんだ・・・」

大島「そうやって嘘ついて銃を撃ってみたいだけだろ。」

大島は冗談だと思って笑って言った。

 

東岡「大島、お前はなんで英語が話せるんだ?」

大島「東岡何言ってるんだ、一緒にホームステイしただろ?」

東岡「お前は熱心に英語をネイティブで話せるように努力してる間、俺は黒人の友達と射撃場に遊びに行ってたんだ。」

大島「だからお前はうまく英語が話せないんだな。」

大島は笑いながら言った。

 

東岡と大島は高校時代、アメリカにホームステイしていた。

東岡は乗りのいい黒人の友達とある日外へ遊びに行ったとき、鉄砲専門店に連れて行かれた。

鉄砲専門店はホームステイ先の黒人の友達の父親が経営していた。

東岡は多種類の銃に驚いた。

 

東岡は秘密裏(違法)に地下の射撃場で多種類の銃を解体したり撃たせてもらったりさせてもらってた。

 

斉藤「東岡君、なんでこのタイミングで?」

(なるほど、だから大島君は留学してきた外国の女の子にもモテたのか)

東岡「先進国で空爆なんて戦後聞いたことあるか?それくらい三県はひどい状態なんだろ。」

大島「だが刃物ですら死者を倒してないのに銃を使うのか?」

東岡「たしかに、斉藤と坂下に至っては死者を倒してない。」

坂下「拳銃はたしかに身を守るには最適かも。」

 

東岡「どうする?お前らは銃を使うか?別に使わなくてもいい。」

大島「お前は使いたいのか?それとも念には念を入れたいのか?」

大島は不安そうな顔で東岡に言った。

東岡「両方だ。それに死者が群れて襲ってきたらジープから離れてる時は接近戦はハイリスクだ。」

大島「そうか・・・だったら俺も銃を使おう。教えてくれるな?」

 

坂下「私も!」

坂下は接近戦が怖かったために銃の扱いを覚えたかった。

斉藤「私も教えて。」

東岡「俺と大島は死者の群れに出くわしたときだけ小銃を使う。坂下さんと斉藤さんは接近戦の時後ろで拳銃で援護してくれ。」

 

ジープを広い田地に移動した

東岡は坂下さんから練習させた。

東岡「いいか?坂下さん!」

坂下さん「うん!」

 

東岡と坂下はジープから降り、50メートル先にいる足が泥にはまって立ってる動けない感染者を練習台にした。

東岡は拳銃を構えた。

東岡「俺のやってるように見よう見真似でやってみて。」

坂下は拳銃を持って真似した。

 

東岡「もう少し左肘を曲げてもいい。」

坂下「こうかな?」

坂下は右手を伸ばして拳銃のグリップを持ち、左肘を曲げて左手で右手の甲を握るようにした。

坂下は右手人差し指を引き金に当てた。

そして坂下は50メートル先の感染者の頭に向けて引き金を引いた。

感染者は眉間に弾が直撃し、泥の中に沈んだ

 

坂下「やった!初めて倒した。おもしろい!!」

東岡「やったな。」

坂下と東岡はハイタッチした。

 

ジープの中では・・・

大島は困った顔をしていた。

斉藤「東岡君大丈夫?」

大島「まったく同感だ。東岡はゲーム感覚になってる。」

斉藤「まあ、この世間の状況じゃあストレスでおかしくなっても不思議じゃない。」

坂下がジープに乗って言った。

坂下「次、加奈の番だよ。」

 

その後斉藤も加奈と同じく拳銃で感染者を撃ち殺す練習をした。

大島も拳銃を撃ったが自動小銃(64式小銃)は東岡とともに構えただけであって実際には撃たなかった。

斉藤は疑問に思い、後部座席に東岡が乗って来た時質問した。

斉藤「なぜ、大きい銃は撃たなかったの?」

東岡「三発だけって決めてたんだ。まあ弾の節約ってとこだな。」

(それに坂下にはこの死と隣り合わせの状況に恐怖していたから、少し息抜きが必要だった・・・)

