女神世界の新生世代   作:Feldelt

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女神科高校の回帰生とこの作品を繋ぐ話、ゼロ章。
何故審判の悪魔は生まれ、何故守護女神戦争が起きたのか...

領土問題だけではないんです。

では、どうぞ。


ゼロ章 終わりと始まりの間
episord01


審判の悪魔(ジャッジ·バエル)...突如として現れ、

人間の業と性を背負う者として女神達の悩みの種となっていた。

 

各国では審判の悪魔は他国の回し者だとして女神に陳情する

者が多発し、それでもまだ互いが『そんなことはしないだろう』と、

多少女神同士が疑心暗鬼になっていてもまだ友好的であった。

 

しかし、ここで一つ大きな事件が起こった。

 

--『女神候補生封印事件』--

 

その全容、時は一年前にさかのぼる...

 

 

----------

 

 

「ユニちゃん、見つかった?」

「見つけてたら撃ってるわよ、そういうネプギアもそうでしょう?」

「うん、そうだけど...ここ数年でゲイムギョウ界の犯罪者は1人までに

 無くなるなんて尋常じゃないよ。...何人も犠牲になってるのは

 許せないけど...一概に悪い人とは言えない気がして...」

 

審判の悪魔の目指す所も自分達と同じ平和...

一概にそれは悪と言えるだろうか。

 

「はぁ?そんな甘いこと言わないの。お姉ちゃんの様子を見ると、

 そんなこと言ってらんないでしょ...」

 

ユニに一蹴される。それもそうだろう。

 

「うん、そうだねユニちゃん...ここに、お兄ちゃんがいれば...」

「影さんは...そうね、どんなに心強いのかな...」

 

今はいない兄に思いを馳せる。もう見つからないだろうと

諦めてもいる。しかしあの『凍月 影』ならば、やはり生きてると思いたい。

そんなとき、後ろから声が聞こえた。

 

「ネプギアちゃん...!」

「見つけたわ!審判の悪魔!」

 

それは、審判の悪魔の発見通知であった。

 

「ほんと...!?どこっ...!?」

「えっと、あっち...」

「急いで追うわよ...!」

『うん!』

 

ロムの指指した方へ四人の女神候補生が向かう。

そしてそこには、何人かの遺体と、銃を持つ一人の男...

審判の悪魔がまるで待ち構えたかのように佇んでいた。

 

「ようやく見つけたわよ、審判の悪魔...引導を渡してあげるわ。」

「私達四人が相手です、覚悟してください...!」

「悪いことは...」

「もうさせないわよ!」

 

ユニがC.X.M.B(コンバージェンス·エクスマルチブラスター)を、

ネプギアがS.M.P.B.L(セパレート·マルチプルビームランチャー)を、

ロムラムはそれぞれのステッキを構える。

 

そして、審判の悪魔は...

 

『覚悟、か...元よりしていよう...さて、女神候補生が四人とあらば、

 本気でお相手しよう...私の宿命であるからね...』

 

審判の悪魔のコートが鎧に変質する。

それは、制御能力のそれとほぼ同じであるが、彼女達に

それは関係ない。制御能力とは自らの能力の舵なのだ。

カテゴリークイーンと同じなのである。

 

制御能力を使用した悪魔その姿はまさしく悪魔そのもので、

背中には6本の鋭角的な羽、全身が刺々しく黒い。

武器は銃ではなく、漆黒の剣が二本となる。

 

『人が私を悪魔と呼ぶのなら悪魔でよい...

 私は、人の業と性を背負う者...それこそが悪魔の

 核であることを忘れるなよ...?』

 

こうして、候補生vs審判の悪魔の戦いの火蓋が切って落とされた。




いいじゃん、結果先に書いてても。
プロセスの方が重要です。

感想、評価等、お待ちしてます。

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