 

大島も運転席に乗り込んだ。

大島「なあ、俺以外にこの大きい車運転出来る奴いないか?」

斉藤「じゃあ私運転しようか?」

坂下「加奈免許持ってたんだ!」

東岡「・・・俺は仮免だからな。」

大島「斉藤さん、頼むよ。」

 

大島と坂下は後部座席に東岡は助手席に移った。

斉藤「じゃあ運転するね。」

東岡「また助手席に座れるとは思わなかったよ。」

斉藤は鍵でエンジンをかけて空爆された都市に行くことにした。

 

大島「斉藤さん、どこ目指すんだ?」

斉藤「空爆された都市。」

斉藤はそっけなく答えた。

 

東岡「名案だ、今日はヘリコプターが飛んでないからな。」

大島「あと食料を調達しよう。」

東岡「まだ三日分あるぞ?」

大島「お前の好きな念には念をだ。」

 

ZDAY五日目・・・

空爆された都市はイラク戦争の市街地の戦場みたいな場所になっていた。

瓦礫が散乱していて、普通自動車や二輪車で通るのは不可能だった。

 

斉藤「まるで新世紀の地獄ね。」

大島「そうだな。死者が燃えながら歩いてるぞ。」

坂下「みんな倒れてる人は焼死したのかな?」

東岡「きっと俺達みたいな生存者もいただろうな・・・」

斉藤は廃墟と化した都市を抜けて○○県方面に走った。

 

途中から住宅街に近い川沿いの道を走った。

大島「止めてくれ、家の中をあさって食料取ってくるよ。」

坂下「私も行くわ。」

斉藤「私は死者が来ないかジープの中で見張っとくわ。」

東岡「同じく、中で斉藤さんと仲良く見張っとくよ。」

(この際坂下さんにはあえて危険を犯してもらおう。斉藤さんは大丈夫そうだな。)

 

大島は弾倉の入ったジャケットを着て空のリュックと銃剣を付けた自動小銃を背負い、ズボンの右に拳銃の入ったポケットにガンホルスターを付けて左手にはバットを持ちフル装備で降りた。

坂下はリュックを背負い、金属バットを右手に持ちズボンの右に拳銃の入ったガンホルスターを付けて降りた。

 

大島と坂下はジープから一番近い家に入ることにした。

大島はジープを降りた時点でガス臭さを感じた。

大島「坂下さん。銃は使うなよ、ガス漏れだ。」

坂下「大島君、それくらい分かってるよ~」

坂下はちゃかした。

 

大島と坂下は家への侵入に成功した。

大島は侵入した玄関でバットをリュックに入れて銃剣の付いた自動小銃に持ち替えた。

大島「坂下、玄関見といてくれ。」

坂下「オッケー。」

 

大島はゆっくりリビングに行き感染者二体を見つけ銃剣で頭に素早く突き刺した。

大島は台所に行き、ガス栓を確かめた。

ガス栓は閉まっていた。

大島「ガス漏れはここじゃないのか・・・」

 

坂下は玄関の方を見ていると階段から降りてきた感染者が後ろから襲ってきた。

坂下はとっさに感染者の方を振り向きバットで殴ろうとしたが間に合わなかった。

坂下「きゃあ!!」

坂下は感染者がのしかかってきた衝撃でバットを手放してしまった。

大島「坂下さん!!!」

大島は急いで玄関の方に行った。

 

坂下の上に感染者は馬乗りになった。

坂下は噛まれそうになり、右手でホルスターから拳銃を出して感染者に向けた。

大島「やめろ!!!」

坂下は拳銃を撃った。

 

するとその家を中心に100平方メートルのガス爆発が起きた。

斉藤・東岡「!!!」

ジープはサッカーボールがミドルシュートされたように吹き飛び、川の真ん中に落ちた。


